2002年10月31日(木) アフターレポートようやく完成
ようやくESIFCONアフターレポートの製本が終わる。単にステープラーで留めただけだが。
今回はかなり手抜きである。中身はだいぶ水増しだし、構成も全然凝ってない。表紙に至っては昨年のテロの写真だ。裏は自分で撮った写真を使用したが。
そもそも今回は企画が全然たっていない。大丈夫なんかね。
しかし、なんでこんなに今年は忙しいんだろう。
2002年10月30日(水) 今日も10箱だ
昼、家の近くのローソンへ行くと、何故か20箱ほどめちゃくちゃに積んである。何がって、UFOの食玩である。
しかしどう見ても箱からランダムに取り出して積んだという感じで、スカイワンが4個出るんじゃなかろうかという一抹の不安があったが、とりあえず10箱買う。これでトータル30箱だ。
早速開けて確認したら、なんとエリス中尉が出た。懸案のUFOも3機目が出たし、インターセプターも6機揃った。結果として、ほぼ予定通りの数でコンプリートである。
でもスカイワンが5機というのだけは多いなぁ。改造予備という事にするからいいけど。もっとも当初の噂にあった「主翼前縁が直線」というのは、いくらかアールが付いていたので許せるし、インターセプターの垂直尾翼とランディング・ギアもちゃんと隙間が抜けていた。
今回のこのシリーズ、サイズを考慮すると造型としては満点と言ってもいいだろう。
まったく、いい時代になったもんだなぁ。生活は苦しいけど…。
2002年10月29日(火) アシュケナージとUFO
テレビを見ていたら、N響の次期音楽監督にウラディミール・アシュケナージ氏が決まったというニュースが流れていて、少し驚いた。
やはり彼はただのピアニストではなかったのだな、なんて認識が古いか。でも今後の活動がちょっと楽しみではある。
さて、ようやく「謎の円盤UFO」の食玩が店頭に並んだ。と言ってもローソン1店あたり10個ずつしかなく、今日は20個しかゲットできなかった。まあ予想はしていたがエリス中尉はない。今回も人物はあきらめよう。
で、とりあえずすべてのメカはそろったが、各3個ずつは欲しいので、もう10個は買わなければならない。
しかし良く出来てるよ、まったく。この出来なら次のキャプテン・スカーレットやスペース1999にも期待できるぞ。
今回10個ずつの内訳だが、さすがローソン、全く構成が同じである(関係ないか)。
スカイワン×2、スカイダイバー×2、インターセプター×2、シャドーモービル×2、ルナキャリア×1、UFO×1という結果であった。でも基本がこの構成で、1カートン40個買うと、シャドーモービルが7個でエリス中尉が1個という構成になるように出荷しているらしい。あ〜あ、UFOは3機欲しいのになぁ。
なんて書いてたら、ポンポンから電話があった。土日は就職試験があり、受かれば翌日もなので行けるかどうか判らない、という連絡だった。これだと来られなければよい結果、という事になるなぁ。まあ仕方がないか。
結局13人か。ユダは誰だ?
2002年10月28日(月) なにもかも、かっこ悪いぞ
昨日のNHK課外授業は講師が「しりあがり寿」氏だった(昨日書くべき内容だな)。母校である静岡の青葉小学校が舞台である。
冒頭、初対面の生徒の前でギャグを飛ばすがすべて外して、かなり不安をさそう。そしてテーマはかっこ悪いのが好き。なんかこの人らしいぞ。
初めは嫌がっていた生徒たちに自分のかっこ悪いところをさらけ出させ、それを笑いに昇華させる流れはさすがである。最後はみんな張り切ってたもんなぁ。
でもこの人のマンガ、小学生にはちと難しいのが多いと思う。なにせ最初に「しりあがり寿を知ってる人」と聞くと「し〜ん」…。ネタ的にも子供向けではないマンガなので、子供たちにはギャップがあったとは思う。
それでも最後には、子供たちがすっかり馴染んでいったのだから、やっぱり人間性の問題だな。
さて、今日からコナミの食玩「謎の円盤UFO」が発売になる、はずだったのだか、市内は全滅、未入荷らしい。
一部掲示板でも、全く見当たらないという報告が多い。そのくせヤフオクなんかには、バカ価格で載っているらしいが。
今回はマジで買占め組が多いのかもしれない。やばいなぁ。
やばいと言えばESIFCON。現在13人で、ポンポンがまだ確認できないが、来ても14人。
しかし今回、連絡がつかない人もいるし、親戚の不幸とか親の病気もある。さらに本人が入院していると言うのまであった。もはや、本人のやる気以前に環境の問題の方が大きくなってしまったのかも知れない。
明日旅館には14人で連絡する予定だが、この人数で貸切というのもそろそろヤバイとは思う。へたすると今年で最後かなぁ。
2002年10月27日(日) リチャード・ハリスの訃報…が変だ
子どんぐりを連れて、リンゴ狩り。途中車に酔ったとかでいまいち元気がない。昼もほとんど食べなかった。
それでもリンゴを取っている間は楽しかったようで、一安心。すごい雨だったけど。
さて、昨夜からリチャード・ハリスの訃報が色々なメディアに載っていた。でもどれもハリポタ絡みである。基本的に一番活躍した60〜70年代の事が全然紹介されていない。何かおかしくないか?
そもそもハリポタでの役は、誰がやったところで大して変わらないのだが(そもそもあのキャラとメイクでは、この人がやる意味があったのか疑問だ)、60〜70年代の彼には「いかにもこの人」という存在感があった(ただしかなりひねくれている存在感だが)。
その辺の事をまったく無視しているのは、やはりマスコミの連中が知らないからなのだろう。不勉強ではなく、文字通り知らないから書けないのだ。
例えば私が美空ひばりの事は、知識で知ってはいるが、いつ頃が実際のピークだったのかは、感覚として判らない。これと多分同じなのだろう。ただし好意的に解釈すれば、である。
まあ、マスコミは不勉強な連中が多いという方が事実に近いとは思うが…。
とりあえず「カサンドラ・クロス」「ジャガーノート」「ワイルド・ギース」は観ておいた方がいいと思う。映画の出来はおいといても。
特に「カサンドラ・クロス」では、作家の役で「銃なんか触った事もない」というキャラなのに、いざSMGを撃つシーンになると「非常にさまになる撃ち方」をしている。銃の扱いがうまいのが隠せないのだな。「ワイルド・ギース」では有能な傭兵役だしねぇ。だから記憶に残ってしまう(私だけか?)。
ま、いずれにせよ「かなりクセのある名優」であったのは確かだ。
そうそう、「ジャガーノート」は原作を読まずに映画を観ても充分はらはらするし、原作を読んだ後だと、さらに驚かされる。まあ原作物に対する苦肉の策だろうが、結構面白い。
2002年10月26日(土) クリムゾン来日、ほぼ決定
写真を撮りにいくも、天気悪し。目的の写真はあまり撮れずに今年は終了。次回は来年の夏近くだな(ああ、気が長い話だ)。
なんて書いてたら、チャウチャウからESIFCON不参加の連絡が来た。まあ今回は親の諸事情なので仕方がない。
仕方がないけど、現在13人か。そろそろみんなやる気がなくなってきたのかも知れないなぁ。しょうがないか…。
しょうがないと言えば、キング・クリムゾンの来日スケジュールがアナウンスされた。
東京、大阪、名古屋は判る。福岡もまあ判る。でも、この長野ってのはなんだ? そんなに前回の仙台は人が来なかったと言うのか(いや、泉だったせいか、実際不入りだったけど)。
とりあえず、下記のスケジュールで決定らしい。さて、どうしようか。って、東京しかないんだが、問題は日程だ。
April 12, 2003 Nagano, Matsumoto Bunka
April 15, 2003 Tokyo, Kosei Nenkin Kaikan
April 16, 2003 Tokyo, Kosei Nenkin Kaikan
April 17, 2003 Tokyo, Kosei Nenkin Kaikan
April 19, 2003 Fukuoka, Mielparque Hall
April 20, 2003 Nagoya, Aichi Kosei Nenkin Kaikan
April 21, 2003 Osaka, Kosei Nenkin Kaikan
4月は決算期で忙しいんだよなぁ…。
2002年10月25日(金) ベスト10って難しい、けど楽しい
ESIFCON参加予定者、現在14名。あと4人位来ればなんとかさまになるだろう。
さて、明日は今年最後の写真撮影、というより、もう来年の6月位まで屋外での撮影は無理だ。それでなくても天気が悪そうなので、あまりいい写真は撮れないかもしれない。
でもESIFCONアフターレポート用に使える写真を何枚か撮っておきたいのだが。
ところで10/22に、会長(プログレオヤジの憂鬱の方ね)が仙台のFMに出演、ふろヰ道のアピールをした(と断定しているが聴いた訳ではない)。
その時バックで自身の選んだプログレベスト10を流したのだが、やはりこの手のベストは本当にその人となりが出る。
ちなみにそのベストである。
5."Under The Sun part Two" ふろヰ道
4."Karelia" ANEKDOTEN
3."Epitaph" ザ・ピーナッツ
2."Shine On You Crazy Diamond Part One" Pink Floyd
10."Wondering" Van Der Graaf Generater
9."Movin'On"Circus
8."A Change of Seasons" Dream Theater
7."Close to The Edge" YES
6."Four Holes in The Ground" Premiata Forneria Marconi
1."Fracture" King Crimson
(放送順。数字は一応の順位)
多分このベスト10では、プログレ初心者にはきつかろう。むしろある程度知っている人、または自身が楽器を弾ける人向けだと思う(そもそはじめの30秒位しか流れなかったらしい)。
もちろん私が選んだって「初心者向け」と限定しない限りは、そういう傾向にはなる。当たり前の事だ。
でも会長のこのベストはあくまで曲のベスト10というところが凄い。実はこれ、非常に難しい。アルバム単位なら比較的簡単なのだが、曲単位で考えるとなると、どういう基準で考えるのかすら難しい。そもそも同じ基準であってすら、その時の気分で多少は変化する訳だし。
でもある程度の人数で、この手のベスト選定をやりたいものだ。おととしのマコさんのとこや、プログレオヤジ同盟の時のように。
2002年10月24日(木) こんなところにまこさんが…
ESIFCONの申し込み、全然集まらない。現在でちょうど10人か…。
メールとか出しても返事が来ないしなぁ。どうなってるんだろう。まあいいか、なるようにしかならんでしょ。
さて恒例の映画秘宝、36号を買う。今回はマイノリティ・レポート公開にかけて、ディックの小特集という事で読んでいたら、あれ、「菊池誠」という文字が…。
まあディック特集なんだから、出てきてもおかしくないのだが、まさか映画秘宝にねぇ…。ちょっと意外。
内容は誰でも判るディックという事で、小説の解説が1ページ。確かに良く判る。でもラストに「ミックとグリマングをよろしく」なんて書いてて、思わず笑ってしまったではないか(判る人にしか判らない内輪ネタ、というほど内輪ではないか)。
2002年10月23日(水) モデルガンのオークション
某所のオークションで、MGC「トンプソン」(発火済)が\10,500から、MGC「ガバメント・シリーズ'70のサテン・フィニッシュ・モデル」が\15,000からスタートしている。あまり値が上がらなければ、これはとてもお買い得だ。
でも、今のところ誰も入札していない。やはりラストで一気に来るのだろうか。
特に「シリーズ'70のサテン」は欲しい。個人的には、過去出ていたガバメントで一番バランスが良い美しいモデルだと思っている。どうしようかなぁ。
しかしこのガバメントという銃、基本のフォルムは全く変わっていないのに、「M1911A1」は何故か古臭く感じるし、「シリーズ'80」のシルエットは「シリーズ'70」より少しうるさく感じる(本物は内部構造が完璧なのだが)。実に不思議である。
多分素人目には、区別は全くつかないであろう変化でしかないのだが。
2002年10月22日(火) エルシノアって、不幸なバイク?
あ〜あ、会社でやな事ばかり。ここに書くのもバカバカしいから書かずにおこう。
ところで「一行知識掲示板」で見て、思わず納得したのだが、昔ホンダのエルシノアに「HONDA」のロゴが付いていなかったのは、2サイクル嫌いの本田宗一郎に秘密で開発した2サイクルエンジンのバイクだから、なのだそうだ。
確かに学生の頃、すべてのホンダのバイクのうち、エルシノアだけに「HONDA」ロゴがついておらず、代わりにあのウイング・マークだけがタンクについていたのだ。これは昔から不思議だった。もちろんあの掲示板の事だから違う事情があるのかもしれないが、少なくとも内容に納得できる話だと思う。
私も昔から2サイクルエンジンが嫌いだったから、いろんな意味で納得できるのだ。だからホンダのXRやヤマハのXTなんてのが好きで乗っていたのである。
まあXT250は、007ユア・アイズ・オンリーを見て買いに行ったというミーハーな事情があったのは事実だが…(ちなみに映画ではXT500を使用。サスを見れば一目瞭然、モノサスを装備していないのだ。ホンダはプロリンクという)。
もっともその後、RZやΓに乗って、2ストロークの恐ろしさも知る事になる。
そうか、もうバイクを辞めてから、10年が経つ訳だなぁ…。
2002年10月21日(月) クリムゾンとピーナッツのCD
キング・クリムゾンの新譜購入。頼んでいたザ・ピーナッツのライヴも入荷したので一緒に引き取る。
もちろん今回のクリムゾンも楽しみなのだが、ピーナッツのライヴもひそかに楽しみにしていたのだ。なにせこの1972年のライヴは、一曲目がいきなり「対自核」から始まるのだ。そしてクリムゾン・ファンには以前から有名だった「エピタフ」も入っている(これはいいぞぉ)。その他にも「イッツ・トゥ・レイト」や「バック・オフ・ブーガルー」などなど、買うなという方が無理な話だろう。
聴いてみると、いかにもピーナッツという音楽になっている。やはりこの二人は類稀なるコンビだったのだというのが良く判る。実に楽しいアルバムである。
そしてクリムゾンである。フル・アルバムは来年1月発売予定なので、それまでの繋ぎという意味が強いミニ・アルバムという仕様である。それでも35分近いのだが。
これを聴いた感じでは、やはり変化している。真の意味でのプログレッシヴなのだ。そしてここしばらくはメタル色を強く出そうという事なのだろうか。それによって若い世代へのアピールを図ろうとしているのかも知れない。
しかし来年フル・アルバム発表という事は、多分来日するんだろうな。行く準備だけはしとかなきゃいけないぞ。
2002年10月20日(日) こんなところでモンティ・パイソン
知らなかったがテレビでつい先ごろから、サッカーの小野と野球の野茂が出ているナイキのCMが流れているらしい。もちろん映像自体はどうでもいい。
ところがこのBGMにあの「Always look on the bright side of life」が使われているのだ。これはかなり驚いた。
もちろんモンティ・パイソンの「ライフ・オブ・ブライアン」のラストで使われる曲で、なんとオリジナルを使用していた。つまりエリック・アイドルの歌である。
過去イギリスでは証券会社がCMで使用した事があり、その時はレコードが全英8位になったそうだ。今回シングルカットはされないかなぁ。無理っぽいけど。
元々この映画、キリスト教(その他の、特に組織化された宗教も)を徹底的におちょくった内容で、いまだに上映禁止の地域があるらしい。まあ見ればそれも納得できる。そのくらい組織化された宗教とは無意味でバカバカしいので、おちょくりがいがあるのだ。
現在、なかなかDVD化されないのも、販売会社としての事情としては判る。まあLD版で持ってるからいいけど(宗教組織的自己中心発言)。
ところがこの歌は、その映画の内容とは裏腹に、非常に明るい歌なのだ。まさにCMにもってこいの内容である。歌詞の概略は「人生には悪いこともあるさ、だからいつも人生の明るい面を見ていこう」というものだ。まあこの辺に、モンテイ・パイソンのしたたかさが感じられる。
知らない人のために書いておくけど、この曲は映画のラスト、ゴルゴダの丘で磔の刑に処せられた人たちが一緒に歌う、そういうシーンで使われているのだ。
笑っちゃうでしょ。
2002年10月19日(土) クリムゾンを聴きながら
ESIFCONアフターレポートの原稿が、「ほぼ」完成。結局水増ししすぎて、14ページにもなってしまった…。
さてあとは表紙だなぁ。構図としていいのが、あるにはあるのだが諸般の事情で使えない。さてどうしようか。近々「来年の今頃発行予定の、今年のESIFCONアフターレポート用」の写真も撮っておかないといけないな。
今日は原稿作りのBGMとして、キング・クリムゾンの「VROOM VROOM」を主にかけていた。96年メキシコと95年ニューヨークのライヴである。
この頃のクリムゾンにはストレートなパワーがあるのだが、やはりドラムのマステロットの威力であろう。
ブラッフォードはどちらかと言えば技巧派であり、どうしても純粋なパワーではマステロットに敵わない。というか元々パワー・タイプではないのだ。
そしてマステロットは技巧派でもある。これは強い。ダブル・トリオで来日した時、どうなるんだと思ったが、その時点のクリムゾンにとっては、ブラッフォード以上に最適な人事だったと言える。
やはりロバート・フリップの人を見る目は大したものだと、つくづく思うし、そこでブラッフォードの首を切れなかったのもこの人らしい。
そして今回発売されるアルバムは、かなりハードな展開にもなっているとの事で、非常に楽しみである。
結局、フリップ翁が死ぬまで付き合う事になるんだろうなぁ。
この他には川井憲次のベスト盤なども聴いていた。
なんというかこの人、劇場版パトレイバーから攻殻機動隊の頃が、仕事として一番のっていたのではないかという気がする。最近はどうも以前のような凄さが感じられない。プロとしての水準作を作り続けているだけ、という感じがするのだ。
私と同じ年だからという訳ではないが、注目しているうちの一人なので、まだまだ活躍して欲しいものだ。
2002年10月18日(金) キケロはかく語りき
某所掲示板で、押井の作品内(パトレイバー2だ)に出てくる「正義の戦争より不正義の平和」というセリフについて、出典が何なのか揉めていた。
もちろん押井本人の創作ではなく、いろいろな人が昔から使っている言葉なのだが、さて、元々は誰の言葉なんだろう、という事だ。
そこの掲示板では井伏鱒二までは確認したらしい。突き止めたのは若い人らしく「井伏鱒二という人」と書いてある。「という人」という部分で、戦後日本の教育の荒廃が感じられて、実にいいですな。
で、確かに「黒い雨」を書いた井伏鱒二の墓碑銘は、これである。
しかし例えばキケロは「最も正しき戦争よりも、最も不正なる平和を取らん」という意味の事を言っている。まあ哲学者が好んで使うとなれば、年代的にもキケロが大元だと考えるのが妥当だろう。
さて、誰がこれに気づくのか。楽しみだ。
しかし押井という人は、ここぞという場面でいかにもな格言を意味深に使うのが、非常にうまい。実は意外と本人創作のセリフというのは少ないらしいのだが、使い方が巧みなので、ついだまされてしまう。
特に聖書からの引用は、過去のエヴァンゲリオンのヒットを見るまでもなく、日本人にとって実に謎めいておりシーンによっては効果的に利用できる(これについては口語訳ではなく文語訳でなければならないが)。
一見意味がありそうで、実はそんなに深い意味がないセリフの羅列は、観客を煙に巻くのには最適である。こういったセリフをちりばめる事で、見事な押井ワールドを形成しているという事だ。
ところで10/16のNHKの朝ドラで、父の形見の一部として、イマイの「スカイ・ワン」と「イーグル」のプラモがアップで出たそうだ。NHKでねぇ…。まあプロデューサーあたりの趣味なんだろうけど、形見でこれというのはどうかと思うぞ。
2002年10月17日(木) バンダイ初のエンタープライズ号
そろそろあちこちで話題になっているが、バンダイがスタートレック劇場版一作目のエンタープライズ号を出す事がほぼ決定した。
カラーリングもしてあり、スナップキットなので誰でも簡単に組み立てられるという。この辺はガンプラの応用だろう。まあ元々はアメリカで発売するのが目的だから、そりゃ簡単でなきゃ困るわな。
とにかくバンダイ初のスタートレック製品が、劇場版の最初のエンタープライズというところが実にいい。私はこのタイプが一番バランスがいいモデルだと思っているからだ。
他のモデルだったら買わないが、これだけは買おうと思う。なぜならトレッキーじゃないから、他のモデルに特に思い入れがないのだ。
しかし問題は発売時期と価格だ。特に価格は重要である。販売数にもよるが5,000円以内で出して欲しいものだ。
サイズ的には昔のAMTのプラモよりふたまわり程小さいようだが、それでも30cm位はあるだろうか。ウサギ小屋にはこれで充分である。
ついでだから、このモデルが収納できるドライドックも出してくれないものかね。あれをディスプレイ・ケースにしたらさぞかしカッコいいと思うんだが、やはり無理だろうなぁ…。
ところでこのタイプ、正式には旧テレビ版のオリジナル・エンタープライズの大改修艦という設定なので、A型ではないのだそうだ。じゃあただのNCC-1701エンタープライズでいい訳なのか? でもその後の同型艦がA型になっているのだが、どうもややこしい。
こういうのはもう少し判りやすくしてもいいと思うぞ。
2002年10月16日(水) 未来はどっちだ
昨日の日記にクリムゾン未入荷の事を書いたが、この件をまこさんの掲示板に書いたら、早速巽さんから「渋谷のタワーレコードで購入した」との書き込みが…。
あれ? という事は輸入盤が先に入荷? クリムゾンに限ってそれはないと思っていたのに、ちょっと不思議…。まあ来週には聴けるはずだから、我慢するしかないか。
ちなみに市内の主だった店をまわった結果、どこにも入荷はしていなかった。
ところでテレビのニュースは昨日から、拉致された人たちが来日したというニュースで大騒ぎである。
北朝鮮がここまでやるという事は、本当に後がない訳だ。そしてこの人たちが今後どうなるのか、これからいろいろな関係機関による奔走があるのだろう。
とりあえず、拉致された人の親としては純粋に帰ってきて欲しいだろう。それはよく判る。しかし仮に日本に帰ってきたとして、果たして無事な生活が送れるのだろうか。
まず洗脳されているという事実がある。あの独裁国家で生きてきたという事は、多かれ少なかれ洗脳されているのは事実だ。これを解除するのは相当長い時間がかかる。
だがもっと問題なのは、その後だ。この手の事件では必ず出てくる「いやがらせをするバカ」の存在だ。
なにせ航空事故で亡くなった人の家族へすら「いくらもらったんだ、金持ちになったな」という嫌がらせをするバカが大勢いるのだ。
「殺されないためには、北朝鮮のために働くしかなかった」という絶望的な状況を、これらのバカが喜んで利用しそうなのは想像に難くない。
拉致された人たちはその利用価値から、北朝鮮国内では上から二番目の階級扱いで裕福な生活を送っているという。いずれ北朝鮮現状政権の寿命はそう長くないと思うが、少なくとも日本で暮らすより、落ち着いた生活ができるのは間違いない(長くは持たないのが問題だが)。
そう考えてしまうほど、今の日本人の精神レベルは全体的に低くなっているのだ。つまり拉致された人たちは、どちらに転んでも、長期的に安泰な生活は望めない可能性が高い。
日本に帰ってきても、政府の援助には細かい点で限界がある。おそらく地元警察だって最終的には面倒がるだろう。過去のストーカー事件を見ていれば良く判る。あとは地元の人たちがどこまでカバーできるか、それがすべてになってしまう。
最終的に「帰ってこなければ良かった」なんて思う事態にならなければいいが、そうなりそうな気がするのは杞憂だろうか。
2002年10月15日(火) そろそろクリムゾンの新譜が…
まこさんの掲示板で巽さんがクリムゾンの新譜をほめていた。どうせ買うのだから評判のいい方が期待できる訳だが、こちらでは21日に発売延期というアナウンスがあったぞ…。
やはりいろんなルートから先に聞くという事もあるのかもしれないなぁ。
でもこうしてみると、地方でこそ宣伝を熱心に行うべきだと思うんだが。
首都圏なんかでは、黙っててもそこそこの数は売れるが、地方ではへたすると発売自体のアナウンスがまったくされてない事だってあるのだ。口コミの威力はインターネットのおかげで垣根が低くなったが、ノベルティ・グッズの威力というのは、イナカほど大きいはずだ。
企業は費用対効果でしか考えないところがほとんどだから仕方がないけど、本当にもっと売りたいのなら、「首都圏中心だけ」の宣伝行為は改めるべきだと思うぞ。
2002年10月14日(月) ゼイラムとかゼイラム2とか
昨年のESIFCONでやった問題の集計をしているが、なかなか面倒で時間がかかる。でもまあ、やっとかないといけない訳だし、これがないとアフターレポートの水増しができなくなる。大した件数じゃないんだけどね。
でもこんな物を真面目に読んでる人がいるんだろうか…。
という事で、LDを出してきて「ゼイラム」「ゼイラム2」を見る(逃避、逃避…)。
やはりイリアの森山祐子はかっこいい。監督以下のスタッフも優秀だった証拠だな。例の光子弾(?)の弾道を腕で受け流し、後ろの煙突に当たって爆発するシーンとか、蹴り飛ばして後ろの建物に当たるというシーンとか、今でこそあまり驚かないが、当時はなかなか新鮮だった。役者もスタッフも皆真剣なのがとても良く判る。
しかし「ゼイラム」なんてもう11年前の作品なんだなぁ。イリアの役をやった森山祐子は現在34か。あまり映画では見かけないが、テレビの方が多いのかな。
ついでなので「俺がハマーだ!サヨナラ編」も見る。この最終回はアメリカテレビ史上でも類を見ないものだろう。つまり盗まれた水爆を見つけて解体しようとしたら、あっさり爆発して終わり、というとんでもなさ。基本はギャグなんだが、このラストはモンティ・パイソンに通じるものがある。
署長に「もし水爆が爆発したら、皆死ぬんだぞ」と言われ、ハマーは「でも悪い奴も死ぬんだから」というセリフを吐くところなんか、実にいい。
LDのボックスを買い逃したのが実に残念だ。
さて、10/28にはコナミの食玩でUFOが出る。
現在までの情報では、スカイワンの主翼前縁が曲線でなく直線処理となっているのと、インターセプターの垂直尾翼とランディング・ギアのヌケ部分が塗装による処理になっているのが不満点だろうか。さらに未確認情報では、ルナ・キャリアの色が多少違うらしい。もしかしてサンダーバード3号の色か?
結局サンダーバードVol.2は、とうとうパーカーがゲットできなかった。オークションで3,000円位から出てるけど、そこまでして欲しい訳でもないしなぁ。
2002年10月13日(日) エアガンとサンダーバード
秋葉原のラオックスに、16メートルものエアガン用シューティング・レンジが2基設置された。なんとまあすばらしい環境なんだろうね。
ラオックスでエアガンを扱うのは初めてとの事だが、それでいきなりシューティング・レンジを作るというところが、遊び心を判っている、という事なんだろう。
内容として「電動はMP5A4とCAR15、ミニ電動が2種、ガスブローバックはM92FとG26、M93Rとオート9。吊り下げ式電動ターゲットにより、5・10・15mにターゲットを設定可能。料金は30分/500円、延長10分ごと/100円、そして初心者向けの[レンタル電動ガン500発撃ち尽くし]が500円、持ち込みの場合のレギュレーションは、0.25g弾で1J、持ち込み時に弾速のチェックが義務」という内容らしい。
ところでこの「オート9」って何なんだ。旧MGC製品か?
しかしネットでこのニュースが乗っていたところは、「ラオックスでモデルガンを扱うのは初」と書いてあるが、予想するにモデルガンは扱わないと思うぞ。少なくともこの文脈では、扱っているのはエアガンという話でしかない。ライターはモデルガンとエアガンを混同しているらしい。
こういう連中が、未だにモデルガンは改造できると思い込んでいるんだろうな。
午後ちょっとトイザらスに行ったら、「アオシマ・レーベルによるサンダーバード2号」が売られていた。 中を見ると旧イマイの新金型ヴァージョンの方だったのだが、成型色はグリーン、キャノピー付きである。
実はこの組み合わせでは、意外な事にイマイも出していなかった。キャノピーは、末期のパーフェクト・ヴァージョンと呼ばれるクリスタル・モデルで初めてセットされたのだ。
と言う事で、トイザらス価格1,299円(税抜き)は、非常にお買い得と言える。
これなら2個ほど買って、「白く塗ったUNヴァージョン」とか「オリーブドラブに塗った陸上自衛隊ヴァージョン」を作ってみてもいいかもしれない。特に陸上自衛隊ヴァージョンというのは長年温めているアイデアなのだが、コンテナから「66式メーサー殺獣光線車」が出てくるのだ。かっこええなぁ。
あ、今年のゴジラは「90式メーサー殺獣光線車」という、ほとんど66式のコピーのような物が出てくるらしいから、バンダイあたりが模型化してくれないかな。コンテナから出すのはこっちでも我慢するぞ。
2002年10月12日(土) 今日は粗仕事
会社で「ESIFCON 2001」のアフターレポート用原稿を書く(ま、その位ヒマなのだよ、交代制の土曜出勤とは)。
3時間程度で、最終的になんとか4ページの長さになった。あとは吹き出しクイズと三択問題の集計結果も載せれば、それなりの体裁にはなるだろう。
しかし昨年の今頃の事を、今になって書こうというのも無謀ではある。おかげで誰も原稿書いてくれないもんなぁ。まあ毎年同じような事をやっているから、昨年の事と言われてもほとんど覚えてないだろうけど。
でも早く作っても、それを郵送するのは金がかかって大変だし、まあ今までのように、翌年の開催時に来た人に配る、というのが無難な線ではある(常識外れとも言うが、これも継続して開催している強みだ)。
さて、今回の表紙はどうしようかな。ここ3年ほどカラー写真が続いてるから、今年も何とかしたいものであるが。
で、知らないうちに「宇宙船」と「スターログ」が出ていた。たかが雑誌2冊で2,500円以上取られるのも、なんだかなぁ。しかも今回のようにたいして面白くなかったりすると、ますます割高感がある。
特に「宇宙船」は、ライターが若い世代に完全に変わってしまったせいか、どうも論調に納得できないものが多い。「いい物はいいけど、悪いものは悪いと言えない」だけかと思っていたのだが、どうも「いい物はいい、悪いものもいい」と信じ込んでいる節がある。我々の世代が悪いと思っているものでも、伝説と化してしまったため、妄想だけが大きくなり、すべていいものだと曲解しているらしい。
古いものがすべていいはずがないだろうに、自分できちんと調べていない上に、ポリシーが曖昧である。つまり、ライターよりリーダーの方が知識も豊富で、感性も上なのだ。
こんな奴らのために高い金を出して雑誌を買っている訳ではないのだがな。
2002年10月11日(金) 今日のノーベル賞
今日のノーベル賞は、元アメリカ大統領のジミー・カーター氏が平和賞を受賞したと発表された。
受賞理由が「国際紛争の平和的解決に尽力した」という事なのだが、これってイラク攻撃を強行しようとしている今のブッシュ政権への当てこすりとしか思えない。いや、多分そういう意図の受賞なのはまず間違いない。
こういうところが、平和賞の怪しげなところなのだが、まあブッシュへの批判を込めているのなら、今回は仕方がないところではあろう。
ところで先週撮影したフィルムがあがってきた。
今回はスポット採光の多用や意図的に暗い条件での撮影などをやってみたのだが、暗い条件ではほぼ失敗だった。やはり光が乏しい状態での撮影は、予想はしていたが私にはまだ無理だ。
逆に屋外では、影になった部分でもそれなりに撮れていた。やはり強調したい部分が全体の色調と異なる場合は、カメラまかせするのであっても評価採光よりスポット採光にした方がいいようだ。一つ賢くなったかな。
でもEOS-55というカメラは、どうもファインダーが覗きにくい。眼鏡をかけているとファインダー下部が見えにくくなり、文字情報が読めなくなるのだ。
これはかなり不便である。いずれ何とかしなければなるまい。
2002年10月10日(木) ノーベル賞も捨てたもんじゃない
ノーベル化学賞を田中耕一氏が受賞したが、こういう基礎研究分野の若い人に賞を与えるというのをみると、ノーベル賞もまだまだすてたもんじゃないな、と思ってしまう。
どうしても、権威のある賞だとそれなりの介在事象があるもので、平和賞なんかは世界情勢によって色々な思惑が働く訳だし。
今回の受賞というのは、これもふくめて色々と希望の持てるものだと感じたのである。
しかし物理学賞を受賞したベースとなった「カミオカンデ」の物語は、いかにもプロジェクトX向きの題材だなぁ。いずれNHKは作る事だろう。とにかく苦労の連続だったろうから。
これって、昨日も書いたが「カミオカンデ」は陽子崩壊、「スーパーカミオカンデ」はニュートリノの検出と、当初の目的が違うのだが、この辺に資金調達の苦労としたたかさが窺える。
結局、いろいろと頭を使って問題を解決していく過程では、それなりに楽しかったんだろうな。
2002年10月09日(水) あっと驚く…
昨日の日記にちょっと書いた件で。
カミオカンデは Kamioka Nucleon Decay Experiment の略、スーパーカミオカンデは Super-Kamioka Neutrino Detection Experiment の略なんだそうな。
まるっきり別物ではないか。
ところで先日入社した人が、たった二日で辞めてしまった。どうも採用時に言われていた仕事の内容が、実際とは全然違っていたという事らしい。
元々、エクセルとかの表計算ソフトが使いこなせる人材を採るはずだったのに、人事はまったくそういう事をアナウンスせず、そしてそういうスキルがない人を採ったようで、だからいきなり悩んでしまったのだろう。
まったく今日び、事前にそういう条件を出せばいくらでも適した人が来るだろうに、よりによって全くスキルがない人を採用するとは。
まあこの時期にだらだらと続けられるよりは、さっさと辞めた方が本人のためでもあるだろうし、なにより一から教えなければならないなんて、周囲が迷惑をこうむるだけなのだ。
しかしこんな採用人事がまかり通るとは、なんて会社なんだろうね。
2002年10月08日(火) 世はすべて事もなし
ノーベル物理学賞を小柴昌俊氏が受賞した。誰だっけ、と思ったらあのカミオカンデの実行者ではないか。
先週、スーパーカミオカンデがとりあえず修復されたというニュースがあったが、西手新九郎が来たかな。それとも受賞が判っていたから、オトナの事情で修理を急がせたとか…、まさかね。
夜は会社のT君のところへ行く。モデルガンのABSとHWの違いが知りたいというので、さしあたりGMシリーズを持っていく。知らないうちに八挺もあった。
しかしこうして並べてみると、初期のABSとMGCが一度潰れる直前のABSでは格段の進歩があったのだな。まるで別物である。そしてHWだが、これはもう芸術品の一歩手前と言っていいだろう。大したものである。
いろいろとバカな規制で、ほとんど滅亡しかけたモデルガンだが、HWという材質のおかげで、細々とではあるが、なんとか生き延びている。世の中はエア・ガンが主流だからいずれ本当に滅びていくのかも知れないが、少なくとも私が死ぬまではなんとか楽しませてくれるだろう。
その後の事は知らないが…。
2002年10月07日(月) ついに発売決定? 押井の実写
ついに「紅い眼鏡」「ケルベロス 地獄の番犬」「トーキング・ヘッド」のDVD発売が決定したらしい。
2003年2月25日なのだが、これがなんとボックスで\20,000になるとか。しかも単品発売はしないとの事で、まあ判る気はするが、それにしても高いなぁ。
中身はどうやらメイキングDVDとサントラCDがオマケで付くらしいのだが、とりあえずサントラは全部持っているし、新録音でもない限り、魅力に乏しいと言わざるを得ない。ただなんとなくだが、川井憲次氏による別ヴァージョンが一曲程度追加になる、という気がする。
そもそもこれらの作品は、見た事がない人たちにより幻の名作扱いされているらしいのだが、実際買った時にどう思うんだろう。結構勘違いしている人が多いらしいから、とても楽しみである。
ちなみに私は「紅い眼鏡」は大好きだが、今となっては他の2作品は寝てしまうかもしれない。
でも多分このボックス、買う事になるだろう。ああ、バカだ…。
2002年10月06日(日) 「マトリックス」と「RONIN」と
ESIFCONの案内書のコピー完了。なんと今回は(表紙だけ)カラーだ。いわさき氏の撮った鬼太郎列車であるが、まったく無駄な事に手間隙かけてしまうこの性格にも困ったもんだ。
さて、月曜には郵送を完了しなければ。とか書いているうちに、いわさき氏からさんまが届いた。これは楽しみですな。
ところで昨夜はテレビで「マトリックス」をやっていたが、実に綺麗な映像だった。映画のテレビ放映については昔から思っていたのだが、何故かソフトよりもテレビの方が綺麗な事が多い。
で、昨日は見終わってすぐDVDとLDとを出してきて比較したのだが、テレビは明らかにDVDより綺麗だった。LDと比べても綺麗である。不思議だ。
まあ私は以前から言っているが、DVDのソフトはデータを間引きしているうえにどうも光自体も少なくなっているように感じる。簡単に言えば「DVDは暗い」のだ。で間引きをしているせいなのか、LDの方がディテールが細かく感じる。少なくともマトリックスに関しては、映画館で観て(もちろんきちんとした設備のところだ)、LDもDVDも持っている。そしてDVDに関しては機会がある毎にあちこちの電気屋でデモ映像を比較した。それで断言するが、「DVDが暗いのは間違いない」のである(ところで、この番組をDVDレコーダーで録画した場合、どうなるのだろう。やはりDVDソフトと同じになるのだろうか、それとももっと程度が低くなるのだろうか)。
さらにDVDのソフトは、オープニング前の警告やら予告やら製作会社のマークやらが、スキップできない。初めて観る時はそれでもいいだろうが、買うという事は何度も観ると言う事なのだから、邪魔な事この上ない。
どうもDVDのソフトを作る連中は、映画ファンの心理が全く判っていないようだ。本当にどうしようもない。
ソフト制作に関してはパイオニアのLDに対する姿勢(考え方、技術とも)が一番だったし、現在はイマジカのDVD変換に対する技術が一番いい(考え方は、DVDがハリウッド主体だから当然ダメである)。というかDVDに関しては、イマジカ以外のソフトはダメだ。
ところで最近、DVDの映像は綺麗だと絶賛する人が多いのだが、この人たちってLDを見た事があるのだろうか。どうもレンタルソフトと比較してものすごく綺麗だと言っている節がある。そりゃコピーガードの雑音信号がもろ映像に出るような物と比べれば、なんだって綺麗である。
あとはマスターがどの段階の物か、変換作業がイマジカかで、映像には雲泥の差が出る。例の「千と千尋の神隠し」の色問題も、結局はそういう事だ。
結局、無知なくせにDVDを絶賛されても困るよなぁ。あれはやはり「デジタル特有の綺麗さ」なのだ。「アナログの綺麗さ」とは別物であろう。
あと今日は「RONIN」もちょっと観た。
この中で、実に8分にも及ぶ長丁場のカーチェイス・シーンがある。そしてすごいのは、はじめの5分にBGMがないのだ。ひたすら効果音だけである。しかもかなりリアルな上に細かい。これはその映像と相まって非常に緊迫感のあるシーンになっている。
だから後半、「BGMあり」シーンになった時、非常に違和感を覚えてしまった。あの名作「ブリット」もカーチェイス・シーンにBGMがない。その効果音(ダブル・クラッチね)だけで充分だからだ。
思うに「RONIN」は、このシーンの最後で音楽が必要だから、そこから逆算していった結果だと睨んでいる。そう思わないと明らかに変である。
だから「VURSUS」の北村監督が、「このシーンは、音楽の効果的使用例だ」と言っていたが、これは勘違いであろう。アクション・シーンでは本来音楽がなくても成立するはずなのだ。
と、ここで力説したって仕方がないんだが…。
なんだか忙しいはずなのに、一体何をやっているんだかなぁ。
2002年10月05日(土) 子どんぐりの発表会
子どんぐりの学校で、音楽発表会があった。とりあえず子どんぐりのところまで見て退散する。
この時写真を撮ったのだが、体育館が暗いのとどうしてもステージまで距離があるため、ISO800のフィルムを使用する。
結果は、この状況では間違いなくISO400を使うよりいい。200mm前後を多用したのだが、少なくともブレは全くなかった。もちろん若干荒いかな?という感じはするが、プレるよりは遥かにいい。なんたってああいう状況では、三脚が使えるかどうか判らないのだから。
肝心の歌の方は、アカペラの三重奏という、まあ小学生には結構ハードな内容だと思うのだが、実にそつなくこなしていたので、結構びっくり。
で、午後は別件で写真撮影をしてくる。こちらもいくつか自分にとってはあまりやらない事を試してみたが、どう出来上がるかは今ひとつ自信がない。まあ失敗してても、結果を見てから学習すればいいのだ。
夜、テレビの「マトリックス」を観ていたが、実に絵が綺麗である。DVDより遥かに、というところがなんだかなぁ。これは明日、検証予定。
2002年10月03日(木) 案内書完成(ただし原稿が)
なんとかESIFCON用案内書の原稿が出来た。あとはコピーして郵送するだけとなった。
だけとは言いながら、この封筒詰め作業が実は結構大変なのである。なんたって住所を書かなければならない。字を書くのが苦手な私には、なかなかの重労働なのだ。
まあ実行委員長という名の雑用係だから、仕方がない。
さて来週の月曜にはすべて投函できるようにしなければ。
2002年10月02日(水) 今朝の新聞から
今朝の朝日新聞に、小林司・東山あかねの両氏による「シャーロック・ホームズ・シリーズはコナン・ドイルの心情を告白した小説である」という「心情告白仮説」が載っていた。
元来、幼少の頃にアル中の親がいると色々とトラウマを持ってしまうのはもはや定説なのだが、実はドイルもそういう環境で苦労し、ようやくアル中の父親を入院させたら、そこの先生と母親が仲良くなってしまったという。
しかも先生は15歳も年下…。まあ確かにこれでまっとうな精神構造の人間が育つとも思えない。
そしてそういう観点からホームズ物を研究すると、実に面白いのだそうだ。例の「バスカビル家の犬」における犬とは「噂」のメタファーであり、バスカビル家の悲劇とは、これすなわち「ドイル家の恥」の事なんだそうな。
この二人は全部を翻訳しつつイギリスなどに行き、これを検証していったようだ。
だが元来、小説というものは、多かれ少なかれ私小説的な意味合いを持つものなのだ(日本のような超量産システムは別)。したがってドイルの生い立ちが正しいなら、小説に色々なメタファーを含むのは当然の帰結ではある。
この説がきちんとまとまった文章があるのなら、読んでみたいものだ。
そして同じ日の科学欄には、スーパーカミオカンデの修復が終わり、12月から稼動するとの記事が載っていた。全面復旧は2006年らしいが、とりあえずはめでたい。
2002年10月01日(火) ニュースは台風ばかりなり
もう10月である。月日の経つのはアフターバーナー。
台風が近づいているというので、早めに帰宅したのだが、風邪ひき小どんぐりの薬がないというので、買いに行く。
ついでに白亜森家へ寄って、CDとビデオを置いてくる。
ところで今日は、なんだか知らないけど会社でいろいろ訊かれた。
中でもある女性から「ミサイルって、どうやって飛行機なんかを追いかけの?」と訊かれたのには意表を突かれたが、それに得々として答える私も私だ。これは答えるのも楽しくなるくらい、色々なシステムがあるからねぇ。
多分呆れたのではないかと思うぞ、あんまり説明が長くて…。やはり楽しいと、つい長くなるのだ。
あと他の人からは、モデルガンの材質にあるABSとHWの違いというのも訊かれた。ウ〜ム、なんて相手を限定する質問なんだろう。
この時はざっと説明したが、後日現物を見せると言ったら、驚いていた。
とりあえず、ガバメントについては亜鉛合金、ABS、HWと三種類持っているから、説明は簡単である。そりゃこの趣味を30年も続けていれば、そのくらいは揃うぞ。
でもこういった、多分会社では私しか答えられず、なおかつ多分何の訳にも立たない質問って、実は答えるのが結構楽しいものなのだ。