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2003年08月31日(日) 冨木さんちに男の子

 フィンランドで、エア・ギターのコンテストが開かれたそうだ。
 これはギターを弾く真似をするだけなのだが、意外とメジャーらしい。あちこちで定期的にコンテストが開かれているらしいし、なにより「エア・ギターのメーカー」のHPもあるくらいなのだ。以前このHPを見た事はあるが、なかなか真剣で楽しい。やはりこういうバカな行為は真剣にやる程楽しいのである。
 そして多分、これは楽器が弾ける人の方が有利なのだろう。やはり全く基礎がないよりはある程度の知識はあった方がいいと思われるのだが、はて実際は?

 なんて書き込んでいたら、ビッグニュース!
 なんと冨木さんちに男の子誕生。これはめでたい。
 結婚式が去年の7月21日だったから、日記に書いた疑惑は晴れた訳だ(そう言えばこの時は、山形に行く前に仙台でフロヰ道のライヴを見てから行ったので、時間的に結構慌しかったなぁ)。
 でも50近くで第一子だと、これから成長期にかけての「遊んで攻撃」は体力的に辛くなるかも知れない。子供の攻撃は手加減がないから、腰とか壊さなきゃいいけど。

 午後は昨日買った「バタリアン」と「未来惑星ザルドス」を見る。
 「バタリアン」は完全にコメディ・タッチである。悲惨でブラックなのに、やはり笑えてしまう。この辺、ダン・オバノン監督の狙いどおりであるなぁ。もしかして「エイリアン」を当初の予定通り子の人が監督していたら、やっぱりコメディ・タッチになったかも知れない、と考えてしまった。
 「未来惑星ザルドス」は、この時代だから作れた映画である。もう今ではここまで観念的な展開を娯楽映画だと言って作る事は無理だろう。途中で監督交代か製作中止というところか。
 そもそもヒッピー・ムーブメントが露骨に描写されているのだから、その時代を知らない人にとっては、製作兼監督兼脚本であるジョン・ブアマンの意図は伝わらなくなる。
 現在これがカルト・ムービー化していないのは、このヒッピー・ムーブメントの描写が一因なのは間違いない。

 ところで今日、青森と八戸の屋内スケートリンクが営業を開始したそうだ。
 別に冷夏だからという訳ではなく、例年通りだと言うが、これって、早過ぎないか。例年ならまだ暑くて「何故プールを閉める?」と憤っているところで、もう冬の準備なのである。
 さすがは雪国と感心すればいいのか?



2003年08月30日(土) 今日もお金が消えていく

 頼んでいたレガシーのシートカバーが入ったというので、取り付けてもらう。一時間以上待たされたが、装着は結構面倒なものだから仕方がない。
 本当は安い方にしたかったのだが、耐久性が全然違うというので、泣く泣く高い方にしてしまった。そもそもこちらのカーショップなんかでは、レガシー用のシートカバーが見つからず、数が出ている流行りのワンボックスカー用や軽用の物しかないので、結局純正にせざるを得なかったのである。
 シートカバー自体は無駄ではないのだが、ムダに高い物を買う事になったのがちと悔しい。

 帰りに模型雑誌を立ち読みしたら、「サンダーバード2号の新世紀合金モデルが、秋に発売予定」という記事があり、テストショットらしいが写真も載っていた。
 全長は40センチ程で、写真で見る限り出来はとてもいい。はっきり言っておもちゃという概念を越えている。確かにあれなら一万円以上でも売れるだろう。ちなみに新世紀合金というのは、まあ昔の超合金と同じような物だ。
 ちょっと触手が動く…。

 同じ雑誌に、9月15日あたりから七戸にある道の駅で「成田亨の美術展」が開催されるという記事があった(七戸というと、ついこの間まで日本で唯一のレールバスが走っていた事で鉄道ファンには有名なところである)。成田亨は青森で暮らしていた事があるから、という郷里の有名人展みたいなものである。
 そして10月5日はシンポジウムがあって、樋口真嗣も来る予定だという。これは是非行かなければなるまい。ただしここ、どんな催し物でも入館料は有料である(確か今回、大人は500円)。まあ仕方がないか。

 そしてついでにDVDソフトを買う。
 待っていた「未来惑星ザルドス」と「バタリアン」である。なんかつくづく落穂拾いという感じはするが…。
 しかし「ザルドス」にはあの伝説のオートマチック・リヴォルヴァーが出てくるのだが、火薬の圧力の問題か、オートで動かすシーンがない。発砲シーンでは本体をスライドさせているが、これならただのリウォルヴァーを使用した方が、製作する上では楽だったろうに。
 ちなみに現在はマテバ社が唯一のオートマチック・リヴォルヴァー(6 UNICAという357マグナム用である。重量が6インチモデルで1340gもある)を出しているが、これなら映画でもきちんと作動させられるのではないだろうか。
 登場させる意味があれば、だが(個人的には、実用的意味は全くないと断言する)。

 さて、2006年の日本SF大会である。
 知らなかったが、現在の日本SF大会は、ご当地ファンダム主宰とは限らないのだそうな。例えば、東京のスタッフが宮城県で開催を宣言する、というやり方が珍しくないらしい。
 まあ確かに東北だとスタッフをある人数集めるのすら大変だし、また社会人ならいつ転勤があるか判らない状態で、確実に開催するためには、仕方のない方法ではある。
 それでもとにかく開催されれば、新しいファンがまとまるきっかけにはなりうるのだから、そのやり方を批判する気はない。
 日本SF大会とは、ゲストを含めた色々な人と会えるのが魅力の一つなのだから、安全確実に開催される事が必要なのだ。

 そして現在は、正式名称についての検討段階のようである。
 これに関してDATECON FINAL会議室では、「日本SF大会にDATECONの名称は是か非か」について話し合われている。
 まあ大方はDATECONを使われる事に抵抗があるというところだが、これは過去、この名称で楽しんできたのだから、当然である。この名称は仙台SFクラブが主催する大会名として、インプリントされているのだ。

 だが「みちのくSFまつり」の名称については、個人的には積極的に使用してもいいと思っている。これがきっかけで、東北地区のファンダムが活性化すればという希望があるからだ。
 やはり一度会えば、その後はネット上での仮想ファンダムになったとしても、ちゃんとした集団を形成できる。お互いの人となりを把握できるからだ。逆に言うと、ネットだけでは繋がりが希薄になる可能性がある。だからこそ新しいグループを作る場合、一度会って宴会なり合宿なりをするという行為は重要なのだ。
 それになんだかんだ言っても、若い人がある程度いないと活性化されない。年の功という言葉があるが、若い時のパワーや発想力、そして無謀さというのは、やはり重要なのである。

 と実感する事自体が、もう若くはないという証拠なのだなぁ。当たり前だけど。



2003年08月29日(金) ギャグ爆弾は実在する?

 今日は風もあるが雲もある。またも火星は見られないのか? なんて言っているそばから雨が降ってくるし。

 ここ2〜3日、本屋で「裏モノ日記」があるか確認しているが、みつからない。やはりネットでサイン本を買ったのは正解だったようである。
 読みたい本は沢山あるのに、本当に本屋に置いていない。こうして私もどんどんおバカになっていくのだろう(あ、元々変な本しか読んでないから、どっちにしろ一緒か)。

 ところでモンテイ・パイソンの掲示板に「どんな面白い夢だったのでしょう?」というタイトルで「タイの男性が睡眠中に爆笑死」のネタが紹介されていた。
 つまり「タイでアイスクリームトラックの運転手をしていたDamnoenSan-un氏(52)が眠っている最中に突然ぶつぶつ言い出したかと思うと続けて突然大爆笑し、そのまま死亡した」というものである。
 事実かどうか100%信じる事が出来ないほど、珍しい事件であるが、これでは本当にギャグ爆弾だ。関係者にすれば悲劇なのだが、話を聞くだけでは喜劇以外の何物でもない。
 ただし本人にとっては幸せな死に方だったのかもしれない、と思ってしまう。

 取材を受けた精神科医のSomchai氏によれば「こんな死亡ケースは聞いた事がない。でも眠っている最中に爆笑したり泣きすぎたりする事で心臓発作が起こるというのはまあ、あり得なくはないと思う」と話したとのこと。
 実際のところ、死因は謎、なのである。



2003年08月28日(木) 今日も火星は見えない…

 昨夜は結局、再接近した火星は見られなかった。いや、雲の間から少しだけ見られたのだが、すぐに隠れてしまった。
 そして今日も10時を過ぎてまだ見えない。この天気では多分今夜もだめだろう。どうせ小さくしか撮れないのは判っているが、300ミリのレンズを使って撮ってみたいと思っているのに。

 そうか、10Dなんかだと、1.6倍になるから480ミリ換算になる訳だ。こういう時はあれば便利だと思ってしまう。その代わり広角側も1.6倍になるから28ミリは45ミリ換算になってしまう。これは不便だ。
 結局、どっちだ?

 さて、ネットであちこちの掲示板を見ていると、書き込む人数が多いところほどヘンな奴も出てくる。まあ初めから怪しげな広告等だとさっさと削除されてしまうし、あからさまに変な奴だと皆で無視するか叩き出すかなので、それほど問題ではない。
 問題なのは一見まともだが、実は非常識という奴だ。特に法的な事に無知な奴は困る。
 例えば、CDやビデオのコピーをして欲しい等と平気で書き込んだりしている非常識な奴を結構良く見かける。もちろんこれは違法行為である。実際に入手可能な物ならちゃんと自分で買うべきであり、論外の書き込みである。

 しかし、例えば市販されていないもの、あるいは絶版になり入手が不可能な物はどうしてもそういう行為が必要な場合もある。それは仕方がない事である。
 ダメだというならメーカーは常に入手できるよう市場に提供し続けるべきであり、その努力もせずにコピー不可なんて言っているのは、ただの怠慢でしかない。

 まあそれはともかく、そういった特殊なケースであっても、やはりネットは公の場だから、個人のメールを使ったり書き方を工夫して悟られないようにするなど、それなりに気を配るべきなのだ。大抵はその辺に気をつけているのが、読んでいても判るものだ。
 そもそも、そういうコピーは違法だという認識があるのとないのとでは、大違いなのである。

 違法の認識の有無は、例えばネットで本物の拳銃を売る、なんてケースを考えればよく判るだろう。違法だという認識がないままネットに出してしまえば、当然大騒ぎになり、ひいてはその関係者にも迷惑がかかるのは当然だ。
 しかし肝心の本人は何が悪いのか判らないのである。悪意がないまま周囲に多大なる迷惑をかけてしまうのである。だから困るのだ。

 さすがに実物の拳銃はないが、売買禁止対象のモデルガンは時々見かける。コメントを見ると本当に銃刀法違反だとは考えた事もないような奴が多い。オモチャだからいいと勝手に判断しているのだ。まったく迷惑な事である。

 逆にこれは確信犯だと判るのもあるが、そういうのはやはり素人には判らないような工夫がしてある。見ていて「うまいもんだ」と感心する事すらある。
 もちろんそんなのでつかまりたくはないから無視するが、確かにあれなら売買が無事に成立する可能性は高いだろうし、もしトラブルになっても、売買した当人の問題ですみ少なくとも周囲にあまり迷惑はかからないと思われる。なにせ素人には判りにくいやり方なのだから…。

 つまりは、そういう事である。要は自己責任で済むかどうか、だな。



2003年08月27日(水) 2006年のSF大会

 昨日書いたデジカメで、ひとつ書き忘れた事がある。EOS10D本体の重量である。
 実はこれ、なんと800g近いのだ。これに現在使っているレンズを付けると優に1300gを越える。これはかなり重い。どの位重いのかというと、7+1のフルロードしたガバメントくらいある(どんな例えだ)。つまり大型拳銃程度の重量なのだ。
 これを持ち歩くのは結構つらい。やはりカメラは軽い方がいいと思うぞ。

 ところで。
 2006年の日本SF大会は、宮城県が優先権を獲得したらしい。来年ではなく2006年である。来年は岐阜、次はワールドコン、その次である。
 しかしまさか宮城県、というか東北で名乗りをあげる人がいるとは思わなかった。現在これだけの規模のコンベンションを開催できる力が残っているグループは、東北に存在しないとみていいからだ。
 なにせここ20年位のSF大会は数千人規模で開催されており、今回の宮城県での仮称M-CONは、最近の大会の中ではかなり少ない「1,000人規模」ではあるといえ、やはり大人数である事に変わりはない。

 我々が毎年開催しているESIFCONも、現在は数十人という少数での開催で、ほとんど宴会と変わらない。もちろん多少の企画はあるが、やはり参加者が北海道から関東圏まで広がっているため、なかなか企画会議などは開けないのだ。
 だから毎年「SF大会を東北で開けないだろうか」という話題が出るが、どうしても運営面での不安があり、誰も積極的になれない。
 現在のSF大会は、もはや素人が企画運営できる規模を超えてしまっているのだ。

 ただし今回の主催者は東北の人ではないようで、我々が楽しんだ「みちのくSFまつり」の事はもとより、東北のSFサークルについて何も知らないようだ(まあみちのくという位だから、中央の人に実体は判らないものなのだ)。
 あの時期は毎年どころではなく、時には毎週開催なんて時もあった。もちろん東北各地でだから、移動距離も半端ではなかったが。

 今回の主催者は、中央のSF関係者とのつながりもあるらしいから、それなりの協力は得られるかもしれないので、まずはMLに登録してどういう展開になるのか様子を見る事にする(ちなみに現在は、まこさんが少し書き込みしている状態だ)。

 だが今のところ別の不安要因もある。
 今回名乗りを挙げた人は、グループではないという事だ。もしこの人が転勤等でいなくなった場合、どうするのだろう。正式に動き始めたら、途中で止める訳にはいかないのだ。
 それともこれを機にして、サークルでも作る気なのだろうか。まあそれはそれでいいかも知れないが。



2003年08月26日(火) デジカメラの逆襲

 帰宅したら、「裏モノ日記」(by 唐沢俊一)が届いていた。ネットでサイン本を頼んでいたやつだ。一応毎日読んではいるのだけれどね。
 開くとサインの隣に“今日も元気だデンパが強い”と書いてある。なんでも今回の100冊のうち1冊だけには“今日も元気だデンパと一緒”と書かれているのだそうで、ちょっと残念。
 しかしこの人のサイン、名字だけなのかフルネームなのか、よく判らないなぁ。

 ところで昼休みに書店でカメラ雑誌などを眺めていたのだが、そろそろカメラの買い替えも検討したいのである。
 銀塩ならEOS7で決まりなのだが、問題はデジタルに移行するかどうかである。やはりそれなりの物となると、10万〜20万という事になるし、レンズ一体型か一眼レフかという問題もある(この辺は、スナップだけなら別に悩まないのだが)。
 デジタルだと、同じ価格帯でも性能が全然違うし、メーカーの写真へ対するスタンスも全く異なっている。この辺の違いは、銀塩カメラの比ではない。安いものではないので、一度買ったらしばらくは買い換えられないという事を考えると、選択は非常に難しくなる。

 そもそもあの「画素数」という物は、実は写真の美しさにとっては一つの参考にしか過ぎない。いくら画素数が多くとも、その処理エンジンの性能によって、絵には雲泥の差が出る。
 むしろCCDなどの画像の中心部は、画素数ではなくそのサイズが問題なのである。もちろん35ミリフィルム換算でフルサイズが望ましいが、そんな物を素人がおいそれと買える物ではない(まあ最近はどんどん価格も下がっているが)。やはり2/3あたりが限界だろうが、逆に言うとこのくらいのサイズは欲しいところだ。

 今度出るキャノンの「EOS KISS DIGITAL」という物は、これはもう10Dと比較しないといけないが、この辺のスペックが劣るのだろうと予想される。
 10Dのスペックは現在のEOS55と非常に似ているというから、しょせんはKISSシリーズ、あまり期待はできない。まあ使い勝手の改良はあるだろうが、基本性能は当然劣る。それでも、同時期に出る銀塩のEOS KISSは3万くらいなのに、デジタルのKISSは12万くらいになるらしい。
 デジタル一眼はまだまだ高いという事だ。
 だからレンズ一体型のカメラも検討に値するという事になり、ますます悩んでしまう結果となる。

 そしてとにかくデジタルは、その性能を引き出すにはかなりのテクニックが必要なのだ。色々な雑誌を見ると、非常に複雑と言うか煩雑と言うか…。
 そしてホワイトバランスや保存形式など、買ったらすぐに使い方をマスターしなければならない問題がたくさんある。やはり今の時期のデジタルは微妙な時期だ。

 と考える事自体が、デジタル移行にシフトしつつある証拠である



2003年08月25日(月) ようやくリベリオンが出る

 朝から凄い雨である。しかも蒸し暑い。まるで梅雨のようだ。涼しいなら涼しいでそれだけにしてくれ、と天に向かってムチャな注文をつけたくなる。

 偶然ネットで見かけたのだが、11月14日に「ダークスター」のDVDが出る。これも随分と待たされた作品だ。
 そのネットでの説明には「奇才J・カーペンターがUSC在学中に撮ったSFパニック。通常版と短縮版の2つの本編を収録!」とある。短縮版とは多分、東京12チャンネルあたりの吹替え版であろう。
 ま、なにはともあれめでたい事であるので、予約しよう。

 そして同じところに「リベリオン」のDVD発売告知もあった。10月24日である。ようやくではあるがまあめでたい。これも予約しよう。
 ただ、こちらの解説はちょっと笑える。
 「あらゆる芸術活動を抑制する洗脳国家に最強の武術で立ち向かう男。近未来SFアクション」って…。
 見ていなければ、この文章だけで注文する奴がいるとは思えないし、なんかカンフー物と勘違いしそうだ。確かに一行で説明すると間違ってはいないのだが、豪快に省略されているから、平凡な作品に見える。実際ストーリーは単純なのだが、あのGUN-KATAという新武術は結構見ごたえがあるのだ。
 ただし本作品の見どころは、それだけと言ってもいいが。あ、「どうするア××ル」状態からのとんでもない展開が見られるという意味では、楽しめるかも。

 ところで例の事件で「西部警察」の放送は自粛するという方向になっている。
 しかし各報道を見ると、今まで事故はなかった等と平気で嘘をついているのだが、いいのだろうか。もちろん役者の事故はなかったが、スタントの事故はかなりあったのだ。
 多分、スタントに対する考え方がいい加減なのだろう。さっさと終わらせたいという思いだけがあるのかも知れない。そしてそれらの事故はちゃんとニュースにもなっていたのだから、やはり今は放送界自体が遠慮しているのか。

 放映当時、西部警察という番組は結構見ていたが、そのロケに対する姿勢は当時から気になっていた。そもそも彼等のロケ先での傍若無人ぶりは、中央紙ではあまり書かれないが、地方紙では色々と取り上げられていた。
 あ、仙台市内でのトラブルは、確か中央紙にも取り上げられたはずだ。
 これは、最初はパトカーが一晩中歩道の上に駐車していると市民から警察に苦情が行き、調べると西部警察のロケ車輌であったというものだ。道交法違反の上に移動時に義務付けられている警察車輌の装備の遮蔽すらしていなかったのだ。
 結局は注意というなあなあで終わっているが、彼等はそういう甘やかされた世界で一般市民の生活に土足で上がりこんでいたのである。今度の事件はいい薬になる、のかな。多分ならないだろうなぁ。

 まあ他の番組のロケだって、実情は大して変わらないのだから、彼等だけを責めても仕方がない事だ。やはり放送界の構造欠陥の一つ、かな。



2003年08月24日(日) フロヰ道 VS よたろう帝国

 外で遊んでいた子どんぐりが、「自転車の泥除けが取れた」と戻ってきた。
 見ると留めてあるステーが見事に折れている。ちょっと前にもブレーキ・レバーが曲げられたが、またもこのあたりの子テロリストの活動が活発化してきたのかもしれない。異様にパンクも多いもんなぁ。 
 仕方がないから買った量販店にパーツを頼みに行ったが、なんとブレーキ・レバー部分はパーツではなくユニット交換になるという。価格は後で連絡するとの事だが、安い量販店で買うと結局は高くつく訳だ。

 現在、電気製品なんて低〜中価格帯のは修理するより買う方が明らかに安い。これは企業に「修理とは日常的なもの」だという概念がないからだ。「壊れたら買い替えましょう」なのである。
 現代の子供(大人もか)がメカに弱いのは、物を修理するという概念を教育されなかったからだ。だから日常使っている車ですら、修理は人任せなのである(もっとも昔の車と違って、自分で手を加えられる部分はほとんどないが…)。
 つまり大切に出来るような物作りを、日本は全くやっていないのだ。こんな時代では、子供に対して「物は大切に」なんて言えやしない。
 ちなみに日本においては、長く使えるいい物は一般庶民の手が届かないという実情もある。消費大国での経済原理を考えれば判らない事もないが、やはり変だ。

 そして夜になってようやく、送ってもらった「よたろう帝国」と「フロヰ道」のライヴ・ビデオを見る。
 「よたろう帝国」は初めて見るのだが、ギター×3、キーボード×1、ドラム×1という5人編成だとビジュアル的に迫力がある。プレイする前から迫力を感じてしまうのだ。しかもギター3本だが、フルートやトランペットという管楽器も使うため音に広がりも出る。
 だが5人もいるとスケジュールの調整が大変だろうな、と変な心配もしてしまう。

 音的にはEL&Pの影響が随所に感じられるから、ちょっとポップな感じもして聴きやすい。
 まあ仕事の合間にやっているバンドの常で、ヴォーカルが弱いとは思うが、これはプロでない限り許せる問題だ。それよりも一年ぶりのライヴという事で、全体の調整が今一つではあるが、個々のテクニックはかなりのものではないだろうか。かなりアップテンポの部分でも個人個人は非常にうまいと思う。
 そして皆、楽しそうである。

 「フロヰ道」は、東京遠征の模様である。
 いや、しかし会長のギターの歪具合はとてもいいなぁ。しかもどんどん迫力が増している。もうとにかく音がかっこいい。
 大将軍は相変わらず、という感じだが、歌い方が巧妙になってきたように感じるし、大王も安定感がある。
 いずれ三人とも、数をこなす事で場慣れしてきたと思う。これはやはりいい事だ。音の作り方もどんどんステージ向きになっている、とでも言えばいいのだろうか。とにかく出てくる音自体が非常にいいのだ。
 そろそろ生で見たいよなぁ。



2003年08月23日(土) 空には戦闘機

 三沢に航空博物館が出来たというので、場所を確認しに行った…、のだが、場所がさっぱり判らない。だいぶ遠くに一ヵ所看板があっただけで、後はいくら探しても見つからない。
 そのくせ恐山の案内は100キロ以上も離れた一本道なのに延々と設置してある。まあ田舎の案内なんてこんなものだろう。子どんぐりを連れていなくて助かった。
 ま、田舎で道標があると信じる方が悪いのである。地図上で確認したので、後からもう一度調べに行けば良いだけだ。
 でも本当は、「RONIN 特別版」を捜すはずだったのだが…。

 そう言えば先日買った映画秘宝の新作紹介に「バタリアン」「未来惑星ザルドス」「マッシュ 特別編」があった。これも買わないとだめだなぁ。「ザルドス」はLDで買いそびれていたし、「バタリアン」はようやく、である。
 実はこの「バタリアン」は、公開当時にゾンビを「オバンバ」とか名づけて宣伝したのが災いして、見るのを躊躇った人が多かったと聞く。私もそうである。
 そして後から「しまったぁ」と後悔した数少ない映画の一つである。結構好きなんだな、こういうシリアスとギャグが混在しているのって。ラストはいかにもイギリス的ブラック・ユーモアだし。
 さすがはダン・オバノンが監督した作品である。単純なゾンビ映画ではなかったのだ。

 でもどうせなら、まとめてボックスでもいいから、三作とも出して欲しかった。こういうふざけた作品はシリーズ全部を観るのも楽しいのだ。
 だから「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」も五本まとめて出して欲しいのである。そもそもここまてB級だと、単品では全く売れないのが出てしまうから、販売する方も躊躇うだろうし。

 ちなみに後悔した数少ない映画に「風の谷のナウシカ」もある。
 実は私は、宮崎のあの絵が好きではないのだ。今でこそ慣れたせいもあり、違和感なく見る事ができるが、やはり当時はつらかった。で、劇場に行かなかったのだが、ソフト化されてすぐに観て、大後悔。
 ま、そんな事もあるさ。

 ところで今月の映画秘宝のグラビアに、なぜか黒谷友香が4ページ…。いや特に深い意味はないけどね。



2003年08月22日(金) 残暑じゃあないなぁ

 暑い。なんで今頃になって28度を越えるかな。残暑ではなく、今頃になってようやく暑くなったのだ。「お盆を過ぎたら秋」というのが正しい東北北部ではないのか? 
 市民プールだってさっさと店じまいするような所なんだから(ちなみにいくら寒くても開園は毎年同じで、またいくら暑くても閉園はこれまた毎年同じ。さすがは田舎の公務員経営)。

 さて、今日は映画秘宝を買う。なんか一時間もあったら一通り読み終わってしまったという事は、今回中身が薄いのかもしれない。
 ところで、これを買った会社の近くの本屋が、昨日一昨日と休んで棚の配置を換えていた。たいした広さもないので別に迷う事もなかったが、店員を掴まえて本を探してもらっている人が多かった。まあ仕方があるまい。こちらの人は、本を探す楽しみなど知らないのだろうから。
 だが昼休みに写真雑誌を立ち読みするのは、なかなか難しい。結局2冊を斜め読みしただけで終わる。

 帰宅後、唐沢氏のホームページに「裏モノ日記」著者直筆サイン本が若干残っているとあったので、試しに注文してみる。どうせ書店に入るのは当分後だろうから、サイン本が入手できればラッキー、という軽い気持ちである。

 今思い出したが、会社で国連へのテロがあった都市の名前が話題になった。
 「バクダット」「バクダッド」「バグダッド」…。ネットで調べると、真面目な記事であっても色々な表記があって、驚いてしまう。しかし結局NHKが「バグダッド」と表記してあり、また地図帳もそうだったので、これで一件落着である。
 その今回の爆破テロは、国連を標的にしたという事で、世界中を敵にしたようなものだ。同じテロでも、もっと標的は他にありそうなものなのに、これでは誰からも支持されないだろう。

 しかしこうして見ると、小泉という人は運を引き込むのだろうか。自衛隊を派遣していなくて、実にラッキーだった訳だ。もし出していたら、今度の総裁選はかなり危なくなったに違いない。
 しかも国内の気運が当分は派遣しないという方向に流れるだろうから、日本政府としても願ってもない事だ。
 殺された人には残酷なような意見だが、国際政治とは本当にそういうものだし、国内の政治だってそういうものなのだ。いや、そういうもの「だった」のだ。

 日本は田中角栄以後、ほとんどの政治家はダメになった。数の原理(つまり、結局は金だ)を角栄は堂々と口にしてしまった時点で、もはや質は問われなくなったのだ。
 そういう意味でも小泉という政治家は、数の原理を口にしないし、また個人の欲望と国家の問題を(極端には)すりかえたりしないので、久々に政治家らしい政治家であると感じてしまう。
 もちろん正しい政治家というのは、必ずしも民衆の立場にある訳ではないというのは、過去の歴史が物語っているが…。



2003年08月21日(木) またステージ101が出る

 10月11日にステージ101のCDが出るとの事だ。
 今回はベスト盤ではなく、「ステージ101」「赤い屋根の家」というオリジナルの復刻盤である。しかも今度はマニア狙いの紙ジャケ仕様である。別にマニアではないが、101は大好きなので是非欲しいと思ってしまうから、本当に困りものだ。
 ただし今回の問題は、一枚\2,800だという点にある。高すぎる。オリジナルが出ていた時と同じ価格ではないか(あ、そうするとむしろ安いのか?)。

 でも「ライトスタッフ・スペシャル・エディション」は、\2,980でとても安いと思い、今日頼んでしまった。これは仕方がないよなぁ。
 そして「RONIN」も特別版が出ているのだが、置いていなかったので買えなかった。こちらはジョン・フランケンハイマー監督のインタビューが入っているとの事なので、これも買うしかないよなぁ。
 どちらもLDは持っているのだが、こうして特典映像見たさに買わざるを得ない状況になってしまう。まあ初期のDVDで買わなかったのが幸いしたが。

 しかしDVDを買い始めてLDを見なくなったかといえば、そんな事はなく、未DVD化のソフトは勿論だが、例えば「マトリックス」なんかでも、色合いや操作性の問題から時々LDを見ているし、「七人の侍」のようなモノクロ作品も、DVDは妙に緑がかっているので、LDの方が好みであるから時々見てしまう。

 色々と噂されているが、映画を知らないエンジニアがリマスタリングしたDVDは、本当にひどいものらしい。オリジナルの色を知らないため、ネガの色がおかしいのだろうと勝手に変えてしまい、結果として監督の意図を見事にぶち壊しているのも結構あるようだ。
 結局DVDソフトの販売密度が高すぎるからこういう事になる。物理的に(あるいは金銭的に)丁寧な仕事をしているエンジニアを使えないから、いきおいやっつけ仕事になってしまう。
 いくらDVDのスペックが良くても(実際はそんなにいい訳ではない)、しょせんはパソコンのソフトと同じなのである。不具合が出るかどうかは、エンジニアの知識と技術に左右されるし、それ以上に映画の教養が必要なのである。何度も同じ事を書くようだが…。

 だから、劇場で観た時とDVDで観た時の感じ方が著しく異なる場合、DVDの完成度を疑った方がいい。某ナントカの神隠しのように。
 ちなみにこれ、北米盤はあんなに赤くないとの事だ。製作したエンジニアが違うからね。



2003年08月20日(水) じおらまぁ?

 おおともさんからの情報によると、12月に\300の食玩で「×××××××のジオラマ」が出るとの事。出すのはもちろん、あの×ナ×である(諸事情によりまだ伏せ字)。
 写真も見たが、×××のドック、×××のジオラマ、等々、またまた困ったものである。私は買うが、はたして柳の下に二匹目のどじょうはいるのか。つまり一般の人にどこまでアピールするのか、興味がつきない。

 まあこんな状況なら、プリズナーbUの食玩も、あながち夢とは言い切れまい。
 実写作品だから顔を似せるのは難しいだろうが、スーパー7ローバー(笑)は是非ともモデル化して欲しいと思うし、あのバッチやポートメイリオンの建物など、いくらでもモデル化する物はある。そもそもbQが複数いるのだから、それだけで充分数はこなせるのだ。

 そして今日、ようやく王立宇宙博物館を見つけたが、5箱しかなかったので、とりあえずそれだけ買ってくる。今回の食の方は、なんとガムであった。まあいいけど。 
 出たのは「レンジャー7号」「ルノホート1号」「サターンV型」(字の都合だけど5型である)「アポロ13号」「バイキング1号」であった。肝心のジェミニスプートニクはダメだったが、まあ仕方がない。
 肝心のモデルの出来は、かなり省略が多く、またモールドも甘い。やはり岡田が雰囲気だと言っているのが良く判る。これは明らかに宇宙開発のマニア向けのジオラマであり、食玩マニア向けではないのだろうと思う。
 もっとも、価格の上昇を抑えたためにこうなった、という穿った見方もできる訳ではある。実際はこちらの論理で作ったというのが正しいのだろう。

 そして帰宅すると、よたろう皇帝からテープが届いていた。これは明日あたり、会長の送ってくれたフロヰ道のビデオと一緒に見て、きちんと感想を送らなければなるまい。
 フロヰ道は進化していく過程を見られるのだし、よたろう帝国はそのフロヰ道が評価しているのだから、安心して取り掛かれる。さて、どちらも楽しみである。

 なんて偉そうな事を言っているが、楽器の弾けない私としては評論家するしかないので、きちんと見なければならないのだ(いや、ファンに徹するという道もあるのだが)。



2003年08月19日(火) 価格の限界

 会社で結構重大な事があり、社長がリーダー以上を呼んで話をしていたのだが、それで終わりである。我々には何もアナウンスない。
 夕方になってこちらのリーダーに聞いたら、かなり重要な内容である。そういう事を現場レベルに伝えないでどうする気なんだ。なにが社外秘なんだか。知らずに喋っちゃうぞ。
 戦争だったら、完璧に負けている状態だが、ま、どうでもいいや。

 ところで。
 近所の写真屋で、ネガフィルムをCD-Rに焼き付けるサービスをやっている。現在お試し期間という事で、フィルム一本分\500のところが\390だったのもあり、試してみる事にした。なんと一時間程で出来てしまう。
 完成したCD-Rをパソコンに入れると、再生ソフトが自動的に立ち上がるので、これなら誰でも使えると思われる。スライドショーも出来るから、これだけでも充分観賞システムとして成立している。

 そして肝心の写真は、一枚あたり1.3メガ前後のJ-PEGで、露出の加減はネガに忠実な方であろう。
 だがやはりphotoshop等で拡大すると、荒いのが判る。実際のプリントで問題なく使えるのはLサイズ、良くて2Lサイズまでだろうか。
 もう少し綺麗に保存されているなら、今までのフィルムが100本位はあるのでこれを全部CD-R化してもいいのだが。なにせ今のところフィルムスキャナーは安くないし、焼き付けるのも手間がかかる。

 結局フィルムは、現像した時点からどんどん褪色していくのだから、早めにデジタル化した方がいいのである。現在の4万円前後のプリンターの性能は、とんでもないレベルになっているのだから、スキャンさえ綺麗なら写真と遜色ないと言えるところまできたのである。

 そういう意味でも今回試したCD-Rは価格相応で、実に惜しい。やはりコダックがやっている方は高いだけの事はあるのだろう。あちらは100本やったら、10万前後のかなり高性能なフィルムスキャナーが買えてしまうのだ。
 結局趣味の世界では、価格というのは実に正直なものなのである。



2003年08月18日(月) 休み明けはエンジン全開

 会社はお盆休みでも銀行は通常稼動していたので、その分の処理で朝からとても忙しかった。
 他の人は大抵のんびりしているのだが、こちらはいきなりエンジン全開である。午前中で疲れ果ててしまったのであった。

 そして会社では某局の24時間テレビのため、チャリティ用の物品を集めていた。 とりあえず必要数は揃ったようだが、ノルマの量は半端ではない。こういう事を強要する「チャリティ」っておかしいとは思わないのか?
 何が「愛は地球を救う」だ。偽善ではないか。

 個人的にはそういういかがわしさが嫌いなので、赤い羽根募金とかテレビのチャリティとかが嫌いである。そもそも最終的にお金の動きが不明朗ではないか。
 そして募金する方も、募金という行為で満足している。本来それだけで終わっていてはただの自己満足で、意味がないのだ。
 まあそれでいいのだから、延々やっているのだろう。

 困ったもんだと憤って帰宅すると、MIBさんから郵便が届いていた。
 タイムスリップグリコの「ライディーン/YMO」を送ってもらったのである。とりあえずかけてみたのだが、やはりこのいかがわしさがいい。しかも一曲だけというのが、当時のラジオで聴いていた時代を思い出すのである(懐古、回顧、と)。
 と言っても今やCDでアルバムは入手できるのだが、やはりある程度グリコのおまけで集めてしまったので、是非とも欲しかったのである。

 しかも、これまたここには書けないが、貴重な物まで一緒に送ってもらった。今年度の商品としては非常に欲しかった物なので、もうとんでもなくうれしいのであった(もしかして皆に私の嗜好はバレバレ?)。
 
 結局あの憤りはどこへ行ってしまったのやら…。単純な奴だね、まったく。



2003年08月17日(日) そして帰還

 今年の帰省は、なんだか知らないが妙に時間がなかった。おかげで誰にも会えなかったのである。夜に遊びに行くと、帰りは明け方になるから翌日困ってしまうので、仕方がない。

 今日は仙台を9時半に出発。特に混んでもいなかったので、14時には帰り着いた。しかしこちらも涼しい。というか寒いぞ。

 夕方、先日買ったCARAVANの「A NIGHT'S TALE LIVE IN USA」とJETHRO TULLの「A New Day YESTERDAY -The 25th Anniversary Collection」をざっと見る。

 前者は2002年のライヴで、選曲はなかなか良いのだが、いかんせんみんな年を取っているためか、プレイが覚束ない。本当に曲はいいのだが、ヴォーカルもサウンドも、とにかく迫力がないのである。これは非常に惜しまれるライヴだ。
 しかしこうして見ると、ミック・ジャガーなんかはバケモノのようだと思う。いや、もちろんいい意味で、だ。60にもなってあれだけのパワーを出せるのは素晴らしい事なのは間違いない。
 CARAVANって、「The Battle Of Hastings」が出た頃までのライヴの映像はソフト化されていないのだろうか。元気のあるCARAVANの映像が見たいものである。

 後者はJETHRO TULL25年間の歩みをプレイしている映像とインタビューで解説しているのだが、残念ながら輸入版なので、何を言っているのかさっぱり判らない。
 そして曲も途中までの映像にインタビューをかぶせているから、英語がわからない身にとって、あまりに中途半端である。そういう意味でもこれは残念なソフトだ。ライヴの映像はなかなかいいので、本当に惜しい。全部見せて欲しかった。
 こちらもきちんとしたソフトで見たいものである。
 結局今回は、ロックに関して当たりがなかったという事だ。

 夜になると、文字通り寒いのであった。とても8月とは思えない。そろそろ雪が降ってもおかしくないような気候だ。
 そして今回はそうたいした物を買っていないのに、お金が全然残っていないのも、不思議である。

 という内容の4日分を2時間ほどでまとめるのも大変である。あまりゆっくりしていると結局はまとまらないから、ある程度で見切りをつけてアップしなければならない。
 そうすると後から書き忘れとか文章が変なのが見つかって、後悔する事もあるのだが、仕方がないのである。
 なんか言い訳のようだなぁ。



2003年08月16日(土) 帰省3日目

 泉のシェルコム仙台で「ポケモン・フェスタ2003」があるという事で、是非行きたいという子どんぐりを連れて8時半には出発したのだが、9時にはもう渋滞しており、とりあえず子どんぐりたちを降ろして、こちらは泉中央駅付近の駐車場へ。
 歩くと会場まで20分はかかる。しかも入場の列がすごい。一体入り口まで何分かかるのだろうと心配したが、30分はかからなかった。列の途中で後の方にTAM一家がいたが、ゆっくり話せる状態ではない。
 会場に入るとこれがまた広い。先に入った子どんぐりたちを探すだけで一苦労である。当然TAM一家にも会えなかった。残念。

 午後はお土産などを買いに、皆でS-PALと再びジュンク堂へ。

 その前にちょっとヨドバシに寄ったのだが、デジカメが意外と安くない。EOS10Dが\198,000のままで、ポイントがつくだけだ。こちらのキタムラでは\178,000である。
 まあさくらやに続いてLAOXも撤退するので、多少強気になっているのかもしれないが、こうなるとオーディオの方の「のだや」が、さくらやが撤退した時の広告で、「いつ撤退するか判らない量販店のポイントより、その場で価格を引く店の方が絶対有利」と言っていたのは正しかった訳である。
 しかしLAOXまで撤退するとは、情けないね。事前調査とかちゃんとやっていないのだろうか。多分都会の数の論理で計画したのだろうが、所詮外部に出た事のない東京人は、その土地において戦略は変わるという事が判らないという点で、田舎者となんら変わらないのである。

 そして結局、本屋に行くと時間の立つのが早いのであった。

 夜はNHK教育でサンダーバードの映画版をやるとの事で、タイマーをセットしたのだが、途中で確認のためテレビをつけたらまだやっていない。どうも高校野球の延長でずれこんだらしい。
 これだから高校野球だのプロ野球は嫌いなのだ。見ない人間には迷惑以外の何物でもない。
 そもそも今回のサンダーバードは、吹替えが新録なのである。以前は黒柳徹子がペネロープ役を拒否したのだが、何故か今回はOKしたという事でちょっとレア物なのである。
 日本中で怒り狂った人も多い…のだろうか。もしかしたら日本人は高校野球が優先なのかもしれないなぁ。



2003年08月15日(金) 帰省2日目

 午前中は一家で町中へ。ほとんどジュンク堂で終わる。
 ここではようやく「モンティ・パイソン・スピークス」を見つけて購入。
 あと「奇想天外兵器ニュー・エディション」があったので買ったのだが、フライング・プラットホームのコレクターズボックスも並べてあったので、ついでに2種類買う。
 しかしこれ、良く見ると乗っている女性の身長が異常に大きいのである。見栄えを優先しているのだが、どう見ても2メートルはありそう…。

 午後は子どんぐりが家にいるというので、出かけてあちこち回る。
 食玩をバラウリしていたので、ワールドタンク・ミュージアムの87式自走高射機関砲を買う。これは74式戦車の車体にゲパルトの砲塔を載せたような物なのだが、なんとゲパルトの砲塔配置は特許なので、真似をしてはいけないのだそうな。まあ単純なデザイン特許ではなく効率の問題なのだが、しかし軍事で配置に関する特許が認められているとは知らなかった。

 あとは冗談で死神博士を買う。まあ天本英世のフィギュアが300円ならいいだろう、という事である。
 冗談ついでに、SAFSのスノーマンなる物を買う。あまりのバカバカしさについ買ってしまった。これはいずれ写真をアップする予定。

 そしてタワーレコードやHMV、新星堂やヴァージン・レコードも覗くが、なぜか今回はCDの欲しい物がなかった。目星をつけていた物がまったく見当たらなかったのである。
 代わりといってはなんだが、DVDでCARAVANの「A NIGHT'S TALE LIVE IN USA」と、JETHRO TULLの「A New Day YESTERDAY -The 25th Anniversary Collection」を買う。前者は2002年のライヴ、後者は25年間の歩みである。

 なんてやっていたら、あっという間に一日が終わったのであった。



2003年08月14日(木) 帰省初日

 天気も良く、行楽日和、という奴であろうか。午前中に出発準備をして、仙台へ向かう。

 今回意外だったのだが、車の流れが異様に速かった。早い帰還組なのか高速が混んでいたのにもかかわらず、流れだけは速いのである。混んでいるのにこれだけ走るのが楽だというのも珍しい。
 ただし事故が数箇所であったようで、道路情報には流れるが、その地点に行く頃には片付いていたりで、本当に楽な行程だった。
 しかし古川を過ぎて仙台が近くなるにつれ、どんどん雨がひどくなり、しかも寒い。これはちょっと想定外である。

 泉インターで下りて、NODAYAに寄る。
 ここには、当然こちらにはないプラモやら工具が大量にある。しかもちゃんと値引いてある。しかし大量すぎて買うのを絞れないのには困ってしまう。仕方がないので、ハセガワのウルトラホーク1号フジミの1/24標識セット(2種類)を買う。

 その後、子どんぐりの希望でトイザらスの名取店に行く。
 さすがに仙台商圏である。田舎のトイザらスにはない物が置いてある。特にバンダイなどのプラモも、エンタープライズなどをちゃんと置いてある。なぜ田舎のトイザラらスではこういうのを置かないのだろう。不思議だ。
 エンタープライズは二機目が欲しかったが、とりあえずパス…。

 こうして帰省一日目は終わったのであった。



2003年08月13日(水) 安比三昧

 今日はT家などと遊ぶため、安比へ行く。
 なんでもうちの他に、おぜう一家、H家一家という組み合わせで大人7名、子供7名という大人数である。
 これでは花火が足りないので、3パック買って行く。
 
 途中、安比高原駅に寄り、駅構内で子どんぐりの写真を撮る。しかし着いた時にちょうど列車が発車していた。4両編成だが、本当に走っていたのだと感動。

 夕方全員が揃ってみると凄い騒ぎである。しかし今回は女の子が全員中学、男の子が小学と、見事に別れたせいもあり、遊びも完全に分かれている。

 ちなみにおぜう一家は全員分のケーキを買ってきたのだが、店頭で「ここからここまで全種類1個ずつ」という夢のような買い方をしてきたとの事。一度はやってみたいものである。

 そしてバーベキューを開始するが、どうも微妙に天気が悪い。
 結局食べ終わったところでかなり激しく雨が降る。危機一髪であったが、しばらくするとスキーセンターで花火が上がったので、外を見ると雨はほとんど上がっていた。
 これを見た後、子供たちが花火をやりたいと言うので、駐車場で花火を始める。しかしうちが3パック、おぜうも3パック持ってきたが、30分と持たなかった。まあそんなものであろうか。いずれいいタイミングであった事は間違いない。

 しかしゲームに熱中した子どんぐりのため、帰宅は10時をはるかに過ぎていた…。

 と、一日遊んだ後の日記は、楽しく過ごしたのとは対照的にかなり雑な内容である。まあ疲れているから、という事で自分を納得させるのであった。



2003年08月12日(火) 田舎のデパートは嫌だね

 今日は休みの人が多い。羨ましい限りである。

 親戚の初盆なので、昼に線香をあげに行く。日ごろ慣れていないので、ちと難儀する。
 しかし行く前に白松がのお菓子を買って行ったのだが、最初に寄った地元のデパートで非常に不愉快な思いをする。しかも昨日と今日の二日連続だ。昨日も同じような対応だったので、帰ってきたのだが、今日はもっと酷いとは思わなかった。一体客商売を何だと考えているのだろう。頭が悪いとしか思えない。
 結局他のデパートで買ったのだが、これについてはその地元のデパートではなく、白松がの本部の方にクレーム情報を流そうと思っている。デパートの売り場はそこの店員がやっているので、これをそのデパートに言ってもその後の対応は信用できない。ああいう対応の店のトップを信用するほど、私はお人よしではないのだ。
 あまり人をなめんじゃないよ。

 帰りに、注文していた「デジタル・ムーン+謎の無限音階」(by 松武秀樹)を引き取る。
 店の社長がどういうアルバムなのか教えてくれと言うので、付け焼刃の説明をする。確かに謎のアルバムかもしれない。
 だがこの無限音階の原理は、なんとなく判るようでやはり良く判らない。実物で検証できないからだろうが、この原理が正しいなら、なんと人間の耳はいい加減なのだろうと思う。

 そして夕方から、白亜森&K家との旦那会合。新しくできた居酒屋に行ってみる。意外と食べ物はおいしいが、居酒屋としては少し高いと思う。
 三人とも熱く語るので、周囲は迷惑したかも知れないが、居酒屋だけあって周囲もうるさいから、別に気にする事もないか。
 ロックから特撮物までいろいろ話したが、結論として、親バカなのは皆一緒である(どういう会話だ)。

 さて、明日はまた安比である。なんだか今年のお盆は忙しいなぁ。



2003年08月11日(月) お盆の前後は忙しい

 メガネがどうにも合わないようなので、眼鏡屋に行く。やはりかなり視力が落ちている。お金もないので、結局レンズだけの交換で手を打つが、それでも3万以上か。あ〜あ。

 帰るとフロヰ道の会長からビデオが届いていた。ようやく最新のプレイが見られるのでうれしい。
 しかしロオク関係の人たちからは、いつもこうしてもらい物ばかりで、恐縮である。いや、提供できる物があれば、喜んで提供するのだが、いかんせん底の浅い私にはこれというものがないのであった。
 KENさん、大将軍、会長、魚屋さん、NUTZさん、センデロさん、ツノさん、そして今度はMIBさんまで。本当に私は甘えまくりであるなぁ。しかもみんな貴重な物ばかり送ってくれるのである(でもこうしてHN並べると、何の集団だか判らないね)。

 あ、そう言えばまこさんからももらい物があり、これはお返しが決まっているので、お盆が明けたら、送らなければ。

 でもこうした人たちのおかげで、本当にいろいろと勉強になっている(自分が物を知らないだけか…)。やはりネットの時代と言っても、最終的には人とのつながりである。決して機械と対話している訳ではないのだ。
 この辺を勘違いしている人がまだまだ多いよなぁ。

 そしてお盆の前後はいろいろとスケジュールがあって、意外と忙しい。さて、無事にこなせるのだろうか。



2003年08月10日(日) 安比っピ

 朝から暑い。まったくいきなり暑くなると体がついていかないではないか。

 9時頃、安比から電話で、天気は悪くないとの事。
 午後行く事に決定したので、子どんぐりを床屋に行かせたり、花火などを買いに行く。

 午後出発し、途中で子どんぐりが見たいと言う花輪線の「安比高原」駅に寄る。仙台のおじいさんからあそこに駅があると聞いて、見たがっていたのだ。しかしあまりに小さいので行き過ぎてしまい、Uターン。

 ちなみにこの駅は、「龍ケ森」駅であったところだが、安比リゾートの開発にあわせて1988年に改名されたのだ。以前はスキー・シーズンのみ派遣駅員がいたらしいが、現在では無人駅と化しており、とても現役の駅とは思えない状況だ。
 そもそもすぐそばに龍ケ森スキー場があったのだが、安比高原スキー場のあおりでいつの間にか廃業していた。本当に知らないうちになくなっていたのだ。
 そしてその安比高原も、今年の3月まで管理していたリクルートが完全に撤退し、札幌の観光業者が運営を引き継いでいる。
 こういったリゾート開発としては、まだちゃんと機能しているだけまともではある訳だ。大鰐など悲惨の極みである。

 そして無事T家と遭遇。子どんぐりは向こうの子供たちと遊ぶが、一つ上のお姉さんには、ほとんど相手にしてもらえないようだ。まあ向こうは中学生だから、仕方がないか。
 こちらは子どんぐりがお祭りで扮した子供裃の写真を見せる。親バカである。まあ参加は小学生までなので、2回目の今年で最後であるから、許される行為であろう。

 台風も過ぎてしまい、日中はなかなか暑かったが、夕方は恒例のバーベキュー。さすがに日が落ちると涼しくなる。夜露もすごい。
 しかし子供たちは良く食べるなぁ。おなかいっぱいとか言いながら、やきそばを焼くとやはり食べるのである。そしてデザートも食べるし、お菓子まで食べようとするので、さすがに止める。
 19:30にスキー・センターから花火が上がる。これを見てから持参した花火を始めるがあっという間に終わってしまう。

 楽しく過ごさせてもらい、9時に帰路につく。
 行きは一般道、帰りは高速を利用したので気がついたが、高速だと一般道より20キロ程距離が短いのであった。そんなに差があるとは知らなかった。
 トリップ・メーターがふたつあると、なかなか便利である。



2003年08月09日(土) オメガマンのDVD

 子どんぐりがポケモンの映画を見たがっていたので、早起きして連れて行く。
 ここは劇場まで遠いのが難点である。子どんぐり一人で行くのは難しいと言う位、遠いのである。これでは仙台にやる方が簡単かも…。
 そして9:30開場なのはいいが、一人で入場させたので、10時に他の店が開くまで時間を潰せる所がないのは不便である。外は凄い雨だし…。

 本屋でデジタルカメラのムックを読んだら、EOS10Dについていろいろ書いてある。
 「RAWで保存すると、後の処理が大変(これはニコンのD100と反対)」「ファイルはJPEGラージ/ファインでいい」「レンズとの相性もあるが、ズーム系はピントが甘くなるので、初期設定でシャープをかけておいた方が良い」「やはり何らかのストレージは必要」「記憶用のCFカードは、メーカーによってスピードにかなりの差がある」等など。
 やはりデジタル一眼はそれなりに大変なようであるが、キャノンは二コンと違い、簡単に撮影する事をメインにしているので、私には向いているようだ。ニコンは、ファイルを後から処理する事で、写真は格段に綺麗になるらしい。
 ま、買えるかどうかは別としても、色々と参考になる本ではあった。買ってないけど。

 続いてタワーレコードに寄ったら、「オメガマン」のDVDを発見したので購入。
 それとマウンテンの「ナンタケット・スレイライド」のリマスター盤CDがあったので購入。
 そう言えば、「秋はひとりぼっち」が入っている大石恵のシングルCDは見つからなかった。そもそも最近は、シングルCD自体を見かけないのだが、単に発行総数が減っているのだろうか。

 マウンテンの「ナンタケット・スレイライド」は当時日本でもヒットした「暗黒への旅路」が入っているので、久々に聴きたくなったのである。実はこれを聞いたのは32年ぶりだが、こんなに軽かったっけかなぁ、というのが偽らざる感想である。ただ同曲のライブ盤がボーナス・トラックで入っていたが、こちらはいきなりキーボード、というよりオルガンで始まるので、なかなかイメージが変わって面白かった。
 でもかっこ良さでは、時代を感じさせる音ではあるが、1曲目の「ドント・ルック・アラウンド」の方が上だなぁ。

 夕方「オメガマン」を見たのだが、数箇所「プリズナーbU」そっくりの音楽がかかっているので調べてみたら、音楽はどちらも同じくロン・グレーナーだった。でもあそこまでそっくりで、許されるのか?
 そしてこれも、見たのはほとんど30年ぶりなので、あちこち記憶が欠けていたのがよく判った。
 しかし今回改めて見ると、オリジナルの吸血鬼を、細菌兵器の犠牲者に変更したのは間違いだったという思いが強くなった。見た当時は結構面白いと思ったのだが、やはりあの設定ではいろいろと無理がある。
 そもそもオリジナルでは、地球上が吸血鬼だけになってしまった時にそれを殺し続けているたった一人の人間は、吸血鬼からすればただの「殺人鬼」であり、バケモノはどちらだ、という価値観の逆転が描かれている訳だが、「オメガマン」にはその「価値観の逆転」がない。
 まあ1971年という製作年を考えれば、終末思想だの科学の暴走だの、バラ色の未来が翳り始めた時代なので、製作側としては仕方がなかったのだろう(この頃、同じチャールトン・ヘストン主役で「ソイレント・グリーン」も作られており、やはり終末思想物だったが、映画としては今ひとつだ)。
 結局これもリメイクの宿命には勝てなかったのである。

 ただ、この映画に出てくる被害者集団は、現在のカルト集団、というより新興宗教と何ら変わらない。つまりあの当時からこういう集団の本質は何も変わっていないという証拠でもある。
 つまり、もしああいう集団が生き残れば、どうあがいても結果として人類の文明は終わるのである。
 結局宗教という物が組織化されて以降、人類は何も変わっていないのだ。

 おまけ。
 今日のNHK「週刊こどもニュース」でゴミの不法投棄について話している時、例の青森と岩手の県境に産業廃棄物を不法投棄した話が出たが、おとうさんが「青森と宮城の県境じゃないかな」と訂正発言。おいおい。青森と宮城は隣じゃないぞ。
 という訳で、中央の人の東北に対する認識が判ってしまったのであった。

 あと世界の子供たちの航海旅行として、望星丸からの中継があったが、これって本当に望星丸? 現在は2世のはずだが、初代も運行してたんだっけ?



2003年08月08日(金) GHQってなーに?

 会社の人と話をしていたら、GHQを知らないと言う。これには少し驚いた。
 30代前半の人だが、全然聞いた事がないと言うので、説明したが、実は詳しく説明できるほどの知識はない。まあ説明と言っても常識程度である。

 だが、後でネットで調べて見たら、現在は一流大学の生徒ですら知らない人が多いらしく、嘆いている文章が目につく。つまり現在は、「GHQを知らない事は特別な事ではない」のである。
 学校の授業でカットされるのは近代史だし、そもそも日本とアメリカが戦争をした事を知らない人間がザラにいるくらいなのだから、仕方のない事なのかもしれない。
 でも終戦時に関しては、原爆、マッカーサー、GHQなんてのは常識以前の知識だと思っていたので、実際に知らない人がいたという事に驚いたのも事実だ。

 結局歴史の授業というのは、ただ単に事実の暗記で終わるような事をしているので、暗記の対象だけなら覚えていないというのは充分考えられる事である。
 やはり歴史の事実を積み重ねて学び、これにより歴史が動く様子を見ていくのが本来の授業なのではないのだろうか。繋がりが欠落しているのでは、歴史を学ぶ面白さがない。

 ここしばらく、それこそベルリンの壁崩壊あたりから現在までの世界の流れを見ても、どれも国家間の思惑が絡み合い、またその国家内も色々な事象の積み重ねで動いているのだ。
 突発的なたった一つの出来事で世界がいきなり動くなんてのは、まずありえない。ベルリンの壁崩壊だって、そこに至る流れがちゃんとあるのだ。
 つまり、原因と結果という科学的見方は歴史にも当てはまるのである。

 結局は戦後教育の敗退だなぁ。



2003年08月07日(木) バローズの文庫

 バローズの「裸のランチ」が文庫になった。
 いや、ハードカバーが高くて手が出なかったから、実にいい事である。やはりこれも映画が作られた影響なのであろう。
 ただし370ページで1050円と文庫としては少々高いが、とりあえず一冊しかなかったので、即買った。というか買うしかないだろう。

 そもそも最近は、バローズやバラードのハードカバーは出ているけれど、高いし発行部数が少ないのかあまり目にしない。国書からのレム選書も全く見かけない。もちろん都心の大手書店なんかにはあるのだろうが、もはや地方には何もこない状況が定着している。
 だからネットを利用するしかないのだが、送料などがかかるし、そもそも書店に無ければ出ている事すら知らずに終わってしまう。知らなければ頼めないのは当たり前だ。本当に困ったものである。

 多分中央の出版関係者はそういう田舎の実情を知らないか、知っていても無視しているのだろう。リスクの無い部数を作り、リスクの無いような場所にしか置かない。大体にして地方には、売れるものしか卸さないと言っているくらいだ。
 結果として本が売れなくなったとか嘆いているが、これは単純に職務の怠慢、営業努力の欠如である。

 欲しい本が手に入らないのが、地方での実情なのだ。



2003年08月06日(水) ブロマイドの価格上昇は2万倍?

 宇宙船の広告に、1960年代に売っていた5円のブロマイドを買うという広告が載っていた。
 まあ市場に流通している数が少ないのだから一枚数千円か、と思って良く見たら、最高値が13万円って…。これはあくまで買値であるという事は、一体売値はいくらなんだ? 少なくとも20万以下という事はありえない。
 そんな値段で買う奴が本当に存在するのだろうか。恐ろしい世界だ。

 ちなみにこれはウルトラセブンとクレージーゴンの絵柄だが、実は私も持っていたりする。もちろん当時5円で買った物だ。ウルトラホーク1号の写真が欲しくて何枚か買ったのだが、それは出なかったのだ。だからあまり愛着もない。
 しかし売るとしても、そんな高値で売れると思うほど私も単純ではない。あくまで保存状態が最高で、なおかつ製造時期による違いでレアな物に限っての話なのだ。
 実際はいくらレア物でも、良くて2〜3万程度であろう。

 だが気になって調べたら、同じ絵柄でも「(C)円谷プロ」の字体が違うだけで価格が違うのだという。そこまではさすがに知らなかった。今度実家に行ったら調べて見よう。
 数枚はあるから、もしかしたらカメラを買い換える足しになるかもしれない。

 そして、こういうのを「捕らぬタヌキの皮算用」と言う。



2003年08月05日(火) EM菌って良く判らん

 そして子どんぐりは一人で仙台へと旅立ったのであった。
 本当に一人なのは新幹線に乗っている間だけなんだが、異様に興奮していた。本人にしてみれば、いい経験にはなるだろう。

 ところで、まこさんにEM菌についての資料がないかメールしたところ、例のレジュメ程度の事しか判らないと言う返事だった。
 微生物については、研究機関でもない限りテストは出来ない訳だから仕方がない。ただ、どこの研究機関でもあれは調べる必要性もないというスタンスが多く、現在研究しているグループはほとんどが肯定派、というのが現状らしい。
 この辺は、マイナスイオンと同じだ。

 まあ効果の程がはっきりしないのでは、こちらとしても肯定否定を決めかねるが、少なくとも案内書なんかをみると、科学的には納得できない事ばかり書いてある。10種類の菌が団結して良い菌に変わる、300度の熱に耐える、これを撒くとヘドロが分解される…。ネットで調べるとガンに効くなんてのまである。だがこの手ので「ガンに効く」と書いてあったら、まず99%インチキなのである(私としては100%インチキなのだが、万が一という事もある)。
 いずれにせよ普及させようとしている人たちの行動パターンが、どうみてもトンデモさんたちと同じなのが気に入らない。電話勧誘とかされちゃうとなぁ。
 あのパターンでは、どうしても否定的に見てしまうのも仕方がないと思う。

 ただ、EM菌とマイナスイオンの決定的な違いは、普及させようとしている者が信じているかどうかにある。
 マイナスイオンは、物が売れないメーカーが、何か今までと違う物はないかと探して飛びついた物で、実際の効果などどうでも良かったのだ。その辺はいろいろと噂を聞いた人もいるだろうが、多分それはほとんど真実だ。
 だがEM菌は、使用者が信じている。だから困るのである。これは極論すれば宗教と同じで、もはや論理は通用しなくなる。最後には「我々はこんなにいいものを勧めているのに断るとは、とんでもない奴だ。地球の敵だ」という論調になる可能性が高い。

 そんなバカな、と思う人もいるだろうが、人間とはそういうものだ。自分がいい事をしていると思っていると、自分が正義になってしまい、原因と結果が逆転してしまう。
 結局それが怖いのである。「地球の環境を守るためにEM菌を使おう」が、「EM菌を使わない奴は地球の環境を破壊する奴だ」になってしまう。

 対象がどうであれ、活動自体で簡単に悪になってしまうのだ。啓蒙する人はその辺を良く考えて欲しいものである。



2003年08月04日(月) ワイルド7完結

 紀伊国屋新宿本店に発注したワイルド7の10巻から12巻が、思ったより早く届いてしまった。
 届いた3冊の包みは、ほとんど枕である。とりあえずこれで全巻揃ったので、まずは一安心。

 しかし最後の「魔像の十字路」は丸々2巻分だが、ほとんどジャパッシュがベースである。
 元々ワイルド7は過去の望月マンガからあちこち利用している部分があるのだが、最後がこう来るとは当時思ってもみなかったものである。
 内容は、私が一番好きな「地獄の神話」とは完全に逆のテーマであるから、異様に重い。つまり、所詮チーム程度では、巨大になった敵には勝てないのだ。
 なにせワイルドの敵は日本政府で、権力を利用していろいろな手を打ってくるだけではなく、警察から自衛隊まで繰り出すのだから、どうあがいたところで勝ち目はない。最終的にワイルドが全滅して、それで終わりなのである。
 もっともこの後、「優しい鷲」という短編で希望を残す終わり方をするが、あれはあまりにご都合主義であろう。まあ新ワイルド7を始めるためには仕方がなかったのだろうが、余計である。

 結局ワイルド7の魅力は「チーム」にある。だから後半飛葉の個人プレーが目立つようになると、つまらなくなってしまう。短編としてのエピソードならいいのだが、長編としてはいささか魅力に欠ける。
 そして新ワイルド7以降は、飛葉以外のキャラに魅力がなく、思い入れがないまま死んでしまうから、つまらないのだ。ただ飛葉が活躍するだけなら、チームの必要性がないだろう。
 結局、「地獄の神話」が個人とチームのバランスがとれた最後の傑作だが、辛うじて「魔像の十字路」が、最後に向けてチームをみせてくれたから、まあよしとしよう。

 そしていきなり暑くなった今日、「夏にユキは降った」のであった…。



2003年08月03日(日) 祭りの後は後の祭り

 昨日の明け方、「おおすみ」が大気圏で燃え尽きたのが確認されたとの事。元々の役目は一日で終えたのだが、33年間も地球周回軌道上にいた訳だ。
 日本の宇宙開発の貴重な一歩をしるした衛星である。まずは記憶に留めておくべきニュースである。
 やはり私にとって宇宙開発というのは、いつの時代でもワクワクする話題なのだ。

 そして今日はお祭りの最終日。
 とりあえず子どんぐりは参加しなければならないのだが、朝から断続的に雨が降っており、しかも結構強くなったりする。さらに午後になるとどんどん蒸し暑くなり、結局ビニールのカッパを着て練り歩いたのだが、子供たちにはかわいそうなロケーションとなってしまった。
 まあ無事終わったし、来年からは対象外なのでこれが本当に最後である。よく頑張ったと言っていいだろう。

 しかしこのお祭り、先頭のこういう子供裃や神社の行列の事はあまり話題にならない。観光中心なので山車だけがニュースになるのだが、先頭にはお祭りの歴史や意義がある程度含まれているのに、地元がそれを無視して運営しているというのは、少しおかしいのではないだろうか。これでは伝統行事として失格であろう。
 祭りにはそれなりの伝統というものがあり、それを無視したらただの盆踊りと同じである。地方色など皆無になる。やはりあまり有名にならない原因の一端は、これだろう。

 実はこの祭り、過去何度も祭りの開催日を変えているのだ。本来お盆の頃だったのを8月下旬にし、さらに青森や弘前への観光客目当てで現在の日程にしたのである。節操がないと思う。
 山車作りも毎年作っている人がいて、それを周囲がサポートするのだが、陰では「シロウトは邪魔だ。自分たちだけで作った方が早く綺麗に出来る」と言って排斥している。これでは後継者がいなくなるのではないのだろうか。

 結局、皆が自分勝手な思惑で運営していては、祭り自体の存在が危うくなると思うのだが…。



2003年08月02日(土) 会社以外では楽しい日

 今日も会社で粗仕事。相変わらずヒマそうな人も多いので…(以下略)。

 帰宅するとセンデロさんからCD-Rが届いていた。中身については諸般の事情で記せないが、はっきり言って感動物であった。詳しく書けないのが悔しいほどうれしい物である。
 ロオク界隈では、本当にみんなのお世話になってばかりである。

 さて、9月頃にDVDで「特別狙撃隊SWAT」が出るそうだ。なんで今頃と思ったら、映画化のついでらしい。しかし映画化が進んでいるとは全然知らなかった。
 だがこの番組も当時のテレビ界を反映しているので、チャーリーズ・エンジェルと同じように人を殺さないのだ。多分SWATという組織の性格をよく知らない人には、ほとんど人が死なないので意外な番組に映るだろう。
 SWATという組織は、本来犯人の説得工作が第一で、突入は最後の最後なのである。だからむやみに人は殺さないのだ。

 大体、この番組内ではM-16でのフルオート射撃のシーンが皆無なのである。冷静に考えれば当然なのだが、やはりちょっと期待してしまうのも仕方がないだろう。これやってた当時はM-16の金属製モデルガン(MGC製だ)を持っていたので、ぜひともフルオートは見たかったのだが。
 しかし、久々に見たいと思ってしまったなぁ。

 ちなみにメインテーマは、オリジナルでの販売はなくリズム・ヘリティジというユニットの「反逆のテーマ」というスコア物であった。時々テレビのBGMで使用されるから、聞けば判るだろう。

 それから今月のMONOマガジンには、おまけで岡田斗司夫監修、海洋堂製作のイーグルとコロンビアがついている。王立宇宙博物館の販促の一環である。
 もちろん買ったが、さて本来の食玩はいつ発売なのだろう。サターン5型は是非欲しいし、他のアイテムもなかなか魅力的である。
 どうも記事を読む限り、パート2の企画はもう動いているようだ。もちろん売れなければポシャるのだろうが、こういう魅力的な食玩には困ったものである。

 だが流石は岡田、食玩の本質はジオラマにあると見抜いている。と言うか、他社と違う事をするなら、例えばサンダーバードなら「撮影風景のジオラマを作る」という事をしないと、差別化は難しいと判っているのだ。これはまさにそのとおりで、本来私のようなタイプが望んでいる事なのだ。
 今後が怖いなぁ…。

 そして、「ワイルド7」は結局入手できそうもないので、ウェブで紀伊国屋書店の新宿本店へ発注してしまった。10巻から12巻まですべてである。
 来るといいなぁ。



2003年08月01日(金) 政治が面白いのも珍しい

 総裁選が近づき、小泉首相がかなり過激な発言をしている。
 そんなに敵を作ってばかりでは、選挙も危ないのではないかと思い不思議だったのだが、どうも彼はある戦略の元で過激発言をしているらしい。

 つまり反勢力というのは、小泉のすべての改革に反対している訳ではなく、ある面では反対だが別の面では賛成というのが多い。例えば「北朝鮮問題と道路公団の民営化」を見ればどちらにも反対と言うのはいないと容易に判るだろう。
 自民党という複雑怪奇な組織では、親北朝鮮という人種すらも存在しているのだから、簡単に意見はまとまらない。
 派閥のトップは思惑が違うし、場合によっては犬猿の中というのもある。結局巨大すぎて、逆にまとまらないのだ。彼等が本当に一つにまとまるのは、旧社会党が与党になった時のように、自民党本体が存亡の危機に陥った時だけなのだ。

 これらに対して自説の改革すべてを強調する事で、反勢力の団結を阻止している訳である。元々利害が一致しないのだから、団結などできる訳がない。
 さらに、これだけの改革をぶち上げれば、地方の党員の賛成票も取り込めるという訳だ。なにせ中央集権に嫌気がさしているのは、ほかならぬ地方の人間なのだから。
 地方への公共事業など、一部の権力者が儲かるだけで、地域の活性化の役になど立たないのは常識であろう。

 こうしてみると、小泉という人は自民党本体への改革もやろうと試みているようだ。別に自民党自体を破壊しようというのではないから、党が一致して敵になる事はない。そこまで読んでいるとすれば(いや、多分そこまで考えているのだろう)、かなりの戦略家だ。もしかしたら本当に自民党改革がうまくいくかもしれない。

 現在小泉に対抗できるだけの人材がいないというのも、いいタイミングだ。他の対立候補が、小泉に対抗できるだけの有効策を何も持っていないのだから、そもそも対抗馬になりえない。
 結局みんな「頭が古い」のだ。

 なんだか久々に政治の世界が面白いと感じられる。もちろん他の与党や、まして野党など、今では何の役にも立っていないのは言うまでもない。むしろ自民党内のパワーゲームが面白いのだ。

 世界情勢については、当たり前の展開であり、野党の海外派遣への反対理由など、現在の世界からすれば非常識もいいところで、話にもならない。
 何故もっと根本のところで話をしないのかというと、結局選挙で勝てないからだし、そもそもきちんとした理念すら持っていないからである。元々、世界情勢は選挙で票にならないから、みな熱心ではないのだ。

 そういう意味で、100%本音を出した小沢というのは、非常に正直な政治家である。賭けに出たけれど、政治生命が終わる可能性大だという意味では、バカだとは思うが。


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