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2003年10月31日(金) 一ヶ月経つのが、早すぎる

 なんだか今日も、何度か揺れる。地震の余波がまだ続いているという事だ。こんなに揺れ続けているというのも、珍しいのではないだろうか。

 そしてもう月末である。
 相変わらず月末は忙しい。あっという間に一日が終わるのだが、ちまちまと細かい事に頭を使ったり、他人のミスの後始末をしなければならないから、本当に面倒だ。
 まったくこの会社の人事は、どういうつもりで会計を知らない人を事務グループのリーダーに配置するんだか。人事が会計の事を全く知らないから、当たり前なのか。

 今日は、時々DVDソフトを貸してくれる会社の人に「リベリオン」を貸した。さて、見終わってどういう感想を抱くか、とても楽しみである。
 特典映像には、ガン=カタのシーンだけを連続で見られるというとても便利な機能があるので、とりあえず教えておいた。
 これは昨今のDVDソフトの中でも、特出した便利さで、こういうのは、ソフト制作の担当がその映画を気に入ったのでなければ、とうてい作れないものだ。

 ところで子どんぐりが例の「へぇ〜」ボタンを欲しがっている。「何に使うんだ?」と聞くと「トリビアの泉」を見ながらボタンを押すのだそうな。あー、うるさそう。
 しかしこれ、発売から瞬間的には売れそうだが、そのほとんどの人は何に使うか、な〜んにも考えてないような気がする。会社でも「親睦会で買ったら?」と言われるが、「何に使いたいの?」と訊くと大抵が答に窮するのであった。こういうのは、特殊な仲間同士である程度打ち合わせをしないと、面白い使い道など浮かばないであろう。そもそもあれ単体では使い道が制限されるというのがネックなのだ。
 そう考えると、バンダイはよく商品化したもんだと感心する。たまごっちの二の舞にならなければいいが。

 さて、いよいよ「続・お江戸でロオク」があと一週間と迫ってきた。
 プレイする人たちは、練習の追い込みにはいったり逃避行動に移ったりと色々のようだが、どういう結果になろうとも、集まるという事に意義があるのだ。

 そしてせっかく吉祥寺まで行くのだから、ハートフォードに寄ってデリンジャーでも見てくるか、と思ってHPを覗いたら、ちょうどこの日は「激震祭」というのが開催されてそちらにブースを出しているという。どういうイベントなのか良く判らないが、「ブラックホール」なんかとは違うのか?
 日曜日に行ってもいいが、有料だし、開催2日目ではろくな物が残っていないのは明白だ。それに世の中はエアガンがメインだから、これという物はなさそうな気がする。
 無理に行かずとも、帰り際に上野のNew MGCで「M-16の30連マガジン」が買えたらラッキーというところだろう。本当はなんとしても欲しい物なのだが。



2003年10月30日(木) 音楽理論はさっぱりだが

 某所で平均律と純正律について話題になっていたが、さすがに皆物知りである。良く判らないまでも、色々と勉強になる。やはりこういうきっかけは必要なのだ。

 その中で「ドレミファソラシドを、Cメジャーのコードを平均律→純正調Cメジャー→純正調Amと弾いた物」を聞かせてもらったが、驚いた事に違いがまったく判らない。何度聞いても同じにしか聞こえない。
 そして「ブルーライトヨコハマの一部を平均律、純正調C#mで弾いた物」は、比較しながら何度も聞くと、確かに少し違うな、という程度には判るが、単独で聞いたらまったく区別がつかないのは明白だ。
 そういう意味では、平均律というのは偉大な発明なのだろう(いや、本当に良く判らないけど)。
 まあ私的には、次の書き込みが一番理解しやすかった。

キーがAmの場合の自然短音階。
ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ 
同じく、Amの場合の和声的短音階。
ラ シ ド レ ミ ファ ソ# ラ で
もう一つ、旋律的短音階もあるけど、省略。

ここで、ソに#を付けて、半音上げているのは、自然短音階で導音→主音(ソ→ラ)終止形の動きが全音程になるため
跳躍しすぎと感じるので、Aメジャーでの導音→主音の動き(ソ#→ラ)と同様に、
導音を半音上げて、半音程での終止にして、自然な感じにしたという解釈になる。

で、「ブルーライト横浜」の場合は、キーがC#m(=嬰ハ短調 )なので、移調すると、
自然短音階は
ド# レ# ミ ファ# ソ# ラ シ ド#で、
和声的短音階は
ド# レ# ミ ファ# ソ# ラ シ# ド#
となるので、和声的短音階であることを明示するために譜面では
ド(ナチュラル)ではなく、シ#と表記しないといけない。


 やはり具体的な例だと比較的判りやすい。理論だけだと知識のなさが露呈して、さっぱり判らないのである。そしてこういう書き込みをする人たちと、この年になって知り合えたというのは、ある意味人生の宝だろうな。
 ネットでの出会いとは、本当に面白いものだ。

 ところで、今日の新聞に「ポロック 2人だけのアトリエ」という映画の紹介が載っていた。これは画家のポロックとその妻を描いた作品で、これから全国ロードショーである。
 で、これの何が気になったのかと言うと、監督・主演があのエド・ハリスなのだ(ライトスタッフとかアビスとかアポロ13とかスターリングラード等々…)。10年前から映画化を考えていたが、どの監督も映画のイメージが違うので、自分が監督をする事にしたのだという。これはちょっと観てみたい。
 そしてこの作品の後は、本来の舞台俳優に戻るつもりらしい。これが彼の映画としては最後の可能性もある訳だ。舞台だと日本にいては見る事が出来ないから、ちょっと残念である。

 しかしこれ、調べたら2000年の作品である。なんで今頃公開なんだろう。



2003年10月29日(水) オタクな監督

 昨夜は「リベリオン」の監督のオーディオ・コメンタリーを見た(聞いた?)。しかしこの人もオタクだねぇ。良く喋る事。
 こういうのを聞くと、意外なところで意外なこだわりがあったりして、なかなか面白い。

 例えばプレストンが使う銃のベースをM92にしたのは、「ベレッタ特有のスライド開口部は少し改造する事でカートの飛ぶ方向を変えるられるためだった」のだという。驚きである。確かにほとんど真上にカートが飛ぶシーンがあるのだが、CGIなどではなく、本当に飛んでいたとは。
 つまりエキストラクターがそのままでも、エジェクターを加工する事で方向が変わるのだろう。言われて見れば、ワルサーP-38はエキストラクターが左にあるのに、カートは右上に飛ぶ。なるほど。
 あるシーンでわざわざ真上に飛ばすために、この銃にしたというのは、とても珍しい動機であろう。

 また監督本人があちこちに出ていたとは意外であったし、手のアップはほとんどが本人なのだという。予算と時間の関係から、アクターに指導するより早いためなんだそうな。
 「このシーンはあと30分しかない状態で撮ったけど、まあなんとか見られる程度には出来た」とか「セットの予算がなくて、カメラアングルで誤魔化すしかなかった」とか、そんなのばかりである。
 予算が2000万ドルだというから、かなりの部分が出演料で消えたのは容易に想像できるから、そういう意味では良くやったと思う。

 誰かと一緒で、やはりオタクな監督のコメントは面白いのであった。

 ところで。
 少々調べたい事があって「決死圏SOS宇宙船」をGoogleで検索したら、ロオク本舗に書いた自分の原稿が真っ先に出てきた。やはりこれはロオク本舗を見ている人やリンクが多いと言う事なのだと感心する。自分の所のは全然グーグルには引っかからないのになぁ。
 試しに「放射能X」を入れたらこれもトップ、「宇宙戦争」はトップではなかったが、1ページ目には出てきた。さすがに「ブレードランナー」は4ページ目だったが。
 なんだか凄いけど、私の役には立たないぞ。

 なんて家では呑気な事をしているが、衆議院選挙戦が始まった途端、会社を挙げて某候補を応援するから手伝えという。
 以前は仕事が終わってからローラー作戦の手伝いなんかをさせられたが、今度は日中、しかも丸一日手伝えという。つまりそのあと残業で仕事を片づけろという訳だが、残業手当てが付かないのだから、結局はタダ働きなのである。そもそも丸一日抜けられる程ヒマではないのだ。
 それでも応援できる候補なら多少の手伝いもするが、私はその人が所属する政党が嫌いなので困ってしまう。

 だいたいこんな選挙の手伝いなどという無意味な事をしている余裕が、うちの会社にあるというのか。そんな事をしているヒマなどないはずだ。人事の失敗により、営業はもとより事務系もメチャクチャになっているのだ。これでは遊んでいるヒマなどあろうはずがない。
 言っておくが、現在の日本における選挙運動は、ただ名前の連呼に終始するだけで、全く意味がないのである。こんな事に二週間も付き合うなど、ムダ以外の何物でもない。会社の首脳部は一体何を考えているんだか。
 選挙に勝って会社が潰れる、なんて冗談みたいな事にならなきゃいいが…。

 ところで新聞にあった「茨城県の家裁の裁判官が、仲間をリンチで殺した暴走族たちに向い、“リサイクルも出来ない暴走族は産業廃棄物以下だ”“肥料にすらならない暴走族は犬のうんこより悪い”と発言した」という記事について書こうとしたら、唐澤氏が私の書こうとした事とほぼ同じ内容でもう書いており、断念する。二番煎じと思われるのも癪だからだ。

 ただし、これに関してはもっと被害者の事について言及した方がいい。裁判の原告ではなく、暴走族が迷惑をかけた一般社会人の事である。自分たちは忘れるだろうが、被害を受けた人はやり場のない怒りを持っているのだ。現代は警察もあてにはならないのだから、こういうバカはやり放題なのである。
 そして今回の裁判では親もバカだという事が良く判る。この親にしてこの子あり、である。ああいう人間以下の連中が簡単に更生できるとは思えないし、その間、社会に犠牲を強いる必然性などあるとは思えない。
 何故現代社会は、ああいう加害者の人権ばかりを擁護するのだろう。不思議である。



2003年10月28日(火) 復活していたとは知らなかった

 昨日スカイクレーンの事を書いたら、実は今年のホビーショーでタミヤの1/100が限定発売され、好評につき10月から全国で発売されるようになったとか。西手新九郎だ。
 金型は当時のままだが、デカールが良くなっているらしい。気になるお値段は\1,000也。当時の2倍以上である。

 今日はうちの掲示板にコントロールさんとJemさんが、タバコに絡んで書き込んでくれた。
 私もタバコは「百害あって一理なし」派なのだが、タバコの害を健康と絡めてキャンペーンしたのは、ナチスが最初だったというのは有名な話だ。
 流石に当時のドイツ第一党である。アウトバーンの建設やフォルクスワーゲンという大衆車の普及による経済対策など、初めのうちは政党としてマトモな事もやってはいたのである。まあそうでなければ、大衆の支持など得られないのだ。何事も最初が肝心なのである。
 そして大衆の支持が得られたからと暴走すると、あとは歴史が証明するとおり、悲惨な事になる訳だ。何事も極端になってはいけないのである。

 例えば禁煙キャンペーンの連中が、アメリカで売っている「アビイロード」のポスターからタバコを消したのは、明らかに暴走である。こういうやり方は焚書と同じであり、歴史や文化の改変である。反感を煽るばかりで、共感など得られないと何故判らないのだろう。タバコの害を唱えるのだから、タバコそのものをなくする方向で運動をすればいいのに、どうも人間というのはわき道にそれるのが好きなようだ。

 昨夜は「リベリオン」のオーディオ・コメンタリーを見るはずだったのに、ついつい本編を観てしまった。色々な意味でガン=カタはかっこいい。あの見栄の切りかたは、確かに歌舞伎に通じるものがあるようだ。いや、もしかしたら戦隊物かもしれないが。
 そして新たな発見がいくつかあったので、いずれシネマ館の「リベリオン」は書き直す必要がある。あれを書いたのは、東京で観たあと、クリムゾンを見て、さらにその数日後だったので、やはりかなり書き忘れがある。
 とりあえず今日はオーディオ・コメンタリーを見なければ(でも二種類も入っているんだよねぇ)。



2003年10月27日(月) スカイクレーンが飛んでいた

 朝、「先週起きたアメリカでの大規模な森林火災が、延焼中」とのニュースが流れたが、その時の映像でヘリが消火剤を投下しているシーンが映っていた。
 で、このヘリがシコルスキー・スカイクレーンだったのである。いや珍しい物を、と一瞬思ったが、そう言えば以前航空雑誌に、「退役したスカイクレーンに消火用タンクを積んで森林火災時に活用する」というのが載っていたのを思い出した。これは海水などを短時間で吸引する装置も積んでいるのだ。

 ちなみにスカイクレーンは、胴体とコンテナが別のユニットのヘリで、あのサンダーバード2号の元ネタになったとも言われている機体である。
 それで判るとおり、かなり古い機体であり、実際に飛んでいるのを見られるとは思わなかったので、ちょっと感動した映像であった。
 そう言えば、タミヤの1/100のプラモがどっかにあるはずだ。

 ニュース絡みで。
 断絶した皇族有栖川宮家の後継者を装い、結婚披露パーティーで祝儀をだまし取った詐欺事件では、出席した約400人から祝儀として約1,200万円を集めたのだが、その内訳が、5,000円から最高で30万円なのだという。
 仮にも皇族だと思っている相手に5,000円を出すという奴の神経が判らんし、そもそも普通の結婚披露宴ですら、今時こんな金額を出す奴はいないだろう。それとも初めから詐欺だと判っていたとでも言うのだろうか。
 色々な意味で非常識な事件である。

 そして今日、「リベリオン」が入荷したとの連絡があったので、引き取ってきた。明日あたりの入荷だと思っていたので予定よりは早かった訳だ。
 本編は東京で観ているので、とりあえずは特典映像がちょっとだけ楽しみである。



2003年10月26日(日) リンゴと食玩とCD

 あるルートから来た招待で、子どんぐりをつれてリンゴ狩りに行く。別に狩りと言っても銃は持っていかない。
 天気も良く風がなかったので温かく、のんびりとリンゴを2袋。去年は寒かった上に雨も降ってきたから、今回は恵まれていた。
 しかしタダだという時の人間の怖さも良く判るのであった。木に登ってゆさぶり、危なく倒すところだった奴までいた。これでは来年は何らかの規制が必要になるだろう。
 こちらとしては、子どんぐりがのんびりとリンゴを選びながら取れれば、それでいいのだが。

 帰宅後、下田までコナミの食玩「ALIEN」を買いに行く。今のところここでしか見かけず、昨日はうっかりと買い忘れたのだが、今日行ってみると一つも減っていない。
 ちなみに隣には、食玩サンダーバードの再販分が大量にあった。再販分はVol.1と2を一度に出したので、今回初めてコンプしようと言う人は大変である(他人事だ)。

 「ALIEN」は、もうコンプしたと言うあかいメガネさんのアドバイスに従い、重い順に2個、軽い順に3個買う。結果は予定通り「1979 ALIEN」「NOSTROMO」「SPACE JOCKY」「FACE HUGGER」「CHEST BUSTER」であった。さすがに「NARCISSUS」を引く自信はなかったので、これでOKとしよう。
 しかし「1979 ALIEN」は本当にいいデザインである上に、造形もいい。ちなみに「SPACE JOCKY」はレア物なのだとパッケージに書いてある。

 ついでなので、タワー・レコードに寄って、昨日買ったストレンジ・デイズの広告に載っていた「スーパー・ロック・フェスティバル」と「当世今様民謡大温習会(はれんちりさいたる)/ザ・フォーク・クルセダーズ」を買う。

 前者は我々の世代には有名なパープルやグランド・ファンク、シカゴやジョップリンなどのそれぞれのライヴを、歓声や拍手で繋いであたかも同じ場所でのライヴのように構成したアルバムである。コンピとしては珍しくもないが、この構成手段が面白いので買ってしまった。
 いずれ、全盛期のパワー炸裂ライヴからの抜粋なので、聴いていてもなかなか楽しい。これだったら映像で見たいとも思う。
 ただしありていに言って、まさにロートル趣味のCDではある。こんなのばかり聴いていてはいけないと思う類のCDだ。こういうのは、色々聴いている中で時には昔のも聴きたいという時にぴったりである。
 とか言いながら、実は私も昔のばかり聴いているクチなので、大きな事は言えないが。

 後者は、これがCD化されていたというのが驚きだった。
 実は学生の頃にカセットテープに落としていたが、いつ切れてもおかしくない状況だったので、あわてて買ったという次第である。いや、内容は本当にバカバカしいのだが、やはり当時としては画期的な面白さと言えるだろう。まあプロトタイプのスネークマン・ショーといったところか?
 あとは「北山修バースデー・コンサート」が欲しいのだが、これは出る予定はないのだろうなぁ。「ピンクの戦車」とか好きなんだが。

 こんな事をしているうちに一日が終わり、金もなくなったので早々にアップしてしまうのであった。



2003年10月25日(土) 久々にストレンジ・デイズ

 午前中は、写真雑誌を立ち読みに本屋へ。
 全然関係ない「Quant」11月号の表紙がサンダーバード2号だったので、購入。今まで見落としていたという事か。だが私がサンダーバードを始めとするITC物が表紙になっている本を見落とす訳がない。やはりいつも行く店には置いてないのだろう。
 これで見ると、やはり合金製サンダーバード2号の出来は、恐ろしい。定価であっても買うしかない。またコナミのジオラマ・シリーズは、前の金型を流用しているようだ。でも高速エレベーターカーは、ちゃんとコントロール・タイプも出るから、やはり買わなければならないなぁ。

 ついでに「デジカメファンのための初めての写真編集 フォトショップ・エレメンツ2.0で写真をキレイにする」という、「博士の異常な愛情」並みに長い題名の本も買う。別にデジカメファンではないし、そもそもこの手の本は持っているが、今回はカラー調整用に「黒のチャート紙の作り方」が載っていたので買ってしまった。
 あとはモノクロ写真やセピア調の仕上げ方も、実に丁寧に載っていたが、このへんはさすがに「デジタルCAPA特別編集」と謳っているだけの事はある。まじめに仕上げようとすると、これだけの手間がかかるというのが良く判る。

 そして午後は、CDやらDVDを探しに遠路はるばる下田のタワーレコードまで行くが、目的の物は全然なかった。DVDでピンク・フロイドの狂気のメイキングや、ヴァンダーグラフ・ジェネレーターのライヴが欲しかったのに。

 ここのDVD新譜コーナーには、「マトリックス・リローデッド」が大量に置いてある中、隣に「リベリオン」があり、随分と力を入れているのかポップまであったのだが、その文章が笑えた。
 「注*マトリックスではありません」…。本当にこう書いてあるのだ。
 あれを「マトリックス」のパチモンだと思う人はいても、シリーズの一編だと思う人が今時いるとは思えないのだが。大きなお世話的ポップ、であろう。そもそも「リベリオン」に失礼である。ま、いいけど。

 CDコーナーを見ていると、なんだかプログレ系がどんどんなくなっているように感じてしまう。以前は結構あったはずなのだが、やはり地域性に合わせているという事なのだろうか。
 代わりと言ってはなんだが、ストレンジ・デイズ別冊の「YES」があり、また今まで全然見かけなかったストレンジ・デイズ本誌もあったので、両方購入。確かピンク・プロイドの表紙以降全く本屋で見かけなかったが、何ヶ月ぶりだろう。

 帰宅してストレンジ・デイズ本誌を見ると、マイク・オールドフィールドのインタビューが載っていた。今度「チューブラーベルズ」のSACDと、「チューブラーベルズ2003」DVD-Aが出るからだ。どちらも再生装置を持っていないが、内容的にはちょっと欲しいところである。
 しかし日本でのライヴの可能性については、「ストレスが大きい…」と言葉を濁している。さすがに距離が離れているし、「チューブラーベルズ」は大人数になるという理由もあるようだ。
 この辺は最盛期、つまり狂気から炎、アニマルズと発表していた頃のフロイドが、日本でフル装備のライヴをやらなかった(出来なかった)のと、事情は同じだろう。ミュージシャンとしてはやりたくても、その準備が大変なのである。
 結局、正式な日本でのライヴの可能性は著しく低いという事だ。

 まあ生きているうちに一度でもライヴが見られればラッキー、という訳である。至極残念也。



2003年10月24日(金) お江戸でロオク

 昨夜からの強い風が収まらず、かなり寒い。
 そんな中、11時頃に会社を抜け出して、子どんぐりのマラソン大会を見に行く。小学校最後だから、やはり写真に撮っておかなければ、という訳である。

 しかし風が強いため、異様に寒く感じる。どの位強いかというと、カメラが固定できないのだ。ちょっとズームにすると、もうぶれてしまう。いや、ぶれてしまう等という生易しいものではない。ファインダーから像がはずれるのだ。これでは三脚も役に立たないだろう。
 幸い天気は良かったので、ISO400のフィルムでシャッター・スピードを1/1000にする。まるで戦闘機を撮るような状態だが、実際このくらいにしないと像を固定できないのだ。本当に難儀なマラソン大会である。
 そして本人は10位以内と宣言して挑んだが、結果は9位であった。まあ予定通りという事か。

 ところでうちのホームページからもリンクしている「ロオク本舗」では、吉祥寺で「続・お江戸でロオク」を開催する。以下、その紹介文。

 『ロオク本舗主催・ロオク魂の祭典
 続・お江戸でロオク!〜オヤジがROCKして文句あるか!」
  11月8日(土)
  会場/東京:吉祥寺シルバーエレファント
  開場/16:00 開演/16:30

 (出演バンド)
 ハル'S プロジェクト(関東の鋼鉄軍団集結!)
 魚屋はかせ(帯広から福山までまさに本舗の顔がそろう大セッション)
 CinemaBand3(一番若いシネバン!今年はトリオfrom 千葉)
 WOTH!(たかちゃんとゆかいな仲間達from蕨)
 腰抜けVER2(今年も見られるか?失神プレイ謎のVERアップ!from東京)
 よたろう帝国(関西が誇る雅とスペクタルのメタフィジカルロックグループ!)
 ふろヰ道(仙台から轟音と静寂をひっさげ毛穴広げにまいります!)

 ご観戦チケットは前売り1,000円、当日1,500円となっております。』

 まあここを見ている人で、当日吉祥寺にいける人はほとんどいないとは思うが、一応宣伝である。

 そして、私は行くので切符の手配をしていたのである。
 まあ吉祥寺という事で、新宿あたりのホテルを確保すればいいかな、等と考えて旅行代理店に頼んでいたのだが、これが甘かった。今日返事が来たのだが、上野と品川しか空いていないという(もう少し早く返事をよこせよ)。
 色々考えたが、吉祥寺から中央線なら、新宿に行くのも秋葉原まで行くのも、同じではないか。秋葉原まで行ければ,上野なんて最悪でも歩けばなんとかなる。4号線は昔バイクで横浜〜北千住を行き来していたから、多少の土地勘はあるのだし。

 そしてこれが一番大きな理由だが、上野は安いのである。JRのチケットと込みで、30,000円でお釣りがくるのだ。ホテル代って、2,000円以下?
 JRのチケットは、普通に買ったら30,000円なのである。どういう料金体系になっているんだか。実は何かの間違いなのかもしれないという一抹の不安もあるくらいだ。

 まあ宿が取れなかったら、最悪の場合は大将軍(某テロ国家とは無関係だ)の実家と言う手もあるが、当日はかなりの人が泊まるのだろうし、やはり遠方からくるバンド連中を優先すべきなのだ。
 なにせ当日は、北から南から、本当に日本各地から集まるのである。「魚屋はかせ」なんて北と南の人が練習もなしで本番に挑んだりもする。いろんな意味で楽しみだ。
 「フロヰ道」と「よたろう帝国」以外のバンドは見た事がないが、まあ期待を裏切る事はないだろう。
 どういう騒ぎになるか、実に楽しみである。

 そして今回の東京は、いろいろ出費が続いたから、ろくに買い物はできないだろう事が判っているのがちょっとつらい。
 新宿のレコード街(今でもこう呼ぶのか?)とディスク・ユニオン、池袋の西山洋書、高田馬場と上野のモデルガン屋、行ければ中野のブロードウェイというところか。多分これだけでも時間が足りないだろうな。

 でも時間があれば、以前目黒にあった「ギーガー・バー」がどうなっているのか見たいものである。



2003年10月23日(木) スツーカを買う

 朝、通勤途中に偶然に白亜森家旦那さんと一緒になる。僅かな時間だったがプログレ話をする。

 会社の用事で9時過ぎに銀行屋さんへ行く。別に強盗に行った訳ではない。
 しかしこんな早い時間に町中(とっても寂しい町だ)を歩くと、開店前の従業員が歩道を掃除していたりして、なんとなく微笑ましいのであった。

 そんな中、どこかの店員は大挙して何十メートルも掃除していて、凄いと思わせるのだが、中にいかにも今風の若い連中がいて、その数人はグループを作り、おしゃべりしながら歩いているだけである。時々思い出したようにごみを拾うのだが、本当に思い出したようにしか拾わないので、歩いたあとにタバコの吸殻だのが残っている。
 なんというか会社が社会奉仕していると見せたいのなら、こういう連中はとても見苦しいので、歩かせない方がいいと思うぞ。

 でも今の若者といわれる連中は、本当に徒党を組むのが好きなようだ。仕事中だと言うのに、なんであんなにベタベタするのだろう。町中のレジでもそうだし、自分の会社を見ていてもそう思うから、少なくともこの町では当たり前なのだろう。
 プライベートならともかく、いつまでもガキみたいだ。自分が客になった時、本当に不快なのである。

 ところで、なんとなくタイムスリップ・グリコを一個買ってしまった。ついでなので懸案のマイクロアーマーのスツーカも買ってみた。
 前者はウルトラマンが出てしまったが、本当はウルトラ警備隊の基地が欲しいのだよ。
 後者は欲しいと思っていたJu-87G、タンク・バスターが出たのでラッキーである。でもこれ食玩ではなかったのだ。本当にスツーカしか入っていないのである。よくよく見たら、童友社の製品だから、まあ当たり前か。

 スツーカは、数ある第二次大戦時のドイツ軍機の中でも、特にいいデザインだと思う。実は色々と制約があり、必然としてあの形になったのだが、なぜかドイツのは機能美というか、機能に徹してもデザインが素晴らしいのである。
 しかしダイブ・ブレーキを装着しなければならない程に急降下ができる機体だが、パイロットは怖くなかったのだろうか。素朴な疑問である。

 そんな事を考えながらニュースを見ていたら、青森県住宅供給公社とアニータ氏の間で和解が成立し、横領金のほとんどは回収不能が確定したという。
 しかしこれ、横領した本人とその妻アニータ氏の事ばかり取り上げるが、本来、14億という巨額になるまで横領を見過ごしてきた元青森県副知事の責任を問うべきなのに、それについてはまったく無視されている。直接関係のない知事は頭を下げたのに、青森県住宅供給公社のトップを勤めていた副知事の責任を問う声は、少なくとも県側からはまったく上がっていない。どういう事なのだろう。
 まあ裏でいろいろあったのは容易に想像できるが、14億を無視してもいいくらい政治的力が強い奴だったんだろうな、その副知事とかいうアホウは。



2003年10月22日(水) 雑誌は12月号だ

 気がついたら、「映画秘宝」の12月号が出ているではないか。本当に一ヶ月経過するのが早い。早すぎる。そして相変わらず今月号の表紙「」恥かしい。「キル・ビル」のワン・シーンではあるが、やはりこれは恥かしいぞ。

 あまりに恥かしいので、ついでに「フォト・テクニック」とちくま新書の「ハリウッドはなぜ強いか」(by赤木昭夫)を買って、重ねてレジに出したのであった。本当は岩波新書の「外務省」も買うはずだったのだが、動揺して忘れてしまったのである。
 でも「フォト・テクニック」の表紙も、もしかしたらここ数年で一番恥かしい表紙のような気がする。これではアイドル写真ではないか。

 しかし最近の写真雑誌は、スキャナーやプリンターの使い方を多く取り上げるようになってきた。やはりデジタルの時代なのである。でも写真に特化しているので、何のために行うかの説明が、その辺のマニュアル本よりも判りやすいのは、さすがに写真雑誌である。
 そろそろうちも多数あるフィルムをデジタル化したいのだが、さすがに数百本ともなると、フラットベッド・タイプではきつい。質についても、フィルム専用に作られているフィルム・スキャナーの敵ではない。
 現在は80,000円以下でかなりの性能が手に入るのだから、そろそろいい時期なのかも知れない、と思ったりもする。

 ところで、時間の経つのが早すぎて「リベリオン」を頼むのを忘れていた。とりあえず安全策という事でいつもの店に頼んできたが、どうも入荷は来週になるらしい。まあ仕方がないか。11月に出る「ダーク・スター」は忘れずに頼んでおかなければ。
 なんて思っていたら、同じく11月には「まぼろしの市街戦」が出るそうだ。これも頼まないといけないなぁ。
 さらに12月には、「ナック」まで出る。えらいこっちゃ。

 帰宅すると、ESIFCON仲間のS氏からハガキが来ていた。まさか年賀状でもあるまいし(いや、実際彼はそういうキャラではあるのだが)と文面を見ると、今年はESIFCONをやるのかどうかの問い合わせだった。しまった、彼はネット環境になかったのを忘れていた。
 という事は、今年の実行委員長はまだ案内状を送付していないという事で、それも大変な事である。とりあえず返事をハガキで出すとしても、なんだかハガキに書くのが面倒くさいと思ってしまう。

 そもそも私は字が下手なので、20年前からワープロを使っていたのだ。そしてパソコンになってからは、ネット環境だとメールだけで済むので、本当に助かっていたのだが、その恩恵に溺れてしまい、ネット環境でない人の存在を、すっかり忘れてしまっていたのである。反省、反省。



2003年10月21日(火) 行間を読む?

 先週、唐沢氏の日記に次のような事が書いてあった。

 『中国の有人宇宙飛行についていろいろな人がいろいろなことを言っているが、産経新聞の社説がなかなか笑えた。大意をかいつまむと“いや、日本にも出来ないこのような快挙を成し遂げるというのは立派だ。素晴らしい。大したもんだ。……こんな立派な国に莫大な援助をするのは失礼にあたるから、もうストップしたらどうか”。』

 これを読んだとたん笑ってしまったが、はて、あの産経新聞にそれだけの皮肉とユーモアを併せ持った記事を書ける人がいるのだろうかと疑問に思ってしまった。妙に気になっていたが、今日になってようやくこの時の社説を読む事ができた。
 全文を読むと、ユーモアどころか皮肉のかけらもない。あれでは中国に対するただのやっかみではないか。唐澤氏は行間を読んだのかもしれないが、一般的な読者なら、あれから皮肉を感じる事すらないと思う。
 あの内容のニュアンスは、「有人宇宙飛行を行えるだけの技術がある国に対して、経済援助をする必要性などない」という、ただそれだけの事だった。期待していたので、なんだかとても残念である。

 ところでタバコを吸った事でガンになったと、国とJTを相手に控訴していた原告に対して、原告敗訴の判決がおりた。まあこれは当然だろう。
 おそらく弁護団は昔のカネミ油や森永砒素ミルク事件を参考にしたと思われるが、性質が全然異なる事項である。
 そもそも森永砒素ミルク事件などは、親が良かれと思って子供に飲ませていた訳で、それが体に悪い物だなどとは誰も想像していなかったのだ。つまり100%被害者なのである。
 しかしタバコは、昔から体に悪いと言われ続けてきたのであり、それでも吸い続けたのだから本人の責任でしかない。現に吸わない人、やめた人なども吸う人以上に存在しているのだから、吸う吸わないは本人の自由だというのが明確である。アメリカみたいな告訴社会じゃあないんだから、あれで個人が勝てると考える方がどうかしている。

 そもそも国とJTにタバコの販売を中止させるという主旨の裁判なら応援もしようが、自分がガンになったのは国とJTのせいだというのは、明らかに論点がずれている。個人と国の問題を取り違えているだけだ。
 そういうレベルの知能の人間だと弁護士につけこまれたのではないか、と勘ぐってしまうぞ。なにせ弁護士と言ってもピンキリなのだ。名前を売るためにとんでもない告訴をする奴は日本にだって存在するのだ。

 私が初めてそれを認識したのは、1970年に起きた「瀬戸内シージャック事件」で犯人を射殺した警官を、ある弁護士が殺人罪で告訴した時だ。あれはテレビでずっと中継されていたので、警官隊の処置が間違っていたと国民に思わせるのは不可能だったのだ。
 後で聞くところによると、売名行為の告訴であり、結局は取り下げたようだ。あれ以来、いくら弁護士と言えども信用出来ない奴がいると悟ったのである。
 そしてこの頃から、警察は加害者の人権を重視する余り、被害者の人権を軽視するようになっていった。当然、犯罪検挙率は降下する一方である。
 悪い風潮を生み出してしまったものである。まあ当時は、加害者の人権を守るというのが世界的な傾向だったのも事実だが。

 関係ないが、コナミの「サンダーバードPODビークル」は12/15発売だそうな。Vol.1とは恐ろしい。そして新世紀合金の2号は,いまだ発売日未定である。ただ、写真で見ると、ちょっと胴体が厚いかなぁ…。つまり初期の2号ではない可能性があるという事だ。



2003年10月20日(月) イントネーション

 昨日の日記をアップして読み直すと、いくつか誤字が見つかる。これはいつもの事で、ある程度注意しているのだが、なかなかなくならない。もしかしたらまだあるかも知れないと不安になる。

 ところで「秋はひとりぼっち」が入手できないと嘆いていたら、センデロさんより教えてもらった情報がある。
 「The Definitive 70's Lost Single Collection - Radio Hits of Japan - Vol-1」というタイトルのCDに入っているというのだ。ちなみに現在は「Pop Around The World」のタイトルで再発されたとの事で、比較的探しやすいかもしれない。
 しかしなかなかいい選曲で、ルー・クリスティの「魔法」なんかも入っているし、サイモン・バタフライの「レイン・レイン」もいいなぁ。あとは「マミー・ブルー」なんかが入ってて欲しいところだ。
 やはりこういうCDは、あちこち回った時に気にしていると意外と入手できるものだ。そういう意味でも常にアンテナは張っていなければならないのである。

 一昨日の日記に書いた「アニメ」のイントネーションについてだが、やはり考えるにジブリのメガヒットがきっかけで頭上がりのイントネーションが定着したのではないのだろうか。
 つまりニュースなどに嫌でも使わなければならなくなったメディアだが、元々アニメに詳しい人種ではなかったのだし(蔑視していたくらいだ)、変なイントネーションを使った人間がいたのだろう。そしてそれをわざわざ訂正してやるようなお節介もいないし、言ったところで聞く訳もない。そのままテレビで使われてしまっては、もはや定着するのは時間の問題である。
 言っちゃあなんだが、ジブリのメガ・ヒット以前は一般大衆にとってアニメとは、いかに映画で素晴らしい作品が公開されても、「所詮は幼児向け」という事でしかなかったのである。朝日新聞の天声人語で「ナウシカ」が取り上げられ、しかも褒めていたのを読んだ時は、本当に驚いたものだ。

 それはともかく、「アニメ」のイントネーションが分かれたきっかけは、「ナウシカ」だったのかもしれない。あれがターニング・ポイントとなり、「紅の豚」や「もののけ姫」で決定的になったのだと思うのだが。
 ちなみに「トトロ」は当時全然ヒットしなかった、というより興行的には失敗作だったので、この流れからはあえて外して考えている。結局売れたのは口コミだったのであり、メディアが取り上げる必要がなかったからである。

 こうして見ると、テレビでも映画でも、興行的に失敗した作品が後世において名作として語られる傾向があるようだ。「トトロ」は元より、ガンダムやイデオン、初期ヤマトなどもそうだ。そして興行的には大成功した「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」なんて、作品としては中途半端な失敗作なのだ。

 でもこう書くと、ただの負け犬の遠吠えのようにも見えるなぁ。私はアニメ業界とまったく関係のない人間だから別にいいけどね。



2003年10月19日(日) ようやく三沢の航空科学館

 本日、どんぐり2号は日帰りで東京である。

 昼は子どんぐりとラーメンを食べたのだが、予想通り足りないというのでおにぎりでも買ってやるかと思っていたら、いきなりとんかつ弁当を所望する。とんでもない大食い野郎だ。クラスではチビで痩せの方なのに…。

 ところでスーパーやコンビニのお菓子売り場を覗くと、食玩が凄い。
 しかしその食玩は、もはやほとんどスモール・スケールのプラモに近いものがあると、改めて思う。なにせ「Ju-87スツーカ」だけ6種類の内どれかが入っている、というものすらあるのだ。
 大体、スツーカなんて第二次大戦のドイツ機のスケール・モデルは、明らかに航空マニアが対象である。コンビニでなんとなく買う人が対象ではない(そういう意味で、販売戦略上は間違っているのだが)。マニアが対象の製品がコンビニに並んでいるというのは、ある意味で地方都市の模型屋よりも充実しているという事になるのだ。
 本当はスツーカのタンクバスターが欲しかったが、年末のサンダーバードに備えて、我慢、我慢。

 車のフロントガラスが汚れていたので、帰ってから軽く拭いたついでにボンネットを開けてみる。ちなみにこの車種はボンネットがアルミなので、とにかく軽い。一瞬焦ってしまうほどだ。
 そしてラジエーター部分を見たらトンボが二匹、なんだか判らん虫がひとつ(もはや原型がない)、その他モロモロが細かい汚れとなってこびりついていた。
 まあフロントグリルのエア・インテークが、スポーティ・モデルなので大きめのハニカム形状になっており、いくらでも虫が飛び込めるのだ。冬は雪が積もらないかな。信じられないかもしれないが、豪雪地の高速ではラジエーターが雪で埋まり、形状によってはオーバーヒートする事があるのだ。
 まあそれはともかく、虫の死骸を削り落とす。

 その後ボンネットを閉める時、以前のように20センチくらいの高さから落としたが、閉まらない。2〜3度やったがだめで、どうもボンネットが軽すぎるためらしい。
 結局50センチ位の高さから落として、ようやく閉まったのである。やっぱりアルミというのは軽いものだと実感する。という事は、もう普通のスチール・ホイールなんて持てないかも知れない。もう15年以上、夏冬ともアルミを使っているからなぁ…。

 そんなこんなで、午後は子どんぐりを連れて、三沢の航空科学館へ行く。相変わらず案内板はないが、前回確認したので特に問題もなく到着する。
 しかし立派な建物だ。赤字の青森県なのに、よくこんな物を作ったものだと感心する。

 中に入ると科学ゾーンと称する科学体験施設があり、確かに子供が楽しむのにはいいのだが、その原理や科学する思考力を身につけるという意味ではあまりうまく機能していない。
 しかもあれだけの人数の職員がいるのに、あくまでアトラクションの整理係でしかないのが実にもったいない。割と教育は行き届いているようで、接客態度は悪くないし、米軍の隣なので英語に堪能な人も多いようなのだが。
 さらにせっかく航空科学館という名の設備なのに、プロペラの原理、ジェット・エンジンの原理すら説明していない。これはかなり残念な事だ。お台場にある「船の科学館」レベルとは言わないが、もう少し学習できる内容にできなかったものなのか。
 あれではただの歴史博物館としての機能しかないではないか。

 ただし、歴史博物館という位置付けをするには、中が狭い。これ以上飛行機を置くスペースがないのだ。そのために外があんなに広いのかも知れないが、新たに建物を作る費用などもう出ないだろう。
 そのせいなのか、やたらとプラモデルが飾ってある。これはこれで楽しいのだが、デカールの後処理とかをやっていないため、結構剥げかかっていたりして、ちょっと悲しい。プラモデルは照明下での長期保存には、全然向いていないのだぞ。

 帰る前に展望台に上ってみたら、予想通り三沢空港側はスリガラスで見えないようになっており、写真撮影もするなと書いてある。見えないのだから写真撮影も何もあったもんではないのだが、まあ三沢空港は米軍基地の一部だから、事情として判らないでもない。
 では何のための展望台なのだろうという疑問が、誰でも浮かぶと思うが…。

 でも子どんぐりはそれなりに楽しんだようで、帰宅は18時を過ぎていたのであった。



2003年10月18日(土) しりあがり寿、現る

 今日は特にこれといって何もない一日である。17時30分からしりあがり寿氏の講演会があるので、早めに出て本屋をぷらつく。
 意外にも「世界の駄っ作機 第3巻」(by 岡部ださく)もあったが、価格が\2,400という高めの設定であり、今日は買えなかった。序文が押井守氏だったので、とりあえず立ち読み。
 これによると「パトレイバー2」の時、軍事監修を岡部いさく氏にと要請したが、本人に断られたのだそうだ(ちなみに「岡部ださく」と「岡部いさく」は同一人物ね)。やはりさすがの岡部氏も、押井の仕事では荷が重いと判っていたのだろう。
 他にも何冊か欲しい本があったが、後日にする。

 そして八戸美術館の二階に行く。もちろんしりあがり寿の講演会のためだ。ただし今回、美術館と直接の関係はない、らしい。
 受付で二千円の会費を払い、テキストらしき数枚のコピーをもらうが、ちと高いかなという感じがする。しかし受付に、時々行く写真屋の社長と奥さんがいたのには驚いた。なんでも今回の主催者の代表をしているという。知らなかったなぁ。

 入ると狭い会場はかなりの人で、100人ちょっとというところだろうか。思ったより盛況である。しばらくすると白亜森家の嫁さんに声をかけられた。

 そしてしりあがり氏が登場し、どういう展開にするのかと思ったら、主催者側(若手二人である)の質問に答えるという形式なのだが、これがまたうっとうしい。端的に言って質問が下手なのだ。どうも何を聞きたいのかハッキリしない。一度、しりあがり氏が「あ、最初の質問、忘れた」と言っていたのも、皮肉なのではないかと勘ぐってしまう。
 主催者側は少し真面目に捉えすぎている上に、たどたどしいのである。そしてほとんどが、どうでもいいような感じの質問であった。つまり重箱の隅をつついているのだ。

 またその中でも私としては特に困った質問が、予言的に解釈するというやつだ。
 「徘徊老人ドン・キホーテ」における天使のように見える建物の崩壊の件で、「あの建物は9.11テロ事件を予見していて非常に怖い」などとふざけた事を言う。
 もちろんこれに対してしりあがり氏は、「およそ建物という物は、原因が何であれいずれ必ず倒壊するという事を言っている」という主旨の事を述べていたが、当然である。それが正しい文明社会の解釈だ。
 世間の風を読んだりという大局の予言ならともかく、9.11テロのように矮小な個別現象を予言していたなどとするのは明らかに間違いであり、そんな事を言い出すと、第二第三のオウムを生むきっかけになる。
 文化講演というジャンルにおける予言という言葉の解釈は、きちんとしないと誤解の元だろう。

 こういう席にいる人は、基本的に彼のマンガをある程度読んでいるという前提で、説明も簡単に、質問は明確にするべきだ。そうすればもっと多くの質問ができたはずである。予定の質問が全然出来なかったのは、配られた資料を見ると明白である。
 多分元々のファンがいなかったせいもあるだろうが、もう少し構成、演出を吟味すべきだった。その点では失敗である。
 やはり無理に質問をするより、講演者に適当に語らせた方がスムーズに進行する場合が多いと思う。質問者ではなく進行係を置くべきだったのである。

 それでも当然だが、この講演が無駄だった訳ではない。
 作品上の解釈で一番の収穫は、男のカップルが多い理由であった。つまりこの人の作品には男二人のキャラが多く、ほとんどがホモだが、これは自分を反映させるキャラを登場させるのに一人だと間が持たないので二人にしているのだという。
 つまり自分を複数登場させる必要性があってとった手段なのであって、本当は別にホモである必然性はないのだ。だがやはりそこは、しりあがり流の味付けなのであろう。

 会場からの質問を受け付けたので、質問をする。
 当然いろいろと聞きたい事があったが、とりあえず「ロックの趣味はどのあたりですか」と聞いたところ意外な答えが返ってきた。
 1980年前後が一番はまっていたので、パンクがメインなのだそうな。ではなぜマリリン伝次郎のようなグラム・キャラが、と思い「グラムではないのですか」と聞いたところ、これがなんと奥さんの影響なのだという。いや、私としてはとても意外だった。
 他の人にはどうでもいい事だとは思うが…。

 で、席に戻ったら、隣のおばさんから「グラムってなんですか」という質問が。うーむ、どう説明したらいいのだろう。「初期のデビッド・ボウィのようなもの」と説明したら「ああ、なるほど」と言っていたが、はたして判ったのだろうか。
 これは「ロックの歴史を説明すると長くなりますが、聞きたいですか」というべきだったかも知れない。例の「三億年前、まだ地球にはパンゲアという巨大大陸しかなかった頃…」という奴だ。

 質問も色々出たが、ひとり若い子が「プチ幸せ」みたいな事を聞いていた。それはいいのだが、君は一体何があったんだという感じの言い方だったぞ。「がんばって」と言うとその途端に壊れるのではないかという位脆さを感じて、とても怖かった。

 他の人の質問で判ったが、しりあがり氏の日記で7月に恐山に来ていたのは、水木しげる一行とは無関係だったようだ。また実際に景色を見て、あの岩だらけの場所に最初に風車を刺した人は、凄いと言う。あれだけでただの景色が情念を持ってしまったからだ。
 誰が最初に刺したのかは、諸説あるらしいが、やはりメディア系の人が意図を持って行ったのではないかと言っていた。

 最後に絞めの部分で、これからのマンガは、好き嫌いせずにできるだけ色々読んで欲しいという事を言っていた。勿論我々の世代はそういう事をやって、いろんな人を応援してきたのだ。私にとってはしりあがり寿氏も押井守氏も、その他いろんな人をバックアップしてきたという自負はある。おかげで私は貧乏だが。

 ところでこの時、彼は「ア↑ニメ↓」という言い方をしていた(実は密かにこれを待っていたのだ)。これは彼が80年代当初からアニメ・ファンを「していなかった」証拠で、やはり純粋なマンガ・プロパーだった訳だ。なんだか納得。

 ちなみに我々の年代でアニメ・ムーブメントに最初から加わっていた者は、アニメーションの略称としての「アニメ」なので、平坦なのである。マンガ、アニメ関係の話を聞く時にこれを意識していると、40〜50代の人だと背景が見えてくるきっかけになったりして、結構面白いのである。
 あ、私の観察道標のひとつをばらしてしまったか…。

 とにかくこんな田舎にいて、しりあがり氏の講演が聞けるとは思ってもみなかったので、まずは新幹線に感謝、であろうか。
 当然だが、今回サインはなしである。



2003年10月17日(金) 最近アニメを見てないなぁ

 ディズニーランドに行ったと思ったら、もう一週間が経とうとしている。早いものだ。会社でも話題には上らなくなってしまった
 そして帰宅するとJemさんからキリ番記念の荷物が届いていたのだが、中身はなんと、スタートレック各種エンタープライズのカレンダーである。確かに私好みだ。
 あまりにもったいなくて、壁には貼れないではないか。

 ところで、「ラーゼフォン 多元変奏曲」初回限定版のブックレットには出渕裕×押井守の対談が掲載されている。これは以前から判っていた事だが、いかんせん買う気がないので、困ってしまう。誰か全部読ませてくれないかな。
 ちなみに小説版は、なぜか神林長平である。こちらはいくらか神林ワールドになっていると思う。アニメを知らないから断言はできないが。

 そしてこの対談では、今までさんざん出渕氏をけなしていたはずの押井氏が、結構持ち上げているのである。
 『僕の「出渕裕論」を締めて言えば、「ぶっちゃんは、メカニックをキャラクターにした男だ」ということ。というか、アニメーションのメカニック、ロボットはみんなキャラクターだったんです。そのことを無意識のうちに極限まで追求した男だから、そこを最大限に評価してやらないと。』
 等と、ここ数年の彼の論調からは信じられない褒めようである。大人になったものだ。

 また、彼がアニメ界に復活、君臨するきっかけとなったパトレイバー・シリーズに冠しても言及している。
 『押井:メカニックというのは、本来は自立した瞬間から別世界になっちゃう。レイバーは本当に過渡的な存存で、キャラクターであるのと同時に一種のギミックだったんですよ。僕は、はっきりギミックにしようと思ってたの。ところがぶっちゃんのデザインに足引っ張られて(笑)、そうならなかった。
 出渕:でも、あれ押井さんのいう、ギミックにしてたら今の「パトレイバー」はなかったでしょう。それと、今の押井さんも(笑)。
 押井:ないない。それはまさに思うわけ。あの98式っていうのが、ファンの好むキャラクターになってなければ、最初のビデオ6本でこの仕事は終わってた。映画もなかったし、テレビシリーズもなかったし、もちろん「パト2」も存存しなかった。そこらへんが僕のアンビバレンツ(二律背反)な部分だけどね。』
 やはり食べるためにいやいや引き受けた仕事が、結果として押井氏その後を決めてしまった事もあり、まさに愛憎入り混じった感がある訳だ。

 また、次のような記述もある。
 『押井:だから、そういう反対勢力と格闘することで、結果的にあの作品が成立しちゃったこともわかってるから、よけいに愛憎の念が深いの(笑)。日本のアニメーションが持つ非常に不可解で特殊な領域と、緑を切ろう緑を切ろうと思いつつ、どうしても抜けきらずにそっちに頭が突入してしまう。まるで日本的な「家」みたいなもんで、家を飛び出しても結局は家の問題は解決しない。
 だからこそ、出渕裕っていう男に代表されているような、そういう絵柄の世界、アニメーションの世界、デザインの世界を、多分僕がいちばん正確に語れる位置にいるんだ。
 出渕:実は、そうかもしれないですね。
 押井:……というつもりで、ずっとこの数年間、ぶっちゃんの悪口をあちこちで書いてきたんですよ(笑)。
 出渕:そ、それはありがた迷惑な気が…(苦笑)。』
 これを見る限り、やはり押井氏の感覚としては出渕氏のスタンスを素直に認める訳にはいかないというのが、とても良く判る。やはり素直ではない。
 実際のところこれだけを読むと、仲がいいのか悪いのかよく判らないが、今までの各種記事を読む限り、あまり仲がいいとは言えないだろう。やはり方法論やスタンスが、極端に言えば正反対なのだ。それで一緒に仕事をしたら、衝突も起ころうというものだし、お互いのスタンスは変わっていないのだから、やはり今後一緒の仕事というのは、まずないと考えていいだろう。

 しかし本当にここ数年、押井氏は自分の手の内をどんどんオープンにしている。映像関係者にとって本当に勉強になるはずではあるが、実はそれをちゃんと理解している人はどれだけいるのだろう。昨今のアニメ、特撮系作品のレベルの低さを考えると甚だ疑問である。
 彼の発言を利用しないなんて、このままでは本当にもったいないと思うのだが。



2003年10月16日(木) 今日の、へぇ〜

 朝の目ざまし調査隊で、「あ゛」や「ま゛」のルーツについて放送していた。
 ああいう番組なので、当然それほど真面目には調べていなかったが、マンガで一般化したのはやはり「ドクタースランプ」だと思うのだが。その少し前から、ジャイアント・ロボの「ま゛っ」というのが一般化していたので、言葉にならない声という表現方法が無理なく使え、普及していったのである。
 しかしこの番組で「」についても同列で語っていたのはどうかと思う。「ヴ」は現在では普通に使われる言葉であり、歴史も古く辞書にだって載っているのだ。まったくテレビという媒体は、本当に知能レベルに開きがある。

 ところで昔、友人が「あ゛」は発音できるよ、と言っていたが、やらせると本当だったのには驚いた。当然「お゛」とか「ま゛」なんてのもできたのである。やはりそういう人も存在するのだ。

 ところでフロヰ道の会長の掲示板にて。
 センデロさんが『秋になると必ず流れる名曲VIGRASS & OSBORNE「FOREVER AUTUMN(邦題 秋はひとりぼっち)」の印象的なGuitar演奏は、Chris Speddingがしている。(ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜)』という書き込みをしていた。
 これは確かにヘェ〜だった。いろんな事がいろんな所で繋がるものだ。
 そしてこの人の「Guitar Jamboree」は一度聞きたいと思いつつ、なかなか入手できずにいたが、今回アマゾンで調べたら売っているではないか。でもVIGRASS & OSBORNEの「Queues」は相変わらず、ない。
 まあ入手できるものから徐々に買って行くしかないのである。

 そして「神舟5号」は無事に帰還した。という事でこれからの中国は、宇宙ビジネスへの参入に一段と弾みがつく訳だ。
 もちろん軍が中心になって開発しているのだから、軍事への転用もあるだろうが、これはむしろソフト面での活用が主になるだろう。あとは大量に参入している民間へ応用されていく事になる。
 それが自由経済へシフトした現在の軍産複合体の姿なのである。



2003年10月15日(水) ついに中国も打ち上げ

 なんだか今日は会社でトラブルが多い日だったなぁ。明日も続くのか?

 帰宅すると、中国初の有人宇宙船「神舟5号」が酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、周回軌道に乗る事に成功したとのニュースが流れていた。
 NHKではトップで流していたが、やはりロケットの打上げは、見ていて楽しい。アメリカが宇宙開発に消極的な現在、まずは良くやったと思う。

 ところでテレビで見る限り、これはソユーズがベースのようだ。ロシアの技術援助という事だし、アメリカが協力してくれる訳はないので、当然といえば当然であろう。
 そして明日には帰還するらしいが、帰還船がアポロと同じような形態だ。最期にパラシュートで降りるところまでは一緒なのだが、地上に降りる都合からか、最期に逆噴射をかけるのだという。
 どうもそれは不安である。あれだけの高熱を受ける部分にノズルが存在する訳だから、ちょっとした事でトラブルが起こる可能性が高い。もちろんカバーは付けてあるのだろうが、やはり底面部分に開口部が存在するというのは、構造的に脆くなってしまわないのだろうか。なにはともあれ無事に帰還する事を祈ろう。

 いずれ中国のロケットは、軍事目的よりも民生利用の方に重点が置かれている。中国は経済に関する限り、自由競争をしているのである。安全性をアピールし、衛星打上げのビジネスを推し進めるためにも今回の飛行は重要なのだ。
 だからこれが成功し順調に進めば、観光飛行は中国が最初になるかも知れない。どうせ私は乗れないだろうが、そういう世界も楽しみである。



2003年10月14日(火) いつの筋肉痛だろう

 朝起きると足が痛いが、あれだけ歩けば痛くもなるだろう。会社でも皆似たような状況だった。
 社内旅行に行った人で、昨日はびしょぬれになった人もいて、駅近くのユニクロで服を全部買ったと言う話も聞いた。雨では皆色々と苦労したようである。

 ところで、検診でポリープが見つかり入院していた人がいるのだが、月末までかかると聞いていたのに今日から出てきた。
 聞くと、市民病院のベッドが空かないからそれまで待てと言われたのだそうな。いいのかそういう事で。たしか緊急入院したと聞いたのだが。
 そもそも検診が4月、結果が出たのが6月、再検査が8月で、結果が出たのが9月、結果を聞きにいったらそのまま入院させられたのである。普通そういう状況ってヤバいのではないのだろうか。ヤバくないのなら無駄な入院だった訳だし、そうでなければ手遅れになってしまうと、普通なら考えるだろう。相変わらず田舎の医者というのはいい加減だ。患者の不安という物をはなから無視しているのだ。
 まあそもそも検診から入院まで半年というのも異常である。だから検診を受けたのにも関わらず死人が出たりするのだよ。
 さて、どうなる事やら…。

 帰宅して子どんぐりに遠足の様子を聞いたら、予想通りバスに酔ったという。まあ奥入瀬という曲がりくねった道である。通常でも危ないのに、だいぶ疲れていたのだから、仕方がなかろう。
 と慰めておいたが、実際バスに弱い奴である。

 その後クローズアップ現代を見ていたら、出光興産のタンク火災の検証をしていた。
 ここでも公務員並みに「全面火災は考慮されていなかった」のだと言う。流石は大企業だ。
 そして見過ごされがちだが、あれだけ付近の住民から苦情が寄せられたのにも関わらず何の対策もとらずにいた市役所というのも、さすがは役人の集まりである。
 多分普段から小さな事故は隠していたのだろう。大量の税金を落としてくれる企業は大事なのだから。
 これは出光だけの問題ではないはずだ。ちゃんとした市役所なら事前に万が一を考えて消防に問い合わせるなど出来たはずなのである。それをせずに広報車で「安全だ」と言って回る神経が理解できない。これが普段から企業と癒着している何よりの証拠である。今回の責任は企業だけでなく市役所も問われるべきだろう。

 実を言うとこの手の大手企業と役所の癒着の実態を、私は少しだが知っているのだ。ここには当然書けないが、今回の事故を挙げるまでもなく、日々色々な事が起こっているのをお互いの利益のために隠しているのだ。
 そういう地区では、これから大事故が起きやすくなるだろう。なにせ大規模施設と言えども、経年劣化という老朽化と、各種自然災害での劣化が重なっているのだから。

 しかし紹介していた「大容量泡放射砲」というのは凄い機械だ。アメリカで、こないだの事故の倍の直径があるタンク火災を90分で消したというのだから。
 一機\90,000,000なので、なかなか買えないらしいが、出光にでも買わせたらいいだろうに。消防は税金で動いているのだから、企業はその位用意する義務があるのではないか。
 やはり災害には「超兵器」が必要なのだ。

 そして超兵器と言ったら、やはりパラボラ光線砲だな。それが何の役に立つのかは不明だが。



2003年10月13日(月) ディズニーランド2日目

 朝、会社の人が子供が熱を出したから帰るという。団体切符で変更ができないため、新規に買ってもらい、後で負担する事にする。これは仕方があるまい。

 ホテルの食事は、子どんぐりも今ひとつ食欲がないようで、ちょっとしか食べない。まあ今日は天気が悪くなるという予報だったのもあり、午前中だけで切り上げる予定でいたので、とりあえず出かける。とにかくビッグサンダー・マウンテンスプラッシュ・マウンテンだけは乗ると決めていたのだ。そしてこれは結果として正解だったが。

 着くとビッグサンダー・マウンテンは60分待ちと言われたが50分で乗れた。途中も色々と見られたので、子どんぐりもあまり退屈はしなかったようである。
 乗ってしまうと、苦労も忘れる程楽しかったようだ。

 スプラッシュ・マウンテンでは70分待ちと言われたが、実際は90分であった。嘘つきである。子供がかわいそうではないか。暇つぶしの景色もほとんどないし、これはアトラクションとしてはあまりうまく出来ていないと思う。
 しかもここは、どうも若いカップルが多いためか非常にうるさいし、行儀も悪い。まあそれも仕方がないのだろう。
 しかし笑ったのは後ろのグループが「誰々のメルアドが…」と言ったのに対し「何、そのメルアドって。メアドでしょ」とくだらない事で論争していた。本当に今の若者は自分の知らない事をまったく認められないのだろう。困ったものだ。

 そしてようやく乗ったスプラッシュ・マウンテンは、落下は確かに迫力はあったが、そこに至る過程はどう見ても子供向けのプログラム・ショーであり、あの落下はアンバランスだ。後ろの若いカップルも最期には怯えていたぞ。
 待ち時間の退屈さはなんとかして欲しいと心底思ったアトラクションだった。
 そして最期は子どんぐりの要望で写真を買う。\1,200也。安くはない。

 ここでちょっとアイスクリームを買おうという事になったが、なんと一個\380である。仕方がないので買ったが、陶器の外装である。意味がない上にジャマだ。この場合外側は要らないのに、捨てられないではないか(貧乏性)。
 その後数枚写真を撮るが、これも人が多すぎてうまく撮れなかった。まあ時期が悪かったと諦めるしかない。とにかく人が多すぎる2日間だった。

 帰りは舞浜駅そばのボン・ヴォヤージュでちょっとだけ買い物。子どんぐりはトミカの限定ミッキーバスを買う。\600と高めだが、実際に周囲を走っている奴で、これは本人も気に入ったようだ。あとはいくつかお土産も買う。
 そこを出ると雨が降り始め、電車に乗ったらどんどん雨脚が強くなって行った。凄いタイミングである。これはどう見ても土砂降りである。

 東京駅でとりあえずカレーを食べる。食券を渡すと、ほぼ同時にカレーが出てきたのには、子どんぐり共々驚いた。
 しかしカツカレーとかに混ざってチーズカレーというのがあり、実際に頼んでいる人がいたのだが、なんか胸焼けがしそうである。

 午後は子どんぐりの要望どおり、東京タワーに向かったが、かなり雨脚が強くなってきた。
 とりあえず第二展望台までは上ったが、視界がどんどん悪くなったため、特別展望台には行かない事にした。
 ところで第二展望台には床の一部が強化ガラスになっているところがある。昔来た時は汚れで全然下が見えなかったが、リニューアルされて非常にクリアだった。これは楽しい。子どんぐりは怯えていたようだ。
 売店では相変わらず古色蒼然たる置物なんかが売っており、ここでしか売っていないタワーのプラモデルもまだ売っていたが、流石に金型が限界なのではないだろうか。どこかに下請けに出して、リニューアルすべきだろう。
 その後雨がひどくなり、視界がほとんどゼロになったため、諦めて降りる。

 帰りは浜松町まで歩いたが、大門付近は観測史上二番目の豪雨だったようで、行きは何ともなかった交差点が冠水して渡れず、遠くに歩道橋が見えたので、そちらを使う。
 電車も雨の影響で動いては停まるのを繰り返していたが、大幅な遅れもなく東京駅に着いた。地下鉄を使っていたら、もっと足止めを食っていたかもしれない。

 そして子どんぐり待望のポケモンセンターに行く。15メートル四方という感じで、混んでいるせいもありかなり狭く感じる。
 実際凄い混みようで、後で会社の人に聞いたら、ここも入場制限があり諦めたとの事だった。この辺はラッキーだったか。せっかく来たんだからといくつか買い物をしたが、レジでの行列も凄く、「レジ最後尾」の看板を持った人が出ていたくらいだ。

 駅へ戻り、駅弁を買おうとしたが、子どんぐりは気にいった物がないとおにぎりを買う。面白みのない奴だ。そして「こげぱん・クッキー」を見つけてしまい、2箱買う。これは以前買って、意外とウケたのだ。

 「このパンはやさぐれているので注意して下さい」
 「品名:こげぱん」
 「保存方法:なるべくすみっこへおいて下さい」
 「原材料:あきらめ、なげやり、むきりょく、マイナス思考、すこーしの前向きさ」

 箱の脇にそう記載されている。勿論本当の原材料は箱の裏に書いてあるが、全体のトーンがこげぱんしてて、楽しいのである。

 こうして子どんぐりにとって楽しかったかどうか判らない「2003年ディズニーの旅」は終わった。ああ疲れた。
 そして明日、子どんぐりは奥入瀬から十和田湖へと遠足なのであった。忙しい事で…。



2003年10月12日(日) ディズニーランド初日

 今日は社内旅行で東京ディズニー・リゾートである。まあ朝は皆何事もなく集まり、何事もなく東京に着いたのであった。新幹線とは本当に便利である。金さえあれば、だが。

 東京駅で長い長い連絡通路を歩き、一路舞浜駅へ。降りると凄まじい人である。ちょっとやばいと思ったが、危惧した通り園内はかなりの混みようである。
 まずは子どんぐりの要望でグランドサーキット・レースウェイに行く。なんでこんな物をとは思うが、是非乗りたいというのだから、仕方がない。
 だがこれは非常にうるさいし、排気ガスの臭いも結構きつい。実際に走ると車は遅いし(これは当然か)、どうもハンドル操作がうまくいかず、あまりまっすぐに走らない。まあセンターのバーから絶対にはずれないから、わざとそうしているのだろう。
 結果として、あまり面白くなかったのであった。

 そして昼御飯がまだなので、何か食べようと思ったのだが、ちょっとした物、例えばポップコーンやジュースなんかを買うのにも長蛇の列なのである。ましてや食事などできる状態ではない。我々は諦めて舞浜駅付近でハンバーガーを買ったのであった。
 でもこの時判ったが、舞浜駅北口って、本当に何にもないんだなぁ…。

 その後再入園して、スペース・マウンテンの前に行くと180分待ちである。仕方がないのでスター・ツアーズに行ったが、これは最近人気がないのか、10分ちょっとで乗れてしまった。
 だが他のアトラクションは120分待ちとか、パレードの整理のため入場中止とか、イッツ・ア・スモールワールドは来年改装オープンに向け休止中、スプラッシュ・マウンテンに到っては調整中って…。一体どれが生きているのだ?

 とにかく園内の人口密度が半端ではない。入場制限がかかるというのはこういう事だった訳だ。20周年の連休というのは最悪のコンディションという事になる。

 流石に子どんぐりと共に疲れ果ててしまい、早々に引き揚げたのであった。帰る前にモノレールに乗って見たが、まあ特別乗る価値があるような物ではなかった。ホテルへの周回軌道なのだから、当然なのだが。
 これで子どんぐりはディズニーランドへの幻想は消えたかも…。

 チェックインした後はもう外に出るのも面倒になって、ホテルの中にあるコンビニで食事を済ませてしまう。不健康だなぁ。



2003年10月11日(土) 明日から天気が崩れそう

 今日は出勤日である。しかし午後になったら、全然人がいない。なぜだぁ?

 そして明日から東京ディズニーランドだが、天気が微妙に悪そうである。こうなると月曜は早々に切り上げて、東京タワーに連れて行く方がいいかも知れない。子どんぐりは見たいと言っている事だし。
 本当は新宿副都心のビル群も見せたいのだが、そこまでの時間的余裕はないだろう。
 やはり巨大建造物という物は、下から見上げてみないとだめなのである。そうすると倒れてきそうに感じるから思わず押さえてしまう、と(そりゃ「太陽を盗んだ男」だな)。
 そう言えば住友生命ビルは今でも内部の電飾(メーサー殺獣光線車みたいな奴ね)をやっているのだろうか。最期に見たのは20年以上も前の事だから、やっていない可能性もあるが、でもやっていたら是非見せたいのである。
 さて、どんな東京ツアーになるのやら。

 ところで気がついたらアマゾンで、「CAPTAIN SCARLET」のサントラCDを受け付けている。Silvia Screenだから、物は確かだろう。現在\1,553だが、さすがUK盤だけあって、安いのだ。
 やはりこれも買い、であろう。

 そして今日、無理矢理フィルムを全部使い切ってEDPに出した。
 現在カメラに入っているフィルムを出して、新品と交換したかったのもあるが、実は先日二戸で行われた成田亨のシンポジウムの時に、樋口真嗣氏を写真に撮っていたので、これも確認したかったのである。
 結果は、たった二枚しか撮っていないが、まあなんとか普通に撮れていたので一安心。
 二戸の公園で写真を撮ったのは、あの時間から考えると多分私だけであろうから、実に貴重な写真であると言えるだろう…、ほんとか?



2003年10月10日(金) もういくつ寝ると…

 明日はお仕事である。明後日の準備が気になるが、まあいいか。

 ところで10月12日には、GUN誌が主催の恒例「ガン・アクション・ムービー・コンペティション」がロフト・プラスワンで開催されるようだ。当然押井守が審査員として参加する訳である。なんだか悔しいぞ。
 ちなみに料金は1800円で、開場は1300時、終演2300時というスケジュールである。
 しかも日月は天気が徐々に崩れていくらしい。困ったものである。

 ところで某所でのネタ。
 『昨日聞いた、心温まる話。(実話)
 あるISO14001の審査官が、ある病院に審査に行った時の会話。
 「え〜と、おたくの病院では、使用した注射器と注射針の廃棄はどうされています?」
 「ええ、当病院では、環境に配慮し廃棄物を削減するために、注射器と注射針は全て再利用しています!!」
 「……」』

 いやぁ、思わず笑ってしまった。これには現代日本の抱える問題が見事に凝縮されているではないか。うちの会社も、状況は違うけど似たような発想する奴が多いしなぁ。一応ISO14001を獲得してるのだが…。
 結局考え方の問題なんだが、やはり皆多角的な思考をしない、いや、出来ないのだな。こうと思うと、他の不都合が見えなくなるのだ。
 それが何を招くかは、道路公団の藤井総裁の例を挙げるまでもないだろう。

 そして他の場所では、Steve Howe's Remedy の"Elements"が全曲1分ずつ試聴できるようになっており、聴いてみたらこれが意外といい。ちょっと欲しいぞ。
 でも今月から来月にかけては出費が凄い事になるので、ちょっと後回しになるなぁ。そう言えばカール・パーマーのライヴも欲しいのだが…。

 その頃子どんぐりは、どのアトラクションに乗るかを決めていた。多分あれ全部には乗れないだろうなぁ…。



2003年10月09日(木) 今度はしりあがり寿

 八戸市美術館で、10月18日(土)に「しりあがり寿講演会」があるのだそうな。
 テーマは「死と再生の物語/物語の死と再生」という事は、どうしても「弥次喜多 in DEEP」の話が中心になってしまうのだろう。
 しりあがり氏の実物を見られるなんて、この辺では滅多にないだろうから、とりあえず行くつもりではある(なんか、こないだの成田亨パネル・ディスカッションの時も同じような事を書いたような気がするなぁ)。
 でも新幹線のおかげでゲストなんかを呼びやすくなったのかもしれないから、今後こういう事は多くなるのかもしれない。それ自体はいい事である。

 今回は「死と再生の物語/物語の死と再生」といういかにも重そうなテーマだが、現在のしりあがり氏のキャラからすると、色々と別のテーマの話も聞けそうである。
 しかし「しりあがり寿のお蔵出し」を読めば判るが、極めて初期から「死」についての考察は行われている。もしかしたら本当にそのテーマで走るのかもしれない。だとすれば話題性のある「弥次喜多 in DEEP」をネタにするのも頷ける。

 ただしこの「弥次喜多 in DEEP」は、失敗作ではないだろうか。手塚治虫賞を受賞したのは連載の中盤であり、確かにここまでは非常に良かったのだが、その後おそらく作者は方向性を見失ってしまったのだろう。ラストまで行くと、収拾がつかない状態なのが明白であり、明らかに失敗作であると感じられる。
 生と死の意味を考察するなら「方舟」の方が秀逸だと思うし、生きるとは何かを考察するなら「徘徊老人ドン・キホーテ」がうってつけだと思うが。

 もっとも個人的には「エレキな春」と「流星課長」が、この人のベストだと今でも思っている。
 自慢じゃないが(自慢するけど)、しりあがり寿作品は、少年サンデー25周年記念号に載った「流星課長」以来のファンである。現在のヒゲのOLシリーズ以外はすべて持っている(はずだ)から、少しくらいは語る権利があるだろう(と思う)。

 ここで話は変わるが。
 先日「親切がいっぱい」(by 神林長平)を読んだ。
 表紙が水玉蛍之丞氏だというだけで、中身がいつもの神林作品ではないというのは判るが、見事に肩の力が抜けている、と言うより初めから全然入っていないと言うべきか。どういう意図でこの人がこういう小説を書いたのか、これはかなり悩んでしまった。多分神林の長編の中では一番軽いと思う。
 もし会うような事があれば(これはほとんど望みがないなぁ)、作品の意図を問い質したい気分である。まあ息抜きで書いたような気がするが。
 現在ならフジあたりでテレビ化されてもおかしくない内容である。

 やっぱり私は、神林作品にこういうものは望まないのであった。



2003年10月08日(水) もうすぐディズニーランドだが

 日曜日に行われた成田亨のシンポジウムについて、昨日の新聞、つまり火曜日に記事が載っていた。日曜は大概の記者が休みだからか。
 とりあえずデーリー東北と東奥日報を見たのだが、どちらも記事は同じだった。内容ではなく記事が同じだったのである。一般の認識はしょせんこんなものというスタンスなのだろうか。内容も本当にさわりだけだし。
 とにかく成田亨をただ単に「ウルトラマンの作者」というだけで捉えていては、意味がないだろう。彼は彫刻家であり、芸術家なのだから。

 ところで10/13に、「エイリアン」の食玩が出るらしい。実は楽しみにしている(あとは年末のサンダーバード・ジオラマだな)。ビッグチャップはもちろんフェイスハガーやチェストバスターも大好きである。
 一作目の公開時は、わざわざテアトル東京まで観に行ったものだが、その映像効果には驚き、その後目についた本は買いまくったものである。まあほとんど洋書にしか頼れない状況だったが、おかげで写真などはかなり鮮明な物が見られたのである。
 ストーリーについては、ホラーを宇宙に移し代えただけだから目新しいものではなかったのだが、やはりギーガー自身を採用してクリーチャー製作をまかせたのと、監督自身がB級映画の面白さを理解していたため、結果としてエポック・メーキングとなったのである。
 ただし「エイリアン」も「ブレードランナー」も、公開当時はその映像自体は評価されたが、映画としては、かなりけなされていたものである。
 まあ世の中とはそんなものか。

 そして今度の日月と東京ディズニーランドに行くが、日曜は昼からなので、良く考えればメジャー系のアトラクションにはほとんど乗れないのではないだろうか。次の日も15時には引き上げなければならないから、多分時間が足りないと思う。
なんだか中途半端になりそうな気がするのだが。
 しかも帰る前に子どんぐりは東京駅前のポケモン・センターに寄ると言っているし、まあほとんど子供へのお付き合いだけだ。

 新宿にも行きたいのになぁ。こないだのイエスのブートもそろそろ出回っているだろうし、1981年の初来日クリムゾンや1982年の渋谷のマイク・オールドフィールドなんかのブートも欲しいのに…。



2003年10月07日(火) マーベラー!

 今朝、子どんぐりと一緒に外へ出たら、少しだが息が白い。
 もう東北は本当に冬が近い。ある朝目覚めると、雪が積もっているのだ。

 それとは関係なく、とあるホームページを見ていたら、1978年に放映された東映の「スパイダーマン」が現在見られないのは、当時マーベル社と業務提携契約を結んでいたため、著作権の問題が発生しているからだと書いてあった。
 どうりで再放映などがなかった訳だ。いやぁ知らなかった。

 この番組、ストーリーは適当だし、最後にはいつもレオパルドンという巨大ロボットが出てくるしであまり大した事はないのだが、実はスパイダーマン自体の動きが、当時としては素晴らしかったのである。あそこまで蜘蛛らしい動きを実写で見せてくれたのは、多分最初であろう。走り方からジャンプの仕方など、いかにもスパイダーマンらしいし、なにより壁を上り下りするシーンが実に見事だった。あとでロープを消してはいるが、ビルの屋上から下まで一気に下りてくるのである。

 結局私は、ああいうシーンを20年以上前に見ているので、去年公開された映画の「スパイダーマン」を見てもあまり感動しないのである。CGIを多用するなら、それなりに感心する絵作りをしてもらわないと、意味がないと思うのだが。
 もともとストーリーもいい加減だったし…。



2003年10月06日(月) ついに初冠雪

 昨日は、八甲田と岩木山で初冠雪が記録されたが、どちらも例年より10日程早いという。今年は寒いという事なのだろうか。
 いずれにせよ、いよいよ冬の到来である事だよなぁ。

 今日は旅行社が、会社の親睦会で頼んでいたJRの切符を持って来た。今度のネズミーランド用である。
 数とかはもちろん合っているのだが、これがなんと行きだけだが「喫煙席」なのである。子供も多いから「禁煙席」にしてくれと頼んでいたのに、である。
 なんでも団体旅行は喫煙席から埋まるとか言っていたが、本当にそうなら事前に説明すべきだろう。もうそこからして怪しい。そもそもこれは発注違いなのではないだろうか。後であわてて禁煙席に訂正しようとして、結局帰りの分しか出来なかったというのが本当なのではないだろうか。いずれにせよこれは本当に困った事態である。
 前の親睦会の人が「あの担当はダメだ」と言っていた訳がようやく判った。

 ところで。
 昨日の日記で書き忘れていたが、怪獣のデザイン画とその元になった物の写真を、美術展では並べて展示してあったのだが、これにはパネラー全員が感心していた。ちなみに現存しているのはあれで全部だそうだ。
 特にあのブルトンがホヤだというのには本当に驚いていたようだ。そしてあの参考写真はすべてあの当時の物を成田氏が保存していたものだという。時代の資料にもなっているのである。

 展示会とは直接関係ないが、シンポジウムでの質問者が、たまたま二人は私よりかなり年下なのに(生まれた年を言っていた)妙に老けて見えた。まああの場所にいたのは、ほとんど同じ世代なのだが、それでもかなり老けて見えた。
 でも考えてみれば私もそう見られているのかも知れないのである。人の事は言えないのかもしれない。怖いなぁ。

 しかしこうしてみると、メモも取らずに聞いただけでも結構中身は覚えているものだ。ただし当日から翌日までだが。
 人の話を聞く時にはメモを取れという事を良く聞くが、私はメモを取ると、そちらに頭が集中して結局頭に入らない事が多くなるので、基本的に聞く事に集中するようにしている。
 これは他の人はどうなのだろう。やはりメモを取った方がいいという人の方が多いのだろうか。
 ちょっと疑問に思ってしまった。



2003年10月05日(日) 怪獣、特撮、そして美術

 予定通り、「七戸町農村環境改善センター柏葉館多目的ホール」に行く。
 藤川桂介氏と樋口真嗣氏、椹木野衣(さわらぎのい)氏の三人による「怪獣、特撮、そして美術 〜成田芸術の理解のために〜」というパネル・ディスカッションを見るためである。
 でも美術館でもらった案内図、判りにくかったなぁ。みんなあれで無事にまっすぐ行けたのだろうか。私はちょっと迷ってしまった。ガソリン・スタンドなんて、なくなっていたではないか。

 で、ようやく駐車場に着いたら、なんだか見たような人が歩いている。この状態で知った顔と言えば樋口真嗣氏しかいない。
 そおっと後をつけ、上にある公園で声をかけてみた(気分はストーカー)。ちょっとだけ話をして、「ガメラのLDボックスを持ってきてサインして欲しかったですよ」と言ったらウケていた。
 こんな事もあろうかと(ここんとこ、青野武の声で)、念のためと思って持って来ておいた「修羅雪姫」のDVDジャケットにサインしてもらった。準備はしとくもんだね。しっかし、いい年してミーハーな事である。

 ディスカッションが始まると、自己紹介も兼ねて、成田亨氏との出会い等を話す。
 藤川氏は、話し合いながら脚本を作った訳ではないから、イメージの面で苦労したようだ。ブルトンは「テトラポットが転げまわる」と表記し、あとで映像を見て驚いたという。

 樋口氏は「子供の頃、テレビを見て、マネをして、玩具を買ってもらい、捨てられて、そして今買い戻している」という一連の説明で笑わせてくれる。
 さらに、成田亨氏とバンダイの渡辺繁氏、樋口真嗣氏の三人でリメイクではなく、現在のウルトラマンを越えるウルトラマンを作りたいという話があったという事も言っていたが、これはあまり声を大にしては言えない内容だとの事で、やはり成田氏と円谷プロとの間に確執があった傍証となるのかもしれない。

 この席でいきなり「模型情報、誰か復刻してくれないかな」などと言う。この辺がSFファンダムあがりである。これはバンダイの情報誌なのだが、当時成田亨氏のエッセイが載っており、とても貴重な小冊子なのである。こちらでは入手するのも困難だった。
 この本に載った「新幹線大爆破」のネタに触れ、これは目から鱗が落ちまくったと絶賛していた。例えば新幹線が駅を抜けるシーンで、カメラが新幹線と一緒にパンする時は、背景が写真であるとか、「ゴジラの逆襲」の時に崩れる建物の壁を作るのに、板を二枚立てて石膏を流し込んで作る事で、自然と重力の作用で基礎部分は丈夫に、壊れる上の部分は弱くなるという工夫の紹介をする。
 見せるという本質が良く判っていたから、予算の関係で色々な処理が出来た訳である。こういう何もかもか判ったやり方に心底驚いたそうで、彼のバイブルなのだそうだ。

 椹木氏は1990年に、ウルトラデザインを現代日本美術の流れの中に捉えた美術展を開きたいと成田氏を説得したのが初めての会見だったそうである。
 本人は純粋芸術、つまりファインアートが自分の本質なので、ウルトラ関係は出したくないと最初は渋ったらしいが、最後は「まあ、それもアリか」という事で落ち着いたらしい。

 なにかと話題になる「突撃ヒューマン」という、生放送でしかもステージでの特撮というとんでもない番組は、なんと初めはあの西崎氏も絡んだ普通の特撮物として企画が通っていたとの事だ。藤川氏が企画会議の席で初めて彼に会ったのだという。
 樋口氏は最近舞台美術(劇団新幹線)も手掛けており、観客が目の前にいる舞台での特撮(特殊効果)の大変さがとても良く判ると発言していた。

 また主演女優はこれがデビューとなる田中好子、つまり後のキャンディーズのスーである。これは藤川氏もオーデション審査に加わり、いかにも普通の女の子という事で、当時高校生だった彼女を強く推したとの事である。

 椹木氏の話では、1970年の大阪万博の存在も美術界を含めて大きな影響があったのかも知れないと思わせるフシがあるという。
 また太陽の塔の内部は成田氏も担当しており、調べるとその時のパーツがあちこちで発見されるという。「彫刻などは、多少壊れていても残ってさえいれば修復して残せるが、何もないと記憶だけになってしまう。そういう状況はなんとしても阻止しなければならない」という主旨の事を言っていた。まさにサブカルチャーとして消え去った歴史的作品は数知れないのだ。
 現在はアカデミックな人たちがこういう発言をしてくれるというのも、成田亨が残した業績と言えるのではないだろうか。
 というか、そういう環境の元を創った一人だと言えるのではないだろうか。

 結局1980年代は、実力のある人がテレビ等から離れてしまい(樋口氏は「我々は誰もいなくなった所に潜り込んだ」と表現していた)、その後を継ぐ人がいなくなってしまったのが問題なのだろう。
 成田氏も藤川氏も、この時期にテレビ界を離れている。

 また椹木氏から少しだけ話が出たが、成田デザインがテレビによって色々な媒体に影響を与えたように、「戦争画」というものも、戦後の美術界に影響を与えているのではないだろうか。現在は抹殺された状態だが、これからは歴史の連続性から調べる必要があるのではないか。
 特に戦争画は、昭和30年代は週刊誌の表紙や口絵を飾っていたのである。影響が皆無だなどとは信じられない。成田氏の雲や波は明らかにその頃の影響があると思うのだが。

 最後に藤川氏の「夢を語るだけなら誰でもできる。夢を実現するには大変な苦労が伴う。だからこそ基礎が必要」というあたりは至極もっともな話である。樋口氏は「耳が痛い」と頭を抱えていた。

 時間が押して、質問は3人のみ、しかし今ひとつ何を聞きたいのか要領を得ない。中に一人、秋田から来たと言う大学生が、特撮界を目指しているという。樋口氏は「待ってます」と言っていたが…。結局彼等は、感想もしくは挨拶を述べたかっただけなのだろう。
 本当は、成田怪獣の浸透には、本人の基礎のほかに情報媒体の影響も大きいと思うのだが、この辺を聞きたかった。というかこうなると本当はディスカッションしないとダメか。
 ちなみに質問者の「成田怪獣は描きやすいが、他のはダメだ」というくだりで、2時間の怪獣物だと、演出上どうしても覚えやすいデザインにはしにくいという話をしていて、「そうか、次は3体出して、30分毎に代えればいいんだ」と言っていた。もしそういう映画ができたら、それはこの時に思いついた事である。

 最後の最後に成田氏の奥さんが挨拶をしたのには、ちょっと驚いた。今までの彼の業績を、世間一般が認めていなかった事がやはり悔しいのかも知れない。少なくとも成田亨が素晴らしい仕事をし、また芸術家としても一流だったという事は、まっとうな特撮ファンなら常識だったのだが、世間一般に認知されなければ、いずれ歴史の中に消えてしまうかもしれないという危惧もあるのだろう。
 やはりそれなりの事をした人なのだから、正しく評価しなければならないと思う。それが世間の責任だと思う。

 ああ、なんか書く事が多すぎるなぁ。日記に書くような内容じゃないね。



2003年10月04日(土) 新タイムスリップグリコ

 来週は東京なのだが、この時期に着る物がない。特にこの時期の東京、しかも屋外だとどうなるか良く判らないのだ。そもそも私が持っているのは冬対応としか言えないような物ばかりなので、とりあえず薄手の上着を探しに行く。
 当初はユニクロでと思っていたが、この時期の東北北部において薄手の物など期待する方が間違っているのであった。それはそうだよなぁ。
 どうしようとうろついていたら、若者向けの店でちょうどいいのが見つかり購入。薄手の物だから当然投売り状態で\1,280也。まあお買い得というところか。さすがに色は暗めだったが。

 ついでなのでユニクロに戻って、小さめのボストンバックも買う。そして近くの書店でスターログもようやく買えたのであった。ああ、散財…。

 散財ついでに「新タイムスリップグリコ」があったので、試しに1個買ってみた。ゴモラだったが、まあ造形はなかなかのものだ。ただしこういうパースのついた物は好きではないので、ちょっとがっかり。本当は「アポロ11号」と「警備隊秘密基地」がぜひとも欲しいのだが、まあなかなか出ないだろうと思うので、諦める。
 なにせ12月には「サンダーバード・レスキューメカ パート1」が出るとスターログにも書いてあるのだから…、え? パート1? いつの間にパート1になっていたのだろう。ちょっと恐ろしいぞ。

 そしてどんぐり2号も「新タイムスリップグリコ」を2個買ってきた。こちらは「リカちゃん」と「七輪とさんま」である。しかしさんまの出来が素晴らしい。
 あとはそのうちボークスなんかに言った時に多少高くても指定買いをすればいいだろう。置いてあれば、だが。
 そう言えばバンダイもCD食玩を出したはずだが、全然見かけないなぁ。

 夜は19時から日テレ系で、、マリックの超魔術なんたらとかいう番組を子どんぐりと見たが、これはもうどうしようもない番組だった。純粋にマジックを見せるだけの番組を作れないのだろうか。子どんぐりですら「なんだかつまらなかった」と言っていたのだ。

 とにかくあの構成は、はっきり言って子供だましもいいところだ。ネタとしてもありふれた物だが、なにより出演者(タレント)の知能程度にあわせた番組だから、レベルが異様に低い演出になっている。
 そしてネット上で選ばれた人たちがトリックを見破れは1000万円というのも、予選のやり方がもうバカバカしく、早いとか正確とかではなく、マイクで大声を拾って最初に規定レベルに達したグループが解答権を得るという、本当にどうしようもないものだ。
 そして最後のマジックも、正解を発表しないのはともかく、正解者がいないのだから解答者の答えは公表するべきだろう。これではあれのどこが公正だというのか、さっぱり判らない。日テレのスタッフの知能程度を疑う番組だった。
 やはりゴールデン・タイムの日テレのレベルは、総じて低すぎる。



2003年10月03日(金) もう週末だ

 いよいよ明日から「バリスティック」が上映される。
 が、なんと20時以降の上映がない。これでは\1,000で観られないではないか。いや、それどころか最終が18:10からだから、どうやっても間に合わない。これはまいった。まずは一週間、様子見である。
 しかし週末なんかは、オールナイトでやって欲しいと切に思う。そうすれば一晩で3本というのも可能である(最近は目がもたないか…)。

 明後日の日曜日は、また七戸に行かなければならない。
 今度は成田亨関連のシンポジウムとして、藤川桂介氏や樋口真嗣氏が来るのである。どういった内容になるのか、面白そうではないか。
 その樋口氏には、平成ガメラのLDボックス全3巻にサインをもらいたいなどとアホな事を考えてしまった。そもそもあれだけの荷物を持っていく事自体がバカバカしい行為だ。こういう時には、DVDって小さくて便利だなぁ、なんて思ってしまう。
 ところでシンポジウムの会場は、七戸の美術館ではない。まあ狭い町だから捜せばすぐに判るだろうが、ちょっと不便ではある。
 ちなみにその会場は、案内書によれば「七戸町農村環境改善センター柏葉館多目的ホール」である。なんて長い名前なのだろう。地元では絶対にもっと簡略化した名前で通っているはずだ。やはり柏葉館、なのかなぁ。

 さて、いよいよ来週は社内旅行で東京ディズニーランドである。今回子どんぐりを連れて行くが、かなり舞い上がっている。そしていつもの事だが、イベントが近くなると風邪気味になる。困ったものだ。
 親睦会役員として携帯電話が必要になったので、一週間でレンタルする事にした(私は携帯電話を解約していたのだ)。ネットで頼んだのだが意外と簡単で、値段も思ったよりは安かった。まあ個人で使うなら買うだろうが、電話番号の問題もあるし、短期間なら借りた方が何かと安全だろう。

 さて、当日は天気がどうなるのか判らないが、何を着ていけばいいのやら。こちらより温かいのは確かだが、海沿いの土地だから、油断はできないぞ。



2003年10月02日(木) 宇宙船も失速か

 「宇宙船」を買ってくる。
 やはり聖咲奇氏が編集長を退いてからは露骨につまらなくなっているため、読むところがあまりない。ほとんど斜め読みで用が足りてしまう。大体、実写版セーラームーンの紹介なんかをカラー見開きでやってどうする。
 創刊号から買っている雑誌だが、そろそろ見切りをつけてもいい時期なのかも知れない。
 しかしなぜこんな雑誌が生き残って、ツルモトルーム版スターログは休刊に追い込まれたのだろう。世の無情を感じる事であるよなぁ。

 でもせっかく買ったのだから、少しネタを使わせてもらおう。
 まず今度のゴジラ映画だが、相変わらず話はいい加減のようだ。そもそもコンセプトがいい加減だから仕方がない。しかし噂になっていた「巨大なカメの怪獣の死骸」って、ただのカメーバではないか。これにはがっかり。
 いつまでも過去の怪獣だけで繋いでいて、進歩がまったく見られないゴジラ映画に、はたして存在意義があるのだろうか。

 そんな記事の中に、「ウイラード」のリメイク版のネタが載っていた。
 またリメイクかいという感じではあるが、私にとって「ウイラード」は、初めて自分一人で映画館に行って観た作品なのだ。当時東北で唯一と謳っていた70ミリ・シネラマ・スクリーンの今はなき東北劇場で、同時上映は「八点鐘が鳴るとき」であった。
 どちらも傑作ではないが、当時としてはそれなりに楽しめた作品である。特に「ウイラード」はあのネズミたちが非常に不気味であった。「北国の帝王」と共に嫌な性格の役をやったアーネスト・ボーグナインでも、殺される時は「うわぁ、嫌な殺され方だなぁ」なんて思ったものである(当然、原作も読んだぞ)。
 という事で、実は結構期待していたりする。

 ところでこの「八点鐘が鳴るとき」は、主役はアンソニー・ホプキンスだったと思い出した。当時はパッとしなかったし、むしろナタリー・ドロンが美しいという方に目が行ってしまった。いやそんな事はどうでもいいか。
 実はこの映画を観て、ハリウッドの特殊効果は日本の比ではないと理解したのである(それが確信に変わったのは「ゴッドファーザー」だった)。久々に観てみたいが、これもまだソフト化されていなかったような気がする。

 ソフト化と言えば、LD時代には良質のLDソフトを出し続けてくれた「パイオニアLDC」が社名変更するという。いよいよLDとは名実ともに離れてしまった訳だ。
 肝心の新しい社名たが、「ジェネオン エンタテインメント株式会社」という実に覚えにくい名前だ。
 また時代が一つ、消えていったのであった。



2003年10月01日(水) 秋田でホンコン

 Datecon Final会議室の書き込みで、秋田県本荘市でSFコンベンションが行われるという紹介があった(しかし10月25日から26日とは、もう時間がないではないか)。
 実際「秋田で?」と思ったが、どうも主催者は高千穂遥氏のファンで、彼の掲示板に書き込んだ事がきっかけだと書いてある。
 今回のコンベンション「HONG CONG」(本荘のコンベンションだから、らしい)は、高千穂氏のほかに池田憲章氏等も呼んでおり、まあ勢いとはいえ、良くやったものである。この行動力には素直に感心する。
 その勢いを買って、できれば参加してあげたいところだが、いかんせん時期が悪い、これからでは金策が難しい。

 そしてこれが最大の問題だが、私は高千穂氏のファンではない。というより、むしろ…。
 今回の主催者は彼のファンだというし、地方で作家を呼ぶとなると、やはりそれなりの対応をしなければなるまい。少なくともゲストに嫌な思いをさせてはいけないのだ。特にこうして東北の片田舎のコンベンションを助けてくれるくらいなのだから。
 となると今回、私には参加する資格はないなぁ。でもこういう意気込みは高く評価したいから、何らかの応援はしたいと思うが、今回は本当に時期が悪すぎて、どうしようもない。池田氏とは一度話をしてみたいのたが…。ああ、残念…。

 そんなこんなで、本屋へCDジャーナル別冊イエス本を探しに行くも、見つからず。代わりに「サンダーバード大百科」と「GUN 11月号」を買う。
 前者は宝島社の発行なのだが、少し前に同社で出したサンダーバード本の後にこれでは、前の本は詐欺だと言わざるを得ない。本当に困ったものだ。今となってはストーリー説明の部分など、ただの紙のムダである。
 まあ今回は、メイキング部分目当てだから仕方がない。

 「GUN 11月号」は、WAが「ベレッタM1934」を出した関係で、実銃のレポートである。現在はこういうクラシックな銃の紹介が少ないので、とても助かる。昔は好きな銃だったが、現在はエアガンしかないのが寂しい。
 そして同じWAから、個人的にはガバメントの中で一番美しいと思っている「ガバメントMk IV シリーズ'70」が出るので、このレポートも載っている。いつも以上にこれは素晴らしい出来で、ほとんど新規金型であると言える。この辺がマルイなどとは一味も二味も違うところだ。ガバ・フリークとしては是非とも欲しい所であるが、当分買えないだろう。
 
 ところで帰ったら、「PLANTMEN」が届いていたのだが、いつもと封筒が違う。
 あとがきを読むと、早期希望退職に応じたのだそうな。まあ一流大手だったが、業界自体が非常にヤバイ状態だから、事情は判る。
 「PLANTMEN」は年内はなんとか出すそうだが、それ以後どうなるかは判らないという。至極残念な事である。でもうちも似たような業界だから、他人事ではない。そもそも退職金だって危ないくらいなのだから。


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