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2003年11月30日(日) テロも末期症状

 イラクで日本の外交官が殺されたという事で、マスコミは大騒ぎをしている。
 どうもテロの拡大を憂いているようだが、マスコミではない報道では、テロも末期症状だという論調になっている。事実そうだろう。
 つまり警備の厳重な所にはせいぜい迫撃砲で、自動車爆弾などの効果が大きな物は、警備の難しい市街地の建物を狙っており、さらに軍以外の外国人や同国人という、本来テロの標的にしてはいけない極めて安易な対象しか狙っていない。
 これでは単にテロを行っているという事実を強調するだけで、実効はほとんどない上に、テロの唯一の武器である「同情を得る」という事が不可能になる。結局、第2次世界大戦時の日本軍の特攻と同じで、効果はないのだ。
 そんな状況だからこそ、自衛能力の低い自国民や絶対に武器を持っていない日本人が対象になりやすいのだが、マスコミはその辺の事情を理解していないのではないだろうか。

 そもそもマスコミは、イラク国内にどれだけの日本人が入っているのかすら掴めてはいないだろう。
 現状では各種プラントや電源施設等の修復のために相当数の日本人が行っているだろう事は想像に難くない。某大手重工業などは、そういう危ない国の施設の下請けをしているのだ。当然修理の依頼はそこに回ってくる。これは想像ではなく、歴然とした事実だ(以前も書いたが、私はそういう場所で働いていた事があるのだ。戦争状態の某国から修理の依頼が来たが、幸か不幸かパスポートが間に合わず、海外まで行く事はなかったという経験もしている…)。
 その企業だとて、そんなやばい国に技術提供どころか直接建設の手伝いをしているなんて、自らマスコミに話す訳もない。結局はマスコミの努力不足でしかないのだが、そういう報道がプライム・タイムにほとんど流されない日本のマスコミというのは、実に情けないとしか言いようがない。
 平和ボケしている日本と言われるのは、マスコミの責任も大きいのである。

 そう偉そうに言っている私も、結局何の役にも立っていないのだから、平和ボケしている日本人の一員と言われても、仕方がないのであった。

 という訳で、トイザらスに行って「ラジコン・ジェットモグラ」を見て、欲しいなぁ、などと戯けた事を言っている訳である。これはラジコン操作でガントリーが上下するという世界初のモデルなのである。\5,000という価格がきついので買えないが、いずれは欲しい物だ。
 ああ、平和ボケ。

 そしてアマゾンで「謎の円盤UFO大全」を発注する。
 どう見てもサンダーバード程の知名度がない状態では、こんな片田舎に入荷は望めない。もうすぐ出るファン・コレの「サンダーバード アルバム」も予約していた方がいいかもしれない。こうしてこの地区の販売量が減っていくのであった。
 だがこれは、入荷しない方が悪いし、注文しても3週間前後かかるのでは、誰が好き好んで注文などするというのだろうか。

 もっとも先日某CDショップで店の人と話をしたのだが、以前はどの会社も仙台に営業所を置き、担当が毎月来ていたのだが、最近は仙台から撤退し、情報は文書の送付のみという状態らしい。つまりあまり売上げのない地方の店は、完全に相手にされていないのだという。これではCDだろうが本だろうが、入荷は望めない。
 まあ元々東京一極集中の傾向はあったが、最近は傾向に拍車がかかるどころか、完全に一極集中になってしまった訳だ。どの情報メディアを見ても、それは良く判る。
 いずれ地方にある弱小の店は、次々と淘汰されていくのだろう。代わりに大きな店が来るならともかく、忘れ去られていくのが悲しい事ではある。
 新幹線が来た八戸も、「食」だけが売り物のようだが、知性の方の文化はどうするのだろう。元々ないから、別にいいと考えているのかもしれないが…。

 ところで、H2Aロケットが打上げ失敗したが、ロケット・エンジン自体の問題ではなく、どうも補助ロケット切り離し用爆発ボルトが作動しなかったようだ。なんでまたこんな初歩的なトラブルを起こしてしまったんだか。
 でも、偵察衛星という重要な物を打ち上げるプラットフォームとしてH2Aを使用しながら、経費は極力切り詰めていると言うのも不思議な国だ。軍事情報を得るのに必要な事に関しては、あまり金をケチってはいけないのに。この辺に日本の政策のいい加減さが出ているように感じる。
 ロケットの開発なんて、技術が確定するまでは国が総力を挙げてやらなければ、完成など望めないのである。

 まあ分解能1メートルという偵察衛星を軌道上に上げる事で、それがどこまで役に立つのかと言う問題もある。実質は軍事衛星なのだから。
 いずれにせよ、なにもかも中途半端な事だと感じてしまう。



2003年11月29日(土) コンサート・フォー・ジョージ

 そして「コンサート・フォー・ジョージ」を見た訳である。
 いやあ、なんと言うか、実に楽しいライヴである。少なくともジョージのファンなら見て損はない、というより必見であろう。見終わって危なく拍手をするところだった。自宅の、それもたかが29インチのテレビで見て拍手しそうになったなんて、初めてである。その位楽しいのである。ジョージのファンは、騙されたと思って見て欲しい。
 ファンではない人にとっては、ただのノスタルジーに思えるかもしれないが、これはそんな生易しい物ではない。まさに「追悼コンサート」なのである。

 コンサートの構成は、明らかに「バングラデシュのコンサート」に倣っており、前半はシタールによるインド音楽だ。しかしこのシタール奏者がラヴィ・シャンカールの娘だとは、意外なんだか当たり前なんだか良く判らないが、演奏は素晴らしい。意外とハードなのである。

 それが終わっていきなりモンティ・パイソンの「シット・オン・マイ・フェイス」である。まあ流石にジョン・クリーズは出ていないが(もちろん他界したグレアム・チャップマンもだ)、他のメンバー勢ぞろいである。まさか今時、テリー・ギリアムまでお尻を出すとは思わなかった。そして続けて「ランバージャック・ソング」とおなじみの展開である。最後は、皆で「SPAM,SPAM,SPAM,SPAM,…」と歌いながら退場していった。
 追悼コンサートでこういう事ができるイギリスとは、やはり羨ましい文化の国だ。

 その後はジョージの曲をエリック・クラプトンやジェフ・リン、ビリー・プレストンやリンゴやポール他の様々なミュージシャンが演奏していく。皆実に楽しそうである。

 しかし息子のダニーは、本当にジョージそっくりだ。以前「ブレイン・ウォッシュド」のボーナスDVDで見た時は本当に驚いたが、これで始めて見る人はもっと驚くだろう。
 いずれ成長とともに顔も微妙に変わっていくとは思うが、現時点では若い頃のジョージそのままである。それがこのDVDを見ていて、時代感覚がずれていくような錯覚に陥る原因のひとつになっているのかもしれない。

 オリジナルの「LET IT BE」を持っているなら、今月出た「LET IT BE...NEKED」なんかを買うより、少し値は張るが「コンサート・フォー・ジョージ」を買った方が絶対いい。
 どちらも買ったジョージ・ファンである私が断言する(私が言っても説得力は乏しいか…)。

 その後夕方になって、頼んでいた「ダークスター」を引き取ってくる。
 ジャケットを見ると、ジョン・カーペンターもダン・オバノンももう一般的ではないという事なのだと、ちょっと悲しくなる。

 そしてついに「ミニミニ大作戦」のDVDが1/23に出る。もちろん2003年版ではなく1969年版の方だ。本当は昨年出るはずだったのだが、延期になっていたのだ(また延期になったりしないだろうな…)。
 もちろん2003年版も観たのだが、やはり1969年版のいかがわしさが足りない。少しシリアスすぎるから、色々と粗が見えてしまう。やはりこういう映画は、ポップに作った方が観る方も楽しい。
 いずれオリジナルは、最後に観たのが25年ほど前だから、非常に楽しみである。



2003年11月28日(金) 今日のソフト

 今日は月末で忙しい。でも周囲はヒマそうで、皆クリスマスの話で盛り上がっている。平和だ…(ヒマなのはいいが、一度に用事を言いつけるなよ。私は聖徳太子ではないのだ)。

 しかし最近は家にライティング・デコレートするのが流行っていてその話題になっていたのだが、そこで電気代を気にするところが日本的だ。やるからにはそんな事を気にしてはいけないと思うし、気にするならやらなければいいだけの事だ。
 でもせっかくだから、発光ダイオードを使えば電気代は1/3以下にはなると話したところ、「どういうのが発光ダイオードなのか」と聞かれて困ってしまった。見ればひと目で判るのだが、意外と説明は難しい。つまり皆、デコレートは豆電球という認識なのであった。私は加熱が心配だし切れやすいから嫌いなのだが…。
 そもそも電気代は安くなるがLED単体の価格は高くついてしまうから、結果としては安くなるだけで、初めは非常に高くなるという事が、全然判っていないのであった。発光ダイオードを知らないのでは、仕方がないか。

 そして夕方、ボーナス額の発表があった。なぜか本店が最後である。支店の方が情報が早い不思議な会社だ。
 結局、ほとんど出ないという事だ。子どんぐりの保険と車のローンを払ったら…、足りないぞ。いや、真面目に。さてどうしたものか。

 と心配しながら帰宅すると、アマゾンから「キャプテン・スカーレット」のサントラCDとジョージ・ハリスンの追悼コンサートである「コンサート・フォー・ジョージ」のDVDが届く。ちなみに「ダークスター」はまだ来ない。

 とりあえず日記を書きながらCDをかける。
 しかしこのCDのデザインがスペクトラムのマークなのである。なかなかいいが、ちょっと黄色が強すぎるように感じる。ただこれは正放送の時代のテレビは、あまり発色が良い訳ではなかったし、もともとフィルムの色が控えめなので、どちらが正しいという問題ではなく、最初のイメージの問題である。
 でもまあセンスの良さに免じて、許してしまおう。中身も正真正銘のサントラだし(ちなみに先日発売された「UFOのサントラ」と言われる物は、日本国内ででっち上げられたサントラもどきである。決してオリジナルではない)。
 不満な点は、今回のサントラは、リマスターなどの処理は施されていないという事だ。全体に音がこもったような感じがするが、前回のサンダーバードがクリアすぎた。やはりこれは、売れる物とそうでない物との差、という事なのだろう。それが企業論理という物だ。

 明日はジョージの追悼コンサートを見るとしよう。
 しかしジョージがクラプトンより先に死ぬとは、思ってもみなかったなぁ。絶対クラプトンが先に死んで、皆で追悼ライヴをすると思っていたのに。
 こうしてみると、クラプトンは不幸を引きずりながら生き続けている訳だ。死ぬより辛いよなぁ…。



2003年11月27日(木) まぼろしの市街戦とレッド

 昨夜は遅くなるのを覚悟の上で、「まぼろしの市街戦」(1966)を観た。
 やはりいかにもヨーロッパ、というかどちらかといえばイギリス映画の雰囲気が濃厚である。フランス映画なんだが…。
 とにかく観ていて、どんどん精神病患者側に感情移入していってしまうのだ。ある種「ハッピーなプリズナーbUの村」である。というかSFコンベンションなんかの雰囲気であろう。みんな楽しそうである。

 しかしこれに出ているジョヌビエーブ・ビジョルドは、本当に年が判らない。いずれこの時の年を調べないといけないな。
 という訳でネット検索してみたのだが、1942年生まれらしい。という事は、この映画では24歳な訳で、「大地震」の時は30歳だった訳だ。それだと年相応かもしれない。

 そしてこの時引っ掛かったスタートレックのページに、「STAR TREK-VOYAGERのキャスリン・ジェインウェイ大佐の役は、元はジョヌビエーブ・ビジョルドの予定だった」と書いてあり、非常に驚いてしまった。19へぇ〜、だな、これは。
 結局、撮影開始3週間前にキャンセルされ、急遽ケイト・マルグルーが演じる事になったのだという。もし彼女が出ていたらなんとしても見ていた事だろうから、良かったんだか良くなかったんだか…。
 ただ、DVDの第一シーズンの特典ディスクには、未使用に終わった、ビジョルドがジェインウェイを演じた映像が入っているのだという。激しく見たい…。

 ところで。
 まこさんのところに、一時的にだが「レッド」がアップされている。
 これはチキンジョージで行われたBeing & Timeの演奏であるが、なんとまこさんがテルミンで参加しているのである。そのせいか少しスローテンポであるが、それでも現在の日本でテルミンを楽器としてロックで使用できるのは、まこさんだけなのではないだろうか。いや、マジで。
 一応クリムゾンの曲なので、近々消す予定らしいが、興味のある人は今のうちに聞いておいてもいいのではないかと思う。
 しかしみんな、年をとってからも凄いよなぁ。

 今はまだ、ここにあるぞ↓
 http://www.eonet.ne.jp/~kkc/Red.mp3



2003年11月26日(水) 忙しい、忙しい

 今日から監査である。完全に一日がつぶれた。しかも休みなしである。その他にもプチ・トラブルがあり、疲れてしまったなぁ。
 そんな訳で今日は日記をパスしようかなぁ、なんて思ったのだが、ニュースでパトカーに追跡された車が相次いで事故を起こすというのを見て、ついつい書き込みを始めてしまう。

 この手の事故は、警察がちゃんとした追跡訓練を行っていないから起きるのだ。初めから逃げ切れると考えるバカを、実際に見逃しているから、誰もが逃げようとして事故を起こす。
 以前は、ペーパードライバーの警官にいきなりパトカー勤務をさせたりもしていた位、乗車勤務教育はいい加減なのである。家族が本当に心配していたらしい。

 そもそも警察は暴走族に甘く、一般人にはきつく当たる。ただのバカとしか言えない暴走族の人権とやらを尊重するために、いくら一般人が迷惑を被る事になっても、警察は全く手出ししない(ちにみに暴走族と走り屋は違うので、誤解のなきよう)。
 昔あった有名な事件で、暴走族に絡まれ囲まれた男性(確か30代だったはずだが)が、逃げるためにバカ、もとい暴走族の一台のバイクにひっかけたところ、警察は暴走族をつかまえずに、その男性を逮捕したのである。まったく常識では信じられない事を平気でする。しかも誤認逮捕などではなく、ぶつけた事で殺人未遂というとんでもない罪状をでっち上げたのだ。なぜか加害者の人権ばかりを気にしている。
 ちなみにこれは本当に裁判にまでなって(検察側が折れなかった)、最終的に無罪となったが、本当に時間と金の無駄という典型的裁判である。
 被害者の事を考えない警察など、百害あって一理なしの見本であろう。

 そして皆、そういう体質を知っているから逃げるのだ。どんな犯罪を犯しても、逃げている限り(つまり攻撃しない限り)途中で積極的に攻撃してこないのが判っているからだ。
 事故が減らないどころか、暴走族も減らない訳だ。
 もっと積極的に暴走族を攻撃して欲しいものだ。広島で試験的に行っているアタックも、人権がどうのこうのと言っているからあまり役には立たないし、ましてや全国展開なんて100年たってもムリだろう。

 疲れてると、ロクな事を書かないなぁ…。

 等と言いながら「トリビアの泉」を見る。
 最近以前にもましてレベルが低くなったと思うが、今日の「トリビアの種」コーナーの「うさぎとカメが競争したのは何メートル」というのは久々に楽しいネタであった。
 結局280メートル以下ならカメが勝てるという結論なのだが、そのためにうとぎとカメの種類を推定し、うさぎの生態を観測して寝るパターンを調べ、走るスピードを計り(これは平均値を取るべきだと子どんぐりも突っ込んでいたが)、これらの項目から式を立てて解いていた。
 いや、これこそ本当に無駄の極地であり、実に楽しい。時々こういうのがあるかも知れないからつい見てしまうのだ。

 本当は同じフジでやっていた「カノッサの屈辱」のような、究極のバカ番組を期待していたのだが、さすがにそれは無理だったようだ。まあゴールデンタイムじゃ仕方がないか。



2003年11月25日(火) 2006年日本SF大会

 今日はめちゃくちゃ忙しかった。通常の月末処理準備に加え、明日からの決算の資料をまとめていたからだ。なにせ気が付くと21時を過ぎていたくらいである。オンラインの稼働時間が終わっているから、書類が山積みのままである。
 これだけ忙しいのに、金になる訳でも誰かに評価される訳でもない。だから前任者はかなりの人が辞めているか、鬼のような手抜き作業をしているのだ。おかげで現在、資料や書類がなくて苦労しているのだが。

 そして、家でもやらなきゃならない事がたくさんあるのに、全然片付かない。困ったものである。なにせ先日買った「まぼろしの市街戦」すら見ていないのだ。
 本当は、あちこちメールを出したり原稿を書かなければならないのになぁ…。

 メールと言えば、2006年に東北で日本SF大会が開催される予定だが、実行委員長からメールが来ていたから早く返事を出さないといけない(日記なんか書いてる場合ではないか)。
 このメールとは別なのだが、実はこの大会の愛称に「みちのくSF祭り」という名称を使用したいとの事である。もちろん過去の「みちのくSFファンダム連合会」の活動をまこさん等から聞いており、各グループの了承を得た上で使用したいと言っているのである。

 現在何らかの活動をしているグループは少数だと思われ、連絡すらとれない状況で「DATECON FINAL 掲示板」が意見の交換場所になっているが、とりあえずESIFCON代表として(ESIF代表ではない)、ESIF関係者に連絡しておこうと思っている。
 やはり、東北でSF大会が開かれるのであれば、何らかの形でバックアップはするべきだろう。少なくとも何かをしようとしている人の足を引っ張らないようにするべきで、過去の歴史を尊重するという事なのだから、「みちのくSF祭り」の名称は自由に使ってもらえばいいと思う。
 実際問対として、現在この名称を使用する事に、反対するだけの根拠を持っている人は存在するのだろうか。心情的な問題もあろうが、断固反対という人がいるとは考えにくい。

 とにかく東北のSFの現状を知る上でも、日本SF大会の開催は歓迎すべき事で、東北で第二期SF黄金期が迎えられれば、素晴らしい事だ(まあ、これだけジャンル間の垣根が高くなった現在、それは幻想に過ぎないと言われれば、返す言葉はないが)。
 いまだ日本SF大会が開かれた事がない東北で、初の開催なのである。少なくとも楽しいものにしたいではないか。




2003年11月24日(月) ダークスターがなかった

 今朝も早くから子供に起こされる。たまにはゆっくり寝たいものである。
 午前中は子どんぐりがトイザらスに行きたいというので、連れて行き、ついでに電話の子機の充電池がダメになったので、探して買う。なにせ10分も持たなくなってしまったのだ。充電池が2〜3年でダメになるというのも、実に不便だ。適応充電池が店頭からなくなったら、機械を変えろという事なのか?

 午後は「まぼろしの市街戦」と「ダークスター」を探しに、タワーレコードに行く。
 残念ながら「ダークスター」はなかったので、これは注文しなければなるまい。まあ前者が買えたからよしとするか。

 そして店内を見ていたら、「LET IT BE...NAKIDUK盤を発見。店頭のポップに「これはCCCDではありません。いい音で聞きたい方はこちらを」とあった。なんて親切なんだろう。その心意気に思わず買ってしまい、帰ってすぐ、まこさんの掲示板にも書き込んだ。彼もCCCD不買運動しようと言っているし、実際問題として自分からCCCD盤なぞ買うものか(「チューブラーベルズ2003」は仕方がなかったのだが、これでCCCD盤は封印できる)。

 しかしこのポップは誰が書いているのだろう。CCCDを否定するような事を店頭でするとは、見直したではないか。東芝やAVEXから睨まれないのだろうか。
 いや、そもそもCCCDの事は良識ある評論家などが記事にしている事だし、いまさら東芝などが騒いでも、反感がますます強くなり、輸入版の売上げが増えるだけだろう。製作会社の戦術としては、黙ってCCCDを出し続けるのがベターという事か。

 そう言えばここは、以前「リベリオン」に「マトリックスではありません」というポップを付けていたが、これもある意味では売りたいという事の現われだったのかもしれない(私ならもっとうまく付けられると思うが)。なにせ新発売コーナーの少ないスペースにわざわざ置いてあったのだから。
 なんだか今後もポップは注目していた方が良さそうだ。

 そして肝心の「LET IT BE...NAKID」だが、まあ元々がビートルズ・公式アルバムの中では最低ランクの出来なので、今さらどういじったところで、アルバムとして劇的に変化するという事はない。単に曲のイメージが変わっただけである。
 こうしてみると、あの状況下でいかにフィル・スペクターがいい仕事をしたか判るし、また同時期に製作した「アビイ・ロード」がいかに素晴らしかったかを再認識する事になってしまう訳だ。
 まあそういう事だ。



2003年11月23日(日) 「ESIFCON Final 19」2日目

 一夜明けると、青かった車が真っ白である。実は夜のうちにドカドカ降ってはいたのである。道路は融けているが、大鰐は雪化粧である。

 例によっての朝食時間の雑談企画は楽しい。
 今回は旅館の都合で早めに撤収作業をする関係上、いつもより短めだったのが残念だが。
 撤収作業も一部屋なので、ゴミは多いが効率よく片付く。これは一部屋宴会、もとい企画部屋のいいところだ。
 少人数って、なんだかとても楽である。

 ビデオクイズは、岩崎氏と坂井氏が作ってきた。私はとりあえず「シベリア超特急」のステッカーをもらう。なんでも盛岡で現在の全作品を上映しているらしく、次回作の宣伝とオーデションも兼ねているらしい。
 ちなみに「リベリオン」は、繰り返し見る。

 恒例のジャンケン大会も開かれる。
 この結果、来年の実行委員長はPONPON副実行委員長はJaneに決定した。
 今回の実行委員長の証は「呪いのキティちゃん」である。工藤氏はこれをもらった直後にメガネを壊したそうである。恐ろしい…。

 ま、詳細は「来年発行される」アフターレポートへ載せる予定だ(ヤバくて、こんなとこに書けない、か?)。

 帰りは紀伊国屋書店に行った後、十和田インターまで高速、その後103〜104号線という、昨日にもまして条件が悪い無謀な山越えルートで帰還。
 まあ昨日に比べると風がなく、車もほとんどいなかったので、その点では楽だった。

 こうして今年も無事に終了した。後で電話とかこなければいいけど。



2003年11月22日(土) 「ESIFCON Final 19」初日

 さて、「ESIFCON FINAL 19」である。FINALは最初から付いているので別に気にしないように。来年はいよいよ20周年である。

 頼まれていたコーヒーメーカーを買いにいくとなかったりする。仕方がないので他のところまで\1,500以下のを探しに行き、ほとんど昼になってしまった。今回は青森県全域に暴風雪警報が出たので、本当は早く出たかったのだが。

 でも北海道からの飛行機も、東京からの新幹線も、太平洋側の山越え組も日本海側の山越え組も、時間を無視すれば全員無事到着した。でも仕事の都合で遅くなった人は本当に大変だったと思う。
 私は104〜103号線で山越え、小坂を通って大鰐へ抜けるルートである。山の中はとんでもなく強い風で、車がかなりあおられる。雪が降って気温が1度なので、かなり慎重に飛ばしたのであった(矛盾?)。
 大鰐到着は15時である。

 ちなみにBGMは、「センデロさんにいただいたコンピ」と「宇宙戦争」、「チューブラーベルズ2003」である。これだけで充分であった。

 肝心の参加者は結局16人と、前回よりは1人多かった(実はJaneのとこの下の子も来たので、本当は17人だったのは秘密だ)。この人数なので、また企画部屋はすべて一つにまとめる。
 お茶会、ビデオ、酒という本当にこれだけの企画になってしまった。来年はオークションの復活や別の企画も立てたいとは思うが…。

 今回は通常のお茶会の他に、中国茶も加わった。
 赤坂氏の中国茶は本格的で凄い。1グラム200円って、なんだか麻薬の世界に近づいているような感じだが、実際中国では自分だけの茶葉を捜し求めるというのが最高の贅沢らしい。だがこの時飲んだジャスミン・ティーは、本当にまろやかで仄かに甘く、非常に美味しかった。今まで飲んだジャスミン・ティーは何だったのだ、という感じである。確かにこれなら毎日飲めると思う。いや、高いから無理か。

 ビデオは色々見る。
 デンキネコは楽しい。Janeの下の子にはバカ受けしていた。
 私の持参した「リベリオン」は、予想以上にウケて嬉しい。特にGUN-KATAシーンのみを見せる特典映像は非常に便利である。皆笑いながらも、これは買ってもいいという声も聞こえる。 
 東北の片田舎でここまで販売に一役買っているのだから、メーカーは表彰してくれてもいいのではないか、と思ったりする(ほとんど本気)。

 21時を過ぎて、PONPONが到着。坂井氏は22時40分着である。
 坂井氏は、ご飯を食べた後PCを抱えてビデオクイズを作っている。えらいっ!

 気心の知れている人との会話は楽しい。暴走しても、この場の事だと皆判っているからだ(判っているよね)。××××時計とかタ×××のテ×の話なんて、本当に場所を選ぶからねぇ。
 しかし私は車なので、2時頃に就眠したが、誰かが寝部屋を撮影していた。徹っちゃんか?



2003年11月21日(金) 今時、国内盤LPとは珍しい

 元ハンセン病患者を受け入れなかったあのホテルに対して、予想通り、国までバッシングを始めたようだ。
 まあそういう国民性なのだが、どうも最近はその度合いが極端だと感じてしまう。やはり戦争になったら、第2次世界大戦と同じ事になりそうだなぁ。でもバッシングしている連中は、なんとなく自己満足でやっているように感じてしまうのは何故なんだろう。本当に差別などを問題にしているのだろうか。
 まあハンセン病の誤解を解くにはいい機会なのは確かなので、国は徹底した啓蒙活動をするべきだろう。ただし理解を得るには、バッシングだけではだめだと判っているんだろうな。この辺がいささか疑問である。

 某所で見たのだが、コナミのUFOが再販される可能性があるという。サンダーバードの再販で、味を占めたのかもしれないが、これだけ精密な物なら、多少マイナー系ではあるが再販してもいいとは思う。某オークションではそれなりの値段がついているらしいし。
 またマイティジャックの企画も進んでいるという噂もあるし、コナミも頑張るなぁ。

 そうそう、東芝が今回の「レット・イット・ビー・ネイキッド」の発売にあわせて、ビートルズの全アルバムをLPで出すとの事だ。
 一応持ってはいるが、「アビイ・ロード」は買っておこうかな。あまりに聴きすぎてボロボロなのだ。あとはリマスターで出た「イエローサブマリン」はLPの方が面白いかもしれない。もしモノラルなら、初期の2枚も買っておいて損はない。そうなると「ラバー・ソウル」もいいかな。
 まあ今時全部買うつもりはないが、自分の好きな作品は何枚か買っておいた方がよさそうだ。

 さて、明日はいよいよESIFCONである。
 アフターレポートだけで精一杯、その他の企画は何も出来ていない。まずい事に、本当に最近は他の人に頼り切っている。
 そして明日は津軽地区が荒れるという。これもまずい。タイヤは交換したが、ワイパーを交換していないのだ。買うと結構高いのに、困ったぞ。
 それはともかく、荒れるという事は、大鰐まで何時間かかるか判らないのである。結局どのルートを通っても、八甲田山を迂回するのだから、どうやっても荒れるルートになってしまう。大丈夫だろうか。
 大丈夫か、なんて言いながらも行かなければならない訳なんだが。



2003年11月20日(木) 偏見をなくすのは難しい

 先日、「レット・イット・ビー・ネイキッド」が発売されたのだが、これがなんとCCCDである。もちろんこれだけの理由で私は買わない事にした。当然であろう。 CCCDなどという、人をバカにしたような商品を売りつけようとする腐った頭だからCDが売れなくなるのだ。

 我々は音楽を安心して聞きたいだけなのだ。それを否定し損得のみで動く姿勢は、すべて拒否する。
 もちろんありとあらゆる考えを実行した上での行動なら、多少の納得もするが、実際は何も考えずに安易な事しか行わない。そんな日本の企業は不要である。機械すら破壊する事がありうるCCCDは商品ではない。
 我々には海外のレーベルがあるのだ。そちらを活用しようではないか。
 そしてUS盤「Let It Be... Naked」はノーマルCDなので、買うならもちろんこちらだ。近くに輸入盤を扱っている店がなくても、今はネットで容易に入手できるし、価格も安いのである。

 ところで一昨日から問題になっていた、元ハンセン病患者を拒否したホテルが、一転して謝罪という事になった。これに対して元患者側は誠意がないとして謝罪の受け入れを拒否したという。なんだか不祥事を起こした企業のいつものパターンになってきた。これであの前田篤子総支配人の進退問題となって、会社側は一見落着としたいのであろう。

 しかし今回のこの事件は、色々と考えさせられる。
 ホテル側、前田篤子総支配人の意見は下記のようであった。
 「社会一般ですね、(元患者を)100%の人が受け入れ体制になっていない時点で、私どものホテルとしては、受け入れることはできませんというふうな経緯になったわけです」
 「本音を公の場にした時に『たいへんな問題になりますよ』とか、そういう脅しのような圧力をかけられるそういう世の中というのは、私は間違っていると思いますし、現段階で圧力に屈して、考え方をかえて、(元患者を)即受け入れるかというと、そういうことはしません」

 これはこれで論理的にはスジが通っている。問題なのは今まで国がハンセン病隔離政策は間違っていなかったと裁判を長引かせた事が、結果として偏見を一般に定着させてしまったという事で、今回の発言がまさにその証拠なのである。彼女一人の責任として片付く問題ではないのだ。
 したがって、ハンセン病療養施設、太田明自治会長の言う「あまりにも長い隔離政策の時代が長かったということのひとつの弊害がこういう形で現れたということで、まさしく、まだ隔離政策はまだ続いている」というのは全く持って正しい意見である。これは国の無策への批判でもある。

 今回たまたまこのホテルが槍玉に上がったが、実際に潜在的な偏見、差別はまだまだあると思う。むしろ国がやってこなかったハンセン病への理解を、こういう形でオープンにし問題提起したという意味では、良かったのかもしれない。
 大体、いくら頭で理解していても、実際には拒絶反応が出る事は充分ありうるのだ。例えば同性愛の問題でも、私は頭ではそういう人を充分理解しているつもりだが、いざ目の前で男同士のキスを見せられると気持ちが悪くなる。これは生理的な問題で仕方がないのだ。
 これと基本は同じで、充分な時間をかけて理解、受け入れをしていない社会では、いくらハンセン病が伝染しないし、仮に病気になっても現在は薬ですぐに治ると判っていても、実際にあれだけ酷い状況になった元患者を目の前にして冷静でいられる人は、まだ少数であろう。
 したがって前田篤子総支配人は、他の宿泊客が嫌悪感を覚えるだろうという事を懸念したに過ぎないのだと思う。企業に良くある「お客様の範囲を誤認識した」のであろう。

 そして多分、元患者側はこれはあのホテルだけの問題ではないと判っているのだ。長い間虐げられ、国の根本的対策がないまま、もうじき人生を終えようとしているその苛立ちが、たまたま明確な目標が出来てしまったため、表面に出ているに過ぎないのではないだろうか。

 そして国には、あのホテルを責めるだけの資格があるのだろうか?
 差別と偏見をなくす努力をしてきたと、本当に言えるのだろうか?



2003年11月19日(水) 久々にナカミチという名を見た

 今日は一日監査に付き合う。おかげで全く仕事が進まない。しかし色々と面白いものもみたという感じだ。
 少なくともこの会社は、公務員化していると感じられる。指示の背景が不明確でも、絶対に自分から確認しようとはしない。単に指示されたから、を繰り返すだけの人が多い。しかも部署間の風通しはどんどん悪くなる一方である。
 普通、こんな民間企業は潰れるものだ。

 そして来週は法定監査法人の監査だが、月末にやろうというのだから、恐れ入る。みんな自分には関係ないから、誰も何も言わないのだ。試しに上の方に苦言を呈してみたが、誰も本気で動こうとしない。まあそんなものだ。

 ところで昨夜はビデオクイズ用にネタ探しをしていたのだが、つい「大空港」「エアポート77」「エアポート79」と見てしまった。
 最初に「エアポート77」を見たのだが、あまりにつまらないので、口直しに「大空港」を見た訳である。やはりこれは傑作だ。何度見ても面白い。
 そしてついでだと「エアポート79」を見たのだが、あまりのバカバカしさについつい見入ってしまった。昔見た時もバカバカしいと思っていたのだが、改めて見ると本当にバカバカしい。これは皆で見ながらツッコミを入れる事で、とても楽しい時間が過ごせる類の作品だ。

 特にパイロットが、この人がいれば安心のジョージ・ケネディと、渋さがウリのアラン・ドロンという二人がいるのに、なぜか非常にコミカルなのである。今となってはテレビで放映できないような下世話な会話も多く、実に不思議な雰囲気だ。もしかしたらこれが2人の本質なのかも知れないが。
 なおスチュワーデス(今はフロア・アテンダントとか言うんだっけ?)がシルビア・クリステルだ。なかなか濃いスタッフなのである。

 話は変わって。
 新製品ニュースを見ていたら、なんだか面白い物があった。
 メカニカルリサーチから出る「NIRO 1.1 STD」というDVDプレーヤー一体型のシアターシステムであるが、何が面白いのかと言うと、構成が「デジタルアンプ内蔵のDVDレシーバ、サブウーファ、フロントスピーカー」だけなのである。これだけで5.1chを再現するのだ。本当ならこれは凄い。
 音が普通なら、セットアップを考えただけでも買いだろう。

 ちなみにメカニカルリサーチという会社は、ナカミチの元社長、中道仁郎氏が起こした企業で、ホームシアター、オーディオ、カーオーディオなどを手がけているのだそうだ。なるほど、あのナカミチか。
 昔オートリバース・カセットデッキを出した事があるが、これがなんとカセットが回転するシステムだったのだ。理由は音の入り口であるヘッドの精度を保ちたいという事だったのだが、それにしても凄まじいデザインだった。そういうこだわりを持つ、国内でも独特のメーカーだったのである。

 ナカミチが潰れた後にこのメーカーを起こし、2002年には前後2つのスピーカーで6.1chを再現する「NIRO TWO6.1」を発売していたという。ただし価格は25万近いから、私には関係ないが、今回の「NIRO 1.1 STD」は7万前後である。一度試聴してみたいものだ。できれば「リベリオン」と「ライトスタッフ」で。



2003年11月18日(火) 「砂の器」の動機はまだ有効か

 熊本県阿蘇郡南小国町のホテルが、県内のハンセン病元患者らの宿泊を拒否していた事が判明し、潮谷義子知事が「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」と施設名を公表し、抗議したという。
 なにせこのホテル、黒川温泉旅館協同組合の理事長の説得は元より、県からの説得すらも拒否したというのだから徹底している。
 ホテルの前田篤子総支配人の話では「ハンセン病について理解が進まない現状では、他のお客さまに不快な思いをさせると思い、お断りした。県や旅館組合などから説得を受け、本社とも相談したが、最終的には責任者の自分が判断した。」と、実に論理的かつ頑固である。確実に問題になる事は判っているのに自分の意思を押し通したというのは、ある意味凄いとすら思えてしまう。フラフラ意見を代える奴より、判りやすいのは確かだ。

 とにかく、1996年のらい予防法廃止以降初の事態という事で、かなりの騒ぎになっているのだが、こうなると説得に応じなかった事が、結果として良かったのではないか。
 こんな状態で彼等が宿泊しても、冷遇されるのは目に見えている。不快になるだけだ。いくら周囲が説得しても、ここまで頑固なら対応は変わるはずもないのである。人間とはそういうものだ。

 しかしこうして見ると、世間の差別・偏見はいつまでも解消されていないという証拠になっている。
 つまり「砂の器」における殺人の動機は、今でも成立するかもしれないという訳である。今度テレビで放映されるのも、実は原作通りだったりして(ありえないとは思うが)。
 でもまあ、視聴率を取るためなら何をやってもいいというのがテレビ局の姿勢なのだから、案外それもありかもしれない。

 ただし、テレビで高視聴率を取った番組が面白いかというと、そんな事はない訳で、後世に残る名作や傑作というのは、大抵視聴率が低いのである。つまりテレビ局が視聴率を稼ごうとすればするほど、いい作品は出てこないという事だ。
 まあ目先の視聴率を取るか、後世の評価を取るかと問われれば、今のテレビ局なら当然ながら前者を選ぶだろう。そういう時代なのである。

 こんなニュースを見ながら、1970年前後のヒット曲コンピを聴いている。和むなぁ…。
 だがこれだけの名作がありながら、全く再販されていない曲も多い。出ていれば買うのに、メーカーは何をしているのだろう。
 CDが売れない等と騒いでいるが、売れる物を出さないのだから、売れないのも当然である。この場合の売れる物とは、一時的なメガヒットではなく、昔ヒットしたポップスやロックで我々の世代が本当に欲しがっている物や、現在の物だとオリジナリティの高い作品などである。1970年前後の日本のヒット曲には、本当にいい物が多いのである。その頃から聴いている本当のリスナーは、いい物を聴き分ける耳を持っているのだ。
 邦盤と違って、版権の問題等が簡単にクリアできないのも多いというのは判るが、メーカーはやはり努力が著しく足りないと思う。

 そして食玩ブームの一端であるCD付というジャンルに、いまだに洋盤がないというのは、悲しい事である。まあそんなのが出たら、財布が大変な事になってしまうが。

 しかし「西暦2525年」や「名前のない馬」、「気になる女の子」とか「マミー・ブルー」なんてのは本当にサビだけで構成された曲だ。ヒットする要因の一つである覚えやすさで言えば、究極の姿であろう。
 なんだかとても感心してしまうのであった。



2003年11月17日(月) 筋肉痛だ

 今日は足腰が痛い。昨日のタイヤ交換のせいだ。
 実は今の車になってタイヤ交換は初めてなので、下周りを確認しながらという、かなり苦しい姿勢での作業だったのだ。まあ1時間もかからずに終わったのではあるが、結局は運動不足なのであろう。

 ところで、87分署シリーズ最新刊「でぶのオリーの原稿」を読んでいるのだが、今回の主役である「でぶのオリー」というキャラは、マクベインの裏の人格なのではないだろうか。
 やはり現代のアメリカでは、人種差別はもとよりちょっとした差別用語にもうるさいので、小説を書くにあたっても非常にやりにくくなっていると思うが、そんな状態で、ちょっとふざけてみたいと思って書き始めたのが本作なのではないかとにらんでいる。読んでみると、これがあながち突拍子もない考えではないと判ると思う。
 なにせオリーをデブで意地汚く、いやらしい性格で真面目ではないという設定にしているから、彼がどれだけ差別的な事を言っても、87分署のいつものキャラが呆れたり怒ったりする事で、少なくとも作者と同一人物だと思う人間はいなくなってしまう。こうして作者は普通の性格だと思わせる事に成功しているのだ。
 マクベインとしても、同じシリーズを続けてマンネリ感があるのだろうが、うまい打開策である。

 そんな事を考えながら、先日買ったコナミのエイリアンを組み立ててみたが、これはいい出来だ。
 なにせ往年のmpcのプラモデルを思い出してしまう位だ。もっともmpcの物は、組み立てが大変だった。とにかく合いが悪い上に隙間だらけなので、ひたすらパテを詰め、削った後はモールドの再生という地獄の作業なのである。だがこの辺の欠点を凌駕する程、プロポーションは抜群で、とりあえず完成した時は、感動物だった。
 今回のコナミの物は、そのプロポーションが完璧であり(勿論サイズ的に、ではあるが)、また頭の処理も申し分がない。これで\300とは、なんといい時代なのだろうと思ってしまう。
 あとはナルキッソス号だけが欲しいなぁ…。



2003年11月16日(日) 全然休んだ気がしない

 なんだか久々の休みという感じがするのは何故だ?

 午前中は、子どんぐりがなんとしても「へぇボタン」が欲しいというので、とりあえず売っているのか確認に出かける。予想はしていたが、やはりどこにも置いていない。
 これはもしかして、青森県にはフジテレビの系列局がないから入荷しないのではないだろうか。県内で見ている人は、秋田か岩手の放送、もしくはケーブルなのである。したがって県内では番組が放映されていない事になるので、見ている人は限定されるという考え方をしているのかも知れない。
 つまり、店としては入荷しても売れない可能性が高いからあえて入荷はしない、という考え方をしているかもしれない訳で、これはこれで正しい判断なのかもしれないが…。
 ま、そのうち仙台かどこかで見かけるだろう。

 この時ト×ザ×スで「五百円のワゴンセール」を見かけたのだが、中を覗くと「ノストロモ号クルー」が一個だけ入っていた。ノーマルなのでどうしようかと思って手にとると、「\100」というプライス・シールが貼ってある…。百円? 買いっ。この価格で1/12のフェイスハガーとエッグが手に入った事になる。
 でもこれ、定価は\3,000近くしたはずだし、そもそも今までこちらの店で見かけた事がないのに、いきなりワゴンセールとは不思議である。
 そしてコナミのエイリアンを2個追加で購入。どうも同じ重さをとったようで、エイリアンが2個だったが、まあこれは元々複数欲しかったから、いいけど。

 午後は、寒くなる前にタイヤを交換する。明日あたり雪の降る可能性があるという事だし、来週は大鰐まで行かなければならないのだ。
 交換が終わって、スタンドに給油がてら空気圧を調整してもらいに行く。
 店に入ると、中にいる10数人がいっせいに同じ方を見て座っている。なんだと思ったらマラソンの中継であったが、今時スタンドこどきで全員が揃ってテレビを見ている図というのは、なんだか不気味だ。

 しかし今日は、思った程タイヤ交換する人がいない。そう言えばこちらの人は、早めにタイヤ交換するという習慣がないらしい。つまり「減るのがもったいない」という人が多いのである。まあそんなだから雪の降り始めとかに事故が多発するのだ。
 でもまあ良く考えれば、事故は保険で払えるが、タイヤは保険じゃ買えない。これは非常に合理的な考え方なのかもしれないなぁ(決して褒めてる訳じゃないぞ)。

 そしてESIFCONの去年のアフターレポートの原稿を完成させる。今回は時間がないので、文字だけ6ページとなった。表紙はどうするか迷ったが、フラゼッタで誤魔化そうと思う。本当は20周年用にとっておいたのだが、ここまで人数が減ると、もしかしたら20周年があるかどうか判らないので、あえて使っておくのだ。

 夜、日記をアップしようとしていたら、チャウチャウから電話。
 姪がウインドウズ・マシンを使用中フリーズしたとかで、対処法を聞きたいという。彼は生粋のマック・ユーザーなので、ウインドウズは判らないのだ。
 とりあえずリセット・キーを教え、この時点でMeと判明したので、再起動したら一度きちんと終了するよう指示したのだが、なんと終了コマンドが出てこないという。スタート・メニューにないのだ。再度リセットしても現われない。
 なんだかんだで、もめていたが、なんとこのマシンはパナ×ニ×クのノートで、トラックボールの周囲に終了させるためのコマンドを出すリング・キーがあるという事が判明した。そんなの電話じゃ判らんわい。
 そもそもそんな特殊キーを付けるんじゃない。パソコンは家電じゃないのだ。付けるにしても、通常のコマンドは残しておくべきだろうに、困ったメーカーだ。

 という、忙しく賑やかな一日であった。



2003年11月15日(土) そろそろ雪が降るかも

 今日も会社でお仕事である。
 意外と忙しく、あっという間に一日が終わってしまった。電話もほとんどないし、静かではかどる。
 かかってくるのは、どれだけヒマなのか知らんけど、支店からの遊びの電話だけであった。

 ところでフロヰ道のHPを見たら、なんとドラム担当の大王が抜けるのだという。最近の遠征の多さや行動範囲に、家庭の事情からついて行くのが難しくなってきたようだ。
 確かにはたから見ても、最近の行動範囲の広さは異常なくらいである。大将軍と会長は、行ける所まで行く、というスタンスだとの事で、もちろんこれ自体は非常に素晴らしい事だが、やはり中堅社会人ともなると、色々と難しい面も出てくるだろう。
 音楽性の違いという訳ではないので、これからも機会があればセッションできるだろうが、まずは第一期フロヰ道は解散、続いて新たなドラマーを率いて第二期に突入するようだ。

 しかしたった2年であれだけのリズムとパワーを出すに至った大王というのも、本当に凄い人だ。みんなは「この歳でもやればできる見本で、励まされる」というが、私は違う意見だ。
 大王の努力は特別なのであって、誰でも出来る事ではない。並みの人では出来ない努力をしたからこそあそこまで成長したのではないだろうか。マネをしようとしても、簡単に出来るものではない、まさに大王は尊敬に値する人物だと思う。

 さて、こうなると12/15に仙台は夢メッセで行われるラスト・ライヴ、どうしようか。ボーナスも出ないし、かなり金銭的には辛いのだが…。

 そして金がないとか言いながら昨日買った、87分署シリーズ最新刊「でぶのオリーの原稿」を読み始める。忙しいのだから後回しにすればいいのだが、つい…。
 しかし今回は、87分署の面々ではなく、88分署のあのオリーが活躍するのだという。オリーが? やはりこれはかなり型破りなパターンである。マンネリの打開にはうってつけであろうが、どういう展開になるのか、とても気になってしまう。

 しかし87分署に付き合い始めて、25年以上経つ。あと何作なんだろうなぁ。

 さて、明日はあまり天気が良くないらしいが、タイヤを交換できるだろうか。明日交換しておかないと、来週のESIFCONの時に困るのだ。月曜には雪が降るかもしれないのだから。



2003年11月14日(金) もしもし、ここは警察じゃないよ〜

 ネット上のニュースによると、「警察庁は、警察官が携帯電話を使いながらの運転を確認すれば、すぐに罰則を適用できるよう規制強化の検討を始めていて、早ければ、来年の通常国会に法律の改正案を提出する見通し」なのだそうだ。

 そもそも携帯電話をかけながら運転していると、前を見ているつもりでも実は全然見えていない状況になるのだ。これが判っているのに警察は「片手運転になるから危険だ」などと的外れも甚だしい事を言って、全然取り締まっていなかった。
 現在の警察は、事故を減らそうという活動はほとんどせず、事故が起これば加害者の人権を守ろうとする。歩行者などの交通弱者を守ろうという発想は、微塵もない。これだから事故が減らないのだ。

 そう言えば以前、道路交通法が改訂された時に点数計算したところ、酒酔い運転をして事故を起こした場合、まあ民事刑事は別としても、点数だけに限っていえば、逃げた方が点数が少ないのだ。つまりその場から逃げて、酔いが覚めてから自首すれば点数は免停だけで済む。
 まったく信じられない事である。

 ま、今回のニュースでも相変わらず警察というのは動きが鈍い事の証明にしかならないし、この法案が通るという保証もない(そもそも別件逮捕のための法案なんじゃないのか?)。
 いずれにせよ、警察というのは現状では交通関係からは手を引いた方が良いのではないだろうか。それこそ民間に委託でもした方が、はるかにマシな結果となりそうだ。

 さて、今年のESIFCON参加者は、昨年をさらに下回りそうである。まあみんな忙しい年代だし、簡単に休めるほどの大企業にいる訳でもない。
 そもそも一生懸命働いても金になる訳ではないけれど、だからと言って休めるほどのヒマはない。文字通り「貧乏ヒマなし」なのである。
 これから一週間、色々と忙しくなるなぁ。



2003年11月13日(木) 「砂の器」をテレビでリメイク?

 東京から帰って、入手したCDを毎晩聞いている。
 やはりセンデロさんのコンピは実に楽しい。1960年後半から1970年前半のポップス黄金期を網羅しているのである。これで楽しくない訳がない。
 その他、ディスク・ユニオン等で購入したエニワンズ・ドーターもいいし、マイク・オールドフィールドのブートもいい。「チューブラーベルズ2003」も安心して聞ける。そして間に「宇宙戦争」をはさんで聞く、と。
 今回も少ししか買えなかったが、質としては満足であるという事だ。

 そして結局、帰ってからずっと寝不足のままでいるのであった。

 だがいよいよ来週が「ESIFCONと言う名の宴会」なので、そろそろメールのやりとりも頻繁になってきたし、色々と準備しなければならない事もあるので、結構大変である。
 しかも来週は雪が降る可能性が大なので、いやでもタイヤは交換しなければならないが、土曜日も会社だし、意外と時間がとれない。困ったものだ。

 などとあたふたしている中、なんでもテレビで「砂の器」をリメイクするという情報が。
 それはいいが、テレビという事は、犯人の動機をどうするのだろう。以前ノーカットというふれ込みで放映した時も、その肝心要のセリフがカットされていた。非常にマヌケであるが、事なかれ主義の放送界では当たり前なのだろう。
 だがこのカットされたセリフこそが犯人の直接の動機であり、当時の社会の差別性、非人間性を浮き彫りにしているのだ。まさに社会が生んだ犯罪なのである。

 ちなみにこの映画は、それだけのテーマの重さを持っていながら、非常に優れたエンターテイメントとなっている。これだけでも映画としての価値は高い。
 だからこそ、テレビ化は気になってしまう。



2003年11月12日(水) 87分署もドリームシアターも

 今年はボーナスは絶望的らしい。
 そりゃそうだろう、あれだけまぬけな仕事ばかりしていれば。これまでは目的と手段を取り違えていたのだが、今はそもそもの目的を完全に忘れ果てている。困った愚か者ばかりである。まあそういう教育をしてきた上が悪いのだが、本当に嫌になる。

 ところである事を検索していたら、ギーガー・バーの事を書いてある日記が引っかかった。珍しいと思い読んでみたら、潰れた原因が「殺人事件があった」からだと書いてある。これは初耳だ。本当に初めて聞いたので、驚いたくらいだ。
 そもそもネットの噂話をすぐ信じるほど私も愚かではないつもりだから、誰か他にも書いていないか調べたが、これといって見当たらない。そもそもギーガーがマトリックスにも参加していた、等と書いているくらい適当なので、まあこの人も騙されたのではないかと思う。
 ただ、なぜそういう噂が出たのかは気になるところだ。

 そして検索の途中で気が付くと、ドリームシアターの新譜が出ているし、87分署シリーズの新刊が出ているではないか(一体何を検索していたんだっけ)。
 ドリームシアターは、今回かなりヘヴィだという事だが、いかんせん買う余裕がないので、来月回しにするしかない。
 87分署の方は、ハヤカワ・ポケット・ミステリを置いてある店が少ないので、なかなか入手が大変である。またしばらく本屋めぐりをしなければいけない。いずれにせよ見つけたら即ゲットしなければ。今回はマジであの「でぶのオリー」が主役らしいが、一体どうなるんだろう。

 さて、「お江戸でロオク」の方は皆が徐々にレポートを書き始めているようだ。私もできれば観戦日記を書きたいが、ESIFCONのアフターレポートも作らないといけない。
 こちらは「一年前の宴会の模様を書く」のである。我ながら毎年良くやると思う。ただし今年は誰も宿題に協力してくれないから、さすがに4ページが限界だろう。水増しは得意だが、今回は時間もないので、完成させる事を最優先するしかないのであった。
 こんな状態で、はたしてビデオクイズを作る余裕があるのだろうか。まあ一般向けじゃないから、かなり暴走しても大丈夫という点では楽であるし、かなりマニアックに走っても、判らなければそれなりに答えも暴走してくれる人が多いから、ある程度は安心である。

 とにかく問題は、時間がない、という事だけだ。



2003年11月11日(火) バイオレンスノベル・ポーカー

 相変わらず会社ではやる気が起きない。普通お江戸であれだけ騒げば、精神的には高揚しているから、それなりにキビキビと仕事ができるはずなのになぁ。

 ところで先日、JR東海のバスが高速を逆走したという事で大騒ぎをしているが、そんなに珍しい事か?
 私は良く高速を利用するし、会社でも行事等で利用しているから断言するが、バスが高速で逆走するのは、特に珍しい事ではない。インターで降り口を間違ったりすれば、平気でバックしてくるのだ。多分のどこのバス会社にも、そういう経験者が確実に数人はいるだろう。
 結局、飲酒運転をする連中も逆走する連中も、危機感が欠落している愚か者なのである。ああいう連中が免許を取れる今の免許制度とは、もはや意味をなさない。無免許運転する奴と何も変わらないではないか。

 ところで。
 Datecon Final掲示板に、「バイオレンスノベル・ポーカーが伝説と化している」とまこさんが書き込んでいた。その元となるところを読んだが、なるほど、独自の進化を遂げている。これは驚きである。
 http://dx.sakura.ne.jp/~yamata/bakacard/whatbaka.html

 20年程前、我々がみちのくSF祭りで遊びまわっていた頃、このカードゲームは結構流行ったのである。私もどんぐり2号も当時入手したが、現在これは貴重な物となっているらしい(ちなみに私は切り取っていない、オリジナルのまま保存してある。さて、どこにしまったっけ)。
 いずれまこさんがネット上にアップする予定らしいが、我々は歴史の一部を形成していたという訳だ。知らなかった。でも確かにあれは、メンバー次第ではめちゃくちゃ燃える。これからのSF大会でも充分通用するゲームであろう。

 こんな事を書きながら、エニワンズ・ドーターの1981年ライヴを聴いているのだが、いきなり聴いたような曲が。
 タイトルを見ると「Schwarzer Als Die Nacht」(ドイツ語なので一部表記が出来ない)であるが、つまりドイツ語で歌ってはいるが「In The Dead Of The Night」の完コピなのである。彼等がこういう事をしていたとは全然知らなかったので、かなりの驚きである。
 まあテクニックはしっかりしているし、曲によっては非常にポップなので、こういうコピーをする気持ちも判らないではないが、やはり驚いた。これだからライヴは面白いのだ。
 それでなくともエニワンズ・ドーターは大好きなので、実に楽しいCDである。



2003年11月10日(月) 現実への復帰

 今日は会社に着いて一仕事し、腕時計を見ると8時10分???
 なんと電池がなくなりかけているのだ。なんという絶妙のタイミング。昨日こうなっていたら、時間を勘違いしてかなり困った事態になったかもしれない。
 昼に早速電池を交換するが、こうなると光発電の腕時計が欲しいものである。別に自動巻きでもいいが、昨今は自動巻きの機械の方が高いのである。変な時代になったものだ。

 しかし予想通り足が痛い。
 仕事はなんだかやる気がないが、10日なので嫌でもやらざるを得ないし、さらにタイムリミットのある仕事も抱えているので、あっという間に一日が終わる。

 夜は色々聴きながらPCを占拠する。
 マイク・オールドフィールドの「THE DAY WE BELIEVE」は確かに「JUST ONE NIGHT」より音はいい。
 もらったコンピは想像どおり選曲がいい。もう涙が出そうである。できればこのまま全部聴きたいが、流石に朝まで聴くわけにもいかないし、若干寝不足ぎみなので、途中で止める。
 エニワンズドーターは明日聴くしかない。

 という現実への帰還一日目であった。さて、後の心配は、写真がどう撮れているかである。とにかくなんとか見られる程度に写っていればいいのだが。



2003年11月09日(日) ロオクの翌日、東京は曇り

 昨日の興奮から一夜明け、外はどんよりと曇っている。昨日はあまりの暑さに腕まくりしていたが、今日は上着がなしでちょうどいい。と思って歩いていくと、みなコートを着ている。人によってはマフラーをしている…。まるで私がバカみたいだ。

 今日は重いカメラ等を東京駅のコインロッカーにぶちこみ、中野ブロードウェイへ向かう。ここは魔窟なので、ざっとみて、タイムスリップグリコのウルトラ警備隊基地が\900なのを買い、1992年の森永のおまけに付いていたサンダーバード1号と2号セットを\1,000で買う。これはずっと欲しかったので、まあ仕方がない価格だろう。
 しかし本当にLDソフトが消え去っている。ハードは格安だが、それでも9万では買えない。是非いい機械が欲しいのだが。

 その後新宿のディスクユニオン・プログレ館へ行く。
 ここでは探していたエニワンズ・ドーター・ライヴのCD+DVDセットがあったので購入。これで予定の7割はゲットできた。と脇を見るとマイクオールドフィールドのチューブラーベルズ2003の、CCCDではないUS盤があったので、これもすかさず買う。実はCCCDではない奴が国内に入荷しているという話を聞いていたが、ここで見つかるとは思っていなかった。
 CCCD盤は持っているが、その性質上PCではちゃんとした音で聴けないし、車で聴くためのコピーも作れない。まさにラッキーである。

 近くのヴァージン・メガストアに行くと、これがなんと閉店セールで5枚買うと50%オフ。でも幸か不幸かろくなのがなかった。しかし閉めてしまうとは驚きである。

 その後新宿レコードへ向かう。
 ここではマイク・オールドフィールドの、以前JUST ONE NIGHTというタイトルで出ていた1982年の渋谷ライヴの別ヴァージョンが、CD-R盤でなんと\1,600だったので即ゲット。多少音は良くなっているらしい。
 これも探していたので、購入。もうほとんど残金なし。

 そして池袋の西山洋書へ行き、時間をかけて色々探したが、欲しいのが皆高いので諦める。しかしここは戦闘機や戦車の洋書の宝庫である。いつまでいても飽きないが、狭いのが難点か。

 そろそろ時間もなくなってきたので、渋谷のWAへ行き、新発売のベレッタM1934とガバメント・マークIVシリーズ'70を10発ずつ試射させてもらう。
 しかしこれは凄い。前者はこれだけ小型であの連射性能が凄いし、後者はあの大きさのスライドがヘビーウェイトなのに実に見事な動きをする。その上、表面仕上げも実に素晴らしい。ちょっと見には、昔のMGC製と区別がつかない。このガバはちょっと欲しいかな。

 いよいよ時間もなくなってきたので、東京駅へ戻る。さすがに手ぶらでは子どんぐりが悲しむかも知れないので、お土産探しをし、今回はスタンダードにカステラを買う。
 ちなみにフジテレビのアンテナショップに行ったら、鬼太郎の目玉オヤジのチョコまんじゅうと飴が売っていた。どちらもパッケージがいいのだが、流石にチョコまんじゅうはいらないので、飴を買う。ケースが金属製で水木しげるの絵である。製作が米子なので、多分水木しげる記念館で売っている物なのであろう。
 帰宅後食べてみたが、飴なのに焦げているというか醤油のような風味である。なんだかとても不思議な味だ。

 という事で、自宅着が23時30分、残金\320。ハードな2日間は終わってしまったのである。明日は足が痛いかも。



2003年11月08日(土) 「お江戸でロオク」観戦

 今日はいよいよ「続・お江戸でロオク」である。なんと今年三度目の上京だ。
 新幹線で向かうが、隣が81歳のおばあさんである。最後の40分はずっと話を聴き続けた。なんでも青森から福岡(もちろん九州だ)に帰るとかで、それを考えれば元気である。隣の席に変な人がこなければいいと思っていたのでほっとした、という。
 そして、髪を金色に染めているような人はだめだ、朝ごはんをちゃんと作れない人はだめだ、アナタも結婚する時はそういう人には引っかからないように、と心配してくれる。はて、私は一体いくつに見られていたのだろう。まあなんでも息子が57歳だとか言うから、それに比べれば私など小僧なのであろう。

 東京へ着いて食事をし、そのまま上野へ行く。New MGCでM16の30連マガジンとオートマグのカートを見つけたので、マガジンは結構に高かったが、今度はいつ入手できるか判らないので購入。これで今回のお買い物予定の半分は達成した事になる。

 その後アメ横をふらついて、ホテルへ向かう。なんでも鴎外の住んでいた所なのだという。
 途中上野動物園の脇を通ったら、上をモノレールが通過する。しまった、「ワイルド7」はあれをイメージしていたのか。流石に池の上は通らないが、これは見落としていた。

 ホテルへ着くと本当に3時チェックインで、少し待たされたので、荷物を置いてあわてて出かける。上野から秋葉原まで行き中央線に乗り換え、お茶の水で快速へ、これで吉祥寺着がちょうど16時であった。15分にはシルバーエレファントへ着け、ほっとする。おかげでハートフォードは寄れなかったが、まあ別にいいか。

 会場の中はもう凄い人である。たかちゃんや大将軍が取り仕切っていて、目立つ。しかしこういう大人数が集まる時は頼りになる。
 そして16時30分、開始である。


 「ハル'S プロジェクト」はのっけからコンチェルト・グロッソである。これには少し驚いたが、続いて紫の炎である。多分最後の方でやっていたら、みんなで合唱になった事だろう。テクニックも凄いしヴォーカルも随分と高い声も出る。大したものだ。

 「魚屋はかせ」は曲毎にメンバーが入れ替わるという凄まじい事をする。これを昨日一日で音合わせした訳だ。恐ろしい。

 「Cinema Band 3」は一番若いが、まじめに取り組んでいる。

 「WOTH!」はたかちゃんがパワフルなヴォーカルで若さを見せつけた。いつまでも28歳と言っているが、あのパワーだけは本物だ(本当の歳を聞くと、ちと怖いが)。

 「腰抜けVER2」は今回、ジャパンのコピーという事で、バックはドラム以外チャイナ服である。女性も3人いて、KENさんとしては楽しいロケーションだったろう。しかし彼等を見て改めてジャパンを聴きたくなってしまった。この日集まった中では一番デビッド・シルビアンを理解している人間だろう。

 「よたろう帝国」は以前テープを受け取っていたので、曲が判りやすく感じた。そういう意味でもやはりEL&P路線と言えるのではないか。

 そしてトリは「ふろヰ道」。いやあどんどん進化しているのがよく判る。しかし人気も絶大である。会長のストラップがいきなり飛んだのには驚いたが、会場のみんなが直すところが実にアットホームである。しかし凄い迫力だ。本当に「オヤジがROCKして文句あるか」である。


 終了後打上げ。本当に凄い人数である。50人以上はいたような気がする。人があまりに多すぎて、そして時間はあまりに短い。今回は魚屋さんやセンデロさん、ツノさんやMIBさんなどと初めて会えて話ができたが、たかぞうさんとは、結局話せなかった。
 一部の人に今まで撮った写真を見せたが、受けていた(マジで呆れていたのかも知れない)。

 センデロさんからはいただき物。とてもうれしい内容である。特にVigrass & Osborneの「秋はひとりぼっち」は嬉しかったなぁ。
 やはりコンピ物のベスト盤というのは大抵が発表年で分類されるが、70年前後の日本のヒットというのはタイムラグや突然変異的ヒットがあり、それが判っていないと本当のベスト・ヒットではないのだ。センデロさんはそこをとても良く理解したコンピを作っている。さすがだ。

 色々とためになる話も聞けたが、電車もあるので、名残惜しかったが23時30分には退去する。センデロさんMIBさんと新宿まで一緒する。

 しかしこうして話をすると、本当に皆まともな人ばかりである。もしかしてSF界って、はたから見ると異常なのか、と一瞬思ったりもする。それは私が異常だからか、はたまた普通だからか?



2003年11月07日(金) 明日はまた東京

 なんだか仕事がやたらと忙しい。全然金にはならないから、モチベーション・ゼロである。困ったもんだ。

 そんな会社で、先日「リベリオン」を貸した人がDVDを買ったと言う。久々に手元に置いて何度も見たいと思う作品だと言っていた。やはりこれは今年一番の拾い物ではないだろうか。
 なにしろアクションが凄いのだが、ギャグになる一歩手前でシリアスを保っているのだ。
 これに対して「マトリックス・リローデッド」の100人スミス・シーンなんて、完全にギャグになってしまっている。もちろんジャッキー・チェンのように初めから笑わせようとしているのならともかく、シリアスをやっているはずなのに笑ってしまうのだから、始末におえない。
 なんだかアクション映画について色々と書けそうなのだが、長くなるだろうしなぁ。実はガン・アクションについては原稿がひとつあがっているのだが、あまりに長くて載せていない。自分でも呆れる程長いのだ。さて、どうしよう。

 帰ると、チャウチャウからラフランスが届いていた。
 ほとんど食べ頃で、かなり甘い。子どんぐりは「今年も来るかな」と密かに期待していたようで、とても喜んでいた。
 やはり子供にとって、他の人から送ってもらうという行為がとても嬉しいのだろう。それが美味しければ、なおさらである。

 さて、いよいよ明日は東京である。今年はなんと3回目になる。
 今回は一泊二日といっても、「続・お江戸でロオク」の観戦なので、実質は翌日の8時間位しか一人で動く時間はとれない。なにせ明日は7グループの演奏だけで16時から21時までなのだ。大変な騒ぎになるのは必至である。
 まあ翌日はのんびりと都内一周、という感じで終わるだろう。金もないしな。



2003年11月06日(木) いつ観に行こうかな

 今月は中間決算の監査があるのだが、今日なって突然、月末にやると言ってきた。一体この監査グループは何を考えているのだろう。バカじゃないのか?
 その監査も報告を聞いているとほとんど意味がないし、本当にこんな事では会社が潰れるのもそう遠くはないな。手段と目的を履き違えている人が多い会社だが、ここまでバカだとどうしようもないね。

 さて、昨日からマトリックス・レボリューションズが公開されたが、某所の掲示板を見る事でほぼ全容が判ってしまった。まあ前作も観ているから当然観に行くので、別に結末を知ったところで気にはしない。そもそもここまで風呂敷を広げたハリウッド映画が、何もかもきちんと収まる訳などないのだ。それは過去の作品が物語っている。

 しかし最近の映画関係の雑誌でもネットでも、皆「ネタバレ」を異様に恐れるのは何故なんだろう。別に何も事前情報を知らずに観たければ、そんな物を見なければいいだけの事だ。読むのは自己責任であり、読んでしまったと怒るのは、筋違いも甚だしい。
 そもそもネタバレになったからつまらない、なんてのは知らずに見たところでつまらない映画なのだ。
 そしてネタバレ禁止とか騒ぐ奴にかぎって、同じ映画を二度と観ないのが多い。だからゲームでも一度クリアすればもう終り、なんてバカがまかり通るし、メーカーもそう考える(大体、ゲームを映画と同じだと主張するのは、暴論である)。
 本当に自分が気に入れば、ラストが判っていても何度でも観て、また何度でも感動するものだ。それが本当にいい映画であり、また自分が気に入った映画なのだ。

 そして基本的に、きちんと映画批評するなら、ラストまですべてを語るのが当然なのである。ラストまで含んで語らなければ何の意味もないのは当たり前だろう。なぜなら映画の導入部とラストは、繋がっているからだ。別々に語るなど、それは映画を一本の作品と考えていない証拠である。そもそもそんな映画など存在しないのだ。
 まあネタバレ禁止を謳うのは、配給会社が儲けるための陰謀だから仕方がないのかも知れない。ネタバレしても観に行くのは、多分私のような少数派なのは容易に想像がつく。

 しかし、まともな批評家なら、必要ならラストまで含んだ論評にするべきであるが、もちろんどうしようもない批評なら、そもそも映画を語る資格がないのは当然だ。
 その辺をきちんと理解しないと困る。ネタバレしたから良くない評論だ、なんてのは筋違いだ。
 大体、昨今のネタバレを絶対にしない評論家の批評が、自分にとってためなるような事を書いているだろうか。大概はなんの役にもたたない上に、つまらないのだ。
 そういう意味では、熊谷拓治氏の評論は、ラストまですべて含めて語るから、実に判りやすく面白い。こういう人がもっと増えて欲しいと切に思う。

 そして今日、旧首相官邸の移動が無事終了したが、ニュースを見ながら、移動中に地盤が崩れて地下の水脈からサンダーバード4号が救助に向かう、とアホな事を考えていたのだった。



2003年11月05日(水) 選挙間近

 先日どんぐり2号の日記に、女性立候補者が「おばんでございます」と連呼していたという事を書いていたが、会社でその事を話すとほとんどの人が「確かにおかしいけれど、それで親近感がわいていい」という。ちょっと待て、君たちは政治家を選ぶのに「親近感」で選ぶのか?
 なるほど、政治家が選挙であれだけバカバカしい選挙運動するのが、判ったような気がする。一般大衆相手には、確かに有効なのだ。政策などどうでもいい訳だ。

 それとこれは選挙だけではなく、色々なジャンルで「尊敬する人は両親です」という人が目につく。しかし私はこういう人を基本的に信用できない。両親以上に素晴らしい人を挙げられないという事は、それだけ住む世界が狭いという事の証拠でもあるのだ。
 もちろん「両親」とは、基本的に尊敬の対象ではあるのだが、少なくとも何かの世界で活躍しようとする者が「尊敬する人は両親」では、いささか情けない。
 選挙ではそうやって一般大衆に親近感を抱かせようというのかも知れないが、そんな候補はごめんだ。
 またこういう発言をするという事は、後々政治家として利益が絡んでくる場合に、公私混同するようになる可能性が高い。両親を第一に考えているという事は、当然その地域も優先的に扱う可能性が高いからだ。政治家たるもの、親を捨ててでも国のために働くという気概がなくては困る。

 私が首相としての小泉氏を高く評価するのは、現在の政治家としては非常にまともだからだ。今までのように、地元優先で新幹線や高速道路を引くといった、公私混同があまりなく、仮にあってもあまり露骨にはしない、昔の政治家タイプである。やるべき事はどんどん進める、そういうクールな所を私は買っている。イメージなどではない。
 そして現在の内閣は、久々に国家のために政治を行っていると感じられる点を評価したい。

 今までは、田中角栄が発端となった地元重視の金権政治ばかりで本当にどうしようもない政治家ばかりが表に出てきたが、小泉氏でようやく代替わりが始まった。
 このように政治改革は地道に、しかし確実に進んでいるのだが、あまりマスコミはそれを取り上げない。なぜなら改革自体が、会社組織としてのマスコミの寿命を縮める可能性があるからだ。
 まあそれはまた別の話。

 ところで。
 最近、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの記事をあちこちで見かける。プレ×デ×ト等のオヤジ向けビジネス雑誌にまでインタビューが載っている。
 つまり鈴木氏は今回、本気で押井をプッシュすると決めた訳だ。「イノセンス」はヒット確実というところか。
 しかし大抵のインタビューでは、ジブリのプロデューサーだから、どうしても宮崎作品の話を中心にしようとする。鈴木氏の狙いは全然違うのに、オヤジ向け雑誌では理解できないのだろうか。まあそういう連中が、押井だのプロダクションI.G.なんてのを知っているとは思えないから仕方がないか。

 ある媒体に、プロダクションI.G.の石川氏と鈴木氏が「イノセンス」の宣伝戦略を練った時の話が載っていた。
 これによると「イノセンス」は当初、「攻殻機動隊2」というタイトルの予定だったのだが、鈴木氏が「前作が12万人しか入らなかった作品に、2と付けてそれ以上の客が来ると思うのか」と言った事で題名を変えたそうだ。
 確かに一理ある。だが前作が12万人だったのは、単に公開劇場が少なかっただけだ。私だって、わざわざ120キロ離れた映画館まで行ったのである。押井作品は、いつも公開劇場が少なくて困る。客がこなくて当たり前な状況なのである。結局作品を見る目がない奴等が宣伝しているのだから、ヒットしなくて当たり前なのだ。

 はっきり言うが、押井が国内でメジャーになれないのは、売り方が悪いのだ。今回ヒットしても、それは鈴木氏が天才なのではなく、今までの売り方をしていた連中が悪すぎただけだ。観客として全然見に行けない状態を作っていたのだから。
 そして東京から出た事のない連中は、地方がどれだけ置き去りにされているのか判っていない。ジブリ作品がヒットするのは、その宣伝の派手さもあるが、それ以上に上映館の多さもあるのだ。
 上映館が少なければ、当然動員数も少ない。当たり前の事だ。それがクリアされて初めて、あとはその作品をヒットさせようという熱意をどれだけプロデュースする側が持っているか、なのである。

 押井だってもう若くはないのだから、この辺でメジャーにしてあげないと、いよいよマイナー作家のままで終わってしまう。そういう意味でも鈴木プロデューサーにはがんばって欲しいものだ。



2003年11月04日(火) トムとジェリーとワイルド7

 昨日とはうって変わって、めちゃ涼しい。夕方になったらほとんど寒いと行った方がいいくらい気温が下がっている。こんなに寒暖の差が大きいと困ってしまうではないか。

 会社の人に先週貸していた「リベリオン」のDVDが帰ってきた。家族で観たとの事だが、かなり評判が良かったらしい。いつもはツッコミ専門の母親が、ほとんど無口になって観ていたというし、確実に「マトリックス・リローデッド」よりは楽しめたと言っていた。そして結局買う事にして注文したというので、宣伝にも一役買えた訳だ。
 やはり低予算の作品なので、ヘタにストーリーに凝るより、ストレートに展開したのが正解だったし、なにより主役がカッコイイので、素直に楽しめたようである。
 しかしマジでメイキングの映像が見たいと思う。特にガン=カタの撮影シーンを。

 ところで最近、子どんぐりがヒマをみては「トムとジェリー」をLDで見ている。LDで出た分はすべて買ったので、かなりの間楽しめるのだ。
 そして改めて見ると、やはり映像は音響効果で雰囲気がいくらでも変わるというのが良く判る。特にあの悲鳴は傑作であろう。

 しかし私自身、もう何十回も見ているので、隣でワイルド7を読んでいたりする。
 実は「魔像の十字路」を読んでいて、八百が死ぬ直前、飛葉がロープウェイで戦うシーンの舞台が、実は上野の不忍池だったのに気づいたのは結構最近である。上野にロープウェイなんかないはずなので、長い間他の場所だと思い込んでいたのだ。それとも昔はあったとでもいうのだろうか。まさかね。
 それまでの望月作品で東京や横浜を使う場合は、極端に実際と異なる描写がなかっただけに、意外だったのである。
 まあ絵として見栄えのいいシーンを考えていけば、必要なら現実の改変だってやって悪い事はないのだから、思い込みとは怖いものである。

 こうして見ると、やはり私のマンガの愛読書は「ワイルド7」と「ブラックジャック」なんだなぁ。どちらもリアルタイムで読んでいたし、単行本もすべて買って何度も読み直しているのに飽きないのだ。
 人生の半分はとっくに過ぎてしまったが、この先あと何回読むんだろう。



2003年11月03日(月) 異様に暑い休みも終り

 こないだまでの寒さがウソのような陽気である。なんと三戸では最高気温が25度を越えたというから、ほとんど夏ではないか。他の地区でも似たような気温であったのだ。
 それなのに特にこれという事もせずに午前中は終わる。

 午後は子どんぐりを連れて下田の公園まで行き、戦車とバギーのラジコンで遊ぶ。
 しかしこのバギーはトルクがないので、すこし傾斜がきつくなるともう動かない。せっかくいいロケーションなのに、結局は駐車場でないと動かないのであった。
 戦車は元々がスピードよりパワー重視なので、電池が充分なうちはそれなりに走り回る。しかし終わって車体下部を確認すると、足回りに草の汚れがこびりついていた。サイド・スカートがついているからそのままではキャタピラが外せないので、車体を分解しないと掃除が出来ない構造なのだ。
 まあ超信地旋回をして簡単にキャタピラがはずれては困るから、ラジコンの玩具としてはこれで正解なのではあるが、思ったより大変な作業になりそうである。

 その後、某大手スーパーに行く。
 先週食玩のエイリアンを買ったところだが、今日見ると2個しか減っていない。そんなにここではエイリアンの人気がないのだろうか。ガンダム系なんか「お一人様五個まで」という紙が貼ってあるというのに。
 子どんぐりの手前、今日は買えなかったが、もう少し買っておきたいところである。明らかに重さが違うから、選ぶのにそう苦労はしないだろう。

 そして昨日から今日にかけて、フロヰ道の会長、よたろう帝国のはじめちゃん、よたろう帝国の皇帝からメールが来る。まずは返事を出したが、今週の土曜に会うのが楽しみである。
 特によたろう帝国は関西なので、通常なら会う事はおろか、ライヴを見られるなんて非常に難しいところだ。そういう意味ではこの「続・お江戸でロオク」を企画運営しているみんなに感謝、である。
 しかしこうなると、ほとんどコンベンションのノリと規模である。100人集めるとか言っていたからESIFCONの比ではないなぁ。たいしたものだ。
 なんだかこういう活動を見ていると、ESIFCONの存在意義を考えてしまう。まあ広範囲の人が集まる宴会という位置付けなら、これは正しいと言えるが。

 夜、テレビを見ていたら、アメリカにおけるビジネスジェットの世界を紹介していた。
 世界のエリートが使用する豪華な機内を誇る機体を見せていたが、そのうち、各クライアントの要望による改造を施しているシーンが映った。その時何気なく機首内部が映り、レーダーが見えたのだが、それがなんとフェイズドアレイレーダーなのである。
 いや驚いた。まさかビジネスジェットにまでこんな物が装備されているとは、まさに認識不足であった。確かに機首の小さなビジネスジェットにとって、可動部分のほとんどないフェイスドアレイレーダーはまさにうってつけである。

 それまでこの機体はセスナ・サイテーションだと思って見ていたのだが、この時点で実はレイセオンU-125だったのかも知れないと思い直した。ただ、レイセオンは軍需産業の一部なので(日本で言えば三菱重工にあたるか)、いくらビジネスジェットとはいえレーダーを見せるとは考えにくい。
 そもそもサイテーション・エクセルとU-125は、機体の形状はかなり似ているし、コクピットのウインドウ形状も似ている(この辺は、さすがにゲイツ・リアジェットの形が一番がいい)ので、一般的には区別しにくい機体である。
 どこのメーカーだったのだろう。気になるなぁ。



2003年11月02日(日) 今日は穏やかな気候だ

 午前中に子どんぐりとノートを買いに出かける。
 となりの玩具屋では、PS2で「太鼓の達人」のソフトをかけていた。これは子どんぐりが結構はまっていて、早速やったのだが、曲が「カルメン」…。もちろんビゼーの曲だ。しかし初心者用だと意外と合っているのには驚いた。
 なんかこうなると何でもあり、という感じだ。クラシックだろうがハードロックだろうが、なんとでもなりそうだ。
 ただし変拍子だと上級者向けになるか。

 この連休中はスバルで無料点検をやっているので、昼頃行ってみた。意外と空いていると思ったら、13時を過ぎたあたりから急に混んでくる。いいタイミングだったようだ。
 しかし最近は待っている間にソバなどを出すようになったが、私は基本的に断っている。コーヒーだけで充分である。そんな事に金をかけてどうするのだと思うが。
 そしてしばらくして入ってきたカップル(かなり恰幅がいい)は、ソバを食べ、さらに置いてあるお菓子を次々と食べていた。あれだけ食べれば太りもする。しかし恥かしいという感覚がないのだろうか。って、ないから食べている訳だ。
 そう言えばスーパーなどの試食でも、親子で延々食べている光景を良く見かけるようになった。不況というのは、その人の本性を引き出してしまうのか、浅ましい人間はますます浅ましくなるという事なのだろう。

 点検では、アクセルを吹かすとカリカリと言う音がするので調べてもらったが、特に問題はないという。まあ問題がないなら別にいいが、ちょっと気にはなる。

 夕方、子どんぐりと川原でバギーのラジコンで少し遊ぶ。30分程すると急激に暗くなっていったので、その時点で止める。そろそろ冬だと感じる一時である。
 しかしバギーで遊んでいると急にスピンして、どうしたのかと調べると、車輪にかなりの長さの釣り糸が絡まっている。たかだか50メートル位の範囲で5回くらい絡まった。やはりこのあたりは釣をする人が多いから、こういう不躾な奴もそれなりの数になると言う事だ。でも自分で後始末もできないような奴は、釣などする資格はない。そもそもいかなる趣味でも同じだが、自然を相手にしているのならなおさらだろう。

 そして家の近くの一方通行の道路は、相変わらず逆走する車が多い。一体どういう神経をしているのだろう。結局こうして一日憤ってしまっているのだ。

 ところで昨日書いたリチャード・レスターで思い出し、「ビートルズを作った男リチャード・レスター」を読み返す。
 かなり前に買った本だが、これを買った頃はまだ「三銃士/四銃士」のDVDが出ていなかったので、書いてある内容が確認できなかった部分もあった(なにせ1974年の公開当時に観たきりだ)。
 そもそもこの本は、「ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」と「ヘルプ!四人はアイドル」がメインの本だが、ちゃんとその後の作品の事も詳しく書かれている。特に最大のヒットとなった「三銃士/四銃士」に関してはかなりのページが割かれているし、「ジャガーノート」もそうだ。これは色々と参考になる。

 日本において彼は巨匠という扱いにはなっていないが、監督としてはなかなかの腕前なのである。つまり彼独自の色も持っているのに仕事が早いのだ。特に監督という仕事柄、様々な要因から(主に金銭だ)問題が発生すれば、どうするか見極めなければならないが、これも決断が早く、それでいて事後も考えて事前に対策を取っているところなど、さすがである。
 ヨーロッパではそれなりに大物だし、全盛期にはアメリカでもそうだったようだ(全盛期のチャールトン・ヘストンが、彼との仕事は断りたくないと言ったりする)。ある意味でとてもB級のテイストを持っているが、こだわりと現実のバランスのとり方が一流なのである。まあ昔はそういう監督が多かったのだが。

 本当に早く「ジャガーノート」がDVDで出てくれないものだろうか。



2003年11月01日(土) 参観日だぞ

 今日は子どんぐりの小学校で、文化祭と言う名のバザーである。
 始まりは10時30分なのだが、それまでは参観授業という罠があるのだった。皆そわそわして落ち着かないのも当然であろう。

 しかし2時間の授業なのだが、最初の国語はまあ良かった、しかし次の総合という授業は、どうもいけない。いや授業自体は「健康な生活を送るために病気にならないためには」というテーマでいいのだが、授業の進行が良くない。
 子供たちに病気名を挙げさせて、それらについて、原因や感染の有無などをまとめていくのだが、子供たちは知っているのに、肝心の先生がその病気を知らないのだ。リンゴ病なんかはまあ確かに子供がいないと知らない事もあるだろうが、破傷風や水疱瘡を知らないというのは、もうなんだかなぁ、である。参観しているお母さんに聞いているようでは、威厳も何もあったもんではない。

 だからそういう授業では下調べをして、なるべく自分のペースで進めるようにしなければならないのだよ。たかが5つの病名に、子供相手なのに糖尿病を挙げるというのも、パタリロじゃあないんだからさ。もっと普遍的で子供たちが色々と考えやすいように進めていくべきだろうに。
 どうにも見ていてハラハラした授業であった。

 その後ちょっと本屋に行き、柳下毅一郎の「シー・ユー・ネクスト・サタディ」を見つけたので、とりあえず購入。
 パラパラと拾い読みしていたら、ワイルドバンチの項で「ワイルドバンチとはサンダンスが作った強盗団で、映画はブッチとサンダンスが抜けた後の映画である」と書いていたのに驚く。調べると確かにブッチとサンダンスが結成した強盗団は「ワイルドバンチ」という名だった。
 ただし映画をその残党という設定で作ったのか、はたまた偶然の一致なのかは、ペキンパーなき今となっては確認のしようがないのである。まあペキンパーともあろう人がワイルドバンチという組織のいわれを知らないという事は考えにくいから、ある程度意識はしていたとは思うが。

 しかしこのへんを調べていたら「新・明日に向かって撃て」が引っかかってきたが、これはあのリチャード・レスター監督作品なのである。実は観ていなかったりするが。
 リチャード・レスターという人も、大傑作とは言えないまでも、佳作や秀作を作り続けてきた人だ。最近では「三銃士」がようやくDVDで出たが、まだ「ジャガーノート」が出ない。ひたすら待っているのだが。
 ちなみにこれ、いろんな作品で使われる「爆弾の解除は赤と青のどちらを切るか」という元ネタである。原作を読んだ後でも驚かされるラストには結構感心したものだ。ある意味チープだが、この手があったかぁ、という奴だ。原作と映画で、このタイプのパターンはすべて表現したと言ってもいいだろう。あとはどちらかのバリエーションに過ぎない。
 でもこの人の作品は、なかなかソフト化されないのが多いのは何故なんだろう。

 ところでハル・クレメントが、2003年10月29日にマサチューセッツの自宅で亡くなっていたそうだ。この人も「えっ、まだ生きてたんだ」と思わせる人である。やはり物心付いた時に有名な人というのは、なんとなくその時点で凄い年寄りというイメージがあり、新作の話が聞こえてこないと、勝手に死んでしまっていると思い込んでいたりする。1922年生まれなので、今年で81歳だった訳だ。

 なおこの人の遺作は、「Noise」という作品で、なんと今年の初めに出版されていたのだという。全然知らなかった。
 やっぱりSFマガジンなんかをマメに見ていないとだめなんだなぁ。


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