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2003年12月31日(水) いよいよ帰省

 帰省移動日。朝から準備して、11時頃に実家へ向かい出発する。
 途中、道の駅などへ寄り道をしながら行ったので、結構時間がかかってしまった。
 それでも今年の冬は天気がいいせいもあるが、雪もなくかなり楽に走れた。いずれかなり暖かい感じで、地球温暖化との関連は不明だが、今年が暖冬なのは間違いない。

 夜はなんとなくNHKの紅白歌合戦をちょっと見ていたが、リメイクだのリバイバルだのと、もう末期だと感じる。オリジナルでいい歌という物は誰も作れないのだろうか。そもそも出ている連中のレベルが低すぎる。この番組は存続の価値に値しないと断言する。
 そしてステージ後の円形スクリーンを見て、「まるでピンク・フロイドだなぁ」なんてプログレな事を考えてしまうのであった。

 結局最後までは見ずに寝てしまったのである。さて、どちらが勝ったのであろうか。


2003年12月30日(火) 帰省前日

 会社は最終日。
 でも午後は皆浮き足立っているが、所詮ただの月末なのである。忙しい事に変わりはないのだが、掃除やらなんやらで、もう邪魔で邪魔で仕方がない。だから私は忙しいのである。
 そして15時には、用事のない人は帰っていいとかで、ほとんどの人が帰ったのだが、おかげで電話番と化してしまうし、トラブルがあったのに担当がいなくて、本当に困ってしまう。
 結局年明けまで処理が出来ないものが残ってしまった。別におまえら地元だろうに、最後まで残ってたらどうなんだ、と思ってしまう。こんなだからいつまでも赤字なのである。

 夜、会社に残っているのは3名となったので、いい加減で切り上げる。そもそも処理できない事が残ってしまったので、いても仕方がない。
 そしてそのまま白亜森家に行く。久々にK家も家族揃ってのお出ましである。
 いや、両家の子供たちは、いつの間にか言葉が巧みになっている。少なくとも何を言っているか、他人でも判るのである。やはり他人の子供は成長が早い。
 そして色々とバカ話、ムダ話であっという間に3時間が過ぎてしまった。やはりこういう話を遠慮なくできるというのは、なかなか貴重な集まりである。

 帰宅後は富田さんちに正月の予定で電話。2日の夜にチャウチャウと訪問する事にする。
 ちなみに済さんの消息を訊いたが、ここしばらく連絡がないそうだ。ちょっと不安である。また入院とかしていなければいいが。
 あとは明日の夜、KCと会うかどうかだな。

 という事で、明日から帰省である。


2003年12月29日(月) いよいよ残りは2日

 昨日はなんとか年賀状も完成し、今朝投函してきたのだが、誰にどのタイプを送ったのかリストを作っておくべきだったと後悔している。まあ完成したから良しとしておくか。

 あまりにホッとしたので、昨夜は唐突だがLDで「謎の円盤UFO」の1話と2話を見てしまった。終わって1時30分を回っていたが、やっぱり面白いのだから仕方がない。
 だが改めて見ると、やはり照明の具合が絶妙である。デレク・メディングスによるテレビの特撮では絶頂期だろう。UFOはその照明効果を見るだけでも、充分価値がある。これだけの実績があるから、メディングス特撮は映画でも違和感なく見られるのだ。
 それよりなにより、UFOは中学の時にリアルタイムで見て、惚れ込んだ作品なのだ。だから私の場合、いつ見ても飽きないのである。

 そんなヘロヘロ状態で会社に行ったのだが、年末でヒマな人も多いと言うのに、次々と仕事が増えて忙しいのであった。
 明日も当然忙しいのだが、例年他の人は掃除とかしているので、邪魔で仕方がない。こちらは時間がない中で仕事をしているのだから、なんとかして欲しいものである。

 帰宅後、なんとなくネットのニュースを見ていたら、宮崎の「ハウルの動く城」は、7月公開予定が11月までずれ込む事が確定したという記事があった。
 まあこの人がタッチすれば、そういうのは充分ありうる話で、今まで運が良かったというか、鈴木プロデューサーの存在が大きかったのだろう。しかし今回押井の「イノセンス」と仕事が重なっては、さすがの鈴木プロデューサーでもきつかったのかもしれない。
 ただし押井は、予算や納期は完璧に守る人なので、特にこれという心配はなかったはずで、やはり宮崎が天皇扱いされている事の方が問題なのだろう。もしかしたら、ジブリはそろそろたたむ時期が来たのかもしれない。

 そしてその空いた期間の劇場を東宝はどうするのか、見物である。どうせなら押井の旧作を3か月かけて公開したらどうだろう。私なら通うなぁ。まあ実写さえ上映しなければ、一般客にはそこそこウケると思うのだが。
 まあそんなのを流すより、ここはジブリ作品を公開、というのが順当なラインか。平凡でつまらんけどな。


2003年12月28日(日) 状況終了

 昼過ぎまでかかって、ようやく年賀状の印刷までは終了した。今回はいまひとつ力が入っていないが、まあ今回は年賀状を必死になって作るだけの時間も根性もないのである。
 その後インクが落ち着くのを待って、少々の書き込みを行う。しかし最終的に8種類作ってしまった…。トータルは150枚。昨年より増えているなぁ。結局最終的に終了したのは、夕方であった。
 そしてすべて終了してから「しまった、こうすれば良かった」というアイデアが浮かんだが、時すでに遅しである。まあそんなものだ。多分来年には忘れているだろうから、同じ事を繰り返すかもしれない。

 こうしてバタバタしていたが、BGMのひとつに「アナザー・マインド/上原ひろみ」をかけていた。白亜森さんが掲示板でキース・エマーソンの香りがすると言っていたもので、一昨日借りてきたのである。
 かけて1曲目の「XYZ」は、本当にキース・エマーソン、というよりはまさにEL&Pである。これはちょっと感動物だ。以前書いた黒田亜樹といい、ピアニストには「タルカス」がなんらかの影響を及ぼしているのだろうか。
 素人考えでは「展覧会の絵」の影響なんてのを考えてしまうが、良く考えればこれはEL&Pのオリジナルではないのだから、むしろ「タルカス」や「恐怖の頭脳改革」から影響を受けた、という方が自然ではある。そういうものを昇華させていくのも、一つの方法である。

 ただこのアルバムに入っている他のジャズっぽいものは、どちらかといえばフュージョンである。これは実に惜しい。ストレートなジャズにEL&P風アレンジが加わっているという構成なら、もっと楽しめるだろうに(あ、これは元々EL&Pがやった方法か)、フュージョンでは発展性が乏しい。
 やはり私の中でのフュージョンは、率直に言えば単調というか差別化がないというか、BGMにはいいが「聴く」という感じではないのである。もちろんそれを悪いとは言わないが、私の中では否定的に捉えてしまうしまうのだ。
 結局少ないとはいえ、かなり毛色の変わった事をやっているようには感じるし、少なくともテクニックは抜群なので、後は自分のカラーを押し出せば、面白いものが作れるのではないだろうか。これからの活躍に期待したい。

 こうしてみると、来月出る予定の黒田亜樹によるピアノ・ライヴ版「タルカス」は、多分ストレートなコピーにほんの少々アレンジを加えるという構成のような気がするが、どこまで自分のカラーを出せるか、楽しみになってくる。


2003年12月27日(土) まだ年賀状を作っていない

 今日は朝から、今さらながらの年賀状作りである。例年に比べても作成開始が遅い。
 住所の確認やデザインに悩みつつ、あっという間に一日が終わってしまう。それでも6種類ほど作ってしまうのだが。やはりパソコン導入後、デザイン関係の作業は楽になったとつくづく思う。ちょっとした修正が非常に楽なのだ。
 導入初期はフォトショップやワードを活用していたのだが、意外と制限が多くてこずったりしていたものである。その後宛名専用ソフトを導入してからは、宛名は常時更新していれば別にどうという事もないし、ハガキのデザインが楽になった。気がついた部分を修正しながら印刷できるのは、気が楽である。

 現在はプリンターのスピードも早いし音も静かで、本当にプリントゴッコを使っていた頃がウソのようだが、プリントゴッコ用の備品で役に立っているのがまだある。ハガキを20枚立てられるカードラックがそれだ。いくらインクの性能が良くなったとはいえ、安定するまで若干の時間がかかるのだが、これは場所も取らず、本当に便利である。
 などと言いながらも、時間がない事に変わりはないので焦りながら作業する。

 さて、そんな中、あかいメガネさんより郵便が届いた。
 どうしても入手できないコナミの「PODビークル・ジェットモグラ」を譲っていただいたのである。これが最後の一種類だったので、もう本当にうれしい。
 わくわくしながら開けてみると、予想以上にモグラが小さい。昔出ていたユージンのモグラより一回り小さいのだ。それでいてこれだけのディテールである。やはりコナミ恐るべし。

 それはともかく、印刷しながら夜中を回ってしまうのであった。


2003年12月26日(金) ガメラ対バルゴンかぁ

 仕事がますます忙しい。単に会社の赤字逃れ作業のためだ。なんで突然私がこんな事をせにゃならんのか…。

 さて、北朝鮮が突然の軟化姿勢をとり、ニュースでも色々と取り上げられている。
 まあ端的に言って、そういう路線をとって、燃料や食糧を援助してもらわなければならない程、北朝鮮国内が末期的症状になってきたという事なのだろう。特に燃料不足は致命的である。
 現在はアメリカが中国に圧力をかけて、燃料の援助を中止しようとしている。少なくとも年内にはそういう決定が降りるという事になっている。そして軽水炉の建設も中止し、いよいよ中国経由でアメリカのいう事を聞かなければならない状況を作っているのである。
 これだから、まだまだ日本はアメリカに従っていなければならないのである。資源がない島国としては、そういう外交政策をとるしかないのだ。

 そんな中、近藤和久の「ガメラ対バルゴン COMIC VRSION」を買う。表紙が開田裕治だし、樋口真治のインタビューも載っている。ちょっとだけ期待したのである。
 なにせ映画の「ガメラ対バルゴン」は、昭和ガメラ・シリーズの中で唯一まともな映画である。公開当時小学生だったが、ガメラ・シリーズはバカバカしくて見られたものではなかったのに、この作品だけは見て満足したのである(変な小学生か?)。

 で、コミックを読んだ感じだが、これはちょっと不満であった。まあ怪獣同士のバトルや自衛隊や米軍のあたりはそう悪くはないのだが、どうにも主役格の女の子が???なのだ。やはり超自然に走ってはいけないと思う。
 そもそも怪獣というのが非現実的なものであり、それをリアルにみせるためにはその背景たる社会をリアルに描く必要がある。それなのにこのコミックは、人物が出てくると途端に絵空事になってしまう。逆なら判るが…。

 樋口氏のインタビューでも、やはり違和感があるという事が、言外に判る。少なくともこのコミックの展開では、破壊のカタルシスがない、というか半端なのである。これでは怪獣物の楽しみが半減する。
 ま、いずれ意欲作だという点は認めよう。「いろんなガメラがあってもいい」という意見も認めよう。ただ怪獣映画というフォーマットには、もはや様式美が存在するのだ。いまのゴジラはそれが下手なのである。そこのところは良く考えてもらいたいものだ。

 後は、技術的な事だが、この人のアクションは、方向性がつかみにくい。ベクトルがどちら向きなのかが今ひとつ判りにくいため、せっかくのアクションの流れが中断してしまう。
 けっして下手な漫画家ではないのだから、もう少し研究して欲しいものである。


2003年12月25日(木) 今日はめでたいクリスマス♪

 クリスマスと言っても、特にどうという事はないのであった。

 そんな中、相変わらず会社はハチャメチャである。
 いつも1月から3月にかけて、毎月異動があるのだが、今回は支店長レベルの大きな異動があり、しかも組織も変わるという事だ。もっとも来月異動する人は決まっているのに、これから組織変更の問題点を洗い出そうとしている。普通こういうのを「泥縄」って言わないか?

 そしていつも困るのだが、得意先が異動の内容を知っているのである。我々にはまだ何もアナウンスがないばかりか、訊いても「まだ発表できない」と言うのだが、ではどうして得意先だのが皆知っているんだろう。実際問題として、確認の電話がかかってきて困っているのは我々末端である。
 まあ元々秘密主義の強い会社ではある。自分が知っていれば良いという風潮があるのだ。でもそういう人間に限って無能なんだよなぁ。まあコネを重視する会社だから、そうなるのだろう。
 そういう訳で、本当に潰れなきゃいいけどな。これからどうやって4億をリカバリーする気なんだか…。いや、とりあえずの方法はあるのだが、危機が先送りになるだけだし、2年後には減損会計が待っているぞ…。

 というイライラを内に抱えて本屋に行くと、山本夏彦の「変痴気論」があったので、つい買ってしまう。
 この日記の一部もこういう内容で書ければいいなぁ、なんて思ったりもするくらい共感を得てしまう内容である。非常に考え方が似ているのだと感じてしまう。時代は全然違うのだが。
 しかしこういうのは、やはり文章が上手いのだ。考え方がいくら近くても、文章が下手だと読む気にはなれない(自分で書いてて胸が痛いぞ)。

 あとがきには「出来るだけ短く書いた。言葉は電光のように通じるもので、千万言をついやしても、分りたくない人には通じないものである。理解は能力ではなく、願望だからである。」と書いてある。
 まさにそのとおりである。話せば判るなどというのは、幻想でしかない。話して分かり合えるのは、同じ文化や価値観を持っている場合に限られるのである。宗教でも、宗派が違えば理解しあう事はまず不可能だ。人類の戦争のほとんどは、宗教か土地が発端である。

 それはともかく「理解は能力ではなく、願望だ」というのは至言であろう。
 例えれば、興味がないと簡単な学問でもなかなか理解できないが、興味が昂じると、大抵の事は理解できるようになる。そして会社のトップが周囲にイエスマンを配置したがるのも、そういう事なのだ。
 反対に言えば「嫌な事は聞きたくないし、知りたくない」であり、よく聞く言葉である。マイナス面から見れば、まさに言霊思想の極端な例となる。
 一般的な人間とは、所詮そういうものなのだ。


2003年12月24日(水) クリスマス・イヴ

 先日、八戸市内で小学生の女子が連れ去り未遂にあった。この子は男の腹部をけり、ランドセルを投げつけた事で無事撃退できたのだが、ネットで詳しい記事を読むと、犯人が文字通りのバカじゃないかと思えてしまう。
 いや小学生を連れ去ろうという人間が賢い訳はないのだが、今回は輪をかけてバカじゃないかという意味だ。
 つまり最初に言ったセリフが「新車に乗ってみないか」だったのである。しかも白の軽である。もうこの時点で犯人の知能程度が判ろうと言うものだ。
 この犯人は早く捕まえて欲しいと、切に思う。文字通り顔が見たいのである。

 ちなみに今回は、ランドセルに犯人の指紋が残っているという事だが、それでも犯人を捕まえられないのではないかという不安はある。いくら現場から指紋が検出されても、警察にデータがなければ、何の役にも立たない。後は地道に捜査するしかないのだが、死人でも出ない限り警察の捜査は甘くなりがちだ。
 そして犯人を検挙できないから、模倣犯が増えるのだ。今回のは明らかに模倣犯だろう。今回はどこまで警察が真面目に仕事をするか、お手並み拝見である。

 ところで今日はクリスマス・イヴという事で、ケーキ屋からケーキを引き取ってきた。実は人からもらったもので、当日引換券と交換してくるのである。
 別に私はどうでもいいのだが、やはり子どんぐりはデコレーション・ケーキにこだわりがあるらしい。確かに、年に何度も食べられる物ではないから、楽しみではあるのだろう。
 だが、今回は生チョコ・ケーキを頼んだのだが、帰宅すると「間違って普通の物を渡した」との電話があったとの事。今さら混んでる町中まで行くのは面倒だし、そのままでいいと電話をする。
 向こうは「届けてもいい」と言ってはくれたが、うちの場所を電話で説明するのはかなり面倒だし(目標物がなく、タクシーでの説明も大変なのだ)、別に不味い物でもないから、そのままにしたのである。

 確かに間違った後の対応は機敏だし、届けてもいいという対応は悪くはないのだが、根本的に商売人が商品を間違えるというのが、忙しいのは判るのだが、私にはちょっと信じられない(数の帳尻は合ってたんだろうな)。
 そもそもここ10年くらいは、なんの店に行っても「プロの商売人」がいなくなったと感じるのである。もちろん対応が悪いのは問題外で、そんな店は二度と使わないし、他の人にも使うなと吹聴もさせてもらう。そういうのではなく、店の人も真面目に仕事をしてはいるのだが、プロとしての何かが足りないのである(それとも単に私の要求レベルが高いとでもいうのか。いや、そんな事はないだろう)。
 信じられないかもしれないが、銀行ですら時々間違う事があるのだ。場合によっては会社に菓子折りを持って謝りに来る事もある。預金者のお金を扱うという大事な業務ですら、間違えるのである。

 こういう社会になったのは、ひとつには大手のソフト産業のせいもあるだろう。バグだらけのソフトを売りつけ、ユーザーにデバッグさせ、それでいて問題が起こっても我々に責任はないと言い切る。
 そう言えばNTTも同じだ。回線が切れて業務が丸一日中断しても、絶対に謝らない(この辺の例えは、会社での経験だ)。
 結局大手の「自分の扱っている物から二次的に起こった事に対しては、一切責任をとらない」という姿勢が、ユーザー不在、責任感の欠如という誤った社会を作ってしまっているように感じる。大手の行動は、そのまま社会に反映されるのである。

 やはり現在の日本は、プロが減少しているのは事実だが、社会がそれで良しとしている状況が問題なのかもしれない。

 たかがケーキの話から、壮大になってしまうなぁ。


2003年12月23日(火) いよいよ時間がない

 先日買った巨大サンダーバード2号とコナミの高速エレベーターカーレスキューメカ・シリーズの方)を使用して、ジオラマもどきのテスト撮影をしてみた。テストだというのは、メカが巨大すぎて使える背景がないからである。

 さすがに2号はサイズが大きいし、コナミの食玩は良く出来ているおかげで、絵的には色々アレンジがしやすいのだが、やはりデジカメが貧弱なので、思ったように撮れない。つまり被写界深度の範囲を自分の思ったように合わせる事が困難なのである。
 こういうのは一眼レフが適しているのだが、デジタル一眼はとにかく高すぎるし(あの価格であの性能ではなぁ)、フィルムでは現像待ちなのでミスがあったらリカバリーが大変である。
 部屋の中で撮る場合には照明が重要なのだが、これは私のような素人では、撮ってみないと判らない部分が多すぎるのだ。

 ただ後でチェックしたら、意外と背景は小さくてもなんとかなりそうだ。その代わり広角側はほとんど使えないが。
 という訳で、年賀状ネタは決まらないのであった。はたして年内に完成するのだろうか。激しく不安である。

 ところでアマゾンのトップ10に「ホッピー神山」の名前があがっていた。
 これにはちょっと驚いたので調べると、トヨタのCM曲である。なるほど、こんなマイナー系の人が自分の曲を出してトップ10に入る訳がない。現在の音楽ビジネスは、いい物が売れる時代ではないのであり、またマイナー系の人は、なかなか売れないのである。

 それでも1970年代まではそういう物でも売れたのだが、現在はもうダメである。音楽業界はCDが売れないと嘆いているが、自分でいい曲を判断できなくなった時点で、ビジネスとしては失敗しているのだ。結局営業戦略中心でしか物事を考えてこなかったから、本来成長するはずだった種は、なくなってしまったのである。

 また90年代には、CDショップが完全に様変わりしてしまったのも大きい。
 それまでの音楽を知っている(知識という意味ではない)人間が、店からこぞっていなくなった時期である。この時期の音楽業界は、音楽を理解している人間がいなくなり、結果として売れ行きを見るしかなくなったためである。

 また同時に、あらゆる音楽雑誌の批評欄が全く参考にならなくなった。誰もが「今回は良くない」という事すら書かなくなった、というより業界がそれを許さなくなったのである。もちろん売上げ至上主義では当然だろう。それが後々、信用を落す事になるなど誰も思いつきもしなかったとみえる。

 以前は批評家の書く文章の雰囲気で、大体良し悪しは判ったものだが、現在はそういう文章を書く人がいない。結局良くない出来でも褒め続けるから、誰も本気にしなくなる。もはや「批評家」は存在しない。ただ企業のお仕着せ文を書くだけの「ライター」がいるだけだ。こんな事では、日本の音楽文化は衰退する一方である。
 もちろんちゃんとした事を書きつづけている人も、僅かだが残っているのではあるが、いかんせん、本当に少数なのだ。
 焼け石に水、という言葉を思い出すなぁ。


2003年12月22日(月) 海外派遣で何をする?

 子どんぐりは相変わらず具合が悪い。今朝も死にそうな顔をしていたが、終業式なので仕方なく学校へは行ってきた。ずっとこの状態だが、本当に風邪なのか?
 そして成績表は予想通りの内容である。最近本当に怠惰になってきたよなぁ。

 ところでてつこさんから、風便りのペーパー版を送ってもらっている。
 これを読んでいると、てつこさんは(ネットや実生活を問わず)きちんと社会と向き合って生活していると感じる。
 もちろん本当はこういうのが正しい社会人の姿なのだとは思うのだが、どうにも真似が出来ない。私の場合、ネットのおかげで色々な人との付き合いも増えてきたが、やはり一般常識としての社会の接点は希薄なのである。ネットも気分で適当になる時もある訳だし。
 本当にこれでいいのかと問われれば、いいはずがないのだが…。やっぱり社会と向き合うのは難しい事だと思う今日この頃であった。

 いきなり話は飛んで…。
 最近の世界情勢は、アメリカが全面に出てくる事で、以前にもまして軍事が絡んでいる事が多くなったが、この軍事というのはなかなか曲者で、きちんとした評論家とマニアの区別がつけにくいジャンルでもある。
 その最大の問題点は、人命がかかっている点にある。生半可な意見は、意味がないばかりか、己の愚かさを晒すだけだ。
 本来、軍事に関する事を言う場合は、自分の意見に責任を持たなければならないのだが、日本にいると、命をかけるという感覚が乏しくなるため、どうにもいいかげんな事を言う奴が多くなる(私もかな)。

 ただし政治や経済、世界情勢を含めて語れるようになれば、マニアもいっぱしの評論家になれる。
 NHK御用達である軍事評論家の江畑氏が優れているのは、軍事を経済と絡めて語れるところにある。戦争が経済の延長だというのはクラウゼウィッツが言っているが、現代ではもはや延長ではなく、ほとんど一体化している。

 今回のイラクへの自衛隊派兵については反対だが、経済はすぐに良くなって欲しいなどと、戯けた事を言う人間も多いが、経済の発展に戦争はつき物であり、日本は北朝鮮の問題を自力で解決できないのだから、もはやアメリカの傘に入るしかないのである。そういう外交をしていかない限り、日本の主張は全く無視されるのが現在の状況である。
 私が小泉政権をある程度支持するのは、彼が非常にグローバルな視野で政治を動かしていると思えるからだ。こうなれば当面の生活が苦しくなるのも当然だ。私の所も給与は減るしボーナスもないが、だからといって小泉政権を責めるつもりはない。現在の世界情勢はみなデフレに動いているのだから。

 ちなみに私は、現在の形での自衛隊を海外に派兵するのは基本的に反対である。
 ただしこれは海外侵略に繋がるとか、国力の誇示だとかいうのではなく、現状では軍としての活動はできず、かといって警察機構のような働きも出来ない、言ってみれば「武器を持ったボランティア」でしかないからだ。
 これではあまりに中途半端であろう。この状態で戦地に派遣するなど、第二次大戦の特攻と同じであり、戦闘に巻き込まれたら犬死となる可能性もある。ちなみに、第二次大戦の遺族は犬死という言葉を嫌うようだが、死んでいった人は当時の政府によって犬死させられたのは事実である。
 そして現状はこれと大差がない。「敵が武器を向けるまで反撃するな」なんていうのを守る軍隊がどこにいるというのだ。怪しい素振りに対して先制攻撃をかけるというスタンスをとっていてさえ、あれだけの人数が死んでいるのである。
 それがいいとか悪いとか言うのではなく、戦地とはそういうものなのである。

 テレビで元自衛官が「現在の自衛隊は倒れている子供がいれば絶対に助けるが、戦場でそんな事をすれば、テロに遭う危険性が高くなる。戦地では命令がない限り、見捨てるだけの勇気が必要なのだ」と言っていたが、平和な国内と戦地の一番大きな違いを見事に表わしている。結局自衛隊は、長い間平和な国内で活動してきたため、優しすぎるのだ。

 結局は戦地を、親として見るか、政治家として見るか、軍隊として見るか、立場によって意見も正反対になるのである。

 軍事オタクの事を書くつもりだったのだが、違う方向に進んでしまった。この問題はもう少し真面目に書いた方がいいかもしれない。

 ところで戦後から1980年代の期間で、実はうまくやれば日本は世界で唯一の軍隊を持たない先進国になれた可能性があった。政治家がみな先を見るという事をせず、地元優先政治ばかりやっていたから出来なかったが、経済活動だけを通して非武装国家を樹立できたかもしれないかと思うと、本当に惜しまれる。
 ここまで国力が弱まっては、もうそんなチャンスは二度とないし、世界の雰囲気もそんな事を受け入れる余裕はない。非武装国家など夢のまた夢、人類の歴史の上でも実に惜しい機会を潰してしまったものだ。


2003年12月21日(日) 年末はどこも「人間がいっぱい」

 コナミの食玩で、UFOSFメカシリーズ再販されるという。
 まあ再販分に関しては全て揃っているからいいのだが、噂ではエリス中尉がミニスカート姿になるらしい。本当だとしたら、ちょっと困るかな。流石にUFOのレア物は20箱単位でないと入手は難しいのである。
 でもコスチュームを変えるより、を修正して欲しいぞっ。

 そしてコナミは調子に乗ったのか、ITCメカシリーズは全て再販すると決定したとの事だ。まあいいのだが、はたしてこの時点でマニアがどれだけ飛びつくのやら。
 前回はほとんどがマニアの大人買いなので、今回それはあまり期待できないような気がする。あまり調子に乗らず、マイナーメカを地道に出し続けて欲しいものである。少なくともMJを出すまでは、イマイの二の舞になるなよ〜。

 今日はちょっと用事があって、郊外のショッピング・センターなどへ行ったのだが、いやもう凄まじい混みようである。ます駐車場に入れない。出るのに30分もかかる。やはり年末年始は近づかない方が良さそうだ。正月は駐車場から出るだけで4時間かかったという話も聞いたし。

 そしてもう一箇所の魚などをメインで扱っている場所は、人の混雑が凄い。
 普段から人が多いのに、最近は物を見る事ができなくなる程混雑している。原因のひとつは試食である。ここは新幹線開通以来、やたらと試食を行うようになったが、通路が狭い上に買わない奴に限って延々食べているから、邪魔なのである。
 そしてそういう試食品を置く事は、ストレートに価格に跳ね返ってくる。以前から良く利用している人は、最近高くなったと言っているし、確かに手頃な価格帯の物はあきらかに減っている。お歳暮やお中元という時期には利用しているが、今年はどうにも手頃なものが見つからない。
 まあ他の地区から来る人を重点的に考えているようだから、別にいいのか。私が困ったところで、地域経済にはなんの関係もないのだから。

 しかしこうして混雑する事で、もう一つ困るのが交通問題である。この地区は交通ルールを守らないどころか、交通法規すら無視する奴が多いので、非常にあぶない。私は日本各地を動き回ってきたが、青森県の交通マナーの悪さ、交通法規の無視さ加減は、ワースト10には入るだろうと思っている。
 まあ書き出せばきりがないが、こちらに来る人は「基本的にウインカーはオプションである」「警察ですら歩行者より車を優先する」という二点は心に留めておいた方がいい。それだけでかなり事故が防げるだろう。私はいつもこれを考えながら歩いている。

 そう言えば先日、救急車が走って来た時、とんでもない光景を見てしまった。
 普通は車道の左端に避けるのだが、なんといきなり歩道へ完全に乗り上げる車がいたのである。幸い歩行者はいなかったが、一体何を考えているのだろう。端に寄れば余裕で救急車は通れるだけのスペースはあるのに、いきなり歩道へ乗り上げるとは、一体どういう頭の構造なのだろう。
 そして救急車が去った後は、平然かつ強引に車道に戻ってきた。

 基本的に歩道は歩行者のスペースなのだが、この地区は広い歩道があると駐車場代わりにしているし、狭い歩道ですら乗り上げて駐車しているのである。歩道は存在しないとでも言わんばかりだ。
 まあパトカーがそういう車輌を見ても、完全に無視しているような町だから、仕方がないのか。こういうのは風土だからな…。


2003年12月20日(土) 映像三昧

 結局昨夜は、夜中に「未来世紀ブラジル」を見てしまった。
 これを公開時に観たのは短縮版だったはずで、記憶にないシーンもあるが、基本的に「女によって堕落する男の物語」(これは公開時に一緒に観たJamanyaが喝破した)であり、この時期以降のハリウッドが大嫌いなアン・ハッピーエンド物である。
 でも完全にギリアムの映像である。今観ても、映像的にもストーリー的にも素晴らしさは変わらない。

 ただ今回観ていて、銃撃戦の描写が結構「いいかげん」だったのが気になった。
 いや、多分ギリアムは射撃の経験がないのだろうし、そもそも興味がないのではないだろうか。警官隊が全員SPAS12を持っていたりするのが妙にマニアックだが、これは監督の趣味というよりは銃器を担当した小道具係の趣味の可能性が高い。
 つまり、剣の戦いと対比させるために必要だったシーンだと思うが、時代や国を連想させる訳にはいかないので、M-16やAK74などは使用できず、かといってマイナーでは数を集められないから、当時としてはSPAS12が妥当なラインだったのだろう。
 完璧主義のギリアム作品としては、どうにも収まりが悪いが、この映画に対してこんな事を言うのは、私くらいのものか。
 実際問題として、映画の設定上の意味があった場合、必要以上の意味を持たせず、なおかつ見栄えがするように撮るのは、かなり大変なのである。

 そう言えば一昨日の夜中は、「マトリックス」のモーフィアス救助直前のビル入り口における銃撃戦と、「リベリオン」のガン=カタのシーンだけを3回ずつ観たが、これらは、ここ10年位で最も感心した銃撃シーンなのである。

 「マトリックス」においては、以後のシリーズと比べれば判るが、一作目は「銃撃」が有効なのである。最近の大抵の映画での銃撃シーンは、乱射しているだけで弾丸の無駄になっている、というより無意味な描写なのが多い。そういう状況なので、やはりこれはマニアな監督だと、当時は感心したものなのだが…。

 そして「リベリオン」では、「有効な2挺拳銃の描写」をするために、わざわざ「ガン=カタ」という武術(?)を創造してしまい、なおかつその描写に成功した稀有な例となった。なにせ、2挺使用するのが前提の武術なのであり、クラリックという最高位の使い手は、瞬時に複数の敵を倒せるのである。
 これは観ていて快感である。一歩間違えば、ギャグになってしまうところをギリギリでこらえている。これだと「秘密探偵JA」の雷鳴撃ちを実写で出来るのではないかと思ってしまう。
 これはクリスチャン・ベールの素質も大きいだろうが、まずはこれを創造し、実際に映像化したカート・ウイマー監督のセンスに拍手を送りたい。

 夕方になって、「ナック」のDVDソフトが届いた。以前LDで買いそびれていたソフトだ。
 これで「ジャガーノート」がソフト化されれば、「ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」「ヘルプ!四人はアイドル」「三銃士/四銃士」とあわせてマーク・レスター監督のベスト5が揃うのである。ちなみにもう20年位待っているのだが…。
 「ナック」は明日観る予定。

 そして夕食後、なんとなくLDで「ガメラ2」をかけたら、子どんぐりも気になったのか、観始めた。まあ仙台が舞台にもなっているせいもあるが、いずれ以前はまったく見向きもしなかった作品である。
 ちなみに子どんぐりは、特撮系には全く興味を示さない。戦隊物から仮面ライダー、ウルトラマンからゴジラまで見向きもしない。
 最近になってサンダーバードだけは楽しんでいるところをみると、どうも基本的に戦い物が嫌いなのかもしれない。そう言えば「燃えろ!ロボコン」だけは毎週見ていたなぁ。
 現在でも「トムとジェリー」、「トゥイーティ」や「ロードランナー」などの「ルーニートゥーン」といったアニメが好きである。戦いものの限界は「ポケモン」だろうか。
 さて一体どういう子に育っていくのやら。


2003年12月19日(金) 平和な日本

 NHKではイラク派遣に絡んで、自衛隊の特集を組んでいる。
 少しだけ見て意外だったのは、いまだに「訓練のための訓練」を行っているという実体だ。高度な訓練を見せる事で抑止力とするという基本的考え方は悪くないが、やはりこれは実戦を前提にしていないと、いざという時、役には立たない。
 最近になってようやく実戦のための訓練に切り替えたらしいが、やはり遅すぎたという感じで、心許ない。あれでは軍事マニアの方が、基本的考え方は詳しいだろう。
 今後、隊員自体の命を守るためにも必要なのだが…。

 ここ数日のニュースは、自衛隊のイラク派遣やフセインの逮捕、小学校への乱入事件やらで手一杯のようだ。それ以外のニュースはないかのような雰囲気でもある(しかも小学校乱入事件は、明らかに論点がずれている)。
 そんな中、ロシアではプーチン率いる連立与党が大勝したのだが、これも詳しい情報を見ると、いかにもプーチンはKGBあがりだというのが、とても良く判るし、政治の動きがまるで教科書のように見事である(もちろんきれい事ではないが)。

 まず国内景気が石油相場の値上がりで良くなったのを捉え、年金の支給額を増やし、これにより旧共産党支持基盤である年金受給者の大幅な取り込みを行った(これはロシアの年金受給が、比較的早く始まるという特殊事情がある)。
 また最大の政敵であり共産党の資金源だった石油財閥ユスコに対して、資産の海外隠蔽と脱税容疑で司直を乗り出させ(ちなみにユスコはエリツェンとも繋がっている)、共産党の金脈を国民に曝け出す事にも成功した。
 これらの動きで国民の絶対的支持を得て、また議会では議席の80%を確保、共産党の勢力は一気にすぼんでしまったのである。かなり巧みな戦術だ。
 これからロシアがどこへ行こうとしているのか、なかなか興味は尽きない。

 そしてアメリカに反対したフランスとドイツは、これからどういう行動をとるのやら。特に面の皮の厚いフランスは、何事もなかったかのような行動をとるのだろうか…。

 ところでフセインが逮捕された事で、イラクの復興に期待がかかっているが、実はイラクは文盲率が10%程度なのだそうだ。アフガンなどアメリカと交戦した国の文盲率は70%とも80%とも言われる中、これは素晴らしい事なのだが、実はこれ、フセインの近代化政策の成果なのだそうだ。
 やはりどの時代でも、独裁者というのは少しは役に立つ事をしている訳だ。いや、多分初めは真面目に国の発展を考えるのだろうが、権力を得た時点からおかしくなっていくのだろう。このへんは万国共通であり、だからこそアメリカは独裁者が出ないような政治システムを運用しているのである。
 ヒトラーを生んだ背景を作ったのは、他ならぬ第一次世界大戦の勝者であり、そこにはアメリカも含まれる。だからこそ独裁体制が生まれる前につぶすという考え方が出来るのである。

 なんて事を考えながら、今日届いた「日本ブレイク工業・社歌」等を聴いたりしている。なんて平和なヤツだと自分でも思うが、仕方がない。 
 しかしこの歌は、本当に社歌だというのがまず驚かされる。まあ営業戦略の一環として作ったというところにしたたかさを感じるが、普通の会社はそこまで割り切れないものだ。少なくともこの歌を「社歌」とした事で、抜群の宣伝効果を得られる事は容易に想像できるし、現にかなりの効果が出ているらしい。

 もちろんテレビで放映されたという事もあるが、そもそもこういう歌でなければ、テレビで紹介される事などありえないのだ。
 一般的な会社の社歌など、高校野球の校歌となんら変わらない、平凡なものでしかない。なぜなら日本の経営者は、歌の事などどうでもいい上に、悪い歌は社員の士気を著しく下げる事など想像すらできないのだから、どうしたってつまらない、いやむしろない方がいいような物になってしまうのだ。

 だが日本ブレイク工業は、あと何年かすれば社歌を変えているかもしれない。いやこんな歌を10年も使うとは思えない。これを社歌にした課長がいる限り、ここの社歌は進化するのではないだろうか。
 なんて期待をしてみたりして…。

 そして一緒に届いたDVDの「未来世紀ブラジル」を、いつ見ようかと思案してしまうのであった。考えてみれば公開当時に観たきりだ。
 結局日本はまだまだ平和なのだと思う。


2003年12月18日(木) 事件は繰り返す

 知らなかったが、一昨日の12/16は、ディックとクラークの誕生日なのだそうだ。もちろん年代は違うし、特にどうという事もない話ではあるのだが、やはりSF者としてはなんとなく気になってしまう。

 そんなSF者の集まりであるまこさんのところに、巽さんが「AERAの新年号でプログレを取り上げる」と書いており、とりあえず取材も受けるという。
 天下の朝日がプログレとは、なんだか凄い時代になったものである。ただAERAは以前、クリムゾンのフリップ翁を表紙にした事があるくらいだから、好き者がいるのは確かだし、少なくとも文化における(あるいは経済か)価値が判っているのは間違いない。
 まずはどういう内容になるのか、楽しみである。

 楽しみにしている「日本ブレイク工業・社歌」のシングルCDだが、これはアマゾンで売上げチャート1位になったらしい。私が見た時にはユーミンに抜かれて2位になっていたが、それでも社歌がユーミンに続いて2位である。快挙ですなぁ。
 本当に最近は、営業戦略とは別のところでヒットが成立する、とてもいい時代なのかも知れない。

 いい時代ななずなのに、相変わらず暗いニュースも多い。
 京都で、小学校に刃物を持ったバカ人間が侵入し、児童二名が怪我をしたそうだ。犯人はとりあえず捕まったらしい。
 しかしテレビのニュースでは、「校門が開いたままで、池田小の教訓が生かされていない。もっと保安対策を」という論調ばかりだが、それは少し違うのではないか。

 基本的に学校は開かれた場所であるべきで、治安を守り、子供の生命を守るのは警察の仕事であり、義務だろう。
 この小学校周辺でも最近不審者が出没していたというのに、警察は何ら対策をとっていなかったらしいが、どうも警察は不審者に弱い。特に、不審者に精神病院への通院歴があると、とたんに及び腰になる。これはどこの町でも同じだ。
 うちのそばでも毎年不審者が出るが、どうも同じ人物らしいのに、警察はいっこうに取り締まらない。そもそも取り締まる気がないらしい。毎年なので犯人は判っているだろうに。
 これは下手につついて人権侵害とか騒がれるのが嫌なので、死人が出るのを待っているのだ。それまでは手を出さないと変質者も分かっているのだろう。毎年大胆に活動をしている事でも判る。
 相変わらず警察は、加害者の人権は守ろうとするが、被害者の人権は完全に無視なのである。犯罪が減らないどころか増えるのも当たり前だ。

 そんな警察は、今年の交通事故死が減ったと喜んでいる。
 特に若者の死亡事故が減ったのは、暴走などが少なくなったからだと、まるで自分たちの手柄のように言っているらしい。
 でも良く考えれば、若者は減っているのだ。絶対数が少なくなれば、死亡者だって減るのが道理だ。それに昨今の車は安全対策が進んでおり、今までは死んだのが大怪我で済んでいるのかも知れないし、即死だったのがしばらく持っただけかもしれない。そもそも48時間だかが過ぎてからの死者は、交通事故の死者には算入されないのである。

 ここまで車輌の安全対策が進み、また医療が進歩すれば、交通事故での死者の数など参考程度にしかならず、根本的な対策の役には立たない。
 要は重傷軽症を問わず、事故そのものを減らす事自体が重要なのである。


2003年12月17日(水) LP発売が順延

 今日会社の用事で銀行へ行ったのだが、いつもボーナス時期には定期だのなんだのと依頼が来る。当然そんな余裕もないので断るのだが、今回は全く声がかからない。メインバンクなので、会社の業績からボーナスまで全て判っているから声をかけても無駄と判断されたのだろう。
 まあ正しいのだが、銀行って露骨だなぁ。別にいいけど。

 昼に馴染みのCDショップに行き、ビートルズのLPの事を聞いたのだが、国内盤は1月下旬に発売延期となったそうだ。輸入盤はもう出ているとの事なので、ライナーノーツでてこずっているのだろうか。
 でも今さらビートルズのLPを買おうという人に、ライナーノーツは不要だろう。それが必要な人はCDでいいのだ。というか、現在ビートルズを初めて買うのにLPからという人がいたらお目にかかりたい。もちろんちゃんと聴くという目的で、だ。
 ここではお歳暮をもらったので、とりあえずアビイ・ロードを頼んできた。なにせ現在持っている30年前以上に買ったアビイ・ロードは、聴きすぎてボロボロなのである。

 その帰りにコンビニに寄ったら、またまたサンダーバードの食玩があったのだが、ここは20個ほどあったが、どうみても誰かが選んでごっそりと買って行ったという状況だった。試しに触ってみたが、2号ドックはなかったので、レア物はないと判断し諦める。

 帰宅してニュースなどを見ると、やはりテロが活発化している。スケールが小さいか、軍以外を対象にしたものばかりで、この辺は予想通りだ。早いところ警察組織を立ち上げないと、いつまでもミニスケールのテロが収まらない。

 そんな中、最近はNTTやヤフーBBからADSLの勧誘電話がかかってくる。私に言わせれば、こういうセールスの電話は、日常生活に無神経に侵略してくるので、テロと一緒である。高度成長期で横並び意識の強い人間になら有効だろうが、今時こんな事をされても迷惑なだけだ。
 しかしそんなテロ、もといセールス電話も、会社によって色が違うのも当然といえば当然なのだが、なんとなくおかしい。

 例えばNTTは、いかにもバイトという感じの電話が多く、ちょっと詳しい事を聞くともう判らない。そのくせ何度もかかってくる。私より詳しい人から話を聞きたいのだから、必要ならこちらから電話するのだが。

 かたやヤフーBBは質が悪い。今時ADSLにしないなんて頭が変だ、と言わんばかりの説得工作で、いかにも人をバカにしたような口調である。家に来て面と向かってああいう態度をとっていたら、殴られても文句は言えまい。
 そもそも、偉そうに言っているくせに、私より知識がない。まあ田舎で電話の勧誘をやっている人間が、システムに詳しい訳がないのだ。ちょっと突っ込むと巧みに逃げるテクニックだけは上手いが。
 今度かかってきたら、「あんたみたいに客を客とも思わないヤフーBBが、嫌いなんだよ」と言ってみたいという誘惑にかられる。とにかく不愉快なのである。

 ところで。
 三内丸山遺跡が、全エリアで有料化の話が進んでいるらしい。弘前公園の失敗を見ていないのか?
 そもそも青森県は、回収の見込みがない事を平気でやって有料化したあげく、赤字が続くという事を繰り返している。全く学習しない役人ばかりだ。何度も何度も何度も何度も、しつこいほど何度も、同じ事を繰り返しているのである。基本的に頭が良くないとしか思えない。端的に言えば、バカである。
 現在維持費が2億円かかっているというが、あんな立派な建物を建ててしまえば当然だ。見た人は判ると思うが、無駄に立派なのだ、外見だけは…。

 もっと知的好奇心を煽るように内容を充実させて欲しいものである。新幹線効果を期待しているんだろうが、リピーターを生めないようでは、いずれ誰も来なくなるのは目に見えている。


2003年12月16日(火) 今日の収穫

 子どんぐりは相変わらず朝に胃の具合が悪いので、学校から帰って医者に行かせたら、やはり風邪から内臓に来ているらしい。困ったものである。この状態では、給食も油っこい物が多いから食べられないではないか。
 今日もフライドポテトとケーキが出たというが、どういう給食だ。流石にポテトは食べられなかったようだが、本当は食べたかったケーキは我慢して、他の子にあげたという。不憫である(クリスマスまで待て)。

 明日は「日本ブレイク工業・社歌」のCD発売日である。という事は、店が頼んであれば今日は入荷しているのだ。という訳で、夜に新×堂へ行ってみる。今回ここを中心に発売するとアナウンスされていたからだ。
 しかし店に行って聞くと「日本、え、なんですか」と来た。「日本ブレイク工業の社歌」と言うと「シャカ?」と聞き返す。「会社の歌」だと言えばそこでようやく「ああ、社歌ですね」…。もうここで嫌な予感が。

 結局10分以上待たされて、在庫なし、他店からの取り寄せで3日かかるとの事。すまんが止めた。客とはそういうものだ。
 明日発売で新×堂扱いとアナウンスされているのに、店員(どう見てもバイトではない)が知らないというのは、どうかと思う。はっきり言って勉強不足だ。売れ線のJ-POPだけ知っていればいい、というものではないのだ。
 という訳で、帰ってからアマゾンで頼んでしまった。ついでに「未来世紀ブラジル」も…。

 ところで帰る途中に、何気なくミニストップへ寄ったら、なんとPODビークルが置いてある。しかも12個。これはもしかしてと触ってみると、明らかに順番が崩れていたが、少ないので2号ドックが見つかる。そこから推理して「吸着ハンド車」をゲットできた。
 今日は2個だけで大収穫である。あとは「ジェット・モグラのジオラマ」だけだなぁ。

 そして帰宅して組み立てていると、簡単にコンテナが外せる事が判明。なんと裏側には車輪のモールドがあり、色まで塗ってある。とんでもないこだわりだ。これで\300とは凄い。
 完成後は子どんぐりに渡したが、彼は「タンタカタ〜ン♪」と歌いながらコンテナをスライドさせて遊んでいた。きっと自分の小さい頃はこうだったのだろう。感無量である。


2003年12月15日(月) 今回のコナミは難物だ

 今日はコナミのサンダーバード・PODビークルが公式に流通する日だ。非公式にはもう流通しているようだが、これは今回に限らず、最近は何でもそうだ。
 昼休みに町中のコンビニ等を回ったが、やはり置いていない。×ーソンは009に力を入れているようだ。ちなみに潜水艦シリーズもあり、707やジュニアが欲しいのだが、とりあえず諦める。

 そして会社が終わって速攻で隣町のジャスコまで行く。ここは以前、エイリアンを箱のまま置いていたところなので、可能性が非常に高いのである。
 着くと確かにあった。あったのだが、ほとんどが箱から出されてシャッフル状態の上、触れば判る2号ドックが、ほとんど抜かれていた。探すとかろうじて一個あったが、こうなるとレア物を探すすべがない。ジェット・モグラと吸着ハンド車は諦める事になるかもしれない。
 結局10個買って、他の物はなんとか入手できたし、エレベーターカーは2セット4台という当初の目的も果たしたので、とりあえず今日のところは、これくらいにしといてやらあ!

 帰宅して、ダブリのレーザーカッター電波送信車を子どんぐりにあげたが、意外と喜んでいた。とりあえず無駄にならなかったのは喜ばしい。本当は2号のドックをあげたかったのだか、一つしかないので、親の独り占めである。

 その後「ふろヰ道」のHPを覗くと、たかぞうさんが、大王最後のライヴのレポートを載せていた。これを読むだけでも行った気分が味わえるのは流石だ。
 今回大王が抜けたのは、別に音楽上の食い違いとかいうのではないというのが、ちょっと残念ではあるが、これからの第二期がどうなるかという楽しみもある訳だ。
 しかし大王はたった2年で一流のドラマーになったのだが、普通の人ではそこまで出来るか疑問である。そこが大王の大王たる所以か(意味不明)。見習いたくても見習えるレベルではない。まるでマンガの「派遣戦士 山田のり子」のようである。
 いずれ凄い人である事に違いはない。

 そしてついにフセイン元大統領が拘束された。良く見つけたものである。もちろん他の逮捕者からの情報らしいが。
 しかし今回の拘束で、防御の弱い者を相手にしたテロは一時的に増えるだろう。半ばヤケになる訳だし、しばらくは治安が悪化するのは目に見えている。
 テロ組織というのは、トップが捕まれば、負けを認めない限りは、自暴自棄の攻撃を続けるのが普通だ。最早戦略や戦術などというものが存在しなくなるのだから、一番厄介な段階である。
 もちろん日本の自衛隊も、空港からの移動時に狙われる可能性が高いし、設営が完全に終わるまでは安心できない。まさに一番悪い時に派遣が決定したと言える。

 まあこうなると、早いところ警察組織をきちんと立ち上げないと、いつまでもテロはなくならない。実は軍隊だけだと、民間への捜査や逮捕などはできないのである。つまり軍だけの統治では、テロをなくする事は不可能なのだ。
 当然アメリカもその辺は判っているから、地元の警察組織を正式に立ち上げるべく教育をしているのだが、急がないと犠牲者が増えるばかりである。

 さて、そうなると日本は、国として何が出来るのだろう。


2003年12月14日(日) そろそろ年賀状を作らねば

 徳間書店では、2月から3月にかけて押井守関連書籍を「怒涛の勢いで」出版する予定になっている。これは徳間のホームページに詳細が載っている。

 とてもじゃないが全部買える奴などそうそういるまい、という量だし、「天使の玉子」関連なんかは、価格もあまり安くならないような気がする。最近ファンになった人はさぞかし大変だろう。

 内容としては復刊が多いので、私は必要な新刊のみを買えばいいので助かるが(「とどのつまり」なんて待ってた人も多いんだろう)、やはり「イノセンス」関連が多いのは当然か。個人的には「押井守が「アニメージュ」で語った20年(仮題)」と「押井守の映像日記(仮)」が楽しみである。

 別の意味で注目してしまったのは、「イノセンス」の小説が山田正紀だという点だ。これは「SFジャパン」との絡みなんだろうが、肝心の「神狩2」はどうしたんだ?(ずっと待ってるんだけど…)。

 しかし徳間書店がここまで出すというのも、やはりジブリの鈴木プロデューサーの力なのだろう。
 もう皆知っているだろうが、ジブリは徳間の一部門である(鈴木・宮崎コンビが、ナウシカの映画製作のために立ち上げた会社だ)。そして鈴木プロデューサーは徳間で出しているアニメージュの元編集長であり、また徳間の取締役でもある。
 押井のネームバリューを上げるためと、過去の業績へ報いるために、持てる権力をフルに使ったのだろうが、これ自体はいい事だ。押井の過去の扱いを見れば、遅まきながら権力の正しい使い方と言えるだろう。

 夕方、例によって子どんぐりはNHKのサンダーバードを見たのだが、今日は「秘密作戦命令(前編)」である。救助活動から帰島すると、2号のコンテナに子供が侵入していて、しかも皆が秘密を話してしまうという、あれだ。
 個人的にはテレビでよく行われる「総集編」パターンの最高傑作だと思っている話で、ITC物には必ずある夢オチを、見事に逆手に取った話に仕上げてある。本当は手抜きの話なのだが、こうすれば充分納得できる話に仕上がるのである。
 その証拠に子どんぐりは見終わって「どうなるの?」と非常に気になっている様子だったので、LDで後半を見せたが、とても納得したらしい。

 しかしLDの映像と比べると、デジタル・リマスター処理をした映像はかなり細部がハッキリしているのがとても良く判る。もちろんこれはLDのクオリティが低いのではなく、当時のネガの限界なのである(それでも当時は狂喜乱舞したものだ)。
 実際LDで「スターウォーズ・エピソード1」や「マトリックス」を見ると、DVDと遜色はないし、むしろ色の再現性はDVDより上である。
 結局DVDの強さは輪郭の鮮やかさであり、色や奥行きに関しては、所詮間引き映像なのである。これはLDの方が明らかに優位だが、いまさらそんな事を言っても仕方がない。なにせDVDは扱いが非常に楽なのだ。これはLDでは敵わないよなぁ。

 ちなみにNHK教育では、「サンダーバード6号」を2004年1月1日午前9時から放映するとの事だ。映画版に関してはこちらの方が面白い。

 さて、明日はいよいよコナミのサンダーバード・PODビークルが出る日だ。まずは10個単位で売っている所を捜さないといけない。そうしないと、セレクトできないのである。
 見つかるかなぁ…。


2003年12月13日(土) なんだか寒い一日だ

 予定では一家揃って弘前まで、義母のお見舞いに行く予定だったのだが、例によって子どんぐりの体調が良くない。これまた例によっての「朝だけ具合が悪い」というパターンだと思われるので、体調自体はあまり心配していないが、弘前もしばらく行ってないので、どんぐり2号1人で行かせる。
 という訳で、今日は一日子どんぐりのお守であった。

 しかし体調が今ひとつなのか、結局外出もせず、昼食を買う時にちょっと外出しただけである。
 この時本屋に寄るというので付き合ったら、ファン・コレのサンダーバードがあったのでついでに買っておく。これは以前出ていたサンダーバード写真集からの抜粋改訂版である。価格的には\1,700と手頃だし、写真も初心者向けとしては豪華であろう。
 ただ個人的にはメカと人形は分けて欲しいのだが。サンダーバードに関しては、あまり人形に興味はないのである。でも世間はそんなに人形の方がいいのか?

 そんな中でもコナミはサンダーバード・メカを地道に出し続けてくれるのだが、12月15日発売のPODビークルは、いつもの×ーソンには入荷しないという噂が…。
 これは困った。実はコナミのサンダーバード・シリーズは、近くのローソン以外には入荷していないのだ。あちこち回ったが、10個単位で置いてある店は、市内にはないのである。そして10個単位で置いていないと、何かと困った事になるのだ。

 ところで昨日、日記をアップした後で都築道夫の訃報を知った。去年からホノルルに住んでいたようだが、実はまだ74歳だったとは驚いた。これまた物心がついた時にはもう有名人だったので、なんとなくもっと年上だと感じてしまうのだ。
 私が初めてこの人の名を知ったのは、幼少の頃にテレビで見た「スパイキャッチャーJ3」の原作だという事を、後で知った時である。
 後々この人の活躍を顧みると、本当に頭がいい上にセンスも良かったのだと感心してしまう。本当に凄い人だったのである。

 そしてどんぐり2号が帰宅すると、義母は今ひとつ調子が良くないという。まあ入院し続けていると、どうしても気力が衰えるものだ。
 いずれ近いうちに一家で行かなければならないが、はたして子どんぐりの顔を見て少しは元気になるのだろうか。


2003年12月12日(金) サンダーバード2号を買う

 市内で風邪のため学級閉鎖となった学校が出た。
 いきおい会社でもインフルエンザの予防接種の話が出るのだが、どうも市内は一律料金のようで、高めに設定されているらしい。

 これについてネットのニュースには「大阪市内で100の医療機関を調べてたところ、大人1回当たりの料金が安くて2000円、高いところは5000円と実に大きな開きがあった」とある。
 この格差は、インフルエンザワクチンが、健康保険の適用されない自由診療だから発生する。これは1994年の予防接種法改正で、希望者だけが全額自己負担で受けるようになったのだが、ワクチンは1本当たり1700円から2000円で、大人2人分、これに診察料、注射針代、技術料を加えた金額が接種料金となり、医療機関は原料費以外は自由に価格を決めることができるから、ある意味時価である。

 しかしこの格差について大阪医師会の伯井俊明理事は「自由診療だからだれからも文句を言われない。高いと思ったらやめたらいい。価格にそれ程差があるとは考えていない」という、実に横柄な態度である。
 まあこういう医者は一万円くらいどうという事もない金銭感覚だから、仕方がない。庶民をバカにしているのではなく、本当に数千円が、我々でいう数円なのだ。
 まあそういう連中が医者をやっているという事自体が、狂気の沙汰なのである。

 そして例の自衛隊のイラク派遣のニュースは、色々な意見が出始めて、なかなか面白い。面白いなどとは不謹慎だと言うかも知れないが、平和ボケした人の意見というのは、本当に面白いのである。
 ここまでボケている人が多いと、例えばだが「これによって軍の演習になって、装備の実地検証が出来て良い」という賛成派や、「派遣すると兵士1人に三万円の特別手当が付くなんて、各種税金を値上げしようという時に不経済だ」という反対派とかがいてもいいと思うのだが。
 あ、マスコミが報道しないか。

 これに比べれば、イタリア国防省が行ったシューマッハのF1とユーロファイターの競争というのは、まあ余裕のもたらす産物だと思う。そもそもユ−ロファイタ−の最高時速は2,448キロ、フェラ−リは369キロと報道されているとおり、元々勝負にはならない。これは「ユーロファイター売り込みのショー」なのである。
 そしてこういう余裕がないと、まともな議論など出来ないものなのだ。
 しかし報道にあった「高時速は2,448キロ」って、どの高度の事なのだろう。戦闘機は高度によってスピードが違うが、離陸の競争だからゼロ・メートルか?

 そして平和ボケの一員である私は今日、バンダイの新世紀合金サンダーバード2号を買ってしまった。
 定価\12,800がトイザらス価格\9,999である。今買わずにどうする、という感じで、勇んで帰宅して開けてみると、とにかく大きいし良く出来ている。コンテナは流石にプラだが、本体はとても重い。ここまで凄いと、表記されている「対象年齢15歳以上」は「30歳以上」の間違いであろう、なんて考えてしまう。
 噂では、汚し塗装ヴァージョンも検討されているとか。恐ろしいぞ。

 でもこのコンテナに内蔵できるキャラウィールのコンテナ・メカ・セットは、そもそも売っていないし、あっても3個で一万円を越えるから、ちょっと手が出ないのが悲しい。先月東京で見た時も金がなかったし。
 いずれどこかで安売りしないかなぁ…。


2003年12月11日(木) ATMがウィンドウズに?

 昨日の某オークションを見ると、プラモの完成品ばかりではなく、食玩を利用したミニ・ジオラマも結構な数が出ている。
 中には、アイデアや構図が良いため、これはちょっと欲しいかもと思う物もあるし、完成度がとてつもなく高い物も見受けられる。これまたなんだか凄い時代になったものだと感心してしまう。

 ただ、プラモですごい値段が付いていた物もあったが、どうも落札者は他の物と勘違いしているのではないだろうか。こういうのは煽り文句に騙されたのだろうが、知識がないのに落札しようとしてはいけないのだ。なんだか哀れである。
 こういう時、スティングレィからスペース1999までITCのジェリー・アンダーソン物全てのプラモを作った経験というのは、意外と役に立つものである。

 ところでアメリカでは、数年以内に銀行のATMのOSはほとんどがウィンドウズに移行するのだという。セキュリティは大丈夫なのか。もう暗号系の問題が暴露されているようだが…。
 しかし何故このように脆弱なOSにシフトしようとするのだろうと不思議であったが、色々と読んでみるとなんとなく見えてくる。
 つまり現在のアメリカのシステムでは、OS/2がメインなのだという。これで謎の半分は解けてしまう。現在のIBMはOS/2を見限っており、ヴァージョン・アップはもとより、メンテナンスなども次々と打ち切っている。確かにそれでは、銀行も不安になろうというものだ。

 そこで何故ウィンドウズかというと、全てはコストに関係する。
 同じ性能なら、数が出ている製品の方が安く買える。そして皆が同じプラットフォームを持てば、合併統合時のシステム・リンクも費用が抑えられるし、OSが同じならトラブルも起きにくい。いい事ずくめである。もちろん普通の商品ならば、だが…。
 いずれすべては経済原理で動こうとしている訳だ。これだからアメリカという国は、頭が良いのか悪いのか、今ひとつ判らないのである。
 まあ天下のアメリカが、今さらユニックスだのトロンだのを使おうなんて考える訳もないしな。

 しかし「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉を思い出す事例である。


2003年12月10日(水) オークションって言うのか

 某大手オークションを覗くと、いつの間にか「サンダーバード」という項目がある。もちろんコナミの食玩以降だろう。
 ちょっと覗いてみると、12月15日発売の「PODビーグル Vol.1より7種のセット」なんてのがもう出ていて、まいってしまう。まあこちらに関してはジオラマなので、複数いらないという事情もあるから、これが手っ取り早いのだが、やはりなぁ…。

 かと思えば、バンダイの1/200のサンダーバード2号も出ている。これまた発売前なのだが。
 とにかく転売目的のヤツが増えたオークション・システムは、本当に困りものである。まともに買いたくても、市場にないという物が増えてしまったではないか。
 そしてUFOのフル・コンプ(変な言い方だが、シークレットがあるとこうなってしまうのか)が、見た時点で13,500円とか付いているし。みんな金持ちだ。

 サンダーバード関係でとあるネタが引っかかる。なんとディズニーが「ジョー90」のリメイクを検討中だとか。
 ただ、完成してもつまらない作品になりそうだ。元々あの作品は、サンダーバードから始まったジオラマ特撮の最高峰だと思うのだが、ディズニーがやればそのジオラマ特撮という部分はまったくなくなり、CGIオンパレードのお子様映画になるのがおちだろう。
 つまり、ジオラマ特撮でどこまで出来るかという元々の意義が必要ない訳で(特撮のためにストーリーがあるような展開なのだ)、つきつめれば子ども版スパイ大作戦、ただし複雑なプロットはなし、というところだろう。
 なんとなく企画倒れで終わりそうではあるが。

 企画と言えば「終戦のローレライ」を樋口真嗣監督で映画化するらしい。いよいよ特技監督から監督へのデビューである。しばらく前から言っていた極秘のプロジェクトって、これの事だった訳だ。実は結構期待してしまうのだが、まずはお手並み拝見である。
 しかし予算が12億とは、破格の扱いだ。少なくとも映像的には素晴らしい物になるのではないだろうか。なにせイ-507が舞台なのだ。樋口氏もさぞ燃える事だろう。
 雰囲気からすると、「Uボート」みたいな作品を狙っているのだろうが、製作前からメイキングが見たいと思ってしまう。


2003年12月09日(火) 地面が地面が凍る君♪

 いよいよ道路が部分的に凍ってきた。
 この部分的というのがミソで、油断するとコケてしまうのだ。それでなくとも微妙にナナメの部分が多い、とても歩きにくい町なのである。車椅子の人や足に障害のある人は、怖くて町中なんか歩けないと言っている程である。当然年寄りや子どもだって同じだ。

 恐々と歩きながら帰宅すると、子どんぐりが「学校でみんなと話し合うから、第一次世界大戦の発端やその時の日本の動きを知りたい」と言ってきた。これはびっくり。
 良く聞くと、教科書には第一次も第二次も、近代の戦争の事はあまり載っていないのだという。なるほど、神話は教えるけれど、近代史は教えないという訳か。

 とりあえず参考書がないので、ネットで調べるが、あまりに膨大な上、小学生には難しいので、プリントしたのを簡単に教えながらという非常に時間のかかる事態になってしまった。まあ仕方がないか。
 でもこういう大規模な戦争は、その経緯や発端が単純ではないから、本当に範囲が広くなってしまう。こういうものこそ、学校できちんと系統立てて教えなければならない事なのに。

 しかしこうしてざっと見ただけでも、20世紀は怒涛の時代だったのだというのが、本当に良く判る。結局、産業、技術の発展と共に、価値観が目まぐるしく変化していった時代なのである。

 そして日本は自衛隊に対する価値観が徐々に変化している。少なくとも公に議論できるようになった事だけは喜ばしい(公で議論しないから、本来存在しないはずのものが存在してしまう)。問題はちゃんとした議論ができるかどうかだ。
 軍隊とは、外交政治と国民という違う立場では、その存在意義が大幅に変わってしまうし、一般的には、外交と生活とは相容れないようになってしまう事の方が多いのだ。
 そもそも軍隊とは政治家の道具のひとつに過ぎない、という事を忘れてはいけない。戦争に賛成するのも反対するのも、そこのところを意識して議論しなければ、先へは進めなくなる。
 感情ではなく、常に「誰が何のために」を考えないといけないのである。

 だが現実には、そうじゃない人があまりに多いんだな…。


2003年12月08日(月) 歩行者用電動カーは右?左?

 知らなかったなぁ。
 何がって、歩行者用電動カー(年寄りが乗っているのを時々見かける)は、交通ルールでは歩行者と同じ右側通行なんだそうだ。あくまで補講補助具だからで、まあそう言われれば判らないでもない。でもほとんどの人はそんな事は知らないのではないだろうか。

 先日五戸署で、管内初の電動カー利用者用安全教室を開催したというニュースが地元新聞に載っていたのだが、自動車の免許を持っている人はもちろん、電動カー利用者すらも知らなかったのだという。
 『電動カーの交通ルールは歩行者と同じ。歩道がある所は歩道、歩道がない所は右側を通行するのが原則。ところが、講習会では自転車と同じで左側を走ればいいと思っていた」という声が結構あった。』なんて載っていたが、それは当然だろう。今回が「初の本格的指導」なのだから、知っている方が不思議なくらいだ。
 それでいて『この講習のやりとりの中から、意外に交通ルールが理解されていない現状が明らかになった』などとふざけた事を言っているが、「意外」でもなんでもない。ここには、例によって田舎の役人特有の「自分が知っているから、皆も知っているはずだ」という姿勢がみえみえである。

 特に、ドライバーから「左側を走れ」と言われたという件など、啓蒙活動ゼロではそれも当然だろう。
 免許の更新という制度がありながら、そういう事はまったく教えない。愚にもつかない話を少しして終わるような講習では何の役にも立たない。いや、年寄り役人の救済にはなっているのか。無駄金だが…。

 とにかく法規は日々変化しているのだから、警察はもっとちゃんと啓蒙活動、指導を行うべきだろう。それができないと言うのなら、交通関係は民間にすべて移管でもなんでもすればいい。
 少なくとも今よりはまともになるのではないだろうか。

 さてそんな中、会社ではまたヘンな示達事項が。
 まったく上は何を考えているんだか。ここに書くのも恥かしくなるような事なので書かずにおくが、本当に呆れてしまうのであった。
 しかし皆、自分で考えるという事をしないのかねぇ…。


2003年12月07日(日) 寒いぞっ

 朝から雪が降って、非常に寒い。というかこれまでが温かすぎたため、今が普通なのに体がついていかないのである。風も強いからますます寒く感じてしまう。

 そして、これまた会社の人から借りた「マクロス・ゼロ」Vol.3を見る(女子十二楽坊のCDを貸してくれた人とは別だ)。
 相変わらずいかにも80年代という展開かつ演出である。しかしマクロス・ゼロ自体ははなかなかかっこいい(最後のCMで、来春ハセガワがプラモを出すと言っていたが、そんなにキャラクターに走って大丈夫なのか)。いずれにせよ、極めて普通の展開であるから、某雪風よりは安心して見ていられる。
 もっとも今さら熱中できるような内容ではないが、ようやく往年の板野サーカスに近い描写になりつつあるようなところもあるから、その辺は見ておきたいと思ってしまう。
 まあ次が来年の春だというから、完結までは長いのだが、こう長いと、シリーズ物って最後まで見られるのか不安になる事もある。今までは作家が生きているのか不安になったものだが、最近はこちらが生きているのか不安になったりもする。

 ところで、まこさんの掲示板に「黒田亜樹」というピアニストが紹介されていた。
 この人は今年4月に、イタリアはパルマのレッジョ劇場でコンサートをやったのだが、なんとキース・エマーソンから許可を得て楽譜をもらうなどの協力のもと「タルカス」と、「展覧会の絵」をやったのだという。これは見てみたいものだ。
 昔は良く冗談で、ピアニストが「展覧会の絵」をやった後、アンコールで「ナットロッカー」をやったら面白いだろうなんて話していたものだが、それをすっ飛ばして、いきなり「タルカス」ときた訳だ。なんだかいい時代になったんだなぁ、と思う。
 そして来月、「展覧会の絵」を東京と大阪でやるのだそうだ。結局そういう大都市でしか見られないのが残念ではある。まこさんは行こうと思えば行ける訳で、羨ましいぞ。
 いずれイタリアでのライヴは早いところCD化して欲しいものだ。とりあえず来月あたりには出る予定らしいが、楽しみである。

 師走だと言うのに、特に何もせず一日が終わってしまったなぁ…。


2003年12月06日(土) 今日も粗仕事

 今日はお仕事。
 まあこれから、無能な営業のために敗戦処理をする訳である。金にもならんし、そもそも無駄な作業だ。モチベーション・ゼロも当然というものだ。
 そして営業とかは人が全然いないのに、私のいる部署は人口密度が高い。モチベーション・ゼロなので鬱陶しく感じてしまう。
 そんな昼休みに、「鉄腕バーディ」の3巻目を買っておく。

 夕方から社内の気の置けない人達と宴会。
 無駄話、バカ話で4時間も店にいた事になる。いくつか「社内的にへぇ〜」というネタももらえた。
 やはり小さな宴会も、たまには必要だという事だ。

 帰宅後、掲示板にコントロールさんから押井の作品についての質問が書かれていたので、これに対しての回答を簡単に書く。本気で書いたらとんでもない長さになるので、そうとう端折ったつもりだが、それでも少し長いかも知れない。まあ押井作品とは、20年以上の付き合いだから、仕方がない。
 それよりあの程度で説明になったかどうか、心配である。

 そして会社の人から借りた、女子十二楽坊の「奇跡」(CD+DVD)というのを聴いて、その後見た(なんだか変な表現だ)。しかし思ったより曲が平凡である。なんというか、1980年代後半になってフュージョンを聴いたという感覚だ。結局面白いのは「自由」一曲であると言ってもいいかもしれない。
 多分ボンドを手本にしたのだろうが、結局はボンドの方が、かなり上手だ。この辺は、エンターテナーとしての歴史の厚みを持つ欧米には敵わないという事か。


2003年12月05日(金) 三角形の面積は

 会社で恐ろしい話を聞いた。
 最近は営業の連中に図面関係のレクチャーをしたりするのだが、なんと三角形の面積を求められないのである。しかも忘れたとかではなく、判らないのだと言う。大学出なのに…。その他にも小学校で習う事が、ことごとく出来ないというのだ。
 一体どうなっているのだろう。どうしてそういう人間が大学を卒業できるのだろう。そして何故そういう人間を雇うのだろう。この会社の人事はどうなっているのだ?

 それでなくても日本語すらおかしい連中ばかりなのに。私ですら5分も話していれば容易に判る。こういうのは、仕事を任せる人として、まったく信用出来ないレベルである。
 そのダメ営業のせいで大赤字であり、それをリカバリーするためにこれから私などが苦労しなければならないのだ。具体的な事はここには書けないが…。
 非常に非生産的かつ無駄な作業である事だよなぁ。

 そんな中、テレビのニュースでは、イラクで殺された外交官の遺体が帰ってきたと報じていた。家族は辛かろう。
 なんでもイラクでのテロによる外交官殺害事件は、日本においては第2次世界大戦後、公式には「初の戦死者」になると言う。なんだか意外である。今までも紛争地区で殺された人はいるだろうに。

 でも殺された外交官も、よりによって元フセイン政権の一番影響力のある地区に護衛もなしで行っていたとは、どうも不可解な行動である。なにせ地元の警察署長も日本の外交官が来ると言う連絡はなかったと言っているらしい。
 NPO等の連中は、移動時は地元情報を集め、往復で同じルートは取らず、さらに地元の警備会社を雇うなど、非常に慎重な行動をとっているから、今のところ被害はない。これは弱装備の武器しか持たない者にとって、自己防衛のセオリーとしては基本中の基本だ。それなのになぜ外交官がこんな迂闊な行動をとったのか、謎である。

 いずれにせよ、海外できちんとした仕事をしているのは30から40代の連中であり、つまりは殺されるのもそういう働き盛りになるのである。国のために働いているのは年寄りなんかではなく、名もない若い連中なのが現状である。
 平和ボケしている日本人は、今回の事件でそこのところをきちんと認識して欲しいものだ。

 ところで今回の事件で、やたらと自衛隊を海外に送って邦人を守れと言う人が増えてきたが、自衛隊には海外において邦人を守るという任務は想定されておらず、そもそもの任務規定にないという。したがって法律上からして出来ない相談なのだ。
 仮に法改正して海外派兵をしたところで、今回ならアメリカ軍の指揮下に入り(イラクはアメリカ軍主導で統治活動をしているから、どこの国の軍隊もアメリカ軍の指揮下となり、勝手な行動はとれない)、邦人を守ると言う任務は原則的には出来ないのである。なんだかなぁ、という気もするが、海外派兵というのはそういうものである。
 しかし現在の自衛隊と言う立場は、あまりにも中途半端である。廃止するか国軍とするかはっきり決めないと、政治的にも実際の活動をする上でも、今後かなり困った事になると思うのだが。
 まあ出来ないから、実体は世界第3位の武装力なのに、訳の判らない「自衛隊」などと言う名前でごまかさなければならないのだ。

 関係ないが平和ボケのネタ。
 例のタトゥーの公演2日目は、同じ都内でクラプトンと桑田佳祐のライヴもあったようだ。そりゃ勝ち目はないわなぁ。


2003年12月04日(木) 今日は吹雪だ♪

 今日は急激に寒くなり、少しだが雪も積もったし風も強い。
 午後は横殴りの雪だった訳だが、雪が降っているからと皆さっさと帰ってしまう。天気で気ままに帰れるとは、やはりヒマなのかね。というか、この時期の青森県でまだタイヤを代えていない人が多いとは、どういう感覚なんだろう。理解に苦しむ。

 さて、雪も降ってきた事だし、そろそろ年賀状のデザインを考えないといけない。
 来年は申だから、当然「2001年宇宙の旅」ネタを使う人もいるだろうが、うちも一応候補には入れておこうと思う。いずれ数種類作るので、そろそろ真面目に考えないといけない。
 しかし子どんぐりもいよいよ12歳である。いや、月日の経つのは本当に早い。困ったものである。いや、別に困らないか。

 ところで以前から噂になっていた、キース・エマーソン執筆の自伝「Pictures of an Exhibitionist」がついに刊行されたそうだ。まこさんのところに巽さんが書いていたから間違いないだろう。
 これは早く読みたいが、翻訳本は一体いつになる事やら。クリムゾンの方だってまだまとまっていないのである。まあ現在の日本ではキースの本がそう大量に売れるとは思えないが、多少高くてもいいからとにかく出して欲しいものである。
 私は絶対に買うぞ。

 最近は、寝る前に何らかのソフトを見ている。まあ飛ばし見なんかが多いので、特に日記には書かないのだが、昨夜は「コンサート・フォー・ジョージ」の劇場公開版を全部観たのでちょっとだけ。
 実は買ってすぐに見たのは、コンサートの全てを収めた方である。流石に劇場版はかなりカットしてあるし、順番を入れ替えたり、インタビューを入れたりと、まあ普通の人でも飽きないような工夫をしている(らしい)。だがやはり全長版の方が、はるかに楽しいし、出てくるミュージシャンの都合なども見えてくる。
 このDVDの企画をした人は、かなりのジョージ・ファンなのだろうと思われる。見てしまえば明らかに全長版の方が優秀だ。本当に楽しくなるのである。

 そしてこのコンサートの本質は、追悼という言葉とはかけ離れた「楽しさ」なのである。だからあえてモンティ・パイソンのネタまでやったのだ。楽しいからこそジョージの魂も浮かばれるという考え方である。だからしんみりとするシーンなどないのだ。そしてその楽しさは、劇場版では今ひとつ伝わりにくい。これは流れが無視されているからで、だからこそ全長版に意味がある。
 もっともこれは、大概のライヴに当てはまるのだが…。

 そして今は「ALL THINGS MUST PASS」を聴いているのであった。

 忘れるところだったが、今日の夜のタモリ倶楽部は「日本ブレイク工業の社歌」を流す、日本で最後の放送だ。一ヶ月以上違い、そこまで青森県は遅れているのか、という感じではあるが、こういう時は便利でもある。
 しかしあまりにヒットしたからCDを出す事が決定したらしいが、特に儲けはないそうだ。元々があくまで営業の一環と言うのが潔い。
 この辺で未見の人は、是非どうぞ。爆笑ものである。


2003年12月03日(水) 呆れる事ばかり

 最近会社では、横の繋がりが著しく欠落している。みな自分の事しか考えずに勝手に仕事を他の部署に投げてしまうから、後から他の人が苦労する。
 まあこれはそういう教育をしてきた会社の責任だし、それが風土となってしまっているから、もうどうしようもない。まっとうに仕事が進まない訳だし、効率が極端に悪くなるから、当然赤字が減らないよなぁ。
 詳しく書きたいところだが、会社組織としてはあまりに恥かしい内容なので、書かないでおこう。バカバカしいし。いずれ、疲れる事ばかりである。しかも仕事が進まない。

 そしてニュースを見ていればバカな警官のニュースとか流れているから、いずこも人間とは同じなのであろう。部下の不祥事を必死で取り繕う副署長とかは、究極のバカだしなぁ。

 ところで地上デジタル放送開始と言う事で、NHKはさかんにPRしている。しかしこちらでは当分関係ない事なのに、NHKはさかんに無駄金を使っている。
 そもそもいくら技術的に素晴らしいものであっても、所詮テレビはソフトで勝負なのである。現在のように、毒にも薬にもならないくだらない番組ばかりでデジタルに移行したところで、どうしようもない。何が双方向なんだか。
 本当に素晴らしい番組は、画質なんてそこそこでも充分感動するものなのだ。少しはBBCなどの素晴らしいドキュメンタリーを見習って欲しいし、海外の歴史物や様々な分野の解析をする番組など、いい題材はいくらでもあるのに、くだらないドラマやパラエティーなど、本当に低レベルな番組ばかり作っている。
 これではポルシェで毎日3キロの通勤をしているようなものである。なんとかならないもんか。

 さて、そんな中、87分署シリーズ「でぶのオリーの原稿」読了。
 やはりかなりイメージが違う。もちろんフォーマット的には87分署シリーズに間違いないのだが、やはりいつもの面子ではなくオリーが動き回る上に、劇中小説とでも言えばいいのか、オリーが書いたという設定の小説も展開するので、まるで別の本のように感じてしまう。意図的に会話も下世話なのや差別的なのを出しているせいもあるが、油断するとマクベイン作品ではないような錯覚に陥る。
 だがそのおかげで、楽しく読めてしまうのも事実だ。マクベインも色々と工夫はしているんだと、つくづく思う。
 いずれオリーがスピンアウトしたりして…。まさかね。


2003年12月02日(火) 宇宙船、スペースシップ、円盤

 今のままでは4億の赤字かぁ。無事では済むまい。いや独り言…。

 今日は「レコード・コレクター」の12月号を買い、その時ついうっかりと「宇宙船」も買ってしまった。不覚なり。
 レコード・コレクターは読むところが沢山あるからいいのだが、宇宙船は数ページである。だがその少ないページに、コナミが出す予定の食玩マイティ・ジャックがなんと見開き2ページという量で紹介されていた。これは凄い出来で、本当にこのレベルなら間違いなく傑作である。しかも成田亨がデザインした物だけ出すというところに、コナミのこだわりを感じる。
 問題はMJのマークで、キャプテン・スカーレットみたいなシールではがっかりなのだが、売れ線狙いという事で、きちんとした処理も期待できる。いずれ来年4月発売予定だ。
 今月号の目玉はこれだけだな、本当に。

 そして帰りにフラフラと寄った店に、コナミのナルキッソス号が\400で売っていたので購入。エイリアンはあかいメガネさんのアドバイスで、ナルキッソス以外は容易にゲットできていたので、一作目エイリアンのモデルはすべて揃った事になる。同じ宇宙船でも、こちらはえらくいい出来だ。
 実はこの店、置いてある食玩の数はかなりなのだが、私が必要としている物はほとんどないのである。本当に珍しい事だ。

 帰宅すると、アマゾンから「謎の円盤UFO大全」が届いていた。
 まあ\2,000だから量的にはこんな物だろうし、私にとってはそう目新しい物はないが、まとめ方がうまく、なかなか楽しめる。いや、単に私だから情報としては珍しくないと感じるのであって、一般向けにはかなり充実している。しかも初期のファンロードを連想させる構成なのだ。
 そして情報を時系列にまとめた最後の表はなかなかいい。これは記憶の確認をするのに最適である。この本はこれだけでも価値があると言える。
 そういう意味では、まあ価格相応であろう。少なくとも損をしたという感じはない。

 ところでタトゥーの東京ドームでのライヴは、昨日はさんざんだったようだ。写真撮影OKというのはかなり珍しいが、そもそも東京ドームでライヴという主催者の感覚を疑う。私は基本的にドームで行われるものは、ライヴとは認めない(実を言うと新宿厚生年金会館でもちょっと大きいと思っている位だ)。
 まあライヴの本質を理解していない金の亡者が仕切っているのでは、仕方がないか。はっきり言うが、海外の連中相手に日本の連中と同じ事を考えているようでは、失敗しても仕方がなかろう。勉強不足も甚だしい。
 現在の日本で若者相手に写真OKにしたら、拍手も出来ないだろうし、ノリだって悪くなる。写真はタトゥー側の要請なのだから、主催者側はその辺を考慮したライヴの構成、演出をしなければならなかったのだ。すべて相手まかせではいけないケースもあるのだ。
 いずれ誰が責任を取るのか、楽しみだが、最終的にはタトゥーを悪者に仕立てて終わるのだろう。なにせニッポン放送主催という事は、フジサンケイグループがバックなのだから、情報操作はお手の物。新聞や放送のメディアを活用すれば、簡単に世論は動くのだ。

 しかし今回のライヴは1時間弱と言う事で皆不満らしいが、素朴な疑問がある。
 そもそもタトゥーのアルバムを聞けば判るとおり、持ち歌は多くない。これでは90分すら持つのか疑問である。あれだけヒットしたのだから、誰でも判るはずだ。つまり1時間弱というのは、ほぼ予定通りの長さだったのではないのだろうか
 アンコールでヒットしたのを二曲ほどやれば、それで構成的にはOKだと思う。今回はアンコールがなかったから短く感じるだろうが、70分持てばなんとか形にはなる。つまり予想以上にノリが悪かったからアンコールを切っただけで、本当はほぼ予定通りだった可能性も捨てきれない。
 実際、どうなんだろう…。


2003年12月01日(月) 師走なのか

 今日も今日とて忙しい。あっという間に一日が終わってしまった。それでいて仕事が山積みのままなのは、時間が足りないのである。困ったもんだ。
 あ、師走か…。

 ところで師走の由来について、一行知識掲示板に非常にユニークかつ嘘だぁ、というネタが載っていた。
 『師走の「師」は師団の「師」である。つまり師団の員数である500人規模の人間が走り回るのと同じくらいテンヤワンヤの月なので師走。』

 これは読んだとたんに笑ってしまったが、あまりのバカバカしさに、本当だったら大変だとばかりに、ついネットで調べてしまった(あ〜るのバレンタイン・ネタもある事だし)。
 結果としては、僧侶としての師が慌しくしているところからきていると言うのが一般的な解釈という事でいいようだ。
 ただ驚いたのは、師を先生と理解している人がかなりの数に上っていた。サザエさんとかの影響なのかも知れないけれど、ちょっと怖いものがあるなぁ。

 そしてネットで地方紙の所を見ていたら、ゲゲッ、というニュースを発見してしまった。
 何かと言うと、『来年7月、JR秋田駅東口にオープンする秋田市「拠点センター(仮称)」に、映画評論家・水野晴郎氏がプロデュースするシネマコンプレックス(複合映画館、シネコン)が開業することが決まった』のだそうである。
 きっかけはやはり「シベリア超特急」を地元で上映した事に端を発するようだ。しかも完成後は月に一度は訪れて講演などをするらしい。うっひゃー、である。

 それでもまあ、腐っても影響力のある映画評論家である。設備はそれなりの物になるらしいから、映画ファンにとっては朗報ではあろう。
 またちょっと面白いと思ったのは、映画館の一部をガラスで区切って酒やたばこを楽しみながら映画を観賞する「シネマバー」の設置も検討しているというところだ。もちろん私は映画館でそういう見方をしたいとは思わないが、そういう楽しみ方を残すという考え方は評価したい。
 酒やタバコは、周囲に迷惑をかけず、あくまで趣味の範囲であればいいのである。

 そういう意味でも八戸フォーラムって、設備面では貧弱すぎるよなぁ…。


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