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2004年02月29日(日) 今日のソフトは

 ようやくDVDの「トワイライトQ」を見つけたので購入。
 まあ作品自体はどうという事もないのだが、今回は特典でこれのサントラCDが付くのである。もちろん川井憲次作品だ。結局これのために買うようなものである。ただし半分は「押井アニメLD-BOX」の特典CDに入っているのと同じなので、物足りないと言えば物足りない。ただ聞き比べると多少のリマスターが施されているようだが。
 こうなると本当にレアなのは、「御先祖様万々歳」のサントラだけになってしまったかな。
 もちろん押井テイスト満載の第二話「迷宮物件FILE538」はそこそこ面白い作品なのだが、これで\6,000というのは、相変わらずバンダイ価格である(もちろん高いという意味だ)。
 しかしパンフに書いてある制作裏話は、面白い。当時は語れなかった事も今となっては堂々と語れる訳だし。

 川井作品と言えば、発売元で「イノセンス」の一部サンプルが聴けるというので、聴いてみた。もちろん数曲だけ、しかも1分以内なので、本当にさわりだけではあるが。
 しかし「ATTACK THE WAKABAYASHI」を聴くと、これはもろ、「ブラッディ・マロリー」である。まあ日本では劇場未公開だし(ソフトは昨年出たが)、元々こういうパターンは彼の得意とするところだから、いいのだろう。

 「傀儡謡 陽炎は黄泉に待たむと」は、掲示板等で「攻殻のあのエンディングに似ている」という声を聞いたが、聴いてみると方法論がまったく違う。明らかにワールドワイドを意識した曲である。ベースになる西洋音楽に和楽をのせる事で、日本人には馴染みがあるがアンバランスな音楽、欧米人には違和感なくアジアを意識させる音楽、というのを狙っていると思う。意地悪く言ってしまえば「判りやすいオリエンタル・ミステリー」である。
 なぜそう言い切るかというと、攻殻機動隊の海外版は、あの感動的なエンディングをブライアン・イーノの曲と差し換えているためなのだ。あまりに日本的だという判断だったようだ。ただイーノの起用と言う事で、個人的には許してしまうが、やはり作品としてはオリジナルの方が圧倒的に素晴らしいのは当然である。あれが押井テイストの一つの形なのである。
 今回は、日本人はもちろん欧米人にもオリジナルのまま観てもらうために、こういう工夫が必要だったと言う訳だ。

 ま、なにはともあれ結局サントラCDは買うので、後日ゆっくりと聴くのを楽しみにしているのである。しかしこうして見ると、もし今後、押井作品から川井音楽が外されたら、楽しみは1/3位は減ってしまう。もちろん押井監督が自ら外すという事はありえないが、映画と言うのは彼一人で作るものではないからなぁ。

 全然関係ないが。
 天皇陛下が行事で使用する「ニッサン・プリンス・ロイヤル」の老朽化が進んだため、日産自動車が宮内庁に「行事での使用中止」を要請しているという。なにせ購入から30年以上経ち、パーツの供給もあやうくなったという事だ。
 しかし膨大な手間暇がかかる事に対しては、宮内庁相手でさえこういう態度を取らざるを得ないのが一企業の実体である。ましてや一般消費者の事など、会社の存続に比べればゴミのような問題になって切り捨てられるのである。
 色々と気に入った物を買っても、それが日本製品とアメリカ製品であれば一生は使えないと思った方がいい。あくまで丁寧な造りの高級品であれば、長く使える可能性が高くなるというだけだ。

 それはともかく、海外の車のメーカーには、メーカー純正で防弾仕様車が存在するのだし、信頼できる改造メーカーもある。なぜ車種変更を宮内庁は考えないのだろう。さすがは世襲制の公務員組織だと感心する。
 そしてこの車、8人乗り仕様はともかく、排気量6400ccで防弾仕様にして総重量4トン強なのだという。30年前の車と言う事を考慮すると、意外と脆弱だ。現在、防弾仕様車改造メーカーは、ベース車には最低5000cc以上の車を推奨しているはずで、つまり皇族車の規格はA-Kip/B4(ピストル対応仕様)程度という事なのだろうか。
 まあ日本ではそれでいいという事だろう。確かにB7/B7(軍用徹甲弾対応、手榴弾耐爆仕様)なんて、明らかにオーバー・スペックなのだから。
 いずれ、防弾仕様などのテロ対策車を用意するなら、新しい物ほど有効なのである。犯罪も日進月歩なのだから。

 と、いらない事を考えてしまうのであった。


2004年02月28日(土) 結局、世は事もなく…

 本とDVDと食玩を捜して旅に出るも、ほとんど収穫なし。
 どうも最近この町は食玩の入荷率が異様に低くなっているように感じる。こんな調子では「再販版・謎の円盤UFO」や「サンダーバードPODビークルVol.2」が入手できるかどうか、非常に不安になってしまう。そう言えば5月には「マイティジャック」も出るのだよ。
 本もDVDも同じように何も見つからない。これは今に始まった事ではないのでいずれネットを利用すれば良いが、食玩は予約で売り切れているからどうしようもない。

 そんな中、本屋の棚に「クリムゾン・キングの宮殿」がアップになっているのがあったのでつい買ってしまう。ストレンジデイズ別冊の「キング・クリムゾン」である(どうせなら本を正方形にすれば良かったのに)。
 内容的には過去の再録だが、こういう物はまとまっていた方が便利なのだ。なにせ過去の収録誌が簡単に見つからないのだから。でも\2,500はちと高いぞ。

 ちょっとカメラ屋によってD70の情報などを仕入れる。
 ちなみに今のカメラを下取りに出したらいくらになるのか聞いたら、概算でEOS55は\15,000、タムロンの28-300mmXRが\10,000だそうだ。そしてCANON35-105mmは「価値なし」である。ま、そんなものなのだろう。現状では焼け石に水というところだ。

 あちこち走りながら、車の中で「ロックエイド・アルメニア」を聴く。
 やはりこれは面白い。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をイギリスの一流どころが演奏するロック版「ウイ・アー・ザ・ワールド」であり、素直に聴いても面白いが、各プレイヤーの特徴が出ている部分が実に個性的で面白いのである。本当はLDソフトで映像を見ながらの方が数倍楽しいが、まあ走りながらだから仕方がない。
 ちなみにこの「ロックエイド・アルメニア版スモーク・オン・ザ・ウォーター」は、救済募金用CD、メイキング版LD、救済募金用LDで微妙に違っている。曲だけで言えばCD盤が一番良く出来ている。

 夕方はネットめぐりをしながらCDを聴く。
 やはり「TUBULAR BELLS 2003」は、言って見ればオリジナルのリテイクに過ぎないのだが、聴いていて非常に楽しい。元が名曲なのだから当然である。私は基本的にリメイク物は余程の事がないと評価しないが、このリテイク・アルバムは全面的に肯定するのである。やはり30年の決算なのである。
 そしてナレーションをジョン・クリーズが行っているので、聴いていると顔が浮かんでおかしくなる。なんでもマイク・オールドフィールド自身が彼のファンなのだそうだ。プロになればファン活動も金になるし評価されるのである。いいなぁ。

 ところで3月にタカラから「青春のオールナイト・ニッポン」というのが出る。ラジオのミニチュアで、これからテーマ曲やパーソナリティのトークが流れるのだと言う(当然、短いのだとは思うが)。これはなかなか魅力的だ。対象を絞りきっているから、それなりに売れるだろう。
 すると次は「セイ!ヤング」「パック・イン・ミュージック」なのか?
 ラジオも今回はクーガーだから(多分ナショナル系とでまとめたのか?)、次はスカイセンサーやThe 11(ソニー系)、IC70(東芝系)なんてのが欲しいところである。

 センデロさんが「Carry on Till Tomorrow」を上げていたので聴いてみたが、5分近いとは思わなかった。私のかすかな記憶で3分位だと勝手に思っていたのである。しかし実にいい曲である。

 ところでところで。
 実はオークションのLDプレイヤーを落札しようとして白亜神家に頼んでいたのだが、結果としてだめだった。みんなラストで一気に価格を上げるんだもんなぁ。だから興奮すると払えもしない金額まで上げて、キャンセルが発生するのだ。
 オークションは最後の数分で決めるもんじゃないだろう。もう少し大人になれないのかねぇ。って、無理なんだろうな。

 しかしこのLD-S9はずっと欲しかったので、実に悔しい。
 本当は1998年頃、ローンを組んででも買おうかと思っていたが、定価が\180,000という高価であるのと、ロットによって赤い帯状のノイズが出るという事を聞いていたので、さすがに諦めたのである。
 だが今回の出品はこのノイズ対策をした上で\50,000スタートであった。9万でも安いと言えるが、もちろん払えない。近いうちにいい機械を入手したいところである。

 現在、気に入って買ったLDソフトが400枚を越えている。これを無駄にするつもりはないし、色再現に関しては現状のDVDを凌ぐソフトが多いので、そうそう捨てる気にもなれない。
 実はLDソフトと言うのはアナログなのである。音声はさすがにアナログとデジタルの両方が入っているが、いずれ情報量が多いので、条件が同じなら音も格段に綺麗なのである。
 最後の名ソフトと言われる「スター・ウォーズ・エピソード1」は(映画の内容は別として)、その画質と音の凄さは半端ではない。初めてLDを観た時は、心底驚いたものだ。
 またオリジナル・スターウォーズといわれる最初の三作も、特別篇ではなく最初のヴァージョンはLDにしか存在しない。多分これもDVD化はされないだろう。
 また「怪奇大作戦」の「狂鬼人間」の話も、結局DVD化はされない事となった。こちらは円谷がただの腰抜けだからだが…。
 ま、色々と思い出の深いLDソフトである。あだや疎かにはすまい(ここんとこ、「七人の侍」の勘兵の雰囲気で)。


2004年02月27日(金) もう月末だ

 連日寒い上に風が強い。さすがは氷の都だ。でももうスケートリンクは終了なのである。変な町だ。

 会社は月末となる。とても慌しいが、相変わらず会社では書くのもバカバカしい事ばかりである。やはり経営陣があまりに変な事を言っているのが聞こえると、どうにもやる気が失せる。もちろん経営陣だけではないのも問題ではある。
 みんなあまりにバカバカしいから、当然書かない。

 で、帰りにちょっと白亜神家に寄る。頼み事があったのだが、内容は後日。30分ほどいて、雑談に花が咲く。これだけでも楽しかったから、気分も晴れる。

 某所での「イノセンス」ネタバレ掲示板では、解釈について盛り上がり始めている。
 しかし、である。あそこの住人達は押井が「理解するために10回は見てもらいたい」と言うのを、そのまま受け取ってしまっているようだ。
 「2001年宇宙の旅」でキューブリックが言った事と同じだと気づかないのだろうか。謎をちりばめてマニアでない人を取り込んでしまった「エヴァンゲリオン」と同じだと気づかないのだろうか。なにより鈴木プロデューサーが、動員確保にはリピーターが必要不可欠だという事を充分理解していると気づかないのだろうか。要は観客動員のセールストークなのだ。
 長い間押井ファンをしていれば、押井監督の立場が、公開当初はプロデューサー等の制作側の意向を尊重するという事が判るはずだ(本心はともかく…)。

 押井作品は、細かい部分で深く考えてはいけない。どちらかと言えば仔細な部分にはハッタリが多いのである。そこを勘違いすると、意味がないのに意味を求めてしまう「エヴァンゲリオン・シンドローム」に陥るのである。
 押井監督は、実はかなりスタンダードな演出や絵作りを心がけているので、細かい部分のこだわりというのは、「観客の立場になった場合」はあまり意味を持たない。むしろ全体としてどういう意味を持つのか、という方が重要なのである。押井は60〜70年代に映画青年だったのである。
 いい映画を観ているから、少なくとも共同作業でしか作れないアニメ作品に関しては、教科書的な作り方をしているのだ。

 ちなみにこの「イノセンス」、アメリカではスピルバーグ率いるドリームワークスが配給する事となったが、その題名が「GHOST IN THE SHELL 2」である。
 日本では「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」という題名で動員12万人だった事から、この題名では「日本では当たらない」という鈴木プロデューサーの一言で「イノセンス」になった訳である。このあたり、日本と海外での押井の評価がはっきりと判る事例だ。
 でも過去の例から言うと、押井作品は「2」として作らせた方が面白いのだが…。

 さて、そんなニュースが見えなくなるほど、今日はマスコミが大騒ぎである。例のオウム事件の首謀者である松本被告への判決が言い渡されたからだ。
 だが、部下が次々と死刑判決となる中、首謀者が死刑にならないとは考えられない。いや、ここで首謀者を死刑以外にした場合、類似の犯罪の時にいくらでも逃げ道が出来る事になるし、裁判制度を守るという意味からも死刑にせざるを得ない。したがってこういう犯罪の場合は、「法律の拡大解釈」を適用する事で死刑判決になる事は自明の理なのである。

 だからマスコミも警察を始めとする関係組織も、そんなあたりまえの事に喜んでいないで今後の問題、つまり被害者への救済、旧オウム(現アレフ)が未だに存在する事への対処、類似事件の防止など、やる事は沢山ある。
 極論を言えば、裁判の結果は初めから判っているのだ。むしろ被害者を始めとする周辺の救済処置が未整備の現在、マスコミはそれをきちんと報道し、救済処置が行われるような世論を作らなければならない。
 これは、松本サリン事件で最初の被害者を加害者と決め付けた警察及びマスコミの、罪滅ぼしのためにも必要な事だ。あの時あれだけマヌケな事をしたから、オウムがつけあがったのである。その責任は重いのだ。


2004年02月26日(木) ガン=カタ in バットマン?

 バットマンの次回5作目に渡辺謙が悪役で出ると話題だが、実はこのバットマン自身には、かなり早い時期からクリスチャン・ベールが予定されていた。
 私的には昨年のB級映画ベスト・ワンの「リベリオン」で見事なアクションを見せてくれ、スター・ウォーズ・ネタで驚かせてくれた「サラマンダー」では悩める主役を演じた、あの人である。
 そういう意味で、密かに楽しみにしていたりするのであった。バットマンでガン・カタを見せてくれないかなぁ(無理だろな)。

 さて、顧客リストの流出で騒がれているヤフーBBだが、あれだけ大規模な流出で信用情報が漏れていないなんて訳がないだろう。ヤフーの対応もいいかげんだ。昔からヤフーというのは客に対する姿勢が悪いので嫌いだったが、やっぱりなぁ、という感じだ。今でも電話での勧誘は、本当に酷いものである。

 そのヤフーのオークションだが、やはり利用者が多すぎるため、転売屋やドシロートが多く現在では私は使っていない。だがたま〜にモデルガンやプラモなんかの動向を見るために見てはいる。つまりどういう物が市場に落ちているのかを確認しているのだ。
 で、昨夜は久々に見ていたら、なんとパイオニアのLD-S9が出ているではないか。しかも5万である。現在使用している機械が、どうも調子が悪いので、長持ちしそうなLD専用機が欲しかったのである。以前からLD-DVDのコンパチはモーターへの負荷が大きいと聞いているし、普及機は耐久性の面で不安なので、やはりLD-S9というのは、一生物として使えそうな最後のハードなのである。
 ちなみに昨年東京で見かけたのは、キズが付いて7万だった。やはりLDのハード関係はオークションの方が安いようだ。さてどうしよう。なんだか今回は、まっとうなLD-S9を入手できる、最後のチャンスのような気がするのだが。
 やはりLDソフトが400枚以上あると、LDプレイヤーは必要なのである。

 あ、肝心の参加資格がないのか。困ったな。

 ところで最近、「イラク派兵反対」と街宣している車を良く見かける。当然右翼なんかではなく、どこかの労働組合系らしい。
 だがどうも単に自民党に反対する組織(民×党系だな、ありゃ)が、反対のための反対運動をしているようだ。なんだかなぁ、である。結局は選挙の議席を稼ぐための運動でしかなく、しかも議席を増やしてもそれがまともな政治活動に結びつかない。つまり政治的な自己の信念が欠落しているのである。
 これは単純に言えば、もし自民党が「派兵反対」と唱えていたら「派遣する自衛隊員は死ぬ気でがんばって世界に貢献しているのだ。それに反対するとは非国民め」という事を言い出しかねないのだ。要は、自分たちの政党が勝てば、どうでもいいのである。勝つために戦い、勝ったらそれで終わりという、ほとんど受験と同じパターンである。
 だがこれは、どの政党でも多かれ少なかれ見られる傾向であり、情けないがそれが日本の政党の実体なのだ。
 今回の派遣問題も、今後のための真剣な討議になっていない。ただの言葉尻を捉えるだけで、議会は時間を無駄にしているだけなのである。こういうのも税金ドロボーと呼ぶのだよ。判っているのかね、菅君?


2004年02月25日(水) また食玩の季節

 今日からタイムスリップ・グリコのパート2が北海道・東北先行発売となった。
 とりあえずどんぐり2号が2個買ってきたのだが、「季節の中で(松山千春)」と「およげ!たいやきくん(子門真人)」であった。
 さて今回は何種類なんだろうと思って、まずはヤフオクを見るとなんと25種らしい。うちシークレットが5種だとの事なのだが、そのうちのひとつが「およげ!たいやきくん」だった。どうせシークレットなら「時をかける少女・映画版」の方が良かったのではあるが。

 しかしこのタイムスリップ・グリコは、中が見えないのでコンプしようとすると同じCDがダブリまくり、こんなCDが二枚も三枚もあったら本当に困ってしまう。オークションだってかなりの数が出るから、まあほとんど処理できないと思った方がいい。
 これがサンダーバード等のメカ・モデルであれば、ダブリは気にならない(もちろんある程度は、であるが)。物によっては編隊、改造などいくらでも使い道はあるし、実際、同じ模型を複数買うモデラーはいくらでもいる。
 だが世の中に、聴くと言う目的で同じCDを何枚も買う奴が存在するだろうか。昔のLPレコードじゃあるまいし。またリマスターなどのヴァージョン違いならマニアは買うだろうが、一般的な人は一枚で充分である。
 そういう意味で、このタイムスリップ・グリコというのは、どうもコンプしようという気にならないのである。ある程度買う分には楽しいが、ダブってしまうと途端に嫌になってしまう。この辺がコナミのSFシリーズとの最大の違いだ。

 そのコナミからは、2/23に「エイリアン」のパート2が出ているのだが、さっぱり見かけない。スコラ号とか欲しいのだが。あかいメガネさんから色々情報を貰えたので、しばらくは彷徨ってみよう。
 そして3/8には「謎の円盤UFO」の再販が出るのだが、これも色々な事情があって、また買わなければならない。実は今回の注目は、スカイ1なのである。これが噂どおりの出来なら、前回のは爆竹でいくつか破壊して楽しめるかもしれない(おいおい)。

 さて、カメラ雑誌では大騒ぎとなっているNikonのD70であるが、やはり情報を入れれば入れるほど、コストパフォーマンス抜群の機材だと思える。これはレンズを持っているなら即買いであろう。3/19発売予定なので、まだ店頭にすらないが。
 残念ながら私はCANONユーザーなので、どうしてもハンデがあるが、全てを下取りに出して買ってもいいかな、なんて思うほどに出来はいい。昨年までのCANONのEOS系デジカメは、どうも今ひとつだった。10Dは価格の面で、Kissはデザインと使い勝手の面で、どうしても買おうと言う気になれなかったのである。
 性能はかなりのハイスペックなのに価格が安いD70に至って、ようやくカメラらしいデジカメが出来上がったと言える。伊達にCANONに対して宣戦布告した訳ではないのだ。やはりデジタル一眼は、その使用感やホールド感が重要なファクターであり、EOS Kiss Digitalにはそれが絶対的に不足していたのである。
 だがこの価格設定があったからこそ、Nikonをその気にさせたのたから、エポック・メイキングなカメラだった事は間違いない。

 ちなみに会社の食堂でもそんな話をちょっとしたのだが、その時一緒にいた女性にこのカメラが素晴らしい上に画期的な安さだと言う事を教え、「レンズとストロボをつけても20万を切る」と言ったら、その瞬間にむせかえってしまった。
 なんだか見事に漫画やドラマで見るようなシーンだった(実はちょっと感動したけど)。
 やはり一般的には、たかがカメラに20万というのは、まだまだ贅沢なのだ。いやそれは私だって充分判っている。だから本気で模型やブロマイドを売る事を検討しなければ(って、もうカメラを買う気でいるのか?)。

 バンダイのホバーパイルダーのプラモはいくらで売れるだろう。オリジナルの金型が存在しないので、結構な高値が付いているのだ。でもあんまり売りたくないかなぁ。


2004年02月24日(火) 今日の押井

 押井守の「TVをつけたらやっていた」が入荷したので引き取ってくる。
 ほとんど記憶のみ、しかも全部見た訳でもないのに作品の事を書いてしまうという趣旨で、いかに人間の記憶があてにならないかを証明しようというものだ。
 ま、私が書く映画評だって、似たようなものかも知れない。気に入った部分をプッシュする事で、つまらない映画でも面白くしてしまう事もある。
 本来のB級映画好きとは、「つまらない映画だが、この部分だけは素晴らしい」という認識で、ある部分「だけ」を評価するものなのだが、著者である押井は、一般人はそうではなくそのいい部分を拡大解釈して作品全体が素晴らしいと記憶の捏造をしているのではないか、と言っているのだ。なんだかこれは、感覚として良く判るなぁ。
 つまり自分に合った映画評論とは、それを書いた人の分析力や知識量は当然として、それ以上に妄想の突入度合いがどの程度なのかを見極める必要があるという事だ。

 まこさんの掲示板を見ていたら、WOWOWでやっている「ロックマスターズ」という番組で、3/2の夜中、なんと1973年のマイク・オールドフィールドを流すと言う情報があった。これは非常に見たいのだが…、いかんせんうちは衛星系には弱いのである。いや、弱いも何も、見られないのだが。
 これは高くてもいいから、DVDで出して欲しいものである。気がつけば私の所には、マイク・オールドフィールドの公式映像はすべてあり(いずれもリアルタイムで買っていたので高かった)、それなりに楽しめるとは言え、ブートの方にも素晴らしい映像が沢山あるので、いずれはなんとかしたいと思ってはいる。これまた高いし、なかなか入手できないのだが…。

 ところで、子どんぐりがやたらと昔見ていたビデオを見ている。
 「ブルン」だの「ウォレスとグルミット」だのである。元々「トムとジェリー」や「バックスバニー」なんかは定期的に見ていたし、「ウォレスとグルミット」は大人が見ても楽しいので、まだ判るのだが、「ブルン」はかなり幼児向けである。どうしたのだろう。
 でもさすがはイギリスの作品で、「ブルン」の第一話や「ウォレスとグルミット」の第三作には実にサンダーバーディ(特に2号)なシーンがある。だから私もつい見てしまうのだが。

 ところでところで。
 昨年四月の東北町議選で、当時の町長と議長が助役就任を約束した上、選挙の無競争工作を図った公選法違反事件というのがあった。実は議会全員の謀議でかなり悪質な工作だったのだが、これについて23日、野辺地署と県警捜査二課は、当時の町議14人を書類送検した。公選法違反(公私の職務の提供約束)の疑いだそうだ。
 そしてこのニュースが出てからは、町民などが怒りの声を上げていると報道されているのだが、ちょっと待て。
 たしか去年、この問題が公になった時点では、誰も騒がなかったではないか。それどころか町の安泰のためには仕方がないとまで言われていたのである。それが突然、どうしたのだ?
 少なくとも去年の段階では、誰一人として批判めいた事を言う人間は存在しなかった。だから私は、東北町の住民は全て知能に不自由した奴ばかりだと思っていたのである。少なくとも議会制民主主義を根底から否定した大事件のはずなのだ。それを許す町とは何なのだ?
 それとも二人が逮捕され、全員が書類送検されたから突然掌を返しただけなのか。だとすれば、ここの人間は全く信用できないという事になる。

 だがこのしばらく後に、県南だけをカバーする某新聞の、朝日で言えば天声人語のようなコーナーに、とんでもない内容が載っているのを見て、どうもこの辺の人間とはそういう物らしいと理解できた気がしたのも事実だ。
 いわく、「欧米の民主主義とは少数意見の尊重だと言うが、そんな事をしていてはまとまるものもまとまらない。やはり多数決で押し切るのが一番良い」という概要だった。
 これが新聞の意見なのである。これを読んで県南地区の考え方と言うのがようやく判った。それまで抱いていた違和感とはこれだったのだ。
 少なくともこの地区に、民主主義という物は根付かない風土なのである。


2004年02月23日(月) 瞬間最大風速35メートル

 昨夜から吹いている風が、朝にははとんど暴風状態である。小学一年生くらいだと、通学がさぞかし大変だったのではないだろうか。私ですら歩くのが一苦労だったのである(ただの運動不足?)。これで道路が凍っていたら、多分まともには会社に着かなかっただろう。

 昼も暴風だったので(瞬間最大風速が35メートルと言う事は、時速126キロメートルだ)本屋に行けず、夕方強風程度になったのを見計らってから行く。「映画秘宝」を買うためだ。
 少しだけ立ち読みしたら、3月5日にとうとう「ジャガーノート」のDVDが出るという広告が載っていた。随分と長い事待たされたものだが、とても嬉しい。
 これはあの「爆弾の解除は、赤と青のどちらの線を切るか」というパターンを世に広めた映画である。リチャード・レスター監督作品にしては珍しく重い作品で、爆弾を仕掛けた犯人と解除する側の心理戦がハラハラものであった。
 そして解除する特殊部隊の隊長がリチャード・ハリスというのがなかなか良いのである。これはどこかに予約しなければ。
 最近になって「ミニミニ大作戦」「サブウェイ・パニック」と続いて「ジャガーノート」である。こうなるといよいよ残りのひとつである「激走!5000キロ」も、近いうちに出るのかも知れないと淡い期待を抱いてしまうのであった。
 やはりこういう小粒だが面白い作品が好きなのである。

 そして帰宅後読んでいたら、同じく広告に「俺がハマーだ!」のDVDボックスが載っており、後日「新・俺がハマーだ!」も出るという。これも欲しいがちと高い。
 なんでも今回は、カットされた部分を同じメンバーで新録したし、テレビ東京版のOPとEDも収録するのだとか。なんて魅力的なんだ。

 記事の方では、近日公開予定の「ドーン・オブ・ザ・デッド」(あの名作、「ゾンビ」のリメイク)だが、なんと初期のゾンビは走るのだとか。しかも全速力で。これはこれで怖いけど、そんな事をしたらいくらでも意表を突けるではないか。
 「ゾンビ」が名作となった一因は、ルールがきちんとしているからだ。ゾンビは動きが緩慢だという約束がある上で、恐怖の演出をしているのだ。しかも明るい場所で、である。つまり残虐なスプラッターという評判とは相反するが、あくまで観客を心理的に怖がらせる事を重視していたのである。
 どうなるか、とりあえず評判が楽しみだ。

 いきなりローカルな話題だが、八戸市の下水道使用料が、10月から13%値上げとなるそうだ。
 これについて市下水道業務課は「八戸市の下水道普及率は現在45.2%。使用料の改定により、今後五年間下水道建設費に毎年度平均で50億円を投入できるようになる。2008年度に下水道普及率を52.72%まで高めたい」と発表した。
 冗談ではない。何を考えているのだろう。値上げの前にやるべき事が沢山あるだろうに。いまだに金に関する感覚が麻痺している八戸の公務員というのは、バカの集まりのようだ。
 言っておくが、私は上下水道に関する役所の内情を多少は聞いている。やるべき事をすべてやった上での値上げなら、ある程度納得もするが、実際は何の努力もしていない。だからこそコスト削減を先に考えろと言っているのだ。それをやらずにまず値上げというのなら、小学生でも役所の運営は簡単に出来る。

 ま、この辺はさすがに14億もドブに捨てた県だけの事はある。貧乏な県のくせに役人の金銭感覚はおかしいままなのである。多分バブルの頃にはとてもいい生活をしていたのだろう。
 我々が税金を出して養っているのだから、職務怠慢な公務員にはいくらでも文句は言うぞ。それが当然なのだ。時々新聞に「我々公務員も苦しいのだ」なんて本当にピントがずれたバカな投書を出す奴もいるが、物笑いのタネだ。それこそ世間を見ていない無能丸出しな投書であろう。
 そもそもこういう奴は自分の給与がどこから出ているのか、全く判っていないのである。そういう人間を採用するような公務員試験は、まともに機能していないと言う訳だ。


2004年02月22日(日) 今日も暖かい

 今日は、日が出てからは暖かくなった。今年は雪も少なく、そもそも寒い日も少ない。明らかに暖冬である。そして地面が乾燥して凍結の心配がないと、車も飛ばせるのである。
 ただしスタッドレス・タイヤはふにゃふにゃなので、あまり軽快ではないが。

 とりあえず20日発売のカメラ雑誌は一通り目を通したが、やはりニコンのD70は凄いカメラのようだ。
 デジタル一眼は、明らかに後発のカメラの方が圧倒的に良くなっているが、これはコンパクトタイプの比ではない。なにせメーカーの威信がかかっているのだ。ニコンの場合、EOS Kiss digitalを蹴落とす必要がある訳で、久々に宣戦布告を見たという感じがする。

 昨日、誤認逮捕された老人が死亡したというニュースがあった。どうも最初に泥棒と言った親子は行方をくらましているようだが、この警官は逮捕した時点で、被害者と思われる人間がいないという点に疑問を抱かなかったのだろうか。ATMという場所柄、当然金銭が絡むはずで、被害者がいなければ犯罪立証すら難しくなるだろうに。
 こういう初歩的なミスをしているから、実際に盗難事件が発生しても誰も見向きもしない社会になるのである。誤認でしかも被疑者が死亡では、後味が悪すぎる。
 まあこの警官は職務を遂行しようとしただけ、児童誘拐容疑で逮捕された警官とは比較も出来ぬほどにまともだと言うしかないか。

 ところで。
 最近の「不況」という事について、一般社会の連中は「早く不況から脱して欲しい」とさかんに発言しており、また政治家も同様だ。
 しかし、である。私はバブルの恩恵をまったく受けていないのである。一体何が好景気だったのかさっぱり判らない。確かに周辺では景気のいい話を良く聞いたし、趣味関係でも従来なら通るはずのない企画が次々と実現していき、それを追うだけでも大変だった。しかし重ねて言うが、とにかく収入に関して景気のいい事など何もなかったので、当時から各種の本やソフトを買うのに四苦八苦していたのである。
 そして現在、給与は実質減ってしまったが、本はともかく、映像ソフトは安くなったので、トントンという感じである。いや、それでもそういう業界の中心が私の世代なので、とんでもない物が次々出てしまい、結局苦労してしまうのだが。
 実際問題としていつもお金に苦労しているので、現在の「構造改革に伴う不況」という事態について、まったく実感がないのである。好景気などという比較する対象がないから、以前と何も変わっていないというのが偽らざる感想なのだ。

 会社の不景気だって、バブルの崩壊はきっかけでしかない訳で、現在の小泉内閣の改革のせいでもない。一般会社が経営方針が間違っていた事や、社員の教育をきちんとしてこなかった事が重なったところに、消費者の物を見る目が鋭くなり、そこに経営方針がデタラメだった銀行が突然金の貸し渋りを始めただけの事である。根本的には銀行の不手際が大きいのである。
 こう断言するのは、実質的に日本の社会には貨幣が溢れて流通しているからだ。本当の不景気とは、流通するべき貨幣がないのである。結局、長期で物を考えてこなかったツケが回ってきただけの事なのだ。
 そしてこれだけ不況だと危機感が煽られているにもかかわらず、ありとあらゆる分野での初歩的ミスが非常に多いという事は、それだけ人への教育が行われてこなかった証拠でもある。
 つまり今の不景気と呼ばれるものの実体は、人的資源の枯渇なのである。

 まあ実体はどうであれ、経営者側が不況だと騒いでいればその会社は不況なのであり、それで憂き目を見るのは我々下級社員なのは、何も変わっていない。そして業績の悪い会社のリストラでは、有能な社員が消えていくので、ますます業績が振るわなくなるのである。
 現在の日本の不景気とは、バブルの崩壊に個々の会社が怯えるあまり作ってしまった亡霊なのではないだろうか。

 今日はキング・クリムゾンEL&Pピンク・フロイド川井憲次なんかを聴きながら、なんとなく書いていたが、それなりにまとまったなぁ。


2004年02月21日(土) まるで春のような

 今日は本当に暖かい。まるで春のようだ。だがまた寒い日が来るのだろう。

 ネットのニュースによると、青森県は、現行では難しい「県住宅供給公社の解散」を2008年度までに行うと発表したそうだ。いやあ、素晴らしい。結局誰も責任を取らず13億以上の金をドブに捨てる事に決めた訳だ。田舎の公社の役人は、こんなにお気楽極楽な仕事をしているのだな。
 しかし結局14億に膨れ上がるまで横領に気付かなかったという事は、もっと小さい額の横領は日常茶飯事だったという可能性も高いのだ。多分それはみんな判っているのだろう。
 税金って、何なんだろうねぇ。

 テレビでは、無免許・飲酒運転で事故を起こし逃げた奴が捕まったというニュースが流れていた。これ裁判が始まったんじゃなかったっけと思っていたら、今日の事件だった。
 19歳のバカ犯人は「無免許がばれるのが怖かった」と言っているという。ここで問題なのは、つまり飲酒運転は日常茶飯事なので罪悪感がないのだろうという点だ。警官の飲酒運転ですらかなりの数にのぼっている現実がある訳で、結局日本は酒にあまい国なのだ。なにせ酩酊状態なら心神喪失だと言っている国である。テロリストが利用すると怖いぞ、これは。
 やはり飲酒運転は死刑にでもしなければ、減らないのだろう(死刑にしたところで、飲酒運転が減る事はあってもなくなる事はないと断言する)。

 さて、押井関連の商品は、怒涛の販売攻勢である。はっきり言って、追いつけない。
 もちろん本に関しては持っていない物だけを買うのだし、CDやDVDは新作優先にしているのだが、それでもまとまって出すぎる。押井関連でこんな状態は初めてだ。「アヴァロン」の時ですら、本が3冊だけだったのに…。
 まあ本に関しては、新刊は無条件に買うという方針なので仕方がないが、問題は改訂版だ。
PERSONA」の改訂版は、あの「G.R.M.」に関する事がかなり書かれているというが、これは卑怯である。それだけのために買わなければならないではないか。そもそも現在品薄らしいけど。

 そして過去の映像ソフトも、当然全て持っている身としては改めて買う予定もなかったのだが、例えば「トワイライトQ」は川井憲次によるサントラCDが付くのである。これだけのために、いずれ買わなくてはなるまい。
 昔出た「御先祖様万々歳」のLDボックスは、同じくサントラCDが付いており、実はこれがかなりいいアルバムなのである。まともに出してもいいくらいだった。「トワイライトQ」は、そこまではいかないだろうが、川井作品は意外といい作品が世に出ていなかったりするので、まずは押さえておかなくてはなるまい。

 なんて事を考えていたら、メールマガジンでプラモの案内が来ていた。その中に「サンダーバード2号」が\3,800という価格で載っていた。現在のは\2,800なのでなんだと思ったら、伸縮できる脚が付いているのである。イマイやバンダイが出すと言い続けて10年以上経ったが、ようやく日の目を見る訳だ。
 実際問題として4本同時に動かせる訳ではないので(ロッド・アンテナが4本付いていると思えばいい)、遊ぶのには向いていないし、ジオラマではその動きを表現するのは難しい。
 でもこういうのは雰囲気なのである。やはり動くと動かないとでは、所有者の満足度が違うのである。
 マメな人は、コマ撮りでアニメーションを作ったりして。


2004年02月20日(金) デジカメ乱戦時代突入

 夏に公開予定の「映画版サンダーバード」であるが、吹替えがV6とかいう奴等らしい。
 前売り券も、毎月景品が変わるという営業戦術を取っているし、これはもう「映画の出来は悪いですよ」と言っているのと同じである。

 昔から言われているが「子供向け」と「子供だまし」では全く意味が違うのだ。昔のサンダーバードが素晴らしいのは、「子供向けではあるが、映像に関しては子供だましにはしていない」からなのである。ま、今回の映画版はアメリカ映画だから、元々誰も期待していないのではあるが。
 しかしなんでアメリカ人って、もとのイメージをぶち壊すのが好きなんだろう。それで面白くなるというならともかく…。

 昼休みに今日発売のカメラ雑誌を見ていたら、新製品情報が載っていたのだが、なんとキャノンはEOS7sという銀塩カメラを出すという。これには驚いた。やはりキャノンだけの事はあると感心してしまう。今時銀塩の新製品を出すなど、こことニコンくらいなのではないか。
 ただしメイン・エンジンはEOS7と同じ物で、要はアップ・グレード版なのだが、それでもこの時期にこういう中級カメラマン向けの物を出してくれるのはありがたい。でも実勢価格は9万前後か…。

 それから、予想していたニコンのデジカメは、なんとD70という名称であった。てっきりuシリーズかと思っていたので、ここでも二コンの意気込みを感じてしまう。
 唯一気になるのは、撮影素子に付着するゴミの問題である。当然レンズ交換式なので、これは避けては通れない大問題なのだが、はたしてどう処理するのか、あるいは処理しないのか。
 いずれにせよ、もしこのカメラのスペックが文字通りに掛け値なしなら、価格から考えるととんでもなくハイ・スペックなデジカメと言っていい。でも実勢価格は16万前後…。安いんだけど高いんだな。ただこの価格なら、少し無理してでもEOS Kiss Digitalよりはこちらを選んでしまうだろう。

 ま、デジカメもそろそろ高性能低価格の時代に突入したという訳である。なんにせよ選択肢が広がるのは、いい事だ。カメラ・メーカーも大変であるが。
 こうなると次に買い換える時、デジタル一眼だとキャノンにするかにニコンにするか、悩んでしまうのであろう。いや、ミノルタやオリンパスがもっと凄い機種を出すかも知れない。いつになるかは判らないけど…。

 ちなみに「デジカメ」はサンヨーの登録商標なのだそうな。ウォークマンと一緒で、登録商標の認識なしに定着しちゃったなぁ。


2004年02月19日(木) 立喰師列伝、入荷

 しかしフジ系のアナウンサーのレベルは、かなり低いという訳だ。それとも他局も似たり寄ったりなのか?
 何がって、昨夜の「トリビアの泉」の話だ。あんなに簡単な物も言えないとは、ちょっと異常なのではないだろうか。もちろんニュースを読んでいる中での難しい単語だというなら、まだ判らない事もないが、あんな単語一つまともに言えないとは、どうなっているのだろう。
 やはり言葉を知らないという事に尽きるのかもしれない。そもそも日常で使用しない言葉は言いにくいものなのだ。

 先日東販のネットで発注した、押井守の「立喰師列伝」が入荷したので取りに行く。
 しかしこの東販のシステムも、送料がかからないから意外と便利だ。入荷したというメールガ来たら、後は登録してある最寄の書店に行けばいいのだから(でも近くに書店がなくなったらアウトだな)。
 この「立喰師列伝」は、スニーカー連載中から読んでいたが(これだけのために買っていた)、今回加筆修正のうえで出版とある。連載中は確かに誤字脱字が結構あったが、その訂正に留まらなかったとはうれしい。先日スニーカーの分を読んでみたが、やはり面白かったのだから、今回の単行本化はどうニュアンスが変わったのか、とても楽しみである。
 相変わらず、ファンと称する連中の見方は冷めているようだが、こんなに面白いものを素直に楽しめないとは、実にもったいない。騙されたと思って読んで欲しいものだ(で、つまらなかったら騙されたと思ってくれい)。

 本を引き取るついでに、兵頭二十八の「ニッポン核武装再論」も買う。
 実はこの人の書く本というのは、内容に賛同するか否かを問わず、意外と面白いのである。今回の核武装論については、以前雑誌でざっと読んだ事があるのだが、もう少し詳しい論拠を知りたくて買ってみたのだ。
 やはりここまで自衛隊が大きくなり、冷戦終結後なのにアジアという地域では未だに中国の勢力が大きすぎるという事実からすると、日本国内から核武装という意見が出てくるのは自然の成り行きであり、実際にそういう意見を政治家が出している時代なのだ(ちなみに言うと、北朝鮮相手に核は威嚇とはなりえない。地理的政治的に使用不能だと判っているからだ)。
 したがって、核武装論がなぜ起こるのか、また反対する側にはどういう論拠が必要か、ある程度は学習しておく必要があるのだ。

 私が一番嫌いなのは、なんでも雰囲気で流れてしまう連中だ。
 そういう連中は自分の考えがない訳だから、簡単に反対側に転んでしまう危険性が高いのである。つまり社会の雰囲気、政府やマスコミの情報操作で、昨日までは核武装反対とか言いながら、明日には賛成にまわりかねないのである。戦争とはそうして起こる事が多いではないか。
 私が現在のイラク派遣反対と騒いでいる連中が信用できないのは、彼らの根拠が不明確だからだ。何故反対なのか。全然見えてこないし、たまに理由を述べていても、あまりに幼稚だったりする。だから賛成派がいいかというと、こちらもほとんど同じで、論理的な意見を言っている人は極めて少数だ。

 私はどちらにつくにしても、自分で充分納得できる根拠を必要とする人間なのである。自分で納得できずに、どうしてどちらかの意見に加担できようか。


2004年02月18日(水) いろんな世も末

 昨日はなんでも韓国のテレビ局が、えんぶりの取材に来ていたらしい。
 祭りを見ての感想が「予想以上に大規模だし、観客の盛り上がりも最高」との事である。だから違うんだってば。ここまで盛大にやったのは、初めてなんだから。
 という訳で、明らかに誤解されているのであった。知らないぞ。

 さて、相変わらず会社組織としてのシステム(コンピューターのじゃないぞ)はいい加減だ。
 最近は完全に事務をなおざりにしておきながら、「何故管理できない」とか「どうしてリーダーが異常に気付かない」なんて騒いでいる。現在も某支店の事務リーダー教育のため「2日間も」教えに行っている人がいるのであるが、泥縄って言葉を知ってる?
 そもそもそれだけの蓄積がない人に、いきなりリーダーをやれといったところで無理があるのは判るだろう…、あ、判らないからおかしくなっているのか。
 過去も現在も「事務」を率いるだけの能力がある人を全く作っていない。また作ろうとさえしていない。営業の能力が低いのに(営業能力以前に、人としての常識に欠ける)、その上事務屋を作らなかったら、もう終りではないか。

 NHKのクローズアップ現代で、特徴ある二つの企業として、海洋堂が紹介されていた。
 しかしセーラームーンだのケンシロウだの、はては原型師のボーメさんだの、まあ10年前のNHKからすれば信じられない紹介の仕方である。
 しかし「こだわり」がない商品はすぐ廃れるるものだが、そんな当たり前の事をいまさら言わなければならない程、世の会社経営陣は頭が鈍くなっているのだろうか。
 まあ、「安い」という事をずっと勘違いしてきた日本社会だから、当然と言えば当然なのだろう。「いい物を安く」がいつの間にか「とにかく安ければどうでもいい」になってしまったのであるから。そんなオヤジ達には、現在の食玩がなぜ売れるか、いや、そもそもどうして生まれたかなんて、想像すら出来ないだろう。
 なぜ生まれたかの背景としては、我々が子供の頃、素晴らしい作品があったのにも関わらずいい加減な物しか作らなかった社会への、いわば復讐というもがある。これは物を売る上でのキーワードにもなっている。
 つまりある特定の年代が大量消費のターゲットになっているジャンルが存在し、それを狙った企業が成功しているのである。

 ま、私も「ネギを背負ったカモ」なのである。逆に言うといいものが判るという証拠でもあるのさ、ふんっ。
 と開き直りつつ、こんな内容をNHKが流すようでは、世も末だと感じてしまうのであった…。


2004年02月17日(火) 町はお祭り、騒がしい

 なんだか妙に町中が混んでいると思ったら、今日からえんぶりが始まるのだとか。
 町中の道路を封鎖して、ハデに演出していたのだが、はて、以前は祭りだという事さえ判らないほど静かだったのに。
 一応は国の「重要無形民俗文化財」に指定されているのだが、去年までは本当にちまちまと数人のグループが歩くだけで、これのどこが文化財としての扱いなんだと思っていたものである。一転、新幹線が来るとこれだもんな。所詮ここの人間には、誇りという物がないのだろう。あくまで金を稼ぐ手段でしかこの伝統文化を捉えられないのである。
 この辺が弘前との一番大きな違いと言えるだろう。

 例の三社大祭とかも、観光客を呼ぶために開催日が二転三転しているという、とんでもない祭りなのである。最終的に青森のねぶたに合わせたのであるが、これは古い人には甚だ不評で、新聞にも時々、「元の開催日に戻せ」なんて投書があるくらいだ。
 ま、市側としてはあくまで観光客を呼ぶ事しか念頭にないようなので、どうでもいのだろう。そのくせこの町は宣伝が極端にヘタなのである。なんでもそうだが、担当者は自分が判っているから他の人も知っているはずだ、という考え方で動いているようだ。信じられないが本当なのである。
 その三社大祭と言えば、一昨年の宣伝媒体には「約300年前から始まった伝統ある祭り」と書いてあったのだが、去年の媒体には「約301年前」となっていた。バカじゃなかろか。こういう事を宣伝媒体に書くかね、普通。

 そんな今日、ちょっとトイ×らスへ行く。
 実は先日、子どんぐりのために「鉄道ファン」という食玩を買ったのだが、これが\300とは思えぬほどいい出来なのである。基本は蒸気機関車でそれに各種ジオラマが付いているのだが、さすがに雑誌の「鉄道ファン」監修というだけあって、ジオラマとしての雰囲気がかなりいい。
 そんな訳で私も一つ欲しくなり、改めて買いに行ったら…、これが一つもない。そもそもコーナーが変わっている。どうも最近のトイ×らスは商品の回転が早すぎる。
 そうか、入荷したのを見た事もないのにバーゲンになったりするのは、回転が光速を越えてしまい、因果律の逆転現象を起こしているのか。きっとそうだ、そうに違いない。
 この町はおもちゃ屋が壊滅したので、コンビニにあるかどうかだが、とりあえず周辺にはなかった。どこに置いてあるのかなぁ。

 さて、先日購入したイーグルであるが、4月頃にレスキュー・イーグルが出るという噂がある。しかもジェリー・アンダーソンのサイン付きで限定2000個かもしれないとか。だから本体はいいんだよ、レスキュー・タイプのコンテナだけが欲しいのだ。
 まあこういう所は商売上手という奴か。

 でもその後に、18センチのインターセプターが控えているし(なんとUFOのオマケ付き)、さらに30センチほどのスカイダイバーまで控えているという。うれしいんだけど、そんなに買える訳もない。困ったものである。


2004年02月16日(月) バレンタイン少佐は実在する

 グーグルで「バレンタイン少佐」を検索すると、出るわ出るわ、200件を越えている。これだけヒットすると実在すると勘違いしそうだ。
 しかしこのネタ、明らかな嘘なのだが、どうも信じている人もいるようだ。これはあと数年すると定説として根付くかもしれないなぁ。

 でもこのネタはいじくり甲斐があるためか、読んでいると笑える展開も多い。
 バレンタイン少佐の善行を妬み、キャンディを撒いたホワイト大尉という話もなかなか良い。あまりに見え透いた行為だったがゆえに根付かなかった、なんて実にうまいオチではないか。
 この話、今のところは大抵どこかに「嘘に決まってるだろ」「信じるなよ」なんて付いているのが多いので、そういうのは安心して楽しめる。気に入ったのは「嘘じゃないもん、ほんとだもん、戸坂先輩に聞いたんだもん」という奴だ。もう「戸坂先輩」という名前が出た段階で嘘と判るのである。
 やはりSF関係者はこういう遊びが好きだから、皆で話し始めると止まらないかもしれない(そう言えば昔、「クロムヘトロージャンのヘロ」ごっこで遊んだ事もあったなぁ)。こういう遊びはその人の資質、知識、頭の回転などが試されるから、結構真剣になるものなのだ。

 ところで、例の元ハンセン病患者の宿泊を拒否したホテルを経営するアイスターが、その「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」を廃業すると発表した。
 なんというか、素晴らしい逃げ方だ。実質的にはほとんど反省していないという証拠でもある。判りやすく言えば「トカゲの尻尾切り」だ。客商売の経営者としては、これ以上はないという究極の判断だろう。実に腹黒くて見事だとしか言いようがない。
 今が70年代だったら、素晴らしい経営手腕として名を残した人物になったかもしれない。70年代の高度成長期というのは、質に関して客が不在の時代だったのだ(だからあの当時から質を重視したメーカーは、その後も着実に伸びていった訳である)。

 結局、国までもが調子に乗ってバッシングしてしまったのだから、いずれこういう結果になるのは目に見えていた。国や地方自治体を敵に回して、存続できる訳などないのである。これは戦争行為の時が顕著だと言えば、容易に判ると思う。
 まあアイスター側が全然折れなかったというのが最大の問題ではあったのだが、自説を容易に曲げないという点だけで言えば、非常に判りやすい会社ではある。ころころ態度を変えられるよりは、最終的に客のためになると言える。不快に感じたら使わなければいい、と簡単に判断できるからだ。
 表面だけ取り繕った旅館やホテルなど、本当に困りものだ。三沢の某温泉などその典型であり、私は頼まれても絶対に使わない(二度嫌な思いをしたら、普通は使わないものだ)。逆に花巻の某温泉は、建物は古いが従業員の態度が忙しい時ですら非常に心地よく、何度でも行きたくなるのである。

 それはともかく、このアイスターという会社がここまで人をなめた行動に出たという事は、この行動を支持する人間も多かったという間接的な証拠でもある。常連客やこの会社の関係者などは、陰で「良くやった」と言っているのではないだろうか。実際に元ハンセン病患者の施設にはいやがらせの手紙なども送られてくるというし、その他にも、事故や病気で顔が醜くなってしまった人は、未だに虐げられているのが現状だ(道を歩いていて、ツバをかけられる事が、現在でもあるという)。そういう意味でやはり人間とは、まだまだ悲しい動物なのである。

 もちろん変形している顔を見て、一瞬気持ち悪いと思ってしまうのはもちろん理解できる。それ自体は私も否定しない。でも問題はその後だ。気持ちが悪いといっても別に本人だって好き好んでそうなった訳ではないのだから、やはり社会生活を営む上で協力するという姿勢は見せなければならない。
 別に「かわいそうだからなんとかしなければ」と無理に考える必要はない。要は、社会生活を営む人間として受け入れればいいだけなのだ。単純に考えて、まずは拒絶しなければそれでいいのである。
 そもそもそこから始めないと、なかなか改善されないのが現実なのである。

 なんて事を書いているが、テレビで元ハンセン病患者を見た時は、正直言ってかなりのインパクトだったのは否定しない。ましてや本人を目の前にしたら、多分思いが顔に出ると思う。所詮私は、言ってる事と現実にギャップがある、普通の人間だよ。
 だがそうならないためにも、社会はもっと啓蒙が必要なのだ。そういう人がいてもあまり不自然に感じない社会というのは、突き詰めて言えば、「異形を見慣れた社会」なのである。私が小さい頃までは、そういう状況がまだいくらか残っていたのである。
 社会が異形を隠し始めてから、おかしくなって行ったという感じはしている。


2004年02月15日(日) ヤマトで出港

 何気なくニュースをつけていて、なんだか聞いたような曲がかかっていると思ったら、「宇宙戦艦ヤマト」のオープニングだ。何のBGMかと思ったら、海自のイラク派遣の出港シーンで、しかもBGMなどではなく、れっきとした部隊の吹奏である。いや驚いた。
 しかも出港するのは「おおすみ」型である。一見空母に見えるその風貌と相まって、日常ではない、一種の違和感がある(でもイージス艦「みょうこう」って、イラクに行く意味があるんだろうか?)。

 しかし相変わらずマスコミは、出兵の悲壮感を煽ろうと必死のようだ。
 実際問題として、自衛官は派遣命令を拒否できる。それにより経歴に不利になる事はない。なにせ敵前逃亡したところで軍事法廷などなく、そもそも銃殺刑など存在しないのである。他国の軍隊では、命令なら拒否できず、また志願でも一旦志願が受理されてしまえば、命令違反は許されない。ある意味で、自衛隊とは気楽なものなのだ。
 もちろん今回派遣された人は志願であり、また自衛官としての責任感も強い人間たちであろう事は想像に難くない。そういう人を揶揄する気は毛頭ない。
 ただ、マスコミが煽っているような悲壮感という物は、ありえないのだ。自衛隊として初めて戦争区域へ向かう訳だからいろいろと不安はあるが、太平洋戦争のような徴兵による悲惨さとは無縁のものだ。派遣反対を唱える場合もそういう事情は充分理解しておかなければならない。
 なお今回の派遣自衛官には、一人につき特別手当は一日一万円が出るが、派遣前には一千万円が支給されているという。こういう軍隊が他にあるだろうか。もともと義務感があって入った人間にとっては、充分やる気が出る扱いだ。

 ちなみに徴兵制を復活させるという動きがあれば私も断固反対するが、そもそも徴兵しなければ人数が集まらないという状況だと、その軍隊は役に立たないのである。徴兵制により戦争を起こしたところで、負けるのは目に見えている。なぜなら徴兵された兵士というのはほとんどが嫌戦的であり、そういう兵士は役に立たないどころか、足手まといになるのだ。
 つまり戦争状態にない場合は、軍のシステムを維持するための徴兵は意味があるかも知れないが、一旦戦争を始めた段階で徴兵制度をしかなければ数が集まらない軍隊など、何の役にも立たないのである。結局そういう軍隊は若者を無駄死にさせるだけの存在でしかない。
 これは旧日本軍の戦いでも、ベトナム戦争のアメリカ軍でも証明されている。短期で決着が付かなければ、まず負けるのである。

 したがって本当に日本が軍国主義をとろうとするなら、必然的に政府としてはやる事があるわけで、そこを見ていれば本当に日本がヤバイ状態になろうとしているのかどうかは、ある程度判るのである。
 ま、今のところその心配はほとんどないと言ってもいい。結局日本の政治家は、戦争を起こそうなんて計画すら立てられないのだ。ま、武力行使と言っても、クーデターがせいぜいだろうし、それすらいろいろな外圧によりただちに潰されるのがオチだ。それ以上の事などできるはずもない。
 情けないが、日本は世界でも有数の武装を誇りながら、自分たちで戦争するだけの能力すらないので、安心なのだ。

 さて、そろそろ「イノセンス」の先行上映を観た人の声が聞こえてくる。
 一番驚いたのは、「ラストが原作に繋がる」という声だ。どういう感じなのかは判らないが、本当に今回の押井監督はサービス満点なのかもしれない。もしかしたら、だからあえて自分で脚本までやったのかもしれないので、色々な資料を見る必要がありそうだ。
 彼も年と共に、若者に対する考え方が変わって来たのかもしれない。

 で、こちらでは相変わらずイノセンス関係の書籍は全く置いていない。かろうじて「とどのつまり」があったので、オリジナルは持っているが腹いせに買ってしまう。
 でも基本的に、後書きから何からみな同じだ。結局一ヵ所だけセリフが変わっていた他は、単に版が小さくなっただけで、なんだかこれはちょっと残念である。そのセリフについては、現在では明らかに誤解の元だから差し換えているだけなので、まあ仕方がない(ちなみに175ページの最後のコマだ)。
 いずれ何の手間暇もかけられていないこの本は、便乗商品のひとつという訳だ。多分若いファンが読んでも、本当の意味は判らないだろうが…。


2004年02月14日(土) バレンタイン少佐の誕生日

 今日はバン・アレン帯の発見された日、ではなく、進駐軍のバレンタイン少佐の偉業を称える日でもない。あっしには関わりのない事だがバレンタイン・ディというもの、らしい。
 でも「究極超人あ〜る」のおかげで、本当にこのバレンタイン少佐説を信じている人も少なくないという。なんだか恐ろしいぞ(詳しくは、小学館コミックス版の8巻33ページ参照の事)。

 さて、各地で牛丼を食わせろ一揆が起こっている…、という話は聞かないが、少なくともNHKのニュースで取り上げられる程度には大騒ぎである。
 牛丼ファンの声なんて言い方もしているが、元々のファンはニュースなんかには出てこないものだ。そもそも究極のかっ込み丼であり、テレビで放映するような物ではないのである。押井守や川井憲次のように、長年この手の食べ物にこだわりを持っている人間の意見ならともかく、ただ単に好きなだけという奴の意見など、何の意味もない。

 冷静に見れば、こだわりを持っている人間にとっては、人生の存在意義を問われかねない程の大事件なのだが、一般的には所詮ジャンク・フードなのであり、あってもなくてもいい物なのだ。
 そもそも危険だから政府はアメリカの反感を買ってまで輸入禁止処置としたのであり、安全が確認されるまで子供には食べさせるべきではない。現状ではそういう危険物なのである。テレビに出るような一般人はそれが判っていないとしか思えない。
 ま、そういう人間は、食生活に対する危険の認識度なんてほとんどゼロだろうから、そんなのをニュースネタにするべきではないと思っている。生活がかかるほど問題になって困っているのは牛丼チェーン店であり、食べられなくなる客の方ではないのだ。客は食べられなくても死にはしないのだから。この辺、趣味の世界と通じるものがあるかな。
 重ねて言うが、本当にこだわりを持っている人間以外は「食べられなくなって残念」などと簡単に言ってはいけない。それではここまでの経緯を知らないただのバカと言われるだけなのだ。

 あと、これだけは言っておきたいが、少なくとも牛丼を食べる姿はけっして美しいものではない。かっ込み丼なのだから、駅の立ち食いとなんら変わらないのである。そんな姿をニュースで流して欲しくはない。あれは食べるものであって、見るものではないのである。

 その立ち食いに関してだが、ようやく押井守の「立喰師列伝」がハードカバーで出版された。本当に出るのか心配だったが、なんとか出版の運びとなった。
 だが出たのはいいが、早々に在庫切れである。ネットで散々捜してようやく注文を受け付けてもらえた。ふぅ。でも来るまで油断はできないな。

 以前押井は「誰か3億出してくれたら、立喰ソバ師の映画を作る」と言っていたが、これは真面目に観てみたい。彼の作品には必ずといっていいほど立喰ソバに準ずるジャンク・フード系の話が出てくるが、それほどこだわりがあるのだ。
 そして「プロの立喰ソバ師」の話を中心とした「立喰師列伝」は本当に面白く、連載を読むために「スニーカー」などという私にとってまったく読む所がない雑誌を買っていたのだ。これは本にまとまる可能性が著しく低かったためだが、なにせ編集長が押井ファンだという事で連載していたので、多分他の雑誌では成立しなかっただろう事は容易に想像できる。
 本当に面白い内容なのだが、アニメ系の押井ファンには不評だったようだ。「だからアニメ・ファンって奴は嫌いなんだ。何も判っていない」という押井監督の立場での発言があったが、状況は当時から何も変わっていないという訳だ。

 ところで、ところで。
 たけしの番組を見ていたら「用心棒」ラストの居合は「ことえり」とか言っていた。まるでワープロだ。漢字が判らないので調べがつかないが、「用心棒」や「七人の侍」の武術指導をしていたのは杉野嘉男という人物なので、「香取神道流」ではないのか。まあ居合の事は良く判らんから調べがつかず困ってしまう。
 でもこの番組、映画に関する内容は、常識レベルだったなぁ。うまくまとまってはいたけど。


2004年02月13日(金) 13日の金曜日かぁ

 全国的に13日の金曜日である。
 そういや伊奈かっぺいのトークライヴは行われるのだろうか。なんでも少し前に脳の血管が切れたという話だが…。

 さて、いよいよ北朝鮮は追い詰められてきたようだ。拉致問題に積極的になったというのがその証拠である。
 今回は燃料系の最期の頼みの綱である、中国の最後通牒を突きつけられた訳で、いやでも六カ国マージャ…、もとい六カ国会談で核問題を進展させなければならないため、その席において拉致問題で揉める訳にはいかなくなってしまったのである。もちろんその背後にはアメリカの圧力がある。
 このため日本政府は、あえて親北朝鮮の田中外務次官を派遣した訳である。なんとしてもこの辺で日本に有利な状態にしようとしているのであり、油断していると今回家族を返すという話ですべてケリをつけられてしまう。それでは困るのだ。

 そして、イラクへの派遣問題でニュースでの取り上げ方が小さいが、外国為替法の改正案が通ったというのも圧力になる。これで北朝鮮への金の流れが規制できるようになるのである。実際に使うかどうかはまた別問題だが、もしこれを適用すると、北朝鮮にはかなりの脅威となるのは確かだ。実は意外とパチンコからの資金の流れが大きく、これを規制するだけでもかなりな金額になるらしい。

 こうしてみると野中の引退というのは、実にうまく考えられている。叩かれる前に綺麗に辞めた訳で、現在も現役だと、さぞや困った立場になった事だろう。頭がいいのは間違いない。困った奴ではあるが。

 しかし北朝鮮が崩壊すると一番困るのは韓国で、あれだけの数の難民を抱えてしまったら経済破綻は免れない。つまり現在の韓国は、太陽政策を続けるかどうかの瀬戸際でもある。もっとも今さら太陽政策なんかを続けられたら、困るのは他の国際社会だ。つまりどう転んでも韓国は不利な立場にある。
 結局北朝鮮という存在は、ありとあらゆる国際的問題を抱えており、なおかつその解決が行き詰まっているというのが現状なのであり、だからこそアメリカの援助が必要になってくるのである。現在、北朝鮮は中国の意見しか聞かないが、その中国はアメリカの指導の元に動いているのである。

 ところで、貸金庫に大量の拳銃と実弾を隠し持っていた男が捕まったというニュースが流れている。相変わらず警察は何をやっていたんだか、と呆れるばかりだ。
 一般人の銃の所持は厳しく禁止しているくせに、ヤクザなどはほとんどオープンである。だからいくらでも社会に銃が蔓延してしまったのだ。
 元を質せば、1960年代から銃の規制はいい加減で、実効性のある取り締まりは全くやってこなかった。時々思い出したようにスケープゴートを作るだけで、実際はほとんど野放し状態だったし、また警察官の教育もかなりいい加減だった。これは実例がいくつかあるのだが、ここに書くのは止めておく。

 とにかく、交通事故でもストーカーでも同じだが、警察側にやる気がないと判るといくらでも蔓延していく社会なのである。
 たかが公務員試験などというペーパーテストで、人の命を預かる人間を選んでいるのである。不祥事も増える訳だ。


2004年02月12日(木) 安全神話、平和な日本

 一昨日会社で、他部署の女性から書類を用意しておいて欲しいと依頼があった。
 その時「休み明けに上司が使うが、私は休みなので机に上げて置いてください」と言われていたので、今日用意して持っていくと、おや?? 本人がいるではないか。休みを取り消したのだと思っていたのだが、午後になって「実は間違って出社してしまった」と打ち明けられた。
 朝、子供を送り出す用意でパタパタしているうちに、「ああっ、遅刻する」とあわてて飛び出してしまったとの事だ。会社について隣の席の人から「あれ、どうしたの」と言われて初めて気がついたらしい。やはりこういう事って、あるんだなぁ(私は休むと決めたら絶対出ないが)。でも普通は家族の誰かが気付かないか?(と、本人も憤慨していた)
 まあ、久々に会社で笑ったのであった。

 情報によると、東京都下の書店では、押井のキャンペーンが本格化したらしい。 これは非常に羨ましい。こちらでは、数件本屋を回った限りでは、押井のおの字も見かけられなかった。今回は欲しいのはネットで頼むしかないな。
 ただ一番心配なのは、角川から出る予定の「立喰師列伝」だが、そもそも売れるだろうか。私は連載時に読んで非常に面白かったが、ファンを名乗る連中でさえつまらないとか言っていた奴が多かったのも事実だ。まああれが判らないようでは、押井を理解するのはとうてい無理なんだが…。あれには押井の原点が、かなり含まれているのである。

 なんとなくネットのニュースを見ていたら、タトゥーがお騒がせの元凶であるプロデューサーと別れたいという内容の記事があったのだが、そのプロデューサーが「トレバー・ホーン」だと載っていた。
 だがそれは違うのではないだろうか。彼は一時的な雇われプロデューサーであり、騒ぎの元凶はマネージャーである「イワンのばか」なのは周知の事実だ。ネットと言えども、所詮芸能関係者が書くと事実関係がかなりいい加減になってしまうという事か。

 ニュースといえば、吉野家が牛丼を中止して、注文を受け付けなかったのに腹を立てたバカの記事というのも、なかなか笑ってしまう。
 もし何のアナウンスもなく中止したら怒るのも仕方がないが、これだけ社会現象として大ニュースになっているのに、いまさら怒るというのも知能程度が知れてしまう。そもそも悪いのはアメリカなのであって、安い価格を維持するためにアメリカ産に全部の量を頼ったのは経営上仕方のない事なのである。

 そもそも根本的にアメリカと日本では、牛に関しての考え方が全く違う。アメリカは牛の全量検査など不可能なので、一旦発病した牛が発見されたら、潜在的な危険は絶対にゼロにはならない。
 日本は、牛の屠殺は許可のある者しか行えないが、アメリカはあちこちの土地に点在した人が勝手に牛を飼い、勝手に食糧にしているため、全数把握など事実上不可能だし、伝染の可能性は常についてまわる。これは建国当時から続いた風習なので、日本人が何か言ったところで聞く耳など持たないのだ。仮に輸出する肉の全量検査をしたところで、それがどこから来たのかは、最終的には判らないのである。
 例えば、仮に日本で魚に何らかの病気が発症し、アメリカ人が全ての魚を検査しろといったところで、魚を釣ったり料理をする事が日常になっていて許可などいらない日本では、まず無理だと判るだろう。これと同じ事なのである(この例えは何かで読んだな)。
 こうなると「安全なアメリカ牛」など幻想であり、もはやありえないのである。あとは政治的な駆け引きでのみ、安全が宣言されて輸入再開となる訳だ。各牛丼チェーン店が牛丼を再開した時、多分政府は安全宣言をするだろうが、実は安全など望むべくもないというのが実態なのだ。

 他の国が絡んだ事象は、輸出入に限らず、すべて政治的駆け引きで決定する。安全だの金額などでは決まらないのが実情なのだ。


2004年02月11日(水) イーグルを撮影してみる

 建国記念日で、全国的にお休みなのだそうだ。どうりで、珍しく街宣車を見かける訳だ。
 ちなみに今は、街宣車も純粋な右翼ではない(元々そうか)。右翼活動だけでは食べていけないし、そもそも純粋な左翼が壊滅状態の現在、純粋な右翼活動の存在価値もはなはだ疑問だ。
 どこの国でもそうだが、不景気が長引けば、黙っていてもナショナリズムが台頭するものなのである。

 午後、先日買ったイーグルを撮影するために山の方まで走る。家から20分程の場所なのだが、さすがに雪が残っているし、道路も日陰の部分は凍っている。
 道路から外れてしかも背景に邪魔なものが映らない場所を探して、ようやくそこそこの場所を見つける。しかしここ、今は地面が凍っているから使えたが、春先とかはとても車は入れないだろう。入ったら最後、泥でスタックして出られなくなりそうだ。

 とりあえず背景を考えつつ車を停め、まずは車のルーフに特殊ダンボールの板を載せ、背景が極力空だけになるようセッティングする。それでも多少の樹木は入ってしまうが、それは後でなんとか処理すると決める。
 しかしそれよりなにより、安いデジカメなので、ピントが合わせられない。完全にオートなので機械任せにするしかないのだが、外では液晶がはっきり見えないので、どこにピントが合っているのか全然判らないのである。
 仕方がないので、大体のカンで撮ってみたのだが、帰宅後、PCに落としてみるとやはりピントが甘い。物によっては合っていないのもある。多少甘い分にはフォトショップでシャープをかける手もあるが、機首の下からのアオリ写真なんか、まるで使い物にならない。
 最終的に背景も少し加工して、3枚がなんとか見られる程度になっただけである。

 こうして見ると、やっぱり一眼レフは楽だよなぁ。フォーカス・エリアを選択できないフル・オートではストレスが溜まるだけだ。現像、つまり時間と金に余裕があれば、銀塩で撮るのが一番楽である。
 単純に取り直しという事態になった時、とても大変なのが問題ではあるが。


2004年02月10日(火) 最低気温がマイナス7度

 やはり冬だと実感する。暖冬なので雪が少ないのだが、寒い時は寒い。単にめちゃくちゃ寒い時期が、いつもより少ないだけなのである。

 そんな寒い昼休み、「ロッキン・オン」を立ち読みしに出かける。渋松対談が可笑しくて、危なく書店で笑うところだった。
 いきなり渋谷の「タトゥーを見てきた」から始まって、「いつの話だ、さてはお前ロリコンか」「んな訳ないだろう」「そういや、いつも年上と付き合ってたな。この歳で年上だと老人ホームか」なんて続くのである。
 でもそんな始まりとは裏腹に、「結局国内メディアはタトゥーを悪者扱いしているので、誰かが純粋にポップスという立場で評価しておかなければならない」という主張に展開するのだが、これは実に正しい。こういう正論と、ほとんど親父ギャグ的笑いが同居しているから、楽しいのだろう。
 時間がなかったので、他は全く読んでいなかったりするが。

 「宇宙船」は111号が出ている。今回は番組編成期のためか、国内特撮関係が少なく、久々に読む所が多かった。いつもこうだといいのだが。
 しかしゴジラ映画について関係者の一言ページがあったが、ほとんどが辛口ある。当然だろう。だが読んでいると皆「ゴジラ映画」を望んでいるようだが、はっきり言ってゴジラで新しい事などもはや不可能だ。昔のように「空想特撮映画」を作ればいいのに、ネームバリューに固執するあまり、「面白い特撮映画」という観点がすっかり抜け落ちている。
 それこそ年に一回ずつ、「ウルトラQ」的映画を作ればいいのである。どうも皆、頭が固すぎる。というか金にこだわりすぎだ。こだわっているくせに年々動員数が減っているのではどうしようもないのに。

 帰宅すると、アオシマに交換依頼したイーグルが届いていたが、これは予想より早かった。
 箱を開けるといきなり「ごめんなさい」と書かれた絵が出てきたのには笑ってしまったが、これでどうやら無事に交換が終了した。まずは一安心。
 今回は通販元も販売元も、極めてきちんと対応してくれたのが救いである。

 しかし改めてイーグルはでかいと思う。これでは発着ベースを作るなど無理というものだ。軽く60センチ四方のサイズを越えてしまうのだから。
 でもコンテナだけでいいので(一機丸ごとだと高い)、レスキュータイプが欲しいものである。別にフル・ブーストセットなんて贅沢は言わない(そんなの乗せたら、パイプ・フレームが折れそうだ)。
 あ、スキル・アップしてフォトショップで赤いラインを入れればいいのか(言うは易く行うは…)。

 ところで先日、冬の国体とかで皇太子が来ていた訳だが、この時の夕食の模様を小耳に挟んだ。
 それによると、まずビールを飲んだ後、日本酒をかなりの量飲んだようだ。どうやら日本酒が好きらしく、しかも強いという。なるほど。色々なセレモニーで酒を飲む事が多いだろうが、簡単に酔う訳にもいかないという訳だ。なかなか大変な事である。
 と、好意的に考えておこう。
 でも、皇太子も人の子なんだなぁ、と妙なところで感心したり親近感を持ったりするのであった。

 そしてここ一週間程、掲示板が少し賑わっていて、ちょっとうれしいどんぐり一家であった。


2004年02月09日(月) もう2年が経っていた

 気が付くと、日記をつけ始めてから2年が経過していた。早いものだ。本当に当初は時々書くつもりだったのだが…。

 昨夜は日記をアップした後で、東京のA氏より電話があり、一時間ほど話す。
 ここ1年でとんでもない数のコルトSAAを収集しており、その自慢である。まあ自慢といってもこういう話を出来る人が周囲にいないと言っていたとおり、ただの趣味の話である。確かに私だってこういう話をして理解できる人は、周囲にほとんどいない。まだモデルガンを趣味にしている人が知人に2〜3人いるから、恵まれている方なのだろう。

 その会話の中で色々と知らなかった事もあった。例えばVP70の末期モデルにCPカート仕様か存在していたのだと言う。当然数は少ないが、CP仕様なら多少調子はいいように思う。
 あとガバのリアルカート仕様はGM6という呼称になっているらしい。あれはGM5の改良型(本当は改悪型なのだが)だと思っていたので、ちっよと意外であった。
 またMGCのモーゼルの木製ストックには9ミリの意味で「9」が付いているが、実際は7.65ミリである。これは初期に9ミリがあった名残なのだそうな。この状態で写真を撮ったら、フォトショップで加工しないといけない訳だ。

 しかし国際産業も昨年6月に倒産していたとは迂闊であった。噂では聞いていたのだが…。こんな事ならパイソン買っときゃ良かったかな。4インチ・モデルが好きなのだが、6インチ・モデルもいいなぁ。

 ところで。
 先日買ったクリムゾンのDVDの解説に、トレイ・ガンが抜けてトニー・レビンが復帰すると書いてあった。
 まあ確かに現状のトレイ・ガンはあまりに目立たな過ぎる。始めはローディかと思った位目立たなかったから、自分の道を歩きたくなるのも判るような気がする。実力はある、らしいのだから。
 そしてこのトニー・レビンか復帰したメンバーですぐクリムゾンの活動を開始するらしく、早ければ今年の秋には北米ツアーを開始するという。となると、その前哨戦として日本にも来る可能性がある訳で、これはえらいこっちゃ。こんな短期間で来日するなんて、80年代以来である。
 いや、実現すればの話だが。

 そして会社では、またまた呆れる事態が起こる。
 岩手県の役所から、「ある手続きについて行われていないが、何故か」という書類が来たのだが、そういう手続きがある事を誰も私に教えていないのである。で、前の担当者に確認すると、「ああ、出さなきゃね」だと…。だったら教えろよ。役所への手続きなんて何も聞いていないし、そもそも全く何も知らない状況で引き継いだんだから。
 しかもその手続きは、故意に行わなかった場合は罰金100万なんだと。あわてて下調べして、役所に電話して、事なきを得たが、ほとんど一日潰れてしまった。本当に困ったものである。
 一体この会社はどうなっているんだか。


2004年02月08日(日) 義務教育も金食い虫だ

 またまた昨夜は映画を観る。「英雄」である。
 香港映画のアクションは、どうもあの重力感のなさが気になってしまうのだが、これもやはりそうだった。しかし全体の構成が上手く、また静と動の組み合わせが巧みなので意外と楽しめた映画であった。そもそも秦の始皇帝の話なので、基本的には面白くなるはずなのである。
 そして時間配分も見事にインターナショナルである。以前観た「グリーン・デスティニー」はあと10分は切るべきで、流れの上で余計な部分があったのだが、「英雄」は編集が絶妙である。

 でもあの剣の柔らかさというのは、日本刀という概念が強い日本人には違和感があるのではないだろうか。リー・リンチェイとドニー・イェンの闘いでは、やはり剣がしなり過ぎると感じて、どうにも収まりが悪い。本当にああいう感じなのだろうか。
 だがドニー・イェンがアクション指導した映画を観ていると、どうも独自のアクションをつけているように思えるので、あの剣のしなり方も、必要以上にオーバーなのかもしれない。
 しかし相変わらず女優陣のアクションは、素晴らしいものがある。今回は剣の達人が多いので、チャン・ツィイーはどちらかと言えば控えめのように感じるのが残念である。
 と、細かいところだけチェックを入れてしまうのであった。

 さて、今日は子どんぐりの中学用に運動着を買いに行く。名前を刺繍しなければならないので時間がかかるのだという。安くもない物(それでいてすぐ破ける)を複数買い、しかもこれから成長期に入るのである。無駄に金がかかるとしか思えん。
 オマケに運動着に関しては、市内の全中学校がすべて一ヵ所の店で買わなければならず、これを業者との癒着と言わずしてなんと言うのだ。まあ店員の態度が悪くはなかったからいいが、あれで殿様商売してたら新聞にでも投書するところだ。  あ、価格だけで言えば殿様商売なのかもしれないな。

 ついでにリュックも買い、学生服も見に行ったが、これが高い。本当に貧乏人にはつらい価格だと言える。
 しかし驚いたのは、詰襟部分が昔と違って傾斜が着いており、かなり楽な作りになっている。しかもカラーが別パーツではなく、襟の縁に白いパーツが付いているのである。これはある意味で楽だが、ここが割れたりしたらどうするんだ? 洗濯したらヒビが入りそうだと思うのだが。
 結局日本では、義務教育と言えども金がかかるように出来ている訳だ。これが資本主義社会の経済原理ではあるから、国民が望む限り仕方のない事、なのか?

 いや、日本は第2次世界大戦でアメリカの占領下となり自由社会についての教育を受けたのだが、元々の考え方が全く違っていたから、変な方向へずれていったのだ。
 欧米の自由と日本の自由とは、元来全く異なるものだったのに、アメリカ人にはそれが全く理解できていないまま教育が進んでしまったのである。結局大量消費社会だけをまねてしまった事になるのかもしれない。
 それが証拠に、いまだに日本では「自由」というものは自分の好き勝手にする事だと勘違いをしている奴が多い。自由には責任が伴うと言う点を教育されていないのである。「俺の勝手だ」というセリフの裏には「だから結果については自己責任だ」という事が付いているのに、それが抜け落ちている。
 例えば、成人式で暴れたバカが謝りに来る事があり、それで済むと思っているが、それだけの事をしたからには法的責任や社会的責任をとらなければならないという事を、全く考えていない。

 そもそも第2次世界大戦における戦勝国は基本的にキリスト教圏である。彼らにとっては唯一絶対神しか認められない、というより神が多数いるなど元々理解できないのだ(ここのところは、もっと日本人はしっかり理解した方がいい)。
 そんな彼らが日本人の宗教観など理解できるはずもなく、結果日本は無宗教だという誤った概念のまま各種の教育が進められていったのだから、おかしな事にもなろうというものだ。

 そしてこれだけの勢力があるキリスト教だが、勢力があるから正しい教えだと言う保証はない。元々「唯一絶対神」という考え方には多くの矛盾が含まれている。だから三位一体などという考え方を導入しなければならなくなったのだし(こういう考え方は、キリスト生誕後、千年近く経ってから導入されている)、アルマゲドンには悪魔が必要になり、悪魔は堕天使だと言わなければならなくなったのである。
 また「人間は神に似せて作られた」などという言葉があるため、人間は自然界の頂点にあり、だから他の動物を絶滅させても悪い事ではないとばかりに次々と動物を絶滅させていったのは周知の事実である。
 近年、捕鯨禁止を訴える時に「クジラには知性や感情がある」と主張しなければならないのは、単純に「動物を不必要に殺してはいけない」という考え方を取り入れられないためだ。

 これは世界がキリスト教という教義を取り入れたからには仕方がない事なのである。そして神学者とバチカンは、その矛盾をひたすら取り除くために存在しているのであり、矛盾に満ちているからこそ、アメリカ国内においてすら新興宗教が次々と誕生してしまうのである。難儀な事だ。
 基本的には、「八百万の神」という概念が、自然と人間の共存という上では一番理に適っているのである。

 あれ、学生服の話から脱線してしまった。
 という事で、特になんという事もせず、川井憲次の曲を延々聴いて過ごしたのであった。早く「イノセンス」のサントラが欲しいものである。この人の解説も、毎回面白いのである。
 しかし「紅い眼鏡」からもう17年も経つんだなぁ。「トーキング・ヘッド」からですら12年…。月日の経つのは早い。


2004年02月07日(土) さらに物欲の日は続く

 昨夜は「S.W.A.T.」を観た。
 途中、テレビの「スカイハイ2」も見たので今日はとても眠いのであった。

 しかしこの「S.W.A.T.」は、リメイク物のなかでは、かなりオリジナルの雰囲気が強い。つまり「犯罪者を殺すのではなく、逮捕する」という基本がある程度生きているからだ。この辺は「チャーリーズ・エンジェル」や「ミッション・インポシブル」のようなオリジナルのイメージを粉々にした物に比べて、遥かに好感が持てる。
 ストーリーも演出も、あまり荒唐無稽にはならないよう気を使っているようだし、素直に楽しめた。特に前半が面白いと思ってしまったが、一般的にはここは不評だったと言う。みんな何を見ているんだ?
 しかしチームのあのおねいさん(ミシェル・ロドリゲス)は、「バイオハザード」でゾンビってしまった人で、あの時の動きはキビキビしていたのだが、色気はゼロだった。今回はシングル・マザーという事だからなのか、演技に微妙に女らしさが加わったのは良い事だ。

 いずれ全体的に上手くまとまっており、実に楽しめたのだが、唯一あのテーマ曲は良くなかった。オリジナルをラップ調にアレンジしているのだが、これはダメだ。こういうのは「チャーリーズ・エンジェル」のアレンジの方がはるかにうまい。これだけが惜しまれる点だ。
 でもこの映画は、ちゃんとした映画館で観ておきたかったなぁ。

 テレビの「スカイハイ2」は「夢」というネタだったが、ありていに言ってさほど面白い話ではなかった。ああいう設定なら、脚本次第で傑作にも駄作にもなり得るだろうから、今後面白い話もできるのかもしれない。
 しかし森本レオの園長先生と言うのは、予告編にも出たからレギュラーなのだろうか。あれは通常ならナレーションを入れるところを幼稚園児に話す事によって代用している訳なのだが、極端に難しい話だと園児に話すという設定自体が無理なのだし、結局は製作者側が視聴者の知能レベルを園児並みだと思っている証左だろう。

 そんな今日は(どんなだ?)、出勤日である。とても寒い。
 昼休みにNレコードの安売りで「i wish you were here/川井憲次」を買う。帯に「巨匠川井憲次が描く、プログレロックの世界!」とあるのでずっと気になっていたのである。ちなみにオリジナルではなく、アニメのサントラである。
 しかし「プログレロック」ってなんだぁ? こういう言い方は初めてである。プログレはプログレだし、あえてロックを強調したいならプログレッシヴ・ロックとフルで言うべきだ。まあ川井氏は私と同じ歳なので、こういう言い方は絶対にするはずがない。明らかにプロデューサー側のコピーだ。まあいいけど。

 で、肝心の中身だが、これはもうどちらかと言えば「ハード・ロック」の世界だろう。オルガンもキース・エマーソンというよりジョン・ロードを始めとする70年代ハード・ロックのように聞こえてしまう。というか曲のパターンがもろにハード・ロックなのである。もちろんメタルなどではない。
 もっとEL&P寄りに演奏すれば、プログレっぽくなったのかもしれないが、パープルやサバスっぽい雰囲気の方が強い。なんでも各プレイヤーにある程度まかせたというから、そのせいかも知れない。
 いずれプログレというコピーがなければ、これはこれで心地よいアルバムなのだが。

 ついでなので、投売りのLDコーナーを覗いたら、40枚くらいあったクラシックが全くない。聞くとある人がまとめて買って行ったという。凄いなぁ。という訳で私はロック系を3枚買う。すべて300円だったのだ。
 買ったのは「ライヴ・イン・サイベリア/トッド・ラングレン」「ライヴ・アット・ディア・クリーク/フォーリナー」「メイキング・オブ・アメリカン・ビューティ/グレイトフル・デッド」である。
 この3枚で税込み900円なら、お買い得というものだ。

 実はあとDVDコーナーが5割引きあたりまで下がるのを待っているのもある。多分ムーディ・ブルースは大丈夫だと思っているが、パープルなんかは危ないかな。いずれにせよ次の給料日まで何も買えないのであった。


2004年02月06日(金) 今日のCD

 会社では相変わらず泣かされる事が多い。事務処理という事が判っていないくせに勝手に処理してしまうのだ。えらい人たちが営業上がりのうえ、ろくに管理の勉強をしていないので、金が動くと言う事がどういう事なのかまるで判っていないのである。結局後始末をする人が酷い目に合うのだ。
 あ、だからみんな先送りにしている訳か。さすがだね。

 で、頭を冷やすために昼休みに外出したのだが、偶然白亜森家の嫁様とジュニア様に会う。
 この時に「××××デパートで仙台の中古店がCDのセールをやってるよ〜」と教えてくれたので、直行する。ざっと見ると意外と掘り出し物があり、価格も思った程高くはない。
 さてどうしようと見ていたら「ブラック・アウト」のサントラがあるではないか。半額だからお買い得だし、そもそもずっと探していたのである。後はゴブリンの「スパイ・コネクション」のサントラもあったのでこれも一緒に買う。しかし「ブラック・アウト」は封を切っていない新品だったので、これだけはラッキーだったかな。
 ついでなので「the bridge between / the robert fripp string quinted」も新品だったので買う。
 あとはブート系が色々あったのだが、音質について不明なのでどうしても躊躇してしまう。最近は新宿で高音質のブートが見つかるから、あまり音が悪いとがっかりしてしまうのだ。いくら多少の音質の悪さには目をつぶると言っても、ブートである。これは音の悪さに関して限度という物がない世界なのである。

 それはともかく清算するとき、ここのレジでは各ショップ毎に打つので、「××さん・いくら」「××さん・いくら」と時間がかかり、これはちょっと不便だと思う。そしてこの時気がついたが、「ブラック・アウト」はなんと地元の店の出品物だった。週に一度は見に行くが、拾い物などまったくない店である。どうやら地方で買い叩いて首都圏のセールなどに出展して稼いでいるらしいが、こういうのも困ったものである。でも、この町じゃあ仕方がないのか。

 さて、首都圏などでは来週「イノセンス」の先行ロードショーがあるらしいが、さすがにこの町では行われないようだ。やれば行くのにな。
 こういう私設宣伝係がいるのだから、配給側ももっと頭を使って欲しいものである。動員100万以上を狙っているんだろ?(押井作品としては無謀な数だとは思うが)
 いずれ押井のアニメ作品は、非常に質の高い娯楽作品なのであり、まず安心して見られるものなのである。宣伝次第でそれなりにヒットは見込めるものなのだが。
 ま、いずれ押井作品が普通に見られるという事だけには感謝しなければなるまい。鈴木君バンザイ。

 で帰宅後、「ブラック・アウト」のサントラを聴いてみたのだが、改めて非常にノイジーである事だよなぁ、と感心する。元々こういのが好きな人やこの作品が好きな人以外には、ちょっと馴染めないかもしれない。私は後者なので違和感はない。
 例のテルミンの部分はさすがに演奏が難しく、サンプリングで曲を作ったようだ。しかし当時日本には3台しかなかったというテルミンだが、よもやカルチャー・センターで習える時代になろうとは、凄い時代になったものである。

 「the bridge between / the robert fripp string quinted」も聴いたが、やはりこういうのを聴くと、カリフォルニア・ギター・クラフトはまさにフリップ翁の弟子だというのが、嫌という程良く判る。
 もはやクリムゾンよりこういう方向にシフトしたいと、本人は思っているのではないだろうか。すると最終的にクリムゾンは、あくまで息抜きという感じになるかも知れないが、それはそれでいいかもしれないと思ってみたりもする。多くのファンが否定的だった1980年代のクリムゾンを私が肯定すると昔から言っている理由の一つは、ライヴでメンバーが実に楽しそうだったからに他ならない。
 現在のクリムゾンというシステムには、迷いがあるように思えて仕方がないのである。


2004年02月05日(木) 物欲な日本

 午後、イーグルの件で、青島文化教材社に電話する。
 最初は事態が判らなかったようだが、すぐに納得したらしく、在庫があるというのでとりあえず交換という事にしてもらった。夜にコンビニから送るとしよう。
 しかしこの時の担当者が、一通り聞いた後「ところで出来はどう思いますか」と聞いてきた。もちろんパイプ・フレームが弱いが、全体としては非常にいい出来だと褒めておいた。これはそれほどにいい出来なのである。そして担当者もそろそろいろんな意見を聞きたいのだろう。

 でもイーグルは市場に意外と残っているようだ。ほとんど定価ではあるが。ま、極端な投売りがあったらもう一機買っておくかな。いつかメインのパイブ・フレームが折れそうな気がするからね。

 ところでエイリアンの限定版DVDセットが出る。これがなんとエイリアンのヘッドがケースになっているという実に魅力的な物だ。これで29,800円というのは、ある意味で魅力的な価格である。買えないけどな。
 ちなみに重量は4キロあるという。まあベースが重くなければ倒れてしまうから当然だ。ここは地震国なのだから。
 そして気になる発行数だが、全世界9000セット、というより日本限定らしい。これはマニア相手なら売れ残り、後で少し安くなるというパターンになる数なのだ。だが、最近はネット・オークションの普及により転売屋が増えたので、早々に売り切れるかもしれない。だから本当に(安く)欲しいと思っている人にとって邪魔なのだよ、転売屋のバカどもは。

 そして昨夜は「クローサー」を観た。
 さすがは香港映画である。色々な映画のいいとこ取り満載で、しかもさりげなくだがCGIがフル活用である。さすがに現在の香港映画は、盗むのは基本からなのだろう。
 しかし随所に押井を始めとする日本のアニメーションの影響が見られる。もろに攻殻機動隊のシーンをまねたところもあるし、またベースにはキャッツアイのようだ。
 ちなみに押井の影響というのは、「攻殻の真似」とかいうのではなく、いかにも押井が好きそうな描き方をしているのだ。これは監督がかなりのファンとみたが、どうだろう。

 で「クローサー」は、結構演出的にクサいシーンもあるが、日本人向けではないだろうか。もちろん色々と矛盾などもあるが、とにかく純粋に楽しめるだろう。なんたって、女性3人が大暴れするのだ。香港映画は女優も派手なアクションを格好良くこなすところが実にいい。
 ただし1人は刑事、2人は殺し屋だから、当然始めはこの3人のアクションなのだが、後半様々な事情から敵がどんどん増えていき、スケールが大きくなっていく。

 その敵の1人に倉田保昭がいて、結構いい歳のはずだがあれだけ動くのは凄い。あの人の性格からして、画像での処理はしていないと思われるが、とにかくスピードが半端ではない。
 またある程度日本刀の正しい殺陣なのがいい。どうも香港の人間が日本刀を操ると、フェンシングのようになってしまう傾向があるのだが、この映画ではそれがあまり多くないところは評価されていいだろう。

 結局「チャーリーズ・エンジェル」よりは映画として品があり(比較の問題だ)、なおかつ現実味がある(これまた比較の問題だ。あの衛星はちょっとねぇ…)。これで刑事のおねいさんがもう少し美人だと完璧だったのだが。


2004年02月04日(水) 大変だ、大変だ

 昨日届いたイーグルだが、何かおかしいと思ったら機首に付いているはずのムーンベース・アルファのマークがないのである。これはまずい。今日早速メールを打ったが、返品しても在庫はないんだろうなぁ。
 だが、こんな事もあろうかと(ここんとこ、青野武の声で)、NODAYAにもう一機発注していたのである。そしてこちらは今日届いたのだが、チェックしたら大丈夫であった。念には念を入れ、という奴だ。わはははは…。
 さて、こうなると楽天市場のあみあみがどう対応するか,興味津々だな。

 メールを打っている時にニュースを見たら、「都道府県別月給/青森は最低の22万円台」という記事があった。いつも沖縄と最下位を争っていたのだが、その沖縄に16,000円も差をつけられて、文句なく堂々の最下位である。
 青森県は公共事業に頼り切っているので、当然の結果である。しかも公共事業を手掛けている連中は、県内で金を使わないから、ますます金がなくなるのである。
 大体、いまだに無駄な道路工事を延々繰り返しているのだ。それもお盆や年末という、帰省する連中で一番混雑する時期に平気で道路工事している。バカじゃなかろうか。
 結局青森の公共事業が、何のためにあるのかは明白だ。つまり意味がないから無駄だという事だ。

 ところで昨夜は「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」を観た訳である。
 なんというか、オープニングのヘリ・シーンはメチャクチャだ。現実にはあり得ない、というか007でもここまで荒唐無稽な事はやらないだろう。あまりに酷すぎて、ここは笑うしかない。
 だが、全体の流れとしては中だるみがないので、最近の映画としては良い出来と言えるだろう。もちろん素晴らしい映画という意味ではなく、売れる映画という意味だ。そもそも映画は普段観ない人を映画館に呼んで初めてヒット作となるので、こういう映画も、製作側にしてみれば良い映画なのである。でも基本的に下品な映画だとは思う。

 そんな中で、ジャクリーン・スミスが出ていたのには驚いた。しかもちゃんとケリーの役だ。知らない人のために書くと、テレビの「チャーリーズ・エンジェル」に全シーズン出演した唯一の人である。放映当時、個人的にはケイト・ジャクソンとこの人がお気に入りであった。
 ま、それはともかく、多少映像はいじってあるのだろうが、異様に若い。というかほとんど変わっていなかったのには、本当に驚いた。はっきり言って素顔が見たいものである。

 ま、ストーリーは今時のローラーコースター映画だから、別に批判はしないでおこう。観客動員のためにはこういう映画も必要という事だし、それなりに良く出来てはいるのだ。外れの多い昨今の映画の中では、一般大衆向けの楽しみという意味では、正しい映画であろう。

 ただし、これだけは言っておきたい。テミ・ムーアにデザート・イーグルの二挺拳銃は似合わない。というかそもそもこの銃を女性に持たせるのは無理がある。男だってそうそう似合う奴はいないというのに、ああいう細い女性に持たせるなど、言語道断である。私が関係者なら、絶対に持たせない銃だ。
 そもそも銃を持った相手に素手で立ち向かうなど、意味がない事だ。いくら防弾チョッキを付けていても、あれでは無傷な訳がない。

 あとは全体に殴り合いが多すぎる。殴り合いは最期は体力勝負なので、ルーシー・リューはともかく他の二人には似合わない。映画における殴り合いは、極力短い方がいいと私は昔から力説している。少林寺のように特別に鍛錬した連中ならともかく、普通の人間の殴り合いは短時間で決めて欲しいものだ。延々と見ているとイライラしてくる。

 しかしそのルーシー・リューは、見た目と違って異様に声がかわいい。吹替えは、この人に限ってはオリジナルを尊重するべきだったろう。あの声だからこそ、ジョン・クリーズの可愛がりようが際立って見えるのである。日本語版製作者は、そこの所が判っていない。
 この監督は、オタッキーかも知れないがバカではないのである。ちゃんと計算ずくで作っているのだ。

 そうか、今気がついたが、ベクトルは違うけれどタランティーノと同じ人種か。なるほど。


2004年02月03日(火) イーグル来たる

 「イノセンス」のプロモーションDVDを借りた。
 これを見ると完全に攻殻機動隊2だなぁ、と思う。少なくとも「攻殻機動隊」に「アヴァロン」の技法を取り入れた、という感じである。まあ脚本も押井だから、少なくとも私は期待を裏切られる事はないだろうし、絵的にもさすがはIGの一流メンバーを集めただけの事はある(絵の質に関しては、スタッフのスケジュールという運も作用するのだ)。結局押井の作るアニメは暴走の恐れがないので、まず安心して観られるのは確かである。

 なお音楽は例によって川井なので、こちらも心配はない。しかし「フォロー・ミー」という挿入歌があるが、これは「アランフェス協奏曲」に歌詞を付けたものなので驚いた。てっきり映画の「フォロー・ミー」そのものを使うのかと思っていたのである。あれも名曲なので、違和感はないのだが。
 公開まであと一ヶ月。「パトレイバー2」のような感じになるのだろうが、いずれ楽しみである。

 帰宅すると宅配業者から電話があり、すぐにSPACE:1999のイーグルが届いた。
 外が寒いため、包装箱を開けると冷気が…。そして商品の箱はデザインもなかなか良いのだが、これまた開けると冷気が…。そして中のイーグルを持つと、さすがは合金製である。めちゃくちゃ冷たい。
 しばらく放置しておかないと、水滴がついてしまうぞ。

 しかし基本的には良く出来ているのだが、コンテナのマークが少しずれて切れているのは悲しい。こういう部分は自分で付けるようにするべきなのではないだろうか。こんなのを手先の不器用なガキが買うとは思えないのだから。ちゃんと箱にも「対象年齢15歳以上」と書いてあるではないか。
 あとは窓の形状が、ちょっと違う。というか元のモデルにもサイズによって数種類の形状があり、そのうちの一つなのである。20年程前に出回ったプループリントを参考にしているのは明らかだ。私としては違うモデルをベースにして欲しかったが、まあこれは仕方がないだろう。サンダーバードだって同じ事なのである。
 しかしあのパイプ・フレームはどうやって型から抜いたのだろう。

 いずれにせよ、これだけの物が消費税送料込みで\8,000で買えたのはラッキーである。ちなみに定価は\9,880というなかなか不思議な価格である。
 そしてこの会社の次回作は、UFOのインターセプターである。3機買うのか?

 で、ふと思いついてネット・オークションを見たら、早速イーグルがいくつかあったのだが、その中の一つが、ラッカー系の半光沢の赤色でレスキュー・タイプに塗装し直してあるというものだった。実は私もレスキュー・タイプにしてみたいと思ってはいるのだ。あまり手はかからないし、なにより派手なのである。
 しかし最近のオークションって、こういう風にちょっと手を加えるのが流行っているのかな。
 かなり質の高いものも時々見かけるが、そういうのは価格もすぐ上昇してしまうのだ。

 さて、今日は会社の人からDVDを大量に借りてしまった。毎日一枚ずつ観ていく予定だが、特典映像だの音声解説だのも入っているので、一日一枚は無理かもしれない。いや、多分無理なのだ。
 音声解説なんて、本編と同じ長さなのが複数入っていたりするのだから。

 という訳で、これから忙しい日々となる、かな。



2004年02月02日(月) 中学って不思議

 昼休みに、閉店セールを開始したNレコードに行く。
 色々と欲しい物が多くて迷ってしまう。CDでもDVDでも欲しい物が沢山あるのだ。現在基本は30%オフだが、私が欲しいのはそうそう売れないだろうから、もう少し待ってみてもいいかもしれない。
 そんな中で、アニメのDVDは高いとつくづく思う。「青の6号」全4巻が50%オフだったが、それでも全部で1万である。とても買えん。
 LDも数枚欲しいのがあったが、300円とか500円なので、こちらは後で買っておこう。いまさらLDを買う奴がいるとも思えないから、あれはいつまでも残っているだろう。楽しみである(何が?)。

 ところで今日は、子どんぐりの中学進学説明会があったので、どんぐり2号が行ってきた訳である。
 話を聞くと、まあ変な事を指示するものだと思う事も多いが、一番呆れたのは、昼はジャージに着替えるのだという。何のため??? あんなに薄くて長持ちしないくせに値段だけ高い物を毎日着せるとは、業者との癒着か??? 着替える度に男女別々に教室の外に出るのか??? 
 そもそもジャージは体育をするために着る物だ。意味もなく着せるというのは全く理解できない。まあ私生活で出かける時は着なくていい、という事だが、そんなのは当たり前である。私は絶対に許さんのだよ。
 あんな物を私生活で着ていては、ルーズになるだけである。大体において服装を云々いうなら、ジャージは体育以外は禁止すべきだ。こんなのを常時着ていては、服装を整えるという事が身につかないし、結果として精神も緩んでしまうぞ(多少の偏見も混ざっているが)。
 やはり制服着用というのは管理がやりやすいのもあるだろうが、多少の見栄えの問題もあるだろう。制服とジャージでは、本来の目的が相反するのではないかと思う。生徒に外見の大事さも要求しておきながらジャージを活用するというのは、明らかに矛盾している。

 しかもこういう生活指導は、学校により、また先生により全然違うというのも問題である。これは転校した時に、非常に大きな問題になるのである。特に優秀な先生からアホな先生に変わった場合が悲惨である。子供はそういうのを敏感に感じ取るものだ。

 なんて打っていたら、メールでイーグルが発売されたとの案内が来た。さて、いよいよ今週中には現物が拝めるのである。はたしてその出来は? 刮目して待て(誰に言ってるんだろう)。
 でもなまじ期待が大きいから、出来があまり良くなかったら、そうとうにガッカリするんだろうなぁ…。


2004年02月01日(日) キング・クリムゾンのDVD

 どんぐり2号は徐々に回復しているようだ。まずは一安心である。
 子どんぐりも、ホカ弁は飽きた、バナナは飽きた、ラーメンは飽きたと大して食べていないのにすべて拒否している。こまった奴だ。今後もどんぐり2号が病気になったらこういう食生活が続くのだぞ(その前に料理を覚えろって? それは難しいなぁ…)。

 という訳で、キング・クリムゾンのDVD「アイズ・ワイド・オープン」を買ってくる。
 WOWOWが録画した中でフリップ側と検討した結果、2003年4月16日が一番良かったという事でソフト化となったのである。これは私が見に行った時のものでもあるが、あの初っ端でミスがあった曲はカットされていた。だがこれは入れてもいいと思う。どうせそういう事すら喜んでしまうマニアしか買わないのだから。
 でもこの映像のおかげで、フリップ翁が何をしていたのか、ようやく判ったのは収穫だった。とにかく彼のところだけ暗くて、肉眼では全く見えなかったのである。別に1981年の来日ライヴのように、ライトを浴びせなくてもいいが、少なくとも観客が目を凝らせば何をしているのか判る程度のライトは当てて欲しいものだ。そうでなければ、CDを聞くのと何ら変わらなくなってしまうではないか。

 ちなみにディスク2は、2000年ロンドンでのライヴで、ブロードバンド対応の番組用のものだが、諸事情でこの企画は流れたらしい。
 どちらかといえばマニア向けだが、例の「ヒーローズ」が映像で見られる公式盤はこれだけなのである。そして曲の構成も悪くない、楽しいものになっている。

 しかし解説に「手持ちカメラ二台なのであまりいい映像ではない」なんて書いてあるが、充分綺麗ではないか。昔はもっとひどい映像が公式ソフトとして売られていたものだ。それに比べれば、いや比べる事すら意味のないくらい綺麗な映像である。

 これは最近の映像関係者が勘違いしていると思うのだが、いくら映像が綺麗でも中身がないと全く意味がないのだ。多少画質が悪くとも、中身がきちんとしていれば何ら問題はないのである。
 要は中身の質の問題なのだが、「画質が綺麗であれば良いソフトだ」と勘違いしている人も多いようだし、現実に社会もそういう方向に動いている。
 また「デジタルだから綺麗だ」という大幅に勘違いしている人も多いのだが、こういう部分の考え方を、あえて訂正せずにデジタル化を進めている放送界を含む映像業界というのには、本当に困ったものだ。

 映像業界といえば、フォトショップの新しいヴァージョン「フォトショップCS」が出る。今回はかなり大幅な変更らしく、「8.0」ではなく名前が変わってしまうようだ。
 やはり私としては「主だったカメラメーカーのRAWファイルのハンドリング」「スキャナーによる複数読み込み時の角度の自動補正」「ファイルのカラー適用」というのが魅力的である。まあRAWファイルはまだ不要だが、いずれ必要になるだろう。
 ちなみにエレメンツのバンドル版を持っていると、50,000円でヴァージョン・アップできるのだという。これはちょっと欲しいかなぁ。
 しかし良く考えると、うちにはバンドル版のエレメンツが一体いくつあるんだ。ノーマル版もあるというのに。

 欲しいといえば、食玩で東宝のメーサー車が出ているらしい。残念ながらこの辺では全く見かけない。ないものはどうしようもないのではあるが。
 また5月に発売延期となったコナミのマイティジャックであるが、レア・アイテムはホエールの翼付きとなるらしい。これまた妙にマイナーなセレクトだ。判る奴がどれだけいるというのだろう。だが出るのが全て成田亨デザインのメカというのが実にいい。本当にコナミはマニアを研究し尽くしていると言える。

 模型といえば、あのハセガワが、何故か洗車用のコーティング剤を発売した。もちろんプラモ用ではなく、実車用である。ホームページに社員の車に使用したサンプルが載っている。
 多分車の模型を作る奴は、実際の車にも載っているだろうという考えなのだろうが、しかしこれはもうちょっと相当にかなり意外であると言える。よりにもよってハセガワなのである。
 まあウルトラホーク1号とかマクロスのヴァルキリー・ファイターを作った時点で、なんでもありだとは思ったのだが、やはり実車用ともなるとジャンルが違うのだから、かなり心配になってしまう。

 という、いつもとあまり変わらぬ平凡な日々が暮れていくのであった。


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