2004年06月30日(水) グチグチと
ついに今年も折り返し地点に来てしまった。本当に早いものだ。
月末であるが、人員削減のあおりを食らって、無駄に忙しい。なんというか、細かい仕事が増えたせいで、本来の仕事に支障をきたしているのである。
しかも忙しいというのを、全然理解されてないから困ってしまう。
まあそれはいいが、とにかく営業は稼げよな。そろそろ銀行からも呆れられているのだよ。本業が全然稼いでいないのだから当たり前だ。
無能な営業はいい加減に首を切って欲しいものだ。特に管理職で穴をあけた連中など、さっさと切ればいいのに、何時までもかばって下のせいにするもんだから、ますますつけあがってしまう。
そしていまだに人のためにセクションを作ると言う事をしているし、もう無駄の極地だ。上が展望のないバカばかりだと、本当に仕事が嫌になるではないか。
いい加減に高度成長期の記憶は忘れろよ。「無能な管理職」は「管理職の不在」よりたちが悪い。百害あって一理なし、である。
また定年が近い奴は守りに入ってしまい、どうしようもない。本人はあと1〜2年だからいいのだろうが、その間部下は無駄な時間を過ごす事になるのだ。マジであと3年くらいしたら、本当にやばい事態になりそうだ、この会社は。
大手ゼネコンが破綻する時代に、ウチみたいな中小企業が公務員以下になってどうするんだか…。
と、グチっておかないとやってられん…。
2004年06月29日(火) GUN雑誌、色々
昨日、「キース・エマーソンの東京公演が決まった」と書いたが、公演延期の可能性があるためチケットの販売を一時中止するという事態になっている。どういう事だ?
やはり売れ行きが悪いのだろうか。そりゃ、2004年の段階でキース・エマーソンという名前でどれだけ人が呼べるかというと、疑問は大いにあるが、根強いファンは多いのだ。チケットがあまり高いと行けない、というだけなのではないだろうか。
私だって、仙台あたりなら喜んで行くのだが…。
昼に本屋へ行くと、「アームズ・マガジン」7月号で「押井守・武器の世界」という特集を組んでいる。インタビュー付だ。
この雑誌はリニューアルしてからというもの、一体何がやりたいのかサッパリ判らない上に、つまらなくなった雑誌である(しかもエアガンに特化してるし)。いつもなら立ち読みすらしないのだが、今回は仕方がないので、渋々立ち読みをしたのであった。
すると意外な事に、ケルベロス・シリーズのプロテクト・ギアをきちんと特集していたのである。「紅い眼鏡」と「ケルベロス」判の両方を、なんと藤木義勝氏自身に着用してもらっている。ここまでやったのなら仕方がない。という事で買ってしまったではないか。
これは「あかいメガネさん」も喜びそうな内容である。
でもそれ以外には、全っ然読むべき所がない。
写真でも、せっかく毎回女性のモデルに銃を持たせているのだが、これまた全然カッコよくない。そもそも今回のように水着に銃なんて、一体何を考えているのだ。バカじゃなかろうか。
水着で銃を持たせるにはかなりのセンスが必要で、こんな雑誌程度ではどうしようもない。そうでなければ徹底して色気に走るとかの開き直りが必要なのに、とにかくコンセプトが中途半端なのだ。
これなら自分で撮った方がはるかにマシだと、つい思ってしまう。いや、多分同じ条件なら私の方が遥かにいい写真を撮れるという自信はある。私は銃を主体に撮るからだ。だから水着の女性で銃を撮りたいとは思わない。
しかし押井特集は「GUN」誌の方でやって欲しいが、やはり老舗の意地があるのか、こういう特集は組んでくれない。せっかく押井監督とはガンコンという太いパイプがあるというのに、残念である。
その「GUN」に、あのコクサイが復活したと書いてあり、これには驚いた。
普通、この手のホビー系の会社が潰れると、そう簡単には復活できない。MGCだって、ニューMGCという別の経営業態でしか復活は出来なかったのである。それは元々、大ヒットが望めないモデルガンという特殊な業界では、どうしても財務状況はギリギリであり、それでも新製品のための研究費は必要という、非常に綱渡り的なのが現状だからである。
いずれ経緯は不明だと書いてあるが、とにかく復活したのは喜ばしい。
でもいきなり金属パイソンを出すのはいいけど、8インチ・モデルかい。こんなのを出して大丈夫なのか?
そして夕方、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の残り10巻を全部借りてきた。多分見始めたら途中で止められないだろうから、まずは全て抑えたのである。うふふふふふ…(あ〜、不気味)。
2004年06月28日(月) いろんな検索
この日記に、検索で来る人も時々見かける。
ここ2ヶ月くらいでは「レフュジー」「ゲッターロボー・アーク」「津軽じゃんけん」というのが、各々複数あった。
ただし、カウンターを見る限り、新規のお客さんが固定客になっている様子もないようだから、呆れて二度と来ない可能性の方が高い。実際この三つだと、関連性は薄いから、取っ掛かりがないのも事実だ。
それはともかくとして、私も試しに「津軽じゃんけん」で検索してみたらヒットは意外と少ない。そして検索結果を調べてみると、「津軽じゃんけんの経験者」として書き込んでいるのは極端に少ないのだ。YAHOOだと、ウチだけではないか。
つまりあの日、「めざましテレビを見ていて、ネット上の日記に書き込んだ経験者」というのは日本中でも極端に少なかったと言う事だ(ほんとか?)。本当なら多少は威張れるかもしれない(誰に対してかは知らないが)。
しかしGoogleでウチが全然引っかからないとは、どういう訳なのだろう。って、それだけマイナーだというだけの事だが。
先週録画した「ウルトラQ dark fantasy」を見る。サブ・タイトルは「トーテムの眼」である。「何でも願いがかなう代わりに、とんでもない代償を支払う羽目になる」という、ホラー系ではありふれた話で、なんでこれがウルトラQなのか、という疑問は残る。
やはりこのシリーズにウルトラQというタイトルを付けるべきではなかったのだ。これではただのオカルト番組である。毎週、がっかりするばかりだ。
やはり製作陣が、過去のネームヴァリューに寄りかかり、かなりこの番組をなめてかかっているのだろう。
例えば「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」なんか、一本の脚本に二ヶ月かけているという。その位真剣に作っているから、他のスタッフも真剣になり、結果としてあれだけ素晴らしい作品になっている。少しは見習って欲しいものだ。
さて、ようやくキース・エマーソンの東京公演が決まったようだ。
7月18日の日曜日、「duo MUSIC EXCHANGE」って知らないけれど、どこなんだろう。いやそれより料金が、立ち見で10,500円? 高すぎないか?
今回行くのは、絶望的である。こうしてどんどん自分の好きな文化からすら離れていく事になる訳だ…。
2004年06月27日(日) マイティジャックが来た
午後になって、ようやくマイティジャック10個パックが届いた。
電話してから24時間以上過ぎているが遅れるという電話もないし、流石は某佐川である。私も個人的には使う気がないが、送る方が使うのはどうしようもない。
さて、肝心の中身であるが、マイティ号×2、ピブリダー×2、エキゾスカウト×2、スワロー×2、フライング・スカイラル×1、ホエール×1である。
ホエールは翼を展開しているタイプで、これはレア物らしい。ただし翼が赤なので、やはりノーマルのホエールも欲しくなる。なにせ翼を展開すると、本当に鯨そのものに見えるのだ。
そしてフライング・スカイラルが一機というのは少し寂しい。成田デザインの敵メカの中では、フライング・スカイラルはかなりいいシルエットだと思っているからだ。
いずれにせよ今回のメカ選定について特別不満はないが、最終量産型として全体に作りが荒いのは事実である。塗装も結構はみ出ているし、合いも悪い。またせっかくコクピットに人形を置いてあるのに、キャノピーが少し厚すぎる。やはりスカイ1程度のクリアさは欲しい。
だが原型がかなり複雑な事を考えれば、ある程度は納得するしかないのだろう。
ちなみに配置は「謎の円盤UFO」と同じく、前面右側にレアが配置されるパターンらしい。先の順序は奥から二個ずつ並んでいる(はずだ)。という事は、昨日のトイザらスでは箱から適当に取り出して並べたという事になる。
さて、どこかでフライング・スカイラルをゲットしておこうかな。
と、相変わらず平和な事をしているが、新聞のテレビ欄を見たら、「火の鳥」が今日で終わりだそうな。子どんぐりはがっかりしているが、そもそも「火の鳥」で「鳳凰篇」をやらないとは一体どういう了見なんだろう。あれは全体の中でも一番の傑作であり、それを否定する人はまずいない。そういう傑作をやらないからには当然理由があるはずだ。
やはり不愚者を扱わなければならないから、NHKとしては及び腰になったのだろうか。多分それもあるだろう。そして「鳳凰篇」こそが人間の本質を突いたものなのだから、それは公共放送たるNHKには馴染まないと判断したのかもしれない。
仕方がないので子どんぐりには、実家に帰省した時、全部読ませると約束する。買ってもいいのだが、やはり本も置き場がないし、金もない。とりあえず鳳凰篇だけ買うという手もあるが、もしかしたら修正個所が結構あるかもしれない。
あまりに修正が進んだ版は、ちょっと嫌だしなぁ。
そしてニュースでは、渋谷の銃撃事件では男が出頭したと報道していた。
なんでも「金が欲しかった」と言っているそうだが、ピストルを持っていたのだから、コンビニだろうか道路上だろうがあるいは銀行、郵便局など確実に金を手に入れる場所はどこにでもあったろう。そもそも駅員が金を持って歩くなど、考えられないのにあえて狙うというのも変な話ではないか。
なんだか胡散臭い事件である。いずれ替え玉の可能性も捨てきれない訳だし。
ところで最近は、三菱自動車のトラブルがいちいちマスコミに取り上げられている。確かに三菱の責任に起因するものがほとんどなのだろうが、例えば大型トラックのトラブルなどは、どう考えても運転手側の責任じゃないのか、というのもある。
そもそもまじめに道路交通法を守っている大型ドライバーなど、メーカーの社員が直接運転しているもの以外、まず考えられない。少なくともマナー上はどうせ周囲が避けるという感覚でしかない(これはバスも同じだが)。
そして、三菱車の車検直後のトラブルも多いが、これはトラブルを事前に発見できなかったという問題以前に、車検を受けた事で調子が悪くなるという、整備士の質の問題も多少はあるのではないか。
過去、私の経験でも、プラグ・コードが外れたりエンジン・オイルが抜けたり異音がしたりと、やはり車検時の検査が信用できないケースがあった。
三菱車のトラブルのうち、ある程度は別の問題も隠されていると思うが、もうこうなると誰もそれを追及などしないのだろう。現在のマスコミは、こうと決めたらなかなか軌道修正をしないのだ。
ちょうど松本サリン事件の誤認逮捕に至った経緯とその後について、あまり報道しなかったのと同じように…。
2004年06月26日(土) マイティジャックは行く
コナミの「マイティジャック」が発売である。午前中にトイザらスに行くと、珍しい事に置いてあった。ただし一個だけ誰かがもう買ってしまっていた。「マイティジャック」のような製品を一個しか買わないというのも、ちょっと不可解で、これでは中身の類推が難しくなるではないか。とかいいつつ、私も一個だけ買ってあげたのである。
実はすでに箱買い注文してあるので、別にここで買う必要もないのだが、まあ入荷したのを評価しない訳にもいかないだろうという事だ(一昨日出荷案内が来たが、まだ届かない)。
ちなみにこの一個はエキゾスカウトだったが、想像していたより造形が雑である。多分原型はしっかりしていたのだろうが、パーティング・ラインの処理が良くない。全体に隙間が多いのである。
ただしあのマークはシールではなくちゃんと塗装処理になっているのは良かった。これで「キャプテン・スカーレット」の時にどうしてやってくれなかったのだろうと思ってしまう。まあそういう大人の事情に関する問題は、所詮個人の介入できる問題ではないから、諦めるしかないかもしれない。
とにかくそれなりの塗装が施されたパイロットが二名乗っているし(前後の複座なのである)、手間隙かかっているのは判るが、いずれ中国の工場の差なのだろう。やはり「サンダーバード」や「謎の円盤UFO」における最終量産品のレベルの高さは、特筆に価する。
そんな完成品の質としての問題とは別に、このエキゾスカウトを見て驚いた点がある。機体尾部の排気口(水中航行もするから噴射口か?)の形が、昔作ったプラモと違うのである。撮影時の火薬交換等の効率を考えた形がこれなのだろうと想像されるが、実はかなり意外だった。
全体のバランスからすると明らかに特撮の都合であり、成田デザインあるいは航空力学とは、まるで次元の違う部分になってしまっている。
こうしてみると、ピブリダーというのは素晴らしいデザインだと思う。
で、「地球防衛家のヒトビト」は相変わらず見つからない。
代わりに河出書房新社刊の「押井守」なるムック(?)を買う。あまりにストレートな題名だが、インタビューを除けば、要は『多少はヒットした「イノセンス」の監督である押井の名を借り、自分の文章(あるいは名前)を売りたい』と言う、ただそれだけの集大成である。二つほど気になる文もあるが、あとはまあ直接押井とは関係がない、というか元々押井作品を見た事がない連中まで書いているのだ。
要は以前のブームの時に出た「エヴァンゲリオン」関係書籍と同じである。一見意味がありそうで、実は無意味という…。結局人選ミスという事になるのかもしれない。
さて、箱買いした食玩のマイティジッャクが、不在時に届いていたらしく、昼に某佐川へ連絡したら「今日中に届ける」との返事だったのだが、22時になっても届かない。
流石は政治献金で大きくなった会社だけの事はある。個人客はあまり重要視していないのだろう。だからこの会社に関しては、良い噂はあまり聞かないし、個人では徹底して毛嫌いする者も多い(彼らの事を良く言うのは、大手の会社で顧客になっている者である確立が高い)。
政治のパイプを利用して同業他社の妨害をし、軽微な法律違反は握りつぶしてもらう、そういう流れの中で大手の顧客を徹底して優遇する…。そんな会社の体質はそう簡単に変わるものではない。最近話題の某三菱がいい例だが、某佐川だとて例外ではない。こちらは直接人の命にかかわる事がほとんどないから、なおさら体質改善は難しかろう。
で、夜にテレビのトゥームレイダーをやっていたのでちょっと見たのだが、ララ・クロフトの声を釈由美子がやっている。
いや、確かにアクションはがんばる人だ。「修羅雪姫」でそれは十二分に証明されている。だが問題なのは「釈由美子は演技がヘタ」なのである。
結局声優という仕事も、最終的には演技である。いくらアクションが凄くても、演技自体がヘタではどうしようもない。
まあ最近のテレビの洋画は、あくまで視聴率のために、演技を無視したとんでもない配役になる事も多いので、そういう意味ではまだマシなのかもしれない。
2004年06月25日(金) 参院選が始まる
昨夜は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」をちょっとだけ見るつもりだったのだが、見始めたらこれがえらく面白く、途中で止められなくなってしまった。やはりアクションだけではなく、骨格のストーリーがきちんと練られていれば、それだけで充分楽しめるのである。当然だが。
しかも「笑い男事件」にいたっては、3話に渡って続いていたのである。結局3本(つまり6話、3時間だ)とも見てしまったではないか。やはり寝る前に見ようなんて考えるもんじゃあない。
という訳で、今日はなんとなく頭がボ〜っとしているようなしていないような…。
さて、韓国ではイラクにおいて人質が殺されたので、軍隊の派遣をめぐっての議論に発展し、大騒ぎになっている。
そんな中、どうして日本人の人質は助かって韓国人は殺されなければならないのか、という声も聞こえてくる。だがこれは理由は明白である。国際社会のパワーバランスにおいて韓国が弱いからに他ならない。
日本はアメリカに支配されている属国かどうかは別としても、戦争終結後の各種支援は日本に対する期待が一番大きいのであり、そもそも戦争以前の昔から、各種の建築物や技術の供与というのは、日本人がわざわざ行って現地指導までしていたのである。そんな国だから、助ける価値があると誰もが考えるのである。つまり純粋に期待されている数少ない国なのだから、人質事件でもそれなりに動く人が出てくる。もちろんこれは損得勘定を考慮しての行動だが、国際社会というのはそういうバランスの上で成立しているのである。
人質になって得意げに演説するアホウはともかくとして、日本人は様々な技術分野において海外ではずっと信用を得てきたというのは歴然とした事実であり、もっと自慢していい事かもしれないのだ。ああいうところでのプラントなどは、日本の大手建設会社や重工などが、設計から建設、保守までずっと行ってきているのである。
そして損得勘定と言う観点からも、北朝鮮の拉致事件では日本と韓国への対応は雲泥の差が出ている。韓国は過去、太陽政策を行い現在もその延長上の政策を取り続けているから、北朝鮮としては今更下手に出る必要性はないが、日本は小泉政権になってようやく北朝鮮の買収工作が効かないトップに変わったので、さすがに北朝鮮も下手に出ざるを得なかったのである。あの程度で、と思う人もいるようだが、独裁無法国家のトップとしてはあれでもかなりの譲歩なのである。
それが証拠に、韓国に対する拉致事件ではまったく何の進展もないどころか、未だに話題にすらしていない。
国際間のパワーバランスとは、そういうものだ。
つまり各種の情報などからまじめに考えれば判るが、自衛隊の海外派遣を戦争への加担だとか侵略行為だと考えている国など、実は日本のマスコミくらいのものなのである。海外では誰もそんな事は考えていない。
だからこそ今度の参議院選挙では、争点が年金問題だけになってしまっているのだ。事の本質は、皆判っているのである。
結局、日本のマスコミも政党も、ちゃんとした仕事をしていないと言う事だ。情けないが…。年金問題と言う重要なテーマを争点にしていても、投票率は過去最低レベルになりそうな気配である。
2004年06月24日(木) STAND ALONE COMPLEX
最近、どこの会社でも、とにかく仕事がアバウトになっているように感じる。請求書や各種事務手続き、果ては決算の報告書など、上場企業の書類でさえ間違いが非常に多い。一昔前には考えられない程に多いのである。これはやはり、社会人の質が落ちたのだろう。
つまりひとつには若い世代の質が落ちているという事。これは教えるべき上の世代が教育できない連中だから、当然の帰結だ。
そして上の連中も、リストラと称するヘタな人員削減のしわ寄せで、能力以上に仕事を押し付けられる事から、ミスを誘発される。これは物理的な問題である。
結局ミスが多い企業と言うのは、その会社全体の教育レベルが低い事の表れなのだ。昔のように多少レベルが低くとも勢いで片付いた時代は、とっくに終わっているのである。
そんな状況だから、トラブルがあったりして話をすると「上がそう言ったから、そのとおりにした」とかの逃げの台詞が出てくる。これはどこもまったく同じである。裏でマニュアルが出回っているのではないかと思うくらい、どこも同じ反応である。
いくら上が言ったからって、それじゃあんたらは上が人を殺せと言ったら殺すと言うのか。ヤクザやカルト教団じゃあるまいし。
それは常識で判断するというかも知れないが、明らかにおかしい事をそのままやるというのは、非常識なのである。法的に変だと思っても、殺しはダメだが事務だといいと言うのか?
これだから三菱自動車のようになるのだ。最後はとんでもない事になるのは同じなのである。
夜は親睦会のボウリングである。
私はひたすら見ているだけだし、何かの景品がもらえるわけでもないので、有り体に言ってしまえば退屈である。まあ今年度で私も親睦会は辞めるつもり、というか多分もう二度とはやらないだろうから、とりあえず我慢である。
さて、渋谷で駅員に発砲した事件で、毎日新聞は「38口径の真正拳銃」という言葉を使っている。なんというか40年古い感覚だ。今時のヤクザにとって、改造拳銃だの模造拳銃を作るより、本物を密輸する方が簡単で、しかも金になる。そういう時代に未だに真正拳銃とは、時代錯誤も甚だしい。
ちなみに犯行の状況を見ると、犯人はピーの入りかけた警官の可能性があるのではないだろうか。なんとなくそう感じてしまう薄気味悪さがあるのだ。
今日はレンタルの会員証を作り、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を1〜3巻まで借りてくる。早いところ全部見たいが、一気に借りると途中で止められないので翌日死んでしまう。そのくらい面白い。
これだけのめり込むシリーズも、本当に久々だ。本当はもっと安ければ、全話買いたいところである。これを作ったスタッフへは、そのくらいの感謝をするべき価値があるだろう。
金がないので出来ないのが、とても残念である…。
2004年06月23日(水) いろいろとグチる
明日は親睦会のボウリング大会なので、昼休みに最後の打ち合わせである。
今回のメンバーはマメに動いてくれるので、かなりスムーズに進むのだが、今回は話していて、役職者にどう気を使うかが問題になった。
私は基本的に親睦会というのは社員、つまり雇用される側のものであって、雇用する側の人間はあまり頻繁に参加するものではないと思っている。だから参加してもそれほど気を使う必要はないし、それを期待するのも間違っていると考えているのだが、最近の役職者はそう思っていないようで、自分を優遇する事を期待している。
そうなると当然親睦会のメンバーとして、そういう事に気を使う人が出てくるのも当然だ。雇われている人間は立場が弱いのである。それに年上にある程度の礼儀をもって接するのは当然である。
だが限度というものがあるのだ。親睦会と接待とは別なのである。
結局、現在の会社の雰囲気を悪くしているのは、えらい人たちなのである。
綱紀粛正だかなんだか知らないが、自分たちが態度を改めない限り、会社が良くなる事などありえない。なぜ下の人間の態度がおかしいと思うのだろう。それは鏡の自分を見ているのだと気づかないのだろうか(気づいていれば、とっくに改めているか…)。
と、話はどんどんオーヴァーになっていくのであった。
さて、今日のNHKのクローズアップ現代では、電子書籍を話題にしていた。
もちろん本離れに歯止めをかけるための一つの手段なのだが、地方において本離れが進むのは、進んでいるのではなく、本がないというただそれだけの事である。
本が出ているのが判らなければ買う人はいないし、気が付いた時にはもう絶版では買いようもない。品切れと称しているが実際は絶版と同じなのだ。その上古本屋もないのだから、お手上げである。
そもそも、田舎にはまともな書店が存在しない。例えば新宿の紀伊国屋書店のワンフロアにすら及ばない本屋しかないのである。ハードカバーなんて、100冊もない店ばかりだし、まともな本などごく僅かでしかない。
現在はネットで買えるといっても、多少の立ち読みなどで中身を見ないと、自分なりの評価は下せない。ネットの評価など、何の参考にもならないのである。
買うものが決まっていればネットでの買い物は便利だが、書店をぶらつく感覚はとてもできないのだから、偶然にいい本を見つけるなど不可能に近い。
また電子書籍といっても、携帯などは漢字が簡略化されているため、どうも違和感がある。メール程度ならともかく、まともな本を形態で読もうという気にはなれない。
しかし専用端末はなかなかいい。少なくとも漢字に関しては大丈夫のようである。最低限このレベルなら、まずは一歩前進であろう。
ただ、例として挙げていた森村誠一氏の電子版「野生の証明」が800円近いというのでは、どうも積極的に使いたいという気が失せる。この人の本がこの価格では、どう考えても高すぎである。ご都合主義ばかりだからなぁ…。
こういう価格帯では、せっかくの電子版というメリットがあまりないのではないだろうか。
2004年06月22日(火) ゾンビだ、ヘルハウスだ
夜のうちに台風は去ったようで、昨夜はあれほどうるさかったのが、出社する頃には雨は完全にあがっていた。ただし風が強く、なんとなく蒸し暑かったが。
会社の帰りに、会員証を持っていないビデオ・レンタルの店を覗いたら、「攻殻機動隊
STAND ALONE COMPLEX」が全巻置いてあった。しかも「S.A.C. 2nd GIG」は3巻まであったから、いずれ発売次第、入荷していくのだろう。これは近日中に会員証を作らなければならないなぁ。
そしてその隣の店で「映画秘宝」を買う。
新譜紹介で「キラー・エリート」だの「合衆国最後の日」だの「ブラニガン」だの、意気込みは買うが、空回りした映画が続々と出る(絶賛するほど「合衆国最後の日」は面白い作品じゃなかったはずだが…)。さらには本当にしょうもない作品も大量に出ているし、これからも出るのであった。
やはりこれは景気が回復しているのだろう。そうでなければ、これほどカス映画が大量に出る現象の説明がつかない。
そんな中「ゾンビ[米国劇場公開版]」とか「ロアルド・ダール劇場 予期せぬ出来事」、あるいは「マルクス・ブラザーズ コレクターズ・ボックス」なんていう非常に触手が動くものもある。特に「ゾンビ」は、過去のソフトは全て持っているし、日本での劇場公開版も見ているので、都合4種類を見ている訳だが、今回のは画面の左右が広くなったので本来写ってはいけない部分まで入っているのだという。たとえばスタントのトランポリンとか…。これは買わなければなるまい。
ま、DVDとしては最初だからとりあえずは納得しておこう。
しかしこの「ゾンビ」という作品は、世界中にどれだけのヴァージョンが存在しているのだろう。各国独自のアレンジが許されていたようだから、見当もつかない。
日本国内で上映されたのは、オープニングに惑星の爆発シーン挿入と、アパート内で人肉を食べているシーンがモノクロになるのが最大の違いか。後者は凄惨だからという理由でモノクロにしたらしいが、そのくせあの子供ゾンビのシーンはそのままであった。ま、いいけど。
いずれこの手のホラー系がどんどん出てくれるのはいいのだが、肝心の傑作が未だに出ていない。「ヘルハウス」である。これは映画館で観た後は、一度テレビで見ただけである。早く出して欲しいのだが。
やはり「ヘルハウス」のパメラ・フランクリンと「サスペリア」のジェシカ・ハーパーは、実にいいのである。
というところでアップしようとしたのだが、ふと思って検索してみたところ、8月2日に出るではないか、「ヘルハウス」が!
これは驚いた。解説に「1973年ジョン・ハフ監督作品」と書いてあるから、間違いない。これは予約しなければ。
ちなみにこの映画のラストは、寺沢武一の「コブラ」でそのまま使われている。こちらはヒトラーの亡霊だったが…。
2004年06月21日(月) 音楽壊滅の日は近い?
改定著作権法が通ってしまったが、ようやく新聞などがそれを「音楽の危機」という見方で捉えている。
でも、遅いのだよ。メディアの連中がこんなノロマでは話にならないではないか。誰も音楽に興味がなかったのか、よほど頭が悪いのか…。
まあ音楽界の再販制度を守るための法改正でもあるのだから、新聞業界が及び腰になるのも判らないでもない。所詮同じ穴の狢、という事だ。もしかしたら、法律が通ってから騒いで面子を保とうという魂胆なのではないか、なんて下衆の勘ぐりもしたくなろうというものだ。
そもそも非難を一時的に避けるためか、音楽業界は洋盤に適用しないなんて事を言っているが、そんなのは嘘に決まっている。自分たちの営業努力が欠落しているのを、消費者のせいにするような業界の言葉など、信じる方がどうかしている。
いずれこの法案の元、洋盤の販売制限が始まったら、本当に私はCDを買うのを止めるかもしれない。消費者を置き去りにしたメーカーの物など誰が買うというのだ。
だがそうすると本当に困るのは、ミュージシャンである。それは判るのだが、もはや何の権限もない一消費者にできる抵抗はそれくらいなのだ。
だからこれからは、ネットを使って自分たちのCDを販売するというのが主流になるかもしれない。ここまでネットが普及した現在、消費者不在の販売会社を通す必要などない。
ただしこの場合、どうしてもダウンロード販売という方向に走る傾向があるが、パソコンの絶対的シェアを誇るウインドウズは信用できるものではないし、そもそも電気製品の寿命は現在のCDの寿命と比較すると圧倒的に短いのだから、やはり外部に電気系とは別の物として保管できなければ、何の意味もないのである。
でもそうするとCD-Rの寿命という問題も出てくるか…。
なんだか日本の音楽業界は壊滅寸前のようだ。でもメジャー系の邦楽は滅びてもいいかな…。
あ、メガヒットとか言われる邦盤は、すでに内容としては死んでいるからいいのか。
2004年06月20日(日) 今日は土砂降り
朝も早くから、子どんぐりを中体連会場まで送ってくる。土日にいつもより早く活動しなければならないとは、面倒くさい事ではある。しかも本人は応援だけである。
という訳で、本屋に行く。
まずは藤原カムイの「ウルトラQ・2」を買う。もう出ていたとは知らなかった。
実は1巻目がそれほど良い出来だとは思っていなかったので、今回の2巻目はちょっと驚いた。意外とうまくまとまっているのである。「ガラダマ」なんて、オリジナルの2話をくっつけた上に色々と話を加工してある。これがうまくまとまっており、なかなか楽しめる。
また私がウルトラQの最高傑作だと思っている「バルンガ」も、あの少ないページ数でうまくまとめている。1巻目でものたりないと思った人も、これならある程度納得できるのではないだろうか。
しかし最後の「ウルトラQuestion がんばれユリちゃん!の巻」は、誰もが昔考えた事をたった3ページで堂々とマンガにしてしまった。でもこれをやっちゃうと3巻目は作れないという事だよなぁ。
しりあがり寿の「地球防衛家のヒトビト」は見つからなかったので、代わりと言ってはなんだが、「NHKみんなのうた・とのさまガエル」のDVD+CDセットを買う。これはしりあがり寿氏のキャラクターで成立しているので、視覚効果がないCDだけではいけないのである。
この時、DVDコーナーに「世界の傑作コマーシャル」というのが1〜3まであった。気になって帰宅後調べると、出たばかりなのはともかくとして、明後日には4〜5が出るのだとか。これは大変だ。是非欲しいではないか。
そしてこの時立ち読みなどを少しした訳だが、カメラ雑誌に「デジカメの白飛びは、すなわちデータの消失なので、これはリカバリーは出来ない」と書いてある。なるほど、だからキャノンはそもそも白飛びしにくい調整になっているし、ニコンは白飛びしやすいから、あえてアンダー気味に抑えているという訳だ。
そして他のメーカーは、その中間に位置するのがほとんどである。もちろんデジタル一眼での話だ。
しかしオリンパスのE-1は、ゴミ対策としてCCD前に超音波を利用したリダクションシステムを搭載しているが、これはいいなぁ。カメラとしての性能はD70が圧倒的なのだが、ゴミ対策はないに等しい。大都市のようにメーカーのサービスセンターが近くにあれば、気軽に付着したゴミを除去してもらえるが、田舎では確実に1週間は待たされる。メーカーは田舎というものの存在を無視しているが、ユーザーにすれば大問題なのである。
これがなんとかならないと、不安なんだが…。
あと、他の本を見ていてちょっと笑ったのに、ルノーのツーリングワゴン車「メガーヌ」というモデルの発表がある。車自体は別にどうという事もないのだが、メガーヌのエンブレムが「Megane」なのである。ボディが赤ければ、赤いメガネかぁ…。
エンブレムがちょっと欲しいかも。
そして夕方、子どんぐりが帰宅してから明日の予定を確認すると、急遽予定が変わり、男子は野球部の応援になるのだとか。つまり卓球部男子は全滅という事かい。
ま、おかげで明日は早起きしなくてもすむという事になった。
2004年06月19日(土) 所詮は役人の考える事
今日は小雨模様で、子どんぐりは中体連の開会式に行ったのだが、途中でとんでもない土砂降りになってしまった。結局式の間はぬれ続けたそうで、その後各会場に行くのだから、子供たちにすればいい迷惑だ。子どんぐりも夜には鼻声になってしまっている。
ネットでニュースを見ていたら、岩手県は7月から、仕事の無駄を徹底的に省くため、トヨタ自動車の経営手法「カイゼン」を導入することを決めたというのがあった。
増田知事は「職員1人1人の無駄を省き、顧客サービスを充実させたい」として、来月から一つの課でモデル導入し、事務作業の見直しを進めていくのだという。
で、その具体策なのだが「(1)プリンターは職場の中心に置き、職員が歩く時間を節約(2)文房具の保管場所が誰でも分かるようにし、物を探す手間を省く(3)コピー機のすぐ横にホチキスやクリップなど必要な道具をそろえる(4)出張や会議をやめてメールで連絡を取り合う…など」なのだそうだ。
人事課は職員1人が1日5分仕事を短縮すれば、5000人の県職員の合計で約2億7600万円の残業代が節約できると見込んでいるというのだが…。
今時一体何を考えているのだろう。これは無駄だね。役所という改善意識の低い職場に導入したところで成果は期待できないのだが、それ以上に期待する成果がまるで腰抜けである。今時、民間でこんな事言ったら低脳扱いされるのは当然である。そもそもこの程度の事など、とっくの昔にやり終えていて当然の事だ。
そもそも「カイゼン」は生産現場でこそ威力を発揮するのであり、事務系のしかも役所では、効果が出るとはとてもじゃないが考えられない。自治体では初めての導入だというが、バカバカしくて誰もやらないだけではないのか。
この程度の事を嬉々として発表するとは、どうなっているのだろう。机上の空論という言葉を知らないのかねぇ。
比較するのもバカバカしいが、小泉の政治というのは、改革のためには痛みが伴うという事を政府が示した事に大きな意味がある。この岩手県の発表程度で効果があると納得する民間の人間がいたら、是非お目にかかりたい。国民はそんな小手先でなんとかなるとは誰も思っていないのだ。
つまり小泉政権の政策というのは、改革を原則通りに行うという事で、国民にとっては非常に判りやすいのである。それが自分にどう跳ね返ってくるかも判りやすいし、うまくいけば日本は良くなると言うのも判りやすい。
そして過去の政治家は、言う事とやる事が全然違う、なんてのが当たり前だったが、小泉は原則として言った事はほぼその通りに実行している。これが本当の意味での「判りやすさ」と言えるだろう。あくまで原則で通しているので、いい事も悪い事も含めて判りやすいからこそ議論が出来る。
民主党の、あまりにも低レベルの政治運営も手伝って、小泉内閣は政府として久々にまともになったと感じさせる。
小泉政権の政策を支持するかどうかは別として、政治家として非常に判りやすい政策を進めているのは確かなのである。
日本の経済危機を真剣に考えれば、岩手の役所みたいな発表など、恥ずかしくて出来るものではなかろうに。
2004年06月18日(金) サンダーバードを知らない世代
今日もさらに先物買いのセールス電話がかかってくる。全部違う会社なのだが、このままでは全ての先物買いの会社から電話がかかってくるのか?
会社でなぜかサンダーバードの話が出たのだが、これを知らない世代と言うのが存在する事が判った。やはり再放送がない田舎なので、どうも現在の30代あたりが放送の間隙にはまっているらしく、数人がまったく知らないと言っていたのである。
どのくらい知らないかと言うと、なにせ信じられない事に、サンダーバードの基本設定すら知らないのだ。毎回敵と戦っていると思っていた人もいたくらいである。もちろんこの人には、「サンダーバードとは、金持ちの道楽で作られた国際救助隊の物語だ」と一言で説明する。これで納得してたけど。
知らないと言っても、皆テレビっ子だったらしく、なにせマジンガーZやコンバトラーVなんてのを見ていたのはあたりまえ、スタージンガーなんて、忘れようとしても思い出せない(バカボンのパパの台詞だ)ものまで話題に上がったのである。
でも現実にサンダーバードを知らない人がいるというのは、結構驚きだったなぁ…。
さて、そろそろうちもADSLにしたいと思っている。
以前調べたのだが、あれから改善されたかもしれないと思い、NTTのHPで伝送損失を調べると37dbとまったく変わっていない。これでは最大でも4Mしか期待できない事になるのだ。
というか、8M〜40Mのどれを利用しても、この距離ではほぼ同じラインに収束してしまっている。まあ8Mよりは若干12Mが良さそうなだけで、24Mや40Mを使っても、12Mとほとんど差がないのである。なんだかこれはこれで悔しいものがある。
それでも今より悪くなる事はないとは思うのだが、会社の人の話では、電話がかかってくるとラインが切れるとか。ダウンロード中だとこれは致命的ではないか。
でもやっぱりADSLに変えたいと思っている。問題はハードの能力が回線スピードに追いつくかどうかだが、ここまで損失が大きければ大丈夫だろう(書いてて空しいぞ)。
2004年06月17日(木) 今日も電話が…
今日はやたらと暑い。
そして今日も今日とて、例の先物買いのセールス電話がかかってくる。しかもすべて総務にだ。総務の人に、出かけているから後で電話すると伝えておいてくれと言っておいたが、そうすると大抵切ってしまうのだ。
だが本当にどこから漏れた情報なのだろう。ここ数日で10本以上である。実に不気味ではないか。
そんな昼休みに本屋でカメラ関係の本を見ていたら、デジタル一眼専用レンズについての記述があった。
それによると、APS-CサイズのCCDに特化した専用レンズは、普通の一眼レフカメラで使うと周囲にケラレが発生するとので使わない方がいいそうだ。これは知らなかったが、言われてみれば確かに納得できる。要は光の収束の問題である。シグマなどは、HP上でデジカメ以外に使用するなというニュアンスで書いてあるくらいだ。
こうなると、この手のカメラを買う時は過去の遺産は無視した方がよさそうだ。デジタルならそれ専用の製品で統一した方がいいのである。これはフィルムとCCDの光の受け方の違いだから、どうしようもない。
最近、デジカメの機構上の問題がだんだんと見えてきて面白い。やはり高いものには理由があるし、専用の設計にも大きな意味があるという事だ。
そんな中で、シグマのレンズでよければ意外と安く揃うのである。と言う事で、ますますニコンのD70が欲しくなるのであった。
でも調べると、ネット販売より近所のキタムラの方が安いのは、不思議と言えば不思議である。というか、ヨドバシ高すぎっ。
これではノートパソコンを買えるではないか。
さて。
とあるホームページの日記を見ていたら、「ウルトラマンのカラータイマーについて、実は制限時間3分の設定は、本編のどこにも出て来ないのではないか」という意味の記述があった。
この辺は私もはっきりとは判らないが、もし番組で言っていないとしたら、やはりこれは大伴昌司が雑誌に書いたものが出所、という事になるだろう。少なくとも、かなりの子供たちがマガジンやサンデーの巻頭カラー特集を見ていたのだから、影響力は絶大なものがあったはずである。そもそも当時の裏設定は、ほとんど全てが彼の業績なのである。
現在はDVDなんかで全話出ているのだから、調べようと思えばある程度簡単に出来るのではあるが、この辺だとレンタルもあまりない。まあ気にしていれば、いずれは判るだろう。
しかしこれを書いていたホームページの主は、女性だと言うのがユニークだ。それとも最近はこういう女性が多いのだろうか。
ちなみにこの人は、ウルトラマンの3分はカップラーメンと関係があるのでは、という意見である。年代等も調べて、初代ウルトラマンよりも後に発売されたカップラーメンがなぜ影響したのか、という展開でそれなりにうまくまとまっているし、少なくとも論理的である。
でも私は、大伴昌司説を取りたいなぁ。
2004年06月16日(水) 電話が延々とかかってくる
エア・ギターというものがある。味も素っ気もなく言ってしまえば、ギターを弾く真似っこである。
何故か昨日のめざましテレビでその模様が流れたのだが、知らないうちに日本大会が開催されていたらしい。世界大会は以前から知っていたが、まさか日本で、という感じである。
まあ興味のない人にはただのバカネタだが、結構面白いのだ。なにせこのエア・ギターには、信じられないかも知れないが、ニューモデル販売などのHPもある。これには結構笑ってしまったものだ。現物がないのにニューモデルである。この感性は好きだなぁ。
やはりバカバカしい事ほど、真剣にやらないと楽しめないのである。
今日は朝から夕方にかけて、4本もセールスの電話があった。しかも全部原油の先物買いだ。最近妙に多いぞ。現在は価格高騰のおりから、それに騙される人も多いと踏んでの電話なのだろう。
しかし原油価格は、何が原因で上下するかは判らないから、まさに賭けである。なにせこういう先物買い等の相場師がいるから、現物の需要とは関係なく動いたりもするし、あるいは大国の経済で簡単に上下する。
たとえばガソリンの価格の変動も、アメリカは原油の量とは全然違う部分で動いている。現在は精製工場が老朽化して製造能力が落ちているところへ、水質の環境問題から新しい精製工場が作れず、量が不足しているがために価格が高騰している。つまり大量に原油があっても精製能力が追いつかないから価格が上がっているのである(ちなみにこの水質管理を統括しているのはアメリカ陸軍なのだが、これは知らないとかなり意外な感じがする、と思う)。
さらに先物買いは、相場の危険性にもまして、運営する会社の危うさも危険要素だ。営業マンも会社自体も、ほぼ信用できないと考えた方がいい。「上場会社だから」なんてのは、投機の場合何の当てにもならない。
会社に送りつけられた資料を見ると、二年ほど前の上場会社がかなり消えている。そんなものなのである。先物取引はハイリスクハイリターンだけあって、簡単につぶれるし、そもそも社員は不正をするのが簡単だから、危険なのである。彼らに誠意を期待する方が間違いなのだ。まじめに仕事をしているのは、せいぜい数パーセントだろう。
そういえば最後にかかってきた電話は、大口顧客を探しているようで、一口1000万円からなのだそうだ。「今預けると、お盆には5倍になる」と言っているが、ハイリターンを期待できるという事は、非常に危険なのである。億単位で動かせる金がないと、まさに自滅の可能性があるのだ。
そして電話をかけてくる営業マンは「絶対儲かる」というが、そんな事はそれこそ「絶対ありえない」のである。もし本当なら、さっさと辞めて自分が顧客になればいいのに、そういう奴は皆無だ。内部にいるので仕組みが判っているからである。
マイナスが出ると、他の客の金を動かしたりして、最終的に帳尻を合わせようとしているから、小口の客は大体損をするものなのだ。そういう客は資産がないから二度とやらないと判っているので、大口の客しか大事にしないのは当然なのだ。
そういう裏事情も充分判っているからやる気もないのに、延々と電話がかかってくる。仕事の邪魔である。
しかしここでそれ以上に気になるのは、これらが全て、総務への電話番号でかかってくるのである。
私の部署は番号が違うので、今回は銀行や学校などから漏れている訳ではない。少なくとも私は、総務の番号を何らかに使用した事は一度もないのだ。
会社でその事を話したら、「役所あたりから漏れているのでは」という人がいた。なるほど、これには頷けるものがある。役所などへの届はすべて総務経由だからだ。
いずれにしても、電話勧誘は法律で禁止すべきではないのだろうか。非常に迷惑である。こういう連中がいるから、個人データを漏らすアホウも出てくるのだ。
2004年06月15日(火) 火の鳥2004
NHKで日曜にやっている「火の鳥」を見て、ふと思ったのだが、下手な大河ドラマを下手な役者でやるよりは、この「火の鳥」を大河ドラマにしてしまえば良かったのではないだろうか。
近年のNHKはろくでもないドラマを作りすぎている。あまりに視聴率を意識しすぎた低レベルの番組ばかりである。この手のエンターテナー系は、民放の悪い部分だけを取り込んでいるとしか思えないし、こんなのばかり作っているNHKに金を払うなど、ばかばかしい事この上ない。いい加減にして欲しいものだ。
だから現在の「火の鳥」が、良く出来ていると思ってしまうのである。どう見ても子供向けではない演出なのが不思議ではあるが。
ちなみにこのシリーズでは、ランプの頭にろうそくが立っていない。ギャグを一切廃するという監督の方針で、当然ヒョウタンツギなんかは出てこない。しかし他のキャラはともかく、ランプだけは信じられない事に違和感がある。やはりあのキャラは、ろうそくがないとランプではないのだ。これは見ていてかなり意外だった。
そして手塚を手塚たらしめているのは、やはりギャグの部分に負うところが大きいと再認識してしまったのである。そういう意味でもこの「火の鳥」は、アニメ史上において意味があるといえるかも知れない。
ところで。
結局今のところキース・エマーソンの東京公園は決まらないようだ。もはや関東圏でもキースでは客が呼べないと判断されているという事なのだろうか。往年のファンとしては悲しいものがある。
どうせ東北の片田舎には来ないのだから、せめて東京なら行ける可能性もあるのに…。
会社の朝礼で、いきなり勤続表彰があり慌ててしまった。せめて事前に教えておいてほしいものだ。
30年20年10年と順に表彰されたのだが、私も20年になってしまったのかぁ…………。それはともかく、ずいぶんと立派な楯をもらったが、飾るところもないし、もてあましてしまうのだった。こういうのをもらった人はどうしているのだろう。
帰宅して判ったが、子どんぐりは明日休みである。なんと「まだ始まってもいない中体連の代休」なのだそうである。今ひとつ納得できないが、まあ学校の方針だから仕方がない。
そして昼から部活があるのだが、これがまたとんでもなく遠い運動公園内の体育館なのだ。実はバス路線も時間も良く判らない上に、そもそもどのくらい時間がかかるのかすら不明である。
ネットで市営バスの路線図などを調べようとしたが、肝心の部分が全然出てこないし、観光関係の有志が作ったという時刻表も2000年である。相変わらず、ここ一番で役に立たない町だ。結局明日の朝になったら、駅のバス停に路線と時間を調べに行くよう指示する。
しかし部活なんだから、この手のは先生なりキャプテンなりが、ある程度まとめて指示するもんだと思うのだが…。
2004年06月14日(月) 私の日常は平和である
七戸の警官が事故を起こし、しかも酔っ払い運転の容疑が濃厚である。目撃者が酒臭いと言うのに現場に来た警官が調べもせず、結局行方不明、翌日になって逮捕である。まあ酔っ払った上のひき逃げとまったく同じだ。
しかしそこで事故を起こした警官は早速辞職を提出した。退職金をせしめようという意図がみえみえの実にあさましい行動である。
当然辞表は保留されているが、各メディアの腰の引け具合を見ると、いずれ退職金は支払われる可能性もある。これは風土なのだ。税金の無駄遣いという感覚はなく、あくまで隣組の悪しき習慣が生きている訳で、要は酔っ払いが多い東北では、明日はわが身なのである。
こういうのを叩かずに、何がマスコミなのだろうと思ってしまう。
ところで、小泉首相が今回、サミット直前に北朝鮮を訪れたのは、中国の意向があったらしい。
実はイラクに派遣されている軍隊の中では自衛隊が一番人気がある。理由は単純で、「自衛隊という日本の軍隊が来た後には、世界最先端の技術を持った日本企業が来てくれる」と期待されているからだ(他の国ではただの人数あわせのケースが多い)。そういう国の首相なので、実は世界中から注目されているのは事実であり、その上アメリカからも(ブッシュに、と言いかえてもいいが)評価されているので、今回は発言の影響力がかつてないほどに大きくなっていると期待されていたのだ。
そして金正日に二度も会った首脳というのも近年なく、その小泉首相自身の口から直接、金正日の感触をアメリカに伝えて欲しいというのが、中国の狙いだと言うのである。それにより中国としては北朝鮮問題はイラクとは違う解決策が可能なのではないかと、アメリカに促そうとしていたのである。
中国は現在でも共産党体制のためサミットに参加は出来ず、今回は小泉首相が最大にして唯一のパイプなのだ。ある意味では中国と北朝鮮の未来がかかっている、と言ってもいい位なのである。
もちろん小泉首相がどういう感触だったか、なんてのはマスコミには流れてこないが、そもそもサミットとはそういう裏の会見にこそ意味がある集まりなのは常識である。政治の世界は、表だけを見ていては判らない事が多すぎるのだ。
その小泉首相も、国内では過去に例がないほどバッシングされ続けているが、これは感情論にムキになって反論しないからだ。
近年の日本の政治家における最大の欠点は、感情論に真剣に対応しようとする事だ。そんなもの、感情なのだから政治の世界では説得など時間の無駄なのである。現在の民主党など、その典型だ。時間を無駄にし過ぎている。
小泉と言う人が政治家として優秀なのは、どんな政策であっても感情論は必ず起きるし反対も起きるが、それが政治や政策に大きな影響を及ぼさない限り気にしないという事を徹底している事だ。これは日本のマスコミがだらしないという事を踏まえれば、非常に有効だろう。
つまり小泉という人は、その目標はともかくとして、政治家としては近年まれに見るきわめて優秀な人材なのである。これで一匹狼だというのが凄すぎる。
話は変わるが、マイケル・ムーア監督の「華氏911」に対して、レイ・ブラッドベリが題名を盗まれたと非難しているそうだ。こういう事に対してアメリカは非常にうるさい国なので、まさかムーア監督が無断で題名を付けたとは思ってもみなかった。
アメリカ作品という事を考えると、明らかにムーア側の落度だ。まだブラッドベリが告訴しなかっただけ、大人の対応をしているという事だろう。
さて、どういう結果に落ち着くのか、楽しみである。
2004年06月13日(日) ようやく本稼動
ようやくデスクトップのパソコンも、なんとか稼動し始めた。無事にかどうかは良く判らないのが、限りなく不安ではある…。
結局パーテーションを区切り直したのだが、ハードの仕様なのかCドライヴが最大11GBにしかならなかった。Dドライヴは17GBなんていらないのになぁ。まあそれでも仮想ディスクが大きくなったから、以前よりは音楽CDを作るのが楽になるだろう。
ただ、MOの調子が悪いのは、もしかしたらパソ本体のUSBに問題があるのかもしれない。MOをノートにつなぐと問題がないからである。さて、そうなるとUSB2.0にするのもちょっと様子見という事になってしまう。こうなるとIEEE1394経由で外付けHDが欲しくなるところだ。
そして結局お気に入りのいくつかは消えてしまったが、検索エンジンでなんとかリカバリーできる程度である。これはそれほど困らないだろう。
で、早速「サウンドエンジン」を入れてみたのだが、この機能がまた色々ありすぎて、良く判らない。音をちょっと加工すると音がまったく違うものになってしまう。変わるのは判るが、何をどうすれば変えたい音になるのかが、今のところさっぱり判らないのであった。いずれじっくりと取り組まなくては。
そういえば「フォトショップ」の時も同じような体験をしたが、これはマニュアル本が大量にあるからいざとなればなんとかなる。「サウンドエンジン」のマニュアル本というのは聞かないけれど、雑誌とかに載るものなのだろうか。疑問である。
いずれリッピングのソフトはフリーウェアでもいい物が多いようだが、問題は書き込みの方である。こちらはプリギャップを消したい時にフリーウェアでは対応していないのが多いようだ。
プリギャップを含んだままWAVEファイルを作ると、どうしてもブランクが終わる時にノイズが入ってしまうし、そもそもメドレーの時に間が空いてしまう。こちらの方が私にとっては重要な問題である。なぜなら私が好きなプログレは、長いのが多いからだ。というか長い曲が好きだというのは私の「仕様」だから仕方がないのである。
そしてこんなので遊んでいると、一日があっという間に終わってしまうのだった…。
2004年06月12日(土) なんだか慌しい
今日は切れかかった蛍光管を買いに行く。
しかし家電量販店とホームセンターでは、ここまで価格差があるのかと驚いてしまった。実は子どんぐりの夏ズボンのスソ上げに行き、できるまで少し時間があったので価格を比べてみたのだが、冗談抜きで家電量販店が半分の価格なのだ。数十円なら近い方で買うのも気にならないが、4本買って千円の差がついては、やはり考えてしまう。
特にいくら働いても賃金が固定という状態では、こういうところで切り詰めるしかないのである。
なんて言いながらもコナミのマイティジャックは、ネットで10個セットを頼んでしまった…。
まずは成田亨デザインのメカなのだが、数が少ないという噂だし、送料を含めても定価と同じになるのだから、仕方がない。今回のコナミの担当者は、成田亨メカでまとめたと言う事からも、かなりのマニアと思われるので、こういうのは支援しなければいけないのだ(と、自分に言い聞かせるのであった)。
午後、スーパーに行ってみたら、コカコーラC2の試飲キャンペーンを行っていた。
以前飲んだ感じでは、あれはドクターペッパーの亜種だと思うのだが、それではなんら目新しさはないだろう(はっきり言って、「サスケ」そのものなのだ)。これは実際問題として、コーラ好きな人はどういう感触なのだろう。そもそもこれをC2という名前で出したコカコーラ社の意図が良く判らないのだが…。
東大阪で、パトカーに追われたトラックが信号無視して軽自動車にぶつかり、軽に乗っていた二人が死亡したと言う。トラック側は酒を飲んでいたらしい。
しかしこのパトカーの行動に対して府警は、「他の交差点でも信号無視をして危険だったので、追跡を中止したから問題はない」なんてふざけた発言をしている。
だがこれは大きな間違いだ。追跡を中止したから事故が起こるのである。つまり誰もが信号無視すれば逃げ切れると判っているからだ。警察は徹底して追跡するべきであり、その途中での事故はすべて逃走車両の責任でいいのである。免許制度とは社会の秩序が最優先なのだと言う事が全然判っていない。相変わらず加害者の人権だけを重要視しているのだ。酒酔い運転が減るはずなどない。
昨日も書いたが、法律や条令と同じく免許制度というものも、社会秩序を保つためにある。それによって最終的には個人を守る事にもつながるのである。個人主義というものを間違って理解していると、社会がめちゃくちゃになるのはアメリカが充分証明しているではないか。
なんて憤っていたら、夕方になってウィルスバスターのアップデートCDが届いた。ようやくである。
で、インストールした後、早速デスクトップPCの修復にかかったのだが、これがなかなかネットに接続できない。そもそもソニーはカスタマー登録を止めてしまっていたのである。さすがはソニースイッチのメーカーだけの事はある。マニュアルの最初からつまづくとは思ってもみなかった。
仕方がないので「カストマー登録しろ」と出てくる画面を消して、ルーターのセッティングを行ったが、どうにもうまくいかない。悪戦苦闘しているうちに、ノートの方が接続できなくなったりして、もうぶち壊そうかと思っていたら、なんだか知らないが突然両方ともつながった。
本当にちゃんとした所につながっているんだろうかと不安になるが、まあ結果オーライという事で。
でもこれではどういう設定だったのか、良く判らないではないか。次に何かあっても、また初めから悩んでしまうぞ。
2004年06月11日(金) 悪魔の方がましか?
会社では今年の親睦会行事にあたり色々と画策しているが、夏の宴会では久々にイントロ当てクイズを作る予定である。まあ年齢の幅も大きいので、テレビ・ラジオの主題曲を中心にする予定ではあるが、はたして会社の人たちがそういうのをどこまで覚えているのか、実はかなり不安だったりする。
ちょっと数人に探りを入れてみたが、どうも見た番組を覚えていないと言う感じなのである。私としては信じられない話なのだが、まあ忘年会へ向けての試験的クイズと言う事で、まずはテストという事だ。
ニュースを見ていたら、法相の諮問機関である法制審議会の人名用漢字部会が11日、人名に使用できる漢字として新たに578字を追加し、計2810字に拡大する見直し案をまとめたと流れていた。一般の意見を聞いたうえで9月に法相に答申し、法務省が戸籍法施行規則を改正するそうである。
なんでも人名用漢字は、1948年施行の戸籍法で1850字と規定された後、順次追加されて現在は2232字となっているが、今回は過去最大の追加らしい。
まあ、なんで普通の漢字なのに今まで使えなかった状況を放っておいたのかは、過去の事だから問うまい。だが何故変な漢字を入れたのかは、理解に苦しむ。というか決めた連中の知能程度を疑う。
そもそも戸籍法では、子供の名前について「常用平易な文字を用いなければならない」としか規定していないが、これまでの人名用漢字の追加では意味も選考基準にしていたのだという。今回はそうした考慮は一切せず、「常用平易」の原則に立ち返り、文化庁が00年、月刊誌や書籍385誌を対象に実施した出現頻度数調査を基にしたため、「糞(ふん)」「淫(いん)」「癌(がん)」「屍(しかばね)」「呪(じゅ)」「痔(じ」)」なども含まれてしまったのだ。
まったくバカバカしい。そんなのでいいのだったら、コンピューターに勝手にやらせたって出来る仕事だ。
ここででもっとも重要なのは『マイナスイメージの強い字については委員から異論も出たが「価値観が多様化しており、最初から排除するより国民の判断に任せるべきだ」との意見が強く、見直し案に盛り込まれた。』という事だ。
こんな漢字があったら、価値観の議論が起こる前に使う人間が出るのは明らかだ。「国が認めているのだから、使っていい」と勘違いする奴が必ず出てくる。人間はすべてが優秀な訳ではない。そしてそんな名前を付けられたら、その子が悩むのは明白だ。
これを決めた連中は、人間の心を持っていないのだろうか。こういう大人ばかりだから、子供が変になっていくのである。こんな漢字を子供の名前に使う必要性がどこにあるというのだろう。こんな漢字が子供に使われるのが価値観の多様化だというのだろうか。法制審議会の連中は「個人の自由」を勘違いしている典型的な例になっている。
そもそも法律や条例は、市民や国民という個人を守る以上に、社会秩序を守るために存在する、という事が完全に忘れ去られている。価値観の多様化を認めるなんてきれいな事を言っているが、社会秩序を忘れたら、殺人も多様性の一つになって認めなければならなくなってしまう。
現在の日本では、アメリカ的自由主義の悪い部分だけが増幅しているようだ。社会秩序が完全に置き去りになっている。世も末だ。
だから国は子供の事を真剣に考えていないと誰もが思ってしまうのだ。出生率が下がるのも当たり前なのである。子供を安心して育てられる環境にないのが、現在の日本なのである。
2004年06月10日(木) ソフトマシーン
新聞の広告で、バロウズの「ソフトマシーン」が出ているのを知り捜していたが、今日ようやくゲットした。
1989年に出た時は、高くてあきらめていたのだか、今回は河出書房新社が文庫化してくれたのである。これは感謝して買わなければ。しかも翻訳は、当時の山形浩生と共になんと柳下毅一郎である。これにはちょっと驚いたが、まあ結構翻訳をやっているので驚く私がおかしいのだが。
ちなみにこの「ソフトマシーン」という本は、あのロック・グループ「ソフト・マシーン」の元ネタで、どちらも本来のスペルは「THE
SOFT MACHINE」なのである。
ロックの方は、サイケ〜ジャズ・ロック〜フュージョンと変貌し(末期は良く知らない)、日本でもかなり人気の、いわゆるカンタベリー系に分類されるグループである(ちなみにこの「カンタベリー系」を説明するのに一番判りやすいのは「渋谷系」だったりする)。
まあそれはともかく、ようやく「ソフトマシーン」を読めるのだが、読むには私も年を取りすぎたかもしれない。はたして1961年(初版)のバロウズを、この年になって理解できるのか、いささか自信がない。こういうのは一度若い時に読んでおくものなのだ。
どんな小説でも、とにかく若い時に読んでおくと、年をとってから見方が変わったり理解できなかった部分が判ったりするものだが、ストレートな感動は若い時の特権なのである。若い時の蓄積が年をとってから役に立つものなのだ。
夜になってちょっと電気屋へ行き、パソコンのハードディスクやMOの市場状況を確認してみる。
USBも2.0にしておきたいのだが、内蔵ボードは物理的にどうやって装着するのか良く判らない。いずれHPを覗いて確認しなければなるまい。
ただ、SCSIポートを利用してUSB2.0を利用出来るようにするアダプターセットもあり、しかも電源を入れたままで抜き差しできるのだそうだ。これはちょっと便利かも。SCSIだと電源を入れてしまうとその状態では抜き差しできないと言うのが最大の問題点なのである。今時個人レベルでこんなでは、不便な事この上ない。
うちの機械はUSBもSCSIもiLink(IEEE1394)も付いているので、利用しない手はなかろう。
MOは現在使用しているが、どうも挙動が不審なのである。信頼性が一番あるからMOにしているので、やはりこれは買い替えも検討しなければなるまい。しかし2.3GBなんてのがあるとは知らなかった。二昔前のハードディスク以上だ。
やはりパソコンの世界も、物欲の世界である事だよなぁ…。
2004年06月09日(水) マクロス・ゼロ
会社の人から「マクロス・ゼロ」の第四章を借りた。いよいよ次で終わりなのは雪風と同じだ。
戦闘機の見せ方もかなりこなれてきたようで、ヴァルキリーの戦闘自体は迫力がある。昔のようなめちゃくちゃさは影をひそめているが、やはり往年の板野サーカスは健在だ。それだけは楽しい。
もちろんどう考えても構造的に無理がありすぎの描写が多く、あれでは機体が確実に壊れてしまうのだが、これはそういう突っ込みをしてはいけない話なのだと充分判っている。あくまでアクションを楽しめればいいのである。
ただ、どうも最近の若手が書く脚本はやたらと自然回帰願望があるようで、気持ちは判らないでもないが、現代文明社会が極端に逆戻りするのは不可能なのだと判らないようだ。そして結局は超自然に走ってしまうのが理解できない。この辺に科学的思考力が乏しいと感じてしまう(あくまで「科学的思考力」であって、「科学的」という意味ではない)。
もちろん初めから超常現象を自然の一部としている背景があれば、それはそれでいいのだが、どうにもストーリーの辻褄あわせに利用しているに過ぎないのが困るのだ。
結局マクロス・ゼロは、現代社会に対する願望でしかなく、あくまで非現実的ストーリーなのである。
ところで、先日レーガン元大統領が死去し、国葬が行われるとの事だ。
これに関してテレビで訃報を流した時、例の銃撃シーンも流していたが周辺をトリミングしてあったのは残念である。本当はこの部分が、当時としては衝撃的だったのである。
私もあれはリアルタイムで見たが、実は犯人逮捕のそばで周囲を警戒していたSPが、背広の下からイスラエル製ウージーSMGを出していたのだ。世界中にウージーの性能の良さを再認識させた映像だったのである。
そもそもウージーは、ボルトが重いため回転速度が比較的遅く、制御しやすい。これはアメリカ製イングラムには望むべくもない。当時SPが使用するに適した小型のSMGとしては、これ以上のものはなかったと言えるのだ。ただ、理屈ではそう判っていても、実際にアメリカの護衛官がウージーを使っているというのは、衝撃的だったのである。
そんな事を思い出した映像だった。もう一度見たいものだ。
ちなみにボルトが重いと言う事で、コッキングの途中で手を離すと、簡単に暴発するそうだ。やはりオープンボルト方式は、モデルガンにはいい方式だが、実物に関しては注意が必要らしい。
2004年06月08日(火) ニュース色々…
今日はレガシーの車体下部へ、防錆処理をしてもらった。
防錆といっても下回りを洗浄して防錆塗料を塗るだけなのだが、まあやらないよりはマシ、という事である。実際問題として冬の高速を一度でも走った事のある人なら、凍結防止剤、つまり塩がどれだけ大量に車体へ付着するか、良く判っているはずだ。例えば黒い車体が文字通り白くなるのである。
道路公団も、少しは考えて欲しいものである。
とある雑誌を立ち読みしたら、価格が15,000円の「マクロス・1/48ヴァルキリー」が載っていたのだが、実はこれが機構的にかなり凄い事になっていると判明した。
何が凄いかって、ファイター形態からガウォーク形態になる時、なんと足をはずさずに腕が外側にスイングするのである。これはとんでもなく凄い出来事だ。つまりガウォーク形態に、文字通りあっという間に変形するのである。
過去、様々なヴァージョンのヴァルキリーがあったが、今回の構造はもうこの一点だけで、欲しいと思うのだが、いかんせん私には高い。高すぎる。どこかで安く売ってないかなぁ…。
なんて平和な事を考えながら、ネットのニュースを見ていたら…。
イラクで武装勢力に拘束された市民団体メンバーの渡辺修孝氏(36)が8日、「拘束は、イラクに自衛隊を派遣した国の責任」として、国に自衛隊の派遣差し止めと慰謝料500万円などを求め、東京地裁に提訴したそうだ。
まあ普通の裁判所なら門前払いである。なぜなら国の政策と個人の人権を同時に裁けないし、自衛隊問題は簡単に裁判で決着がつくレベルを超えている。
また加害者はテロリストなのである。実際、加害者を訴えずに国を訴えてどうするのだろう。やはりバックに某政党がついていると、強いねぇ。どんなバカな行為でもできてしまう。とにかく世間の注目を集めるためにのみ騒ぎを起こすという、30年位古い戦術を取っているのだ。
そもそも彼は、戦闘状態のイラクを取材するためにあえて現地入りした訳で、この告訴は大いなる自己矛盾を含んでいるのに気が付かないのだろうか。
いずれ彼らは国民を味方につけるのに失敗しているのに、これ以上恥の上塗りをしてどうするのだ。戦争反対もいいが、もっと頭を使って欲しいものである。これでは地道な反戦活動をしている人まで白い目で見られるだろうに。
つまりこの告訴をした人は、救出時と同じく、再び色々な人に大いなる迷惑をかけているのだ。
はっきり言うが、政治的にはとてつもなくバカである。
帰宅するとKCからCD-Rが届いていた。
いや、これは燃える。たまにはこういうストレートな物もいいものだ。でも結構大変だったのではないだろうか。
そしてテレビのニュースでは皇太子の発言問題を取り上げていた。
ネット上で発表された全文を読むと、皇太子の意図は良く判る。周囲に気を配りつつ、核心が見え隠れしている内容である。少なくともこれを読むと、皇太子妃はかなり重症だというのが感じられ、本当に哀れを誘う。
宮内庁は一度解体した方が、絶対に世のためだ。
2004年06月07日(月) 憤りばかり
相変わらず会社では色々とトラブルが多い。
経費節減とか言っているものだから、必要な事までやっていないのである。500円をケチって500万円を棒に振る寸前だった。しかもこういう事が特殊な例ではなくなってしまったのである。誰も変だと思わないらしいから困ったものである。
つまり経費削減の最大効果は、仕事をしない時に現れる、という事だ。バカだねぇ…。
バカと言えば、ベビーカーに乗った生後4カ月の男児に火の付いたたばこを投げ、ほおなどにやけどを負わせた奴が捕まった。
この容疑者は40にもなって「暑くてむしゃくしゃして投げ入れた。子供は見えなかった」などと供述しているのだというが、町中でベビーカーを押していたら、普通中に子供がいると考えるものだ。
この発言自体は知能程度が低いとしか言いようがないが、実はこう言っておくと量刑が軽くなる可能性が高いのだ。
現状の刑法では、結果ではなく動機を重視する。それは殺意がなくても結果として人を殺した場合などに対応するためであり、また精神病への対処でもある。だから動機なき殺人などの場合、精神鑑定が必要になるのである。
ただし逆に言うと、無差別に人を殺しても、その時殺意がないと認められれば無罪になる可能性もあるし、正当防衛でもその時殺意があれば殺人罪に問われる事もある、という事なのだ。
変だと言っても、それが現状の刑法なのであり、加害者が優遇されやすいシステムになってしまっているのである。
だから被害者の救済策として民事訴訟もあるのだが、それはあくまで損害賠償でしかない。つまり今回の場合、仮にタバコを投げた時点で害意がないと認定されれば、やけどという傷害は結果でしかないので問われないのである(まあ、町中でタバコを捨てるなど、その時点で犯罪といってもいいのだが)。その場合は医療費などを民事で請求するしかないのである。
まあ普通の裁判官なら、それなりの対応をするものなのだが、中には著しく社会常識に欠ける裁判官も存在する。そういうのにあたると悲劇としかいいようがない。
結局、社会正義や常識とはどうなってしまったのだろう、という事だ。
さて、まだデスクトップのPCは復活していないので、やはり何かと不便である。 ノートは使うために場所を作らないといけないし、やはりセレロンの600では力不足は否めない。あるだけマシなので、文句は言えないのだが…。
2004年06月06日(日) 音楽の取り込みで一日終了
特に参観日という訳でも、雨が降っている訳でもない(このネタ、毎年使っているような気がする…)。
CD2WAVE32(Ver3.21)という、CD音源をWAVEファイルに変換するフリーソフトが手元にあったので、どうせ来週にはHD内のデータをすべて消すのだから、通常のソフトなら何をやっても大丈夫だろう、という事で使ってみる事にした。今の時点でHDが埋まるのは、全然怖くないぞ。
とりあえずHD内に海外テレビドラマのテーマ曲集と、川井憲次の作品集を作ってみた。
さすがに海外テレビの方はすぐに出せるCDが少なかったので、他にもいろいろと混ぜてCD一枚にしてみた訳で、結局訳のわからない選曲になってしまったが「秘密指令S」や「謎の円盤UFO」「プリズナー6」なんかは何度聞いても名曲だと思うし、「スペース1999セカンド・シーズンのオープニング」や「0011ナポレオン・ソロ」なんかは、意外と燃える。
後半には「天下御免」や日本版「スペース1999のテーマ」なんてのも入れたから、ある程度はレアなCDになった、かもしれない。「幻魔大戦」なんてのまで入れたから、本当にめちゃくちゃだが。
しかし「ガンヘッド」のCDが読み取れないのには困ってしまった。ラジカセでは聞けるのに、PCでは同じ場所で止まってしまうのだ。まあいいけど。
川井作品の方はなにせ長いものも多いので、60分を簡単に越えてしまい絞るのに苦労する。意外と貴重な音源も結構押さえていたというのがうれしいが、田舎の欠点でついに入手できなかったものもいくつかあるのは残念至極也。
しかしこうして川井作品を色々聞くと、誰かが言っていた「引出しは極端に少ないが、奥行きがとんでもなく深い」というのは実に的確な表現だ。フランス映画の「ブラッディ・マロリー」や「samourais」なんて、だれがどう聞いても川井作品なのだが、やはり監督の要望に答えているとしか思えない。こういうところが実にうまいと思う。
関係ないが、この人とは年が一緒なんだよなぁ。大学も一浪しているので、入学式では同じ場所にいたはずなのである。別にだからどうしたという事もないが、妙な因縁を感じてしまうのだ。
こうしてそれなりにCDを作った訳だが、音量の差が激しいのには参る。多少なら我慢するが、ヴォリュームを絞らなければならない程の差があるのはやはり不便だ。いずれきちんとしたライティング・ソフトが必要になるのだろうか。
そもそもこういうCDを作るのであれば、さらに外部にHDが必要なのは明白だ。
だがこうしてセレクトCDを作っていると、やはり自分に欠けているのはセンスなのだと痛感する。こればかりは簡単になんとかなるものではない(やはりセンデロさんとかのセンスの良さは凄いと思う)。
合間に「異形機入門」を、ちまちまと拾い読みする。
その中でJu87の後継機として、とんでもない機体があった。あまりにも難しかったのか、基本設計の段階で計画は中止されているが、要は変形する機体である。まあ変形といっても機体胴体後部が180度回転するだけだが、飛行機というものを少しでも知っていれば、それがいかに大変かは判ろうというものだ。多分思いつきだけで始めたのだろうが、もしある程度進んでいたら、どうなっただろう。別に役には立たないか…。
それとは別に、民主党が久々に牛歩戦術に出たが、これには笑ってしまった。今時こんな手が通用すると、本気で思っているのだろうか。いや思っているのであればただのバカだし、思っていないのであれば、ただの議会への妨害でしかない。まあそれで議員には大きな時間外手当てがでるから、彼らにとっては無駄ではない訳か。税金の無駄使いではあるが。
少なくとも牛歩戦術では、議会を流会にするしか手立てはないのであり、今時そんな事は無理に決まっている。むしろ他にやる事があるだろうに、さすがの朝日新聞も社説で呆れていた位だ。
やはり自民党単独政権が長すぎた弊害が、現在露骨に現れてしまったのである。つまり第一野党が政治を担えないのだ。「反対のための反対」を長くやりすぎて、まともに政治を行える人間が育っていないのである。
やはり日本の政治というのは、末期なのかもしれない。本来の独裁者というのは、こうまで平和ボケした社会からは発生しないものなのだが、逆に独裁者になろうという者が現れた場合、簡単に政権を押さえる事はできそうだ。
2004年06月05日(土) 静かな会社
今日は粗仕事。
妙に会社に人がいない。イベントをやっているからだが、そうじゃない人もいないのは何故だ。まあ静かでいいけど。
本屋に行ったら、光文社のNF文庫から「異形機入門」というのが出ていた。
これは、「フライング・パンケーキ」「トリープ・フリューゲル」「ゴブリン」といった、「こんな物が本当に飛ぶのか」的飛行機の本である。まあ知らない機体はほとんどないが、機構部分の説明(想像?)もかなり真面目なので、意外と面白そうである。
そもそも「トリープ・フリューゲル」なんて、どういう飛行原理なのか、未だに良く(と言うか全然)判っていないのである。一見ヘリコプターのブレードのように見える翼の先端に付いているのが、ラム・ジェット・エンジンだと聞くと、これはやはり「???」となるのが普通である。少なくともヘリコプターとしては機能しないと判る。まあ形がユニークなので人気があるのだが。
第二次世界大戦というのは、こういう謎の物体を数多く産出した(アイデアだけの物も多い)のである。特にドイツなど、敗戦が確定した時点ですらそういう事をしていた訳で、のん気なのか真面目なのか、はたまた狂っているのか判断がつかない。
この中で、『野田昌宏氏が少年期に振電のテスト飛行を見て、「逆さに飛べる飛行機が現れた」と驚いたとも伝えられている』と書いてあるところがあり、妙に感心してしまった。
まあ野田氏もこのシリーズの翻訳をやっているくらい第二次大戦機に詳しい人だし、別に書かれていても驚く事はないが、やはりSF関係者として認識しているもので、どうも違和感がある。
そして先日録画した「ウルトラQ 〜Dark Fantasy〜」を見た。第8話「ウニトローダの恩返し」である。
なぎら健壱が思った以上に好演しているが、いかんせん脚本が中途半端だ。そしてウニトローダの造形等が非常に「安い」ので、これはもっとギャグに徹した方が遥かに面白くなっただろうに。一部のギャグはなかなか良かったのである。あまりに馬鹿馬鹿しいが、なぎらだからこそ許されるのである。ある意味もったいない話だ。
ただし、この程度で面白いと思わせるほど、このシリーズは他の作品がダメだ。多分日本のミステリー界のように、発端は素晴らしいのを思い付くが、それをきれいにまとめる能力がないのだろう。そういう意味では昔の方が遥かに良く出来ているのである。
30分で話をまとめられないようでは、どうしようもない。
某押井ファンクラブのHPで、管理人が『個人的意見としては(ムーアであれ他のどんな監督であれ)政治的意見が入った時点でそれはプロパガンダであって芸術映画ではない』と書いていた。なんだか著しく稚拙な意見である。チャップリンの「独裁者」を、プロパガンダ映画だと言うのだろうか。また「パトレイバー2」をどう思っているのだろう。
そもそも、芸術作品と呼ばれている作品は、ほとんどの場合に政治色が色濃く出ているものだ。少なくとも政治的に何かを訴えたいから芸術作品にせざるを得なくなる。また娯楽作品だって、政治色が濃い作品は多い。
さらに1970年代までの映画、特に戦争映画は多かれ少なかれ政治色が濃い。それを直接表現するかオブラートに包むかの違いだけである。基本的にあまりに直接表現すると、映画としてつまらなくなるケースが多いが、戦争を扱った作品ではどうやったって、その辺は表現されるものなのだ。
政治色が出ているからプロパガンダだとは、えらく無知かつ短絡的だ。まあアメリカを批判した「華氏911」がカンヌで受賞したのがそれほど気に入らなかったという事なのだろうが、あそこの管理人はアメリカ万歳なので、そういう事では著しく視野が狭くなる。
私があそこに書き込みしないのは、そういう訳である。どういう考え方をしていても構わないが、事実を歪める行為は、社会をミスリードする。ネットで影響力を持った人間のやる事ではない。少なくとも押井ファンを名乗るべきではないだろう。
2004年06月04日(金) かっこわるいぞ〜
イギリスはバーミンガム・モーターショーにおけるフォードのブース、ありゃなんじゃい。
夏公開のサンダーバード劇場版をモチーフにしているのだが、劇場版でのメカ・デザインがしょぼいので、ブース自体にかっこよさがない。目の付けどころは良かったのに、残念だねぇ。
そもそも新ペネロープ号がかっこ悪いのである。これは致命的だ。空も飛ぶし。
空を飛ぶと言えば、今度のゴジラ・ファイナルには新デザインの「海底軍艦」が登場するのだという。公表されたデザイン画を見る限り、それほど魅力はない。そもそも何故ゴジラ映画に登場させるのか。東宝の営業は無能集団らしい。
さて、それはともかく、北朝鮮から5人が帰って来てからというもの、マスコミにおける拉致問題報道も徐々に静かになって来たようだ。成果の是非はともかくとして、そんなにあっさりと目先を変えるようではマスコミとしてだらしがないと思うのたが。
そもそも今回の訪朝は、拉致問題に対して「政治的には事実上の幕引き」をするためなのだ。あとは現場レベルで調査などは行うが、トップレベルではこれで一応終わりなのである。
それが拉致被害者家族は良く判っているからあれだけ騒ぐのであり、イラクの人質事件で騒いだ家族とは、まったく次元が異なる話なのである。だがマスコミの対応は現政権を叩くという目的のためにああいう報道をしている訳で、国民を愚弄しているようなものだ。
それでも最近は、大衆もそう簡単にマスコミに踊らされなくなってきた。ある程度は自分たちの考えで動いている事もある(もちろん大衆として、である)。だからマスコミと大衆との温度差が大きくなる事もあるのだ。
特に小泉首相絡みの場合、なにかとマスコミと大衆のベクトルが異なるのが面白い。やはり小泉首相の「原則主義」を皆が認めているのかもしれない。過去の政治家はあまりに地元優先だったから、大局的な見方で戦略としての政治を行っていなかったのである。
つまり政治家としての小泉の良さは、原則を通すという、これに尽きる。
拉致問題、テロ、道路公団など、すべて原則を通している。過去の守銭奴政治家のように、露骨に地元優先とかの例外がほとんどない。あくまで原則を貫くところが、最近の政治家としては珍しい。この辺が政界の一匹狼たるゆえんであろう。
付け届けすら送り返しているというのも、本当に今どき珍しい。つまり原則を通すために、弱みや借りを作らないようにしているのである。
やっぱり政治家たるもの、基本的には原則論で動いてもらいたいものだ。
2004年06月03日(木) C2はサスケ?
先日もらった「コカコーラC2」をちょっと飲んでみた。
ふたを開けてみると、この香りにはなんだか覚えがある…、そうだ、これは「ドクターペッパー」ではないか。いや、飲んだ感じはむしろ「サスケ」である。これがコカコーラの新作だとは、笑ってしまうぞ。
日本先行発売とした理由が、なんとなく判るなぁ。
さて、俗にCD輸入禁止法案と呼ばれる邦楽CD逆輸入禁止を盛り込んだ改正著作権法が衆院で可決された。
色々な資料を読む限り、簡単に洋楽にまで適用できるし、その場合はすべてが対象となってしまう。つまり政府の「洋楽への適用は起こりえない」という声明は、チンピラに刃物を渡して「人を殺すなどありえない」と言っているのと同じなのである。
今の腐りきった音楽業界を見れば、いずれ洋楽に適用する可能性は大きい。なんたって輸入盤は安い上にCCCDなどという消費者をなめ切った物は少ないのだから(今のところは、だが)、本当に色々と聞きたい場合は、そちらを買うのである。
そもそもこの法案は、音楽業界が成立に躍起となっていたもので、目的は明らかである。衆院の連中なんて、洋楽を聞く奴はいないだろうから、音楽界の裏の目的には全然気づいていないのである。
そしてもし本当に洋楽にこれが適用されたら、私はCDを買うのを止める。なにせそうなると、輸入盤を売買する事は犯罪になるからだ。そういうバカな状況で誰が国内盤など買うものか。CDの売れ行きが落ちているのは構造的な問題であり、それを消費者に転嫁するのは許しがたい。
そういえば道路公団の民営化を目的とした道路公団4法も通ったようだが、高速道路の45年後の無料化を目指すって、「その頃生きちゃいねーよ」とどれだけの人間が突っ込みを入れた事だろう。結局政治家自身があまり真剣に考えていないとしか思えない。それは自分自身の金で使わないから判らないのだ。
そしてガソリン価格が昨日一気にリッターあたり5円以上上がったが、これについて地元の新聞などでインタビューを行っている。
まあ「一昨日のうちに入れておけば良かった」なてのは微笑ましい声だが、「これからの通勤は自転車等を利用して極力車の使用を控える」なんて言っている奴もいる。都会ならともかく、交通手段に乏しい田舎においては、著しくおかしい意見だ。
そもそも田舎では、電車やバスの便が著しく不便だから車を使用せざるを得ないのであって(列車は18時台でほとんど使えないし、バスも路線が限定される)、経済的な走り方をする意外に対処法はない。したがって、そもそも田舎で自転車で済むなら、初めから車など使う必要はないのである。新聞を読んで、思わず「バカか」と言ってしまったではないか。
バカといえば、このへんの教育関係者は学校にカッターを持ってこさせないという方向で指導するそうだ。根本的に勘違いしているよなぁ。
結局、社会も会社も、変な事ばかりだ。
2004年06月02日(水) 議論にならない議論
会社でちょっと昨日の事件が話題になったが、やはり「最近の子供は変だ」というのと「そんな子ばかりではない」というのは、議論としてはいいが現実問題としてなんの解決にもならない論議だと思う。つまりどちらも意味がないし、本質から遠ざかっているという事だ。
「最近の子供は変」というのは、戦後教育の失敗という結果であり、対策を立てる上では何の役にも立たない。
また「そんな子ばかりではない」というのは、それは100%の子供が変な訳もないのだから、あたりまえの事である。どんな集合体にも必ず異分子は内包されるが、それが例えば50%を超えたら、その集団は異分子が主体の異常な集団なのである。つまり「そんな子ばかりではない」という考え方は「おかしい」という事象を無視する事になるのだ。
これは警官などが不祥事を起こした時、新聞に「そんな警官ばかりではない」という意見が載ったりするが、そんなのはあたりまえだと判るだろう。そういう事を言い出すと、結局事件の本質が追いやられてしまうのだ。
いずれ「首を切った」というのが、この事件ではかなり重要な要素になる。普通の衝動的殺人ではありえない事態だったし、小学生の女の子がやれるような事でもなかったのである。そしてテレビで報道されたからには、これからこういうのが流行るかもしれないから、ますます教育が重要になってくるのだが…。とっくの昔に、刑罰や刃物を取り上げれば済むという問題ではなくなってしまっているのだ。
それでも大多数の教育現場では、刃物を取り上げる方向に動くだろう。それが何の解決にも結びつかないのは当然だが、とりあえず保護者に向かって何らかの対策を見せないといけないという立場上からは、一番簡単なのである。
ところでこの事件で昨夜のNHKニュースを見た時、保護者とかいうおばさんが「どうしてそこにカッターナイフがあったのか、判りませんね」という、ほとんど知能程度が知れる発言をしていた。それじゃ何か、カッターナイフがそばにあれば、誰でも人を殺すというのか?
そもそもこの発言は、事件の本質から遠く離れたところにある。こういう人が昭和30年代に小学生からナイフを取り上げ、結果としてナイフで鉛筆を削れない人間を大量に作ってしまったのである。
そして問題なのは、なぜわざわざNHKがこのバカ発言「だけ」を放映したのか、である。これから国民をミスリードするつもりなのかもしれないから、気をつけた方がいい。
いきなり平和な話題だが、会社で、「コカコーラC2」という新製品の試供品をもらった。全世界で日本先行販売という、なんだかCDみたいな戦略だ。まあ特にコーラが好きという訳ではないが、どういうものかちょっと味見をしてみたいのでもらってみたのである。日本でも発売前だし。
しかしこのC2というのはどういう意味なのだろう(COCA COLAのCCか?)。やはりこれを二本合わせるとC4になるから威力半減のプラスチック爆薬だとか、C4という爆薬は甘味があるが、その半分の甘さだとか、いろいろ想像してしまう(のは私だけか?)。
いずれそういうのを連想させるから、紛争地区なんかでは扱えないのではないだろうか、といらぬ心配をしてしまうのであった。
だから超がつくほど平和な日本でテスト販売するのかもしれない。成分にもちょっと問題がありそうだしな(あまり平和な話題にはならなかったか…)。
2004年06月01日(火) 走れエイトマン
もう6月である。そしてだんだん涼しくなっていく今日この頃だった。夜など窓を開けていると寒いくらいだ。もしかして秋が近いのかなぁ…。
先日届いた「新作2004年度版エイトマン&絶対読めない幻の読み切り傑作選'69」(題名が長すぎる!)であるが、やはり新作部分はどうという事もない。絵的には特に見るべきものはないし、内容も昔あった話である。
ただインタビューを読むと、桑田二郎(以前は次郎)は、宗教家になった訳ではないとの事なので、その点では少し安心する。あまり時間はないだろうが、以前のようなシャープな絵に近づいて欲しいものだ。ただし、昔のように魅力的な女の子はもう描けないような気がするが。
ところで彼はフォロワーを生めなかった、ほとんど唯一の漫画家かもしれない。マネをするにはあまりにも難しいのだ。線がシャープでありながら、絵は非常に重い。桑田自身が描けなくなったくらいなのだから、他の人ではほとんど不可能だったのだろう。
ただ昨日、「フォロワーが生まれない映画は歴史上価値はない」という趣旨の内容を書いたが、漫画と映画では製作過程が違うから、売れっ子だったのにフォロワーが生まれない漫画というのは、とにかくマネが難しいという事になる。映画は集団作業なのに対して、漫画は個人作業だから、本来ならマネをするのは難しくない。それなのにフォロワーが全然出なかったのは、水木しげるのように独自すぎてマネをしても意味がない(編集部が買わない)か、桑田のようにマネ自体が難しいかのどちらかであろう。
しかし相変わらず彼の漫画にはブラックな笑いが含まれている。どんな作品でも必ず含まれているのだから、本人もそういうのが好きなのだろう。しかもピーネタも多い。
中のひとつ「月は地獄」は、そのブラックさがかなり出ているのだが(当時同時期に連載していた「デスハンター」に比べればまだまだやさしい)、実はこのラスト近くになって、どうして彼らはこんな単純な事に気づかなかったのかと笑ってしまうシーンがある。かなり重要な部分なので、良くこんな展開にしたものだと感心してしまう。全編シリアスな長編なのだが…。
そして「十日間の超能力」は、確かに簡単には復刻ができなかった作品である。
秘密情報局の実験でテレパシー能力を手に入れた男の十日間の話を描く短編で、オチが精神病院である、と書けば察しのいい人は判るだろう。この人はこういうのも好きらしい。
さて、ニュースで小学6年の女の子が同級の子を殺したというのをやっていた。呼び出した上で首を切ったらしいが、これが本当ならかなり恐ろしい事である。
実は首を切って殺すというのは、かなり冷静でなければ難しい。衝動的な殺意であれば普通は腹などの刺しやすい部分を狙うが、首となるとあらかじめ狙っていて、しかもかなり正確に行わないといけない。過去、顎(の骨)に当たって一命を取り留めたという例が多いくらい、難しいのだ。
そして、首を切られて死ぬというのはかなり苦しいらしい。いや実際はどうだか良くは知らないが…。
そういう様々な事を考えると、かなり根が深い事件なのかもしれないと思ってしまう。