ちっこいもの王国
1/1でチュ


 いろいろと、思いつくままにドールなんぞを作ったりしているわけですが。

 実のところ、「マンガのキャラ」というのは絵的なデフォルメが大きい場合、非常にドールとして再現するのが難しかったりします。

 「あずまんが」の場合、よみとか榊さんはわりと長身で理想的なプロポーション、ちよちゃんはコドモ、という外形的な特徴があるわけで、これに他キャラをからませようとすると、身長の対比という問題が生じてくるのですな。
 …ドールの身長調整となると、手足にゴリゴリ鋸入れてカットして、接着しなおして段差を消して…と、など、相当の模型系スキルを要求される、という。

 西澤キャラにしても、「着ているもの」でかなりの振り分けをしているので、それ以外のキャラを作るとして、果たして見分けがつくように作れるかどうか。
 …能解警部くらいはなんとかなりそうな、気もするですが。


 さて、そんなわけで(どんなわけだよ)「トッペンカムデンへようこそ」。

 これも、ドールとして各キャラを作るのはかなりむずかしいです。
 女の子はきゃしゃな体型を強調され、一方青年はがっしりと長身に、とかなりデフォルメされている絵柄です。
 たぶん、普通にローラ姫やレジーを作ってみてもほとんど似ないであろう、という予測がついてしまう(ローラ姫の髪型を再現するのも、かなり難しそう…と弱腰)。

 しかし、レジーが操る使い魔のネズミくんは可愛かったのでした。


ご主人さまの命令でお使いでチュ
ネズミくん
というわけで、こんなん作ってみました。
 レジーと契約して使い魔となり、人語も話せるし魔法もちょっと使える、とっても偉いネズミくん。

 ラブストーリーから陰謀話、他国との戦争と、起伏に飛んだストーリー展開の中で縦横無尽に大活躍する子なのですが、かわいそうに名前がない。

 レジーは「貴様」とか「お前」とか呼ぶだけだし、ローラ姫も呼び名は「ネズミさん」と。
 …名前、あるのかなあ。

 ボディは灰色のフェルト、耳の内側はピンクのフリース地。
 尻尾は綿ロープの中に針金を通してあるので、自由に変形します。



お使いの途中でチュが、お茶の時間でチュ
お菓子がおいしいでチュ
さて、このネズミくんで印象的なのが、足に履いてるスニーカー。
 …しかし、これが案外、作るの難しいんですわ。

 で、ふと思いついたのが、昔見かけた某「世界一有名で人気者な直立歩行ネズミ」の着せ替えセット。これくらいのサイズの服とか靴とかがあったよなあ、と古い記憶をたどりつつ、市内の玩具屋を回ったわけですが。

 …なかった。そーとー昔の在庫が売れ残っているような店も回ったけど、まったく。
 そう言や、アレを最後に見かけたのは子どんぐりがまだ幼稚園くらいのことだったか…ってそりゃいつの話だよ。

 そしてたどりついたのが、某デパートの玩具売り場。

 「商品入れ替えのためのワゴンセール」というアレ。文房具その他、細かいファンシーグッズを袋に詰めて××円均一、という中に…ミッ○ーマ×スほどではないにしろ、ある程度有名にはなったであろう、某映画のタイトルロールになった、あるネズミ君のぬいぐるみが。

 そのスニーカーが、なかなかサイズ的にぴったりだったので、ついふらふらと購入してしまったわけですな。
 スニーカーだけ脱がせて、別の靴か、でなきゃ靴下でも履かせときゃいいや、と思ったのだ、け、ど…。

 相手はぬいぐるみであった。靴は足と一体化しており、靴を脱がすということは=足を(以下自粛)。
 ズボンもトレーナーも着脱自在なのに、なんでよりによって靴だけが。

 …でも結局、こうしてそのスニーカーをこのネズミくんが履いてる、ということは、まーそのなんだ、推察してください、ということで。

 余談ですが、スニーカー提供元のネズミ君の方は、その後「ちよちち」へとその身を捧げることになりました…ごめんよー、アレ作ってる時に、ツメモノ用の綿を切らしてたんだよー。


▲ ちっこいもの王国indexへ ▲
ある日の小ネタへ     お母さんの義務へ